子供のひらがな学習は反復練習がカギ!飽きない練習方法やツール
子どもがひらがな学習をするときには、幾度となく壁にぶち当たります。
何度教えても覚えられなかったり、鏡文字になってしまったり、勉強そのものを嫌がったり……。
飽きっぽい子供でも無理なく続けられる反復練習の方法や各種ツールについて、まとめて紹介します。
この記事の目次
「おもちゃ」は低年齢でも学習可能な便利アイテム
意外に思う方も多いかもしれませんが、子供の学習に、「おもちゃ」は欠かせないアイテムの一つです。
特にひらがなは、子供にとって複雑怪奇な世界。自然と興味関心を抱き、学習のきっかけを作る上で、「おもちゃ」は重要な足がかりになってくれます。
ひらがな学習ができるおもちゃは多種多様。年齢や発達段階に応じた選び方ができるのも、嬉しいポイントです。
では具体的にどんなアイテムを使うと便利なのか、紹介していきます。
学習スタート時期におすすめ。「読み」を教えてくれるひらがなタブレット
ひらがなに興味を抱き始めた時期に、「読み方」や「形」を教えてくれるのが、ひらがなタブレットです。
五十音別のボタンを押すと、読み方を教えてくれます。
- ひらがなタブレット(Toyroyal)
- フラットパネル採用のタブレットで持ち運ぶも楽ちん。ことばゲームも入っているので、子供を飽きさせません。2012年「日本おもちゃ大賞」受賞。
- アンパンマン カラーキッズタブレット(アガツマ)
- 多くのひらがなタブレットが「3歳から」を対象年齢とする中、こちらは「18カ月以上」が対象。「あいさつ」や「音楽」など、低年齢の内からさまざまな刺激を与えられます。
「書き」の練習もスイスイできる、お絵かきボード
「書き」の練習は、紙とえんぴつ以外でも可能です。何度も書いて消せるお絵かきボードは、間違えたときでも、さっと自分で書き直せます。
- トイザらス イマジナリウム 白黒おえかきボード(トイザらス)
- シンプルな作りながら、1,000円代というコストパフォーマンスの良さが魅力。4種類のマグネットスタンプもついていて、ひらがな学習以外にも、遊びの幅を広げてくれます。
お絵かきだって練習です。クレヨンと画用紙
きれいな文字を書くためには、運筆力が欠かせません。きちんと筆を運ぶ力を養うためには、日ごろから「お絵かき」を楽しむのもオススメの方法です。
子供にとって使いやすいクレヨンと、大きめの画用紙を用意しましょう。
「今日は、ざぁざぁ雨を書いてみようね」なんてテーマを与えることで、立派な「学習」に早変わりです。
何度もかける文字練習シート
水だけで書ける文字練習シートなら、周囲を汚すこともありません。普段とはちがう「勉強」スタイルに、きっと子供のテンションもアップするはず!
乾かせば何度も使えますから、コストパフォーマンスも抜群です。
- ミッフィーはじめてのスイスイおえかき(パイロットインキ PILOT)
- 52センチ×52センチと、子供にとって丁度良いサイズです。握りやすく工夫されたペンが付属していて、初めての学習にもピッタリ。対象年齢は1歳からと、長く使えるのも魅力的です。
メッセージのやり取りで自然に練習!お手紙セット
特に女の子にオススメなのが、こちらです。可愛らしいお手紙セットを用意して、お手紙交換を楽しみましょう。
女の子であれば、キラキラしたものやカラフルなものがオススメ。男の子は、キャラクターやシールで興味を惹きつけましょう。
お友達同士のやりとりがオススメですが、ママやパパとのやり取りも、子供にとっては嬉しいものです。
ブロック・積み木
ひらがなが書いてあるブロックや積み木は、ひらがなの形、文字のつながりを勉強するのに便利です。
特に「ひらがなを、少し読めるようになってきたころ」を狙うと、効果抜群!
