赤ちゃんの抜け毛は水虫感染など頭皮の病気の場合も…清潔に保って予防!

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2017/10/08

抜け毛が多い赤ちゃんの頭皮を清潔に保とうとしているママ

赤ちゃんの髪の毛が抜けてしまうのは、実はよくあること。だいたいの場合は身体の発達・成長に伴う抜け毛で、心配いらないことが多いものです。

ただし、赤ちゃんの頭皮が病気になって抜けている場合は注意が必要です。

頭皮が病気になってしまうと、せっかく新しい髪の毛が生えてくる準備が整っていても、髪の毛がすぐに生えてこなくなったり、逆に抜けてしまうこともあるのです。

もし病気になってしまった場合も、きちんと病気を治せば髪の毛はしっかり生えてくるので、必要以上に焦ったり心配しなくても大丈夫。発覚した時点で適切な対応をしてあげれば問題ありません。

赤ちゃんの髪の毛が抜けてしまう病気にはどんなものがあるのか、パパ・ママが病気の症状や原因、対処法を知って、赤ちゃんの頭皮を病気から守ってあげましょう。

大切なのは毎日のケア。ひどい場合は病院へ!脂漏性湿疹

脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)という名前は聞いたことがあるパパ・ママも多いのではないでしょうか。新生児の赤ちゃんの肌トラブルとして知られていますね。

赤ちゃんの肌がうろこのようなかさぶたで覆われたり、ジュクジュクとしたり、カサカサになったり…と、湿疹と言ってもその症状はさまざま。

脂漏性湿疹になってしまう赤ちゃんは多いのですが、実はこの脂漏性湿疹が抜け毛の原因になっている場合もあるのです。

ホルモンの影響で皮脂が多く分泌して詰まってしまうのが原因

脂漏性湿疹は、ママのお腹にいた頃のホルモンの影響で、新生児の赤ちゃんの肌に皮脂がたくさん分泌されることが大きな原因です。

しかも、赤ちゃんの肌はまだまだ未熟。毛穴も未発達なので詰まりやすい状態になっているのです。

毛穴が詰まりやすい上に、たくさんの皮脂が分泌されている。そのために毛穴に皮脂が詰まって、湿疹になってしまうというわけです。

  • おでこ
  • 頭皮
  • 耳の周辺

髪の毛が生えているこれらの部分は、皮脂が多く分泌されるため、赤ちゃんの身体の中でも脂漏性湿疹がとても出やすい場所。

湿疹がひどくなると、かさぶたと一緒に髪の毛が抜け落ちてしまうなど、抜け毛の原因になってしまうのです。

まずは頭皮を清潔にすることが大切!ジュクジュクしたら受診を

脂漏性湿疹の対処法としては、まずは毎日きちんと頭を洗ってあげることです。新生児のうちはベビーバスで沐浴剤を使って全身を洗っているお家も多いと思いますが、できれば頭はベビー用のシャンプーで洗ってあげるのがいいでしょう。

泡タイプのポンプ式のシャンプーを使えば、片手で赤ちゃんを支えながら洗うことができるのでおすすめですよ。

赤ちゃんの頭皮は薄くて弱いので、あまりギュッと力を入れてこすると傷がついてしまいます。爪を立てないよう気をつけながらパパ・ママの指の腹を使ってクルクルと円を描くように洗いましょう。

毎日きちんと洗っていても症状が改善しなかったり、ジュクジュクと膿むなど悪化する様子が見られれば、早めに小児科や皮膚科を受診しましょう。

脂漏性湿疹の頑固なかさぶたのケア方法

  1. 丁寧にやさしく洗い、清潔にする
  2. かさぶたにオリーブオイルやベビーオイルをなじませ柔らかくする
  3. 保湿クリームを塗ってしっかり保湿

しかし、力を入れてこすったり、無理やりかさぶたをはがしてしまうなど間違ったやり方をすると悪化することも。

かさぶたができる→はがす→ジュクジュクする→かさぶたができる→はがす…と繰り返してなかなか治らない!ということになりかねません。

まずは医師に相談して、わが子の肌の状態に合った適切なケアの方法を指示してもらうことをおすすめします。

▼子供のシャンプーの方法についてはコチラも参考にしてみて!

