働く女性が妊娠を迷うなら参考に!妊娠のタイミング毎の利点と懸念点

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2017/06/07

妊娠タイミング毎のメリットデメリットを考えている働く女性

仕事しながら妊活を考えた場合の、妊娠のタイミングのベストはいつのなのかを判断するのは難しいですよね。

仕事を始めたばかりが良いのか、ある程度キャリアアップをしたころが良いのか、妊娠と仕事を両立させるには、どのタイミングが良いのか悩ましいところです。

それぞれの妊娠・妊活のタイミング毎の利点と懸念点を説明します。

「就職したばかり」のタイミングで妊娠・妊活する場合の利点と懸念点

就職して1~3年くらい、年齢も若く少しずつ仕事を覚えてきて、これからキャリアを積んでいこうと考えている時に妊娠する場合の利点と懸念点についてお話しします。

【利点】妊娠・出産のリスクが少なく仕事のフォローをしやすい

就職して1年~3年以内で妊娠した場合は、即戦力でバリバリに仕事をこなしている状態ではない場合が多く、周りがフォローできる範囲と言えます。

  • 引継ぎが少なく周りがフォローしやすい
  • 妊娠・出産・育児でのリスクが少ない
  • 複数の子供を望める
  • 収入が少ないうちの子育てで節約上手になる
  • 子育てが早く終わり若いうちに再チャレンジできる

就職して間もない時期から妊娠を望んでいる場合、個人差はありますが、キャリアを積んだ後の妊娠よりは、出産・育児でのリスクが少なくて済みます。

若い年齢での妊娠だと、第2子、第3子のことも考えやすく、子育て後の社会復帰も比較的やりやすいと考えられます。

キャリアがない時期は収入が少ない場合が多く、節約して過ごしているので、収入が多くなった時期にお金が残りやすくなります。

子育てが早く終わると、年齢が若いうちに仕事に完全復帰でき、そこからはキャリアに集中することが出来ます。

任されている仕事が少ない時期の妊娠は、引継ぎ事項も少なく休暇を取りやすい、年齢が若いため妊娠・出産・育児でのリスクが少ないというメリットがあります。

【懸念点】収入が少なく仕事に集中できない!退職したい気持ちになることも

自分たちと同年代の人たちがバリバリにキャリアを積んでいる時期に、子育てに追われてキャリアアップしにくいことに、ジレンマを感じる人が多いです。

  • 周りがキャリアアップしている時に子育てで自由がなくなる
  • 収入が少ない時期の妊娠・出産でお金の面で苦労することが多い
  • 仕事への熱意がないと思われる
  • 職場の飲み会や交流会などに参加しづらい
  • 仕事での実績がないため、復帰後に仕事を最初から覚えなくてはいけない

就職してすぐだと収入が少ない場合が多く、余儀なく節約生活を強いられてしまいます。「もう少し自由に使えるお金が欲しい!」と思ってしまうこともあります。

仕事を覚え始めてすぐの妊娠だとどうしても、周りからは「仕事をやる気がないのに就職した」と、思われてしまう場合があります。

「仕事の負担が増えるから他の人を雇ってほしい」と思う同僚もいて、そのため、職場に居づらく雰囲気ができてしまうこともあるのも事実です。

就職して間もないとその人の人柄を理解する時間もなく、マイナス面ばかりが目についてしまうこともあります。

出産後は職場での飲み会や交流会などにも、参加しづらくなることがあり、仕事外で職場の人と触れ合う機会が少なくなります。

覚えたてで実績のない仕事は長期休暇で、復帰後の覚えなおしに挫折することもあり、結果退職を希望してしまうこともあります。

就職してすぐの妊娠では、仕事にやる気がないと思われ、周りから理解されにくく、収入が少ないため生活面で苦労するということが懸念点として挙げられます。

早めの報告とフォローしてもらう人への感謝の気持ちが大事

キャリアアップをしようと思って入った職場で、いきなり妊娠・出産について考える人は少ないです。

結婚はしたけど、妊娠はもう少し後で…と考えている時に妊娠をしてしまった人の話を多く聞きます。赤ちゃんが出来たことを素直に喜べないという話も…。

その場合 職場に妊娠したことを言にくいと感じている人が多く、妊娠報告が遅くなり、ギリギリの報告が、心象をますます悪してしまうこともあります。

それでは、この時期に妊娠を望むのはタイミングとしてNGなのかというと、そういうわけではありません。

  • 妊娠報告は上司には早めに報告しておく(サポートも受けやすい)
  • フォローしてもらった場合は感謝の気持ちを忘れずに
  • 仕事中は仕事に集中する

子育てに過度に手が掛かる時期は限られています。復職後しばらくは肩身の狭い思いをすることもあるかもしれません。

仕事中はしっかり仕事をこなしていれば、職場の雰囲気も変わっていくはずです。また、フォローしてもらった周りの人にも感謝することが大切です。

ちなみに育児休業は「同一事業主で1年以上働いている」が条件になっているので、妊娠を望んでいる場合はそのあたりも考慮してくださいね。

「キャリアアップした時点」での妊娠・妊活する場合の利点と懸念点

逆に仕事に慣れて一人でバリバリこなせるようになり、マネージメントも任されるようになった時点での妊娠・妊活する場合の利点と懸念点についてお話しします。

【利点】経済面での安定・周囲の理解を得ることができる

キャリアアップした時点での妊娠は、収入も安定しているため、出産・子育てに対して掛けられる費用を心配する必要がない場合が多いです。

  • 出産・子育ての費用面の充実
  • 周りから祝福されやすい
  • やりたいことができ、自分自身も納得している場合が多い
  • 職場復帰後も新たに覚える仕事が少ない