「○○ちゃんの名前ができたね!」なんて、楽しみながら勉強できます。ブロックや積み木で遊ぶたびにひらがなが目に入りますから、自然と反復練習可能です。
- ひらがなさいころつみき(くもん出版)
- サイコロ上の積み木に、一文字ずつひらがなが印字されています。清音だけではなく、子供にとって難しい濁音や半濁音もあり、幅広い言葉遊びに対応可能。
繰り返し読める「絵本」
「読み」の反復練習をするための、最強のおもちゃと言えば、やっぱり絵本。お気に入りを探すことで、飽きずに繰り返し楽しめるでしょう。
学習方法は、発達の段階によって異なります。まずはパパやママの読み聞かせから、徐々に「自分で読む」というスタイルに近付けていきます。
<パパ・ママが読んであげる絵本>
- 『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』
可愛らしい絵とリズミカルな音が魅力!親子そろって、楽しい気分で読み進められます。子供でも、リズムに乗ってすぐに覚えられますから、きっと一緒に朗読してくれるはず。
五十音の他、全ての濁音・半濁音が登場する絵本で、ひらがな学習にもピッタリの内容です。可愛らしい絵とおいしそうな食べ物で、多くの子供を惹きつける名作。
飽きずに何度も読み聞かせするうちに、自然と「ひらがな」の世界に親しめます。
- 『あいうえおべんとう』
「あ」「い」「う」「え」「お」がつく食材を使って、徐々に作られていくお弁当!お弁当が大好きな子供たちに、ワクワク感を与えてくれることでしょう。
一つ一つの文字が、わかりやすく書かれているのも魅力です。読んで聞かせたあとには、ぜひ「あがつく食べ物は、他に何があるかな?」なんて、言葉当てゲームを楽しんでみて。
習慣的に行うことで、ひらがなの「音」と「形」を連動させて記憶できます。
<自分で読める絵本>
- 『しろくまちゃんのほっとけーき』
しろくまちゃんがほっとけーきを作る様子が、かわいらしく描かれています。赤ちゃんの読み聞かせ絵本としても人気のこちら。初めて自分で本を読む子供にもピッタリの一冊です。
ホットケーキを作る過程を描いた、おいしそうな一冊は、子供にとって身近なもの。1ページ当たりの文字数も少なく、子供が自分から、何度も読みたくなる本です。
ホットケーキを作る際のレシピとして、読んでもらうのもオススメです。
- 『がたんごとんがたんごとん』
がたんごとんがたんごとんと、繰り返しながら進む汽車。身近な品物を、次々に背中に乗せて運びます。
まだ「読み」に自信がなくても、絵とリズムから「できた!」の感情を育めます。何度も読むうち、子供が苦手な濁音にも親しみやすい内容です。
乗り物好きの子供のほか、妹や弟がいる子供にもオススメ。赤ちゃんも楽しめる本だからこそ、喜んで聞いてくれるはず。「もっと読んであげたい!」という意欲にもつながりますよ。
「アプリ」ならいつでもどこでも学習可能
子供の学習をサポートしてくれるのは、おもちゃだけではありません。スマートフォンやタブレットの「アプリ」も、上手に活用すれば強い見方になってくれます。
いつでもどこでも手軽に学習できるのが、アプリの魅力。また、ゲーム感覚でできる学習に、夢中になる子どもも多いです。
ひらがなの「音」と「形」を認識できるアプリ
学習スタート時期には、まずひらがなそれぞれの「音」と「形」を認識する必要があります。「形を見る」だけではなく、「読み方も一緒に学べる」のがアプリの魅力です。
- ひらがなカード(開発:nobuhiro satake)
- 大きく書かれたひらがなと、可愛らしいイラストで学習をサポート。イラストが動き、声優さんの声が聞こえてくることで、小さな子供でも無理なく勉強していけます。
かわいらしい絵を見ながら、ぜひ一緒に「あひるさんがいるね!」なんて、話しかけてあげてください。
指を使って「書く」アプリ
紙とえんぴつが苦手な子供でも、タブレットなら大丈夫。「書き」練習も、楽しみながら行えます。何度間違えても、消しゴムは必要ありません。
- なぞっておぼえる!ひらがな・カタカナ(開発:Makorino)
- 指で文字をなぞって書ける、人気のアプリ。間違えても、何度でも挑戦できちゃいます。ひらがなを覚えたら、次は自然とカタカナに取り組めるでしょう。
