ベビーマッサージの正しいやり方。赤ちゃんとママのリラックスタイム
赤ちゃんと周囲の大人の絆を深めてくれるベビーマッサージには、さまざまなメリットがあると言われています。
幼い頃から正しく行ってあげることで、子どもにとっても親にとっても、良い作用が期待できるでしょう。
正しい方法でベビーマッサージを行うためには、どのような情報を頭に入れておくべきなのでしょうか。いつから、どうやって、どんな点に注意して行うと良いのか、情報をまとめて紹介します。
この記事の目次
【時期】ベビーマッサージは生後2~3ヶ月からがオススメ
まだ言葉を話せない赤ちゃんとも、コミュニケーションが図れるのが、ベビーマッサージの魅力です。
しかし赤ちゃんが生まれてすぐの時期には、まだ精神的にも体力的にも余裕がないママも多いことでしょう。
ベビーマッサージを行うのは、生後2~3ヶ月を迎えてからがオススメです。この頃になると、赤ちゃんの体つきもだいぶしっかりしてきますから、不安も少なくなるはずです。
赤ちゃんが生まれて1~2カ月は、親も子も、一緒に生活していくためのリズムを整える時期だと考えてください。
赤ちゃんにとって外界での生活は、どれもこれも刺激的なことばかり。毎日の授乳やおむつ替え、お父さんお母さんの抱っこが立派なコミュニケーションになります。
とはいえもちろん「絶対にやってはいけない」というわけではありません。生後すぐからスタートするママもいれば、「赤ちゃんの便秘解消のため」という理由で、生後2週間ごろからスタートするママもいます。
新生児期にスタートする場合は、触れる力を加減して、赤ちゃんにストレスを与えないよう注意しましょう。
▼ベビーマッサージのメリットについてはコチラも参考にしてみて!
【準備】気持ち良くマッサージするため、まずは準備を整えよう!
ベビーマッサージを通じて赤ちゃんもママも幸せになるためには、事前準備が重要です。「準備するべきアイテム」と「空間づくり」について解説します。
絶対必要なアイテムを揃えたら、あとは状況に合わせて
適切な時期を迎えたら、まず必要なアイテムを揃えることからスタートします。最低限必要なものは、以下のとおりです。
- 植物性マッサージオイル
- バスタオル
- 水分補給用アイテム(ミルクの赤ちゃんはすぐに作れるよう準備を)
オイルとタオルは、赤ちゃんの肌に直接触れるものですから、できるだけ肌への刺激が優しいものを選んでください。
これらに加えて、状況によって準備しておくと便利なアイテムもあります。
- 防水シート
- 座布団
- お気に入りのおもちゃ
おむつを外してマッサージをしていると、気持ちよくなった赤ちゃんがおしっこをしてしまうケースがあります。防水シートがあれば余裕を持って対応できます。
おむつ替えシートの他、おねしょシーツなどがあると便利です。
座布団は、ママが好きな場所でリラックスしてマッサージをするために必要。座布団の上に防水シートとタオルを敷けば、あっという間に居心地の良いエリアが完成します。
マッサージの途中に赤ちゃんの機嫌が悪くなったときも、お気に入りのおもちゃがあればニコニコしてくれることでしょう。
▼ベビーマッサージのオイル選びについてはコチラも参考にしてみて!
環境準備のコツは「音」「温度」「清潔さ」
必要なアイテムを揃えたら、次は赤ちゃんをマッサージするための環境整備を始めましょう。以下のポイントに注意してみてください。
- テレビを消し、なるべく静かで落ち着ける環境を作る
- 裸でも寒くないよう、室温は25℃を目安に
- 赤ちゃんに直接触れるママの手は、常に清潔!
うるさい環境では、赤ちゃんがママとのコミュニケーションに集中できない可能性があります。また暑すぎたり寒すぎたりすると、赤ちゃんが不機嫌になってしまいます。
マッサージをする前には、ママの手をきれいに洗っておきましょう。長すぎる爪はカットし、貴金属も外しておくと、赤ちゃんに不快な思いをさせません。
【マッサージの流れ】準備が整ったらいざ実践!頭に入れておくべき手順
環境が整ったら、次はいよいよマッサージスタート!どうやれば良いの?と迷うママに向けて、やり方を詳しく教えます。
【足のマッサージ】筋肉と関節の動きを意識して
赤ちゃんを裸にして横に寝かしたら、手にたっぷりとオイルをとりましょう。マッサージは、赤ちゃんの足からスタートしていきます。
片方ずつ足をとったら、太ももから足首の方へ、なでるようにマッサージします。左右2~3回繰り返してください。
その後足を両手でしっかりと持ち、足首の関節を柔らかくするイメージで左右に振ります。こちらも左右それぞれ、2~3回行います。
【胸・お腹のマッサージ】「の」を書くように
お腹に手のひらをあて、中心から時計回りに、2~3回ゆっくり大きく回します。ひらがなの「の」をかくイメージで行うと、わかりやすいです。
お腹が終わったら、次は胸。同様に、ゆっくりと手を滑らせるようにして、大きな円を描きます。
【腕・肩のマッサージ】優しい声でリズムをとろう
赤ちゃんの手首を両手で持ったら、赤ちゃんの動きをサポートして、腕を開いたり閉じたりします。
「いない・いない・ばぁ」や「チー・パッ・パー」のように、音をつけて行うのがオススメ。赤ちゃんに楽しさを伝えられます。
慣れてきたら、童謡のリズムに合わせて赤ちゃんの動きをサポートするのもオススメです。赤ちゃんの目をしっかりと見て、優しい声で伝えてあげて。