家族全員が協力して治療と対策を!水虫による抜け毛

ご存知の方も多いと思いますが、水虫(白癬菌)は人から人へ伝染します。プールや温泉などの公共の場所も気をつけないといけませんが、同じ家で生活している家族が水虫の場合は伝染する可能性がとても高くなります。

水虫と聞くと、大人の足がかゆくなる病気というイメージですよね。しかし、実は赤ちゃんも水虫にかかってしまうことがあるのです。

赤ちゃんの場合は、足だけでなく身体全体に広がってしまうことも多く、頭皮にも感染します。水虫に感染した部分はフケが出て、髪の毛が抜けてしまうこともあるのです。

大人の足から赤ちゃんの頭皮に感染!公共浴場などは要注意

最近は温泉やスーパー銭湯など、家族で楽しめる浴場が増えていますね。車で走っていると、意外と身近なところにテーマパーク型の温泉や銭湯を見つけたというパパ・ママも多いのではないでしょうか。

キッズコーナーが充実していたり、レストランがあったり、家族でのお出かけにうれしい設備が整っているので乳幼児を連れて利用する人も多いですが、水虫に感染するという意味では注意が必要です。

温泉や銭湯は館内を裸足で移動することが多い場所。靴を脱いでリラックスした気分になりますが、見方を変えれば不特定多数の人が裸足で歩いているということです。

大勢の人が利用するので、なかには水虫の原因、白癬菌を保有している人もいるでしょう。その人たちが歩いた床に赤ちゃんも触れることになります。

はいはいの赤ちゃんは手や顔、足、お腹など、身体のほとんどの部分が床に接触します。歩ける子も、転んで床に手をついたり、普段と違う場所が興味深くて床を手で触ったり寝転がったりするかもしれません。

頭の水虫は頭部白癬(とうぶはくせん)または「しらくも」といいます。

  • 円形脱毛症のようなハゲができる
  • ハゲた部分はカサカサと白いフケがつく
  • ハゲた部分に残っている髪の毛も軽く引っ張るだけで抜ける

感染してしまうとセルフケアでは治すことができません。当てはまる症状が見られたら、皮膚科を受診してくださいね。

とはいえ、白癬菌は付着してすぐに感染するわけではありません。きちんと予防すれば、安心して家族で銭湯や温泉を楽しめます。

  • 健康な皮膚なら付着して24時間、傷などがあれば12時間後に感染する
  • 白癬菌はカビの一種なので湿った場所を好む

白癬菌の感染には、このような条件があります。公共浴場に行ったら、帰宅してから赤ちゃんの身体や頭をもう一度洗ってあげましょう。そして、きれいなタオルでしっかりと拭き、髪の毛が多い子はドライヤーをかけてあげるといいでしょう。

パパ・ママの水虫は大丈夫?早期治療と感染経路の遮断を心がけて

公共の場所から帰ってきたら、赤ちゃんをきれいにしてあげることも大切ですが、パパ・ママの手足もしっかり洗うことが重要です。赤ちゃんを抱っこしたり、お世話をするのに手は何度も洗っていると思いますが、足はどうでしょう。

温泉以外の場所でも、裸足になるときは注意が必要。特に夏場はサンダルを履くことが増えるので、屋内の施設は裸足で歩く機会が多くなります。

足を洗うのは、一日のうちでお風呂に入る時だけという人も多いでしょう。筆者も、何もなければたいていはお風呂の時にしか洗いません。

しかし、外を裸足で歩いた時は帰宅したら手だけではなく足も洗うことをおすすめします。パパ・ママが白癬菌のついた足で家の中を歩けば、赤ちゃんの手足や身体にも白癬菌がついてしまいます。

また、もともとパパ・ママが水虫という場合は感染経路をしっかり遮断し、赤ちゃんにうつらないようにする必要があります。

  • 赤ちゃんと同じバスタオルを使わない
  • バスマットはこまめに洗い、よく乾燥させる
  • 掃除機がけ、拭き掃除などで床を清潔にしておく

前述したように白癬菌はカビ。湿った場所が大好きです。また、皮膚からはがれた角質に付着して床などに落ちます。きちんと掃除をして清潔を保ち、よく乾かすことが予防のポイントです。

パパ・ママが水虫を自覚している場合は、市販薬で治療するよりも早めに皮膚科へ通うことをおすすめします。仕事や家事で忙しいかもしれませんが、赤ちゃんのためです。時間を作って受診してみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんの頭皮を健やかに保つことが抜け毛予防の第一歩

赤ちゃんの抜け毛の原因となってしまう2つの病気について見てきましたが、どちらの病気も予防のポイントとなるのは「清潔にすること」です。

赤ちゃんの頭皮は薄くデリケートなので、大人のようにゴシゴシと擦ると傷ついてしまいますが、お風呂でシャンプーをする際には十分な量の泡を使い、指の腹で丁寧に洗ってあげましょう。

そして、お風呂から出たら濡れたままにせず、すぐにタオルで水分を取り除いてあげます。この時もゴシゴシと拭くのではなく、タオルに水を吸わせることを意識するといいですね。

頭皮の病気が完治するまでには数カ月かかることもありますが、一生のことではありません。

頭皮が健康な状態に戻ればきちんと赤ちゃんの髪の毛は生えてきます。まずは、パパ・ママが赤ちゃんの頭皮を毎日きれいにお手入れしてあげることで、予防や症状の悪化をくいとめましょう。

▼子供の髪を毎日洗うことの必要性についてはコチラも参考にしてみて!

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