子供にとってはゲーム感覚ですが、いつの間にか正しい書き方が身についています。
「書き順」チェックができるアプリ
子供にとっては難しい書き順も、アプリで楽しく、無理なく学べます。アプリを使えば、わかりにくい書き順を、いつでも何度でも見せることが可能です。
- 書き順ロボ ひらがな/カタカナ(開発:Robotani Technologies)
- ロボットと、書き順でバトル!競争して勝つことが大好きな子供は、きっと夢中になるはずです。書き順を覚えることも苦になりません。
小学校でも導入されている勉強法の定番「ドリル」
反復練習の定番アイテムと言えば、ドリル学習が定番です。子供を飽きさせないためには、「できた!」を大切にすることが鍵。
子供の発達に合わせて、ピッタリなものを選んでみてください。
まずは「めいろ」や「線あそび」から
運筆力を高めるなら、「めいろ」や「線あそび」がオススメです。はみ出さないよう、丁寧に線をたどったり、いろいろな濃さの線を描くことで、自然と力が身につきます。
- 『めいろあそび どうぶつ』(くもん出版)
- 運筆訓練を始めたばかりの子供にピッタリ。最初の方は道幅が広く、きれいな線を引きやすい作りになっています。子供の練習量に合わせて、徐々に難易度はアップ!楽しみながら、子供のやる気を引き出してくれます。
- 『はじめてのせん』(フレーベル館)
- めいろだけではなく、さまざまな線をかくことができるドリルです。えんぴつの持ち方やあいうえお表など、付録も充実。リーズナブルな価格も魅力です。
繰り返し学習ドリル
子供によって好き・嫌いはありますが、反復練習の定番アイテム。五十音を1つ1つ丁寧に練習できるものを選び、毎日少しずつやっていくのがオススメです。
シールなどで、達成感を味わえるものを選びましょう。
- 『すくすくノート ひらがなだいすき』(くもん出版)
- 幼児学習の定番、くもんのひらがなドリルです。プリントを一枚終えると、「できたね!シール」でやる気アップ!最後まで頑張ると、大きなメダルシールと表彰状が手に入ります。
- 『1日5分でじがかけるほん ひらがな 決定版』(作:あきやま かぜさぶろう)
- 飽きっぽい子供には、こちらがオススメ。1日5分なら、いつでも気軽に挑戦可能です。子供が理解しやすい言葉で、書き方を説明してくれています。
クイズ形式で考えられるものも
競争や勝負が大好きな子どもたち。クイズ形式になっているドリルなら、文字だけではなく、単語や考え方など総合的に学習できます。
- 『4歳 ひらがな ことば』(作:植垣 一彦)
- 学研の幼児ワークの一つです。「書き」の力を定着させつつ、しりとりやクロスワードなど、クイズ形式で「ことば」の知識を高めます。シリーズには「5歳」や「6歳」もあり。レベルに合わせて選択しましょう。
無料でダウンロードできる学習プリント
わざわざ専用のドリルを用意しなくても、無料でダウンロードできる学習プリントも多数あります。
パソコンとプリンターで、あっという間に学習プリントの出来上がり!これならば「苦手な文字だけ」「長期休暇の間だけ」など、子供に合わせて内容を選択できます。
- ちびむすドリル 幼児の学習素材館
- 幼児知育のコーナーに「ひらがな学習プリント」も完備。ドリルを購入しても、本当に継続できるかどうか不安なときには、まず無料ダウンロードできる知育プリントで「お試し」してみて。
学習をスタートさせる前に用意しておきたい「えんぴつ」
ストレスなく反復練習をしていくためには、最初のツール選びも重要なポイント。特に「えんぴつ」にはこだわって、子供専用のものを準備してみてください。
<おすすめのえんぴつ>
濃さ | 2B以上(筆圧が弱ければ4Bや6BもOK) |
---|---|
太さ | 握りやすいよう、少し太め |
形 | 自然と正しい握り方ができる三角えんぴつ |
太さに関しては、くもんの「こどもえんぴつ」が幼児に人気です。
わざわざ購入するのが面倒という場合には、正しい握り方ができるよう、サポートしてくれる矯正グッズや、書きやすい太さに調整してくれる便利グッズを活用するのがオススメです。
「ポスター」で、ひらがなを身近に感じよう!