長年勤めてキャリアを積んでいる状態では、仕事面で評価されてきた場合が多く、妊娠・妊活の報告を受けた場合も素直に祝福されやすいです。

実は周りの人の方が、○○さん仕事も良いけど、そろそろ赤ちゃん作らないと、と慌てている場合もあったりします。

また、自分のやりたいことに集中できたので「そろそろいいか」と、いう気持ちもあり納得して子育てに集中することが出来ます。

産後は覚えることが難しくなる場合もありますが、仕事を完全にマスターした上での職場復帰では、新たに覚えることが少ないのも利点の一つです。

キャリアを積んでからの妊娠・出産は周りの人の理解が得やすく、経済面でも安定していて子育てに集中しやすいのが利点です。

【懸念点】妊娠しにくくなる年齢・子育てと仕事の両立がきついと感じることも

キャリアを積んでいくと、「もっとやりたい」という気持ちが大きくなり、気が付くと赤ちゃんが出来にくい年齢になっていたということもあります。

  • 年齢が上がるほど妊娠しにくく、不妊治療にかかる費用が高い
  • 妊娠・出産のリスクが高くなる
  • 引き継ぐ内容が多く、周りがフォローしにくい
  • 職場復帰後、今までのイメージ通りに働けない
  • 退職した場合に再就職が難しい

赤ちゃんが欲しいと思って妊活を始めても、なかなか子供を授かることが出来ず、不妊治療では、トータルすると100万円以上もかかるという事も…。

妊娠、出産時のリスクも高く、度々休まなければいけなくなることも考えられまが、抱えている仕事が多く、引継ぎに時間がかかり、周りがフォローしにくい状態とも言えます。

職場復帰後に覚えることは少ないのですが、育児と仕事を両立をしようとしたとき、今まで通りの仕事が出来ずに戸惑う人もいます。

また、育児に専念しようと思い退職した場合、年齢的なことで自分の思う職種への再就職が困難になる場合もあります。

経済的に余裕はあるけれど、妊娠・出産・育児のリスクは高くなり、職場復帰後の待遇について戸惑う場合が多くなるのが懸念点と言えます。

仕事を抱え込まない…子供が欲しい場合はキャリア休止と考えて

今の40歳前後の女性は就職氷河期と言われる時代で、やっと就職ができた職場を大切にしてキャリアを積みたいと望んでいた人が多いです。

今ほど卵子の老化などということは言われておらず、20代後半から30代前半と妊娠・出産のリスクについて、真剣に考えることが少なかったという話も聞きます。

キャリアを積んでから妊娠を考える場合は、妊娠・出産・育児のリスクもきちんと考えておくことが必要です。

マネージメントをしている場合は、自分しかできない仕事を作らないことも大切です。そうすると周りもフォローしやすくなります。

  • 自分しかできない仕事を作らない
  • キャリアは休止と考えることも必要
  • 体力をつける努力も忘れずに
赤ちゃんが生まれると体力が必要になります。必要な栄養をとって運動をする、休めるときにはしっかり休むことも大切です。

キャリアも積んで納得しているので、妊娠したら仕事をすぐに辞めてしまう「おめでた退職」もありますが、出産手当金を受け取って退職した方が得です。

※出産日・出産予定日より42日以内に退職し、退職日に仕事をしていない場合は出産手当金を受け取ることが出来ます。

女性の仕事と妊娠の両立…周りの理解と協力が不可欠

時代は少しずつ変わっていっています。25歳までに結婚して退職するのが当たり前だった時代、妊娠したら退職するのが当たり前だった時代…。

今は、妊娠・出産をしても望めば元の職場で働けるという、働く女性の権利があります。

働く女性が妊娠のタイミングを悩むのは、いくら権利があったとしても、妊娠・出産・子育てと仕事の両立が難しいと感じているためです。

1人に掛かる仕事量の多さが、妊娠中・育児中に働く女性やその周りで働く人との関係をギクシャクさせている部分もあります。

自分が妊娠を考えていない時に、自分の仕事に加えて、妊娠中・産後の女性の仕事のフォローをするのは不公平と感じるときもあります。

女性が妊娠・子育てと仕事を両立するためには、周りの理解が必要不可欠です。

周りからフォローしてもらったことを”感謝”しながら、次の人がもう少し楽に妊娠と仕事を両立できるようにフォローしていくことも大事です。
みんなのコメント
  • さぁさん

    拝読して、ほっとしたし、ほっこりしました!
    安堵できた気がします!
    鞭打つ意見の方が多いので、それぞれでいいでないの、というのは、今焦っていた自分にあったかく沁み渡りました。
    ありがとうございました♡

  • とうもろこしさん

    とても励みになりました。既婚ですが、まさにやりがいのある天職と思える仕事に巡り合ったばかりで、悩ましく思っているところです。高い昇格基準を満たすためには、全力で仕事ができる身体状況である必要があることも(ずば抜けて優秀な方は別と思いますが)、出産をためらう理由です。ありがとうございました。

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