首の下から肩を2~3回なでて筋をほぐしたら、そのまま肩から腕先に向けて優しくなでます。
【背中・お尻のマッサージ】負担減のため手早く行って
最後は赤ちゃんをうつぶせにして、背中とお尻のマッサージをします。手のひらで背中全体を2~3回なでたら、そのままお尻を通って足先まで、手を動かしてください。
腰から肩、手と上に上がるように撫でたら、次に腕から肩、背中を通じて足先へと下がるように撫でます。全身のリンパの流れを良くしてくれるでしょう。
低月齢の赤ちゃんにとって、腹ばいは負担がかかりやすい体勢でもあります。できるだけ手早く行うほか、赤ちゃんが嫌がるときには無理をしないでください。
自信がないときには、赤ちゃんに見立てた人形などで練習を積むのがオススメです。
マッサージが終わったら、余分なオイルをふき取り、服を着せたらたっぷりと水分補給をします。
赤ちゃんは疲れていますから、その後は家でゆったりと過ごすのがオススメですよ。
【注意点】こんなときはマッサージNG!ママが赤ちゃんの様子で見極めて
多くのメリットがあるベビマですが、安全に行うためにはいくつか注意するべきポイントもあります。赤ちゃんの様子を、しっかりと観察するようにしてください。
「こんなときには避けた方が良い」というポイントを教えます。
- おなかがいっぱい/空き過ぎている
- おなかがいっぱいのときは、マッサージで苦しくなってしまう可能性が。またお腹が空き過ぎているときには、機嫌が悪くマッサージどころではなくなってしまいます。
- 予防接種直後
- 予防接種のあと、外見的にはなんの変化も見られないかもしれませんが、赤ちゃんの体内では免疫機能が働いています。マッサージは、接種後24~48時間経過したあとがオススメ。赤ちゃんの様子を見ながら決定しましょう。
- 熱が37.5℃以上あるとき
- マッサージにより、症状を悪化させてしまうことがあります。このほか、おたふくかぜや水疱瘡、風疹やはしかなどに感染しているときも避けてください。
- 皮膚の湿疹がひどいとき
- 生後数か月までは乳児湿疹のリスクも高い時期。それ以降はアトピーを発症する赤ちゃんもいます。症状が重症化しているときは、オイルが刺激になってしまうことも…。症状が落ち着くまでは、皮膚疾患の治療に専念しましょう。
- 赤ちゃんの様子がいつもと違うとき
- 言葉が話せない赤ちゃんは、機嫌で異変を知らせることも。理由がわからなくても、ママの直感を頼りにしましょう。
これらの項目に当てはまる様子が見られるときには、焦る必要はありません。親子のスキンシップは、ベビマ以外にも方法があります。
語りかけや抱っこ、添い寝で愛情を伝えてあげましょう。
▼抱っこの効果についてはコチラも参考にしてみて!
【コツ】もっともっと絆を深める!ベビーマッサージのコツを伝授
ベビーマッサージは、タッチケアの一つです。肌と肌の触れ合いを通じて愛を育むため、コツを紹介します。
優しい声をかけながら触れよう
ベビーマッサージは、ただ単に「触れれば良い」というわけではありません。お父さんお母さんが声をかけながら行うことで、赤ちゃんへのリラックス効果が高まることが知られています。
「一人でしゃべるのが苦手」という方は、今マッサージしている部位を紹介するつもりで声を出すのがオススメです。
「足ですよ」と言いながら足をマッサージしたり、言葉でリズムを付けながら動かしたり、わらべうたを歌いながらマッサージしたりすると、その後の成長にも良い効果が期待できます。
専用のCDトラックを使用するのもオススメです。
赤ちゃんと目を合わせながら
声を出すと同時に、目線についてもぜひ意識してみてください。
ベビーマッサージは赤ちゃんとのコミュニケーションです。赤ちゃんの目をしっかりと見つめながら触れ、話しかけることで、より深い絆を築けます。
赤ちゃんは、ママの優しい笑顔が大好きです!ぜひ赤ちゃんが安心感を抱けるような笑顔を見せてあげてくださいね。
赤ちゃんの脳から幸福ホルモンが分泌されれば、情緒の安定にもつながります。夜泣きへの対処法としてもオススメです。
まずはママが楽しむこと!
育児をする上でメリットもたくさんのベビーマッサージですが、「義務」になっては意味がありません。
なによりもまず、マッサージを行うママが楽しみましょう!赤ちゃんが心地よくなれるのは、大好きなママが楽しんでいるからこそ。
「絶対に○○しなきゃ!」と思い込むよりも、赤ちゃんとママ・パパにとって楽しく、心地よい方法を見つけてください。
人気講師や助産師さんが指導する教室で基本を身につければ、自分なりのアレンジ方法も見えてくるでしょう。
手順やコツ、注意点など、わかりやすく指導してもらえますよ。
上手なベビーマッサージで、赤ちゃんもママもストレス軽減!
ベビーマッサージを正しく行うためのポイントはいかがでしたか?
赤ちゃん向けエクササイズや赤ちゃんのためのスキンケア方法と思われがちですが、実はお父さんお母さんの心をリラックスさせるための技術でもあります。
赤ちゃん独特のプニプニした感触に、ぜひ癒されてみてくださいね。
▼ベビーマッサージの資格取得についてはコチラも参考にしてみて!
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