反復練習を無理なく継続するためのコツは、「いつでも、気付いたときに学習できる環境を整えておく」ということです。
家の中に「ひらがな」ポスターを張っておくと良いでしょう。
書き順がわかりやすいものを選んで
せっかくのひらがなポスターですから、幼児が間違えやすい「書き順」が、わかりやすく掲載されているものを選びましょう。
数字や色で書き順が示してあれば、「まずは1番からだね」なんて、親子一緒に確認しやすくなります。
紙やえんぴつが手元になくても、順番通りに指でなぞるだけでも、立派な学習になります。
水に強いお風呂ポスターもオススメ
忙しい方には、お風呂タイムを活用できる耐水性のポスターがオススメ。お風呂の壁に貼っておくことで、毎日欠かさずチェックできます。
お風呂での会話のついでに、「ひらがな」学習の声かけもしてみてはいかがでしょうか。
- おふろでレッスン ひらがなのひょう (くもん出版)
- シンプルで読みやすく、水に濡れても大丈夫です。書き順もしっかり記載されているので、親子一緒に、確認しながら学習できます。
アイテムを上手に活用するためのコツとは?
いくら反復練習にオススメのアイテムを準備しても、上手に活用できなければ意味がありません。そのためのコツは、いったいどこにあるのでしょうか。
生活環境の中に、学習を自然と取り入れるためのコツを紹介します。
2歳から3歳は、家族で一緒に「遊び」の延長で
2歳から3歳は、「本格的に学習を始める」というよりも、「学習の基礎をつくる」のがオススメ。ぜひ家族みんなで、便利グッズで「遊ぶ」ことを意識してみてください。
絵本の読み聞かせ、クレヨンでのお絵かき、ひらがなブロック積みなど、一つ一つの遊びが、ひらがなへの興味関心を高めることにつながるはずです。
4歳からは子供の興味・関心も上手に活用しよう!
「もっと知りたい」という好奇心を強める4歳前後の子供たち。ひらがなの反復練習にも、そんな気持ちを取り入れましょう。
幼稚園や保育園での生活も板についてくる頃。
「お友達にお手紙をかいてみたら?」なんて声かけも効果的です。
5歳、6歳は「お兄さん」「お姉さん」意識を刺激して
ぐんと成長する5歳、6歳の時期には、「お兄さん」「お姉さん」扱いで子供の能力を引き出していきましょう。
「ママ、ひらがな忘れちゃったから、○○くん教えて!」なんて話しかけてみると、きっと張り切って教えてくれるはず。
また、周囲の大人に対する憧れを強める時期。「文字の練習に飽きた!」なんてときには、アプリでの学習も効果的に取り入れてみてくださいね。
生活の中に取り入れて、勉強ではなく楽しむを意識して学習!
大切なのは、子供に楽しく反復練習をさせるための「環境」を、親が整えてあげること!とはいえ、「忙しい中で、子供に勉強させるのは大変!」と思う方も多いはずです。
こんなときには、生活の中に学習を取り入れる方法を実践してみてくださいね。
- 家族みんなでかるた遊び
- 眠る前に絵本で読み聞かせ
- お風呂専用のクレヨンを使って、入浴学習
- おでかけ時には看板探しゲーム
これらの方法を使えば、親も子も「勉強している」という自覚がないまま反復練習可能です。まずは親自身が「楽しむ」ことがコツですよ。
▼遊びでひらがなを学ぶ方法についてはコチラも参考にしてみて!
子供の興味・関心に合わせて、ベストアイテムを取り入れよう!
辛い反復練習を乗り越えて、「読み」や「書き」「書き順」までしっかりとマスターするためには、親の働きかけが欠かせません。
全てを取り入れる必要はありませんから、自身の子供の興味・関心に合わせて、オススメのアイテムや方法、教材を選んでみてください。
ひらがな学習を通じて、子供の自信を深められるはずです。
▼年齢別ひらがなの教え方についてはコチラも参考にしてみて!
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イルカさん
集中力にかけて、20 分過ぎると回りの事が、気になる、新三年生、心配、、字が雑に、なる、筆あつが弱い。個別の先生から、 教えにくいと、言われ、全部じくを、ヤメテ様子を、見る方がいいのでしょうか?