なぜ陣痛がこない?理由と予定日を過ぎたら実践すべき対策

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2017/07/04

陣痛が来ないと悩んでいる妊婦さん

予定日間近になっても、また予定日超過になっても陣痛が来ないと焦ってしまうものです。

赤ちゃんに何があったのか心配になったり、自然分娩できるのかどうか、病院で特別な措置を受けなければいけないのか不安になったりすることもあるでしょう。

陣痛がなかなか来ない場合に考えられる原因と、陣痛が来るように自分自身で出来ること、そして病院で行う対応について見ていきましょう。

予定日はあくまで目安!陣痛がこない時に考えられる原因

実は、予定日までに赤ちゃんが生まれたという先輩ママは全体の約半数で、残りの半数は予定日を過ぎてから出産に至っています。

「陣痛は出産予定日にくるもの」と考えている人は多いのですが、実は出産予定日に陣痛が起こり出産に至るケースは少数派です。

では、なぜ出産予定日に陣痛がこないということが起こってしまうのでしょうか。

また、いつまで自然な形の陣痛を待っていても構わず、病院ではどのような形で対応がなされるのでしょうか。

  • 出産予定日と正産期
  • 分娩施設・医療機関の対応

それぞれひとつずつ詳しく見ていきましょう。

出産予定日はあくまで目安…正産期であるかどうかが重要

先にも述べましたが、出産予定日に実際に出産したママはかなり少数派です。

何故なら、出産予定日は生理が最後に来た日付や胎児の大きさなどから割り出されたもので、あくまで目安でしかないからです。

実際には、妊娠37週0日~41週6日の約1ヶ月弱の期間を「正期産」と呼び、出産するのに最も適した時期とされているので、この間に生まれれば問題ありません。

なので、予定日に陣痛がこないからといってすぐに母体や赤ちゃんの身体に悪影響があるわけではありませんので、しばらくは自然に陣痛が起こるのを待っていて問題ありません。

出産予定日が過ぎても陣痛が起こらない場合も、母体や胎児にトラブルがない限りは自然に陣痛が起きるのを待つことになります。

予定日頃から妊婦健診回数が増加…入院することも

正産期であっても、妊娠38週目頃からは出産に向けて胎盤の機能が徐々に低下していき、常位胎盤早期剥離などの異常のリスクも高まっていきます。

そのため、出産予定日を過ぎてからは産婦人科で受ける妊婦健診の回数を増やして、赤ちゃんの状態や羊水の量、胎盤の機能をこまめに見ていくことになります。

正期産の時期を過ぎてしまいそうな場合や、こまめに母子の様子を見ていく上で医師の方で判断があった場合は、この時点での入院となる事もあります。

さらに、正産期を過ぎて妊娠42週に入った場合、胎盤の機能低下や羊水の量の減少などで胎児に悪影響を与える可能性が高まっていきます。

なので、妊娠41週に入ったらトラブルがなくても入院し、経過を見ながら先生や家族と出産方法について相談していきます。

陣痛促進剤やバルーンを使っての出産や帝王切開になることもありますが、ママと赤ちゃんの安全を最優先にした選択がなされるので安心して出産に臨みましょう。

▼「内診グリグリ」についてはコチラも参考にしてみて!

無理のない範囲で取り入れて…陣痛を促す方法

陣痛が起こるタイミングは個人差があるのが普通で、正期産の間であれば異常ではありません。

しかし、予定日が迫ってくると陣痛が起こる予兆が気になり、陣痛を起こすために何かできないかな?と考えるママもいるでしょう。

実は、妊娠37週に入って赤ちゃんがいつ生まれても大丈夫な状態になると、妊娠を継続させて子宮収縮を抑制するホルモンの分泌量が徐々に減少していきます。

そのため、外部から無理のない範囲で刺激を与えることで、陣痛をおこさせるホルモンを促すことが出来るのです。

では、陣痛を促す方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

  • 家事をする
  • 運動をする
  • マッサージ
  • 口にする物を工夫する

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

日常生活に取り入れやすい家事

妊娠後期に入るとからどぉ動かすのが億劫になりますが、しっかりと家事をするとよい運動となり刺激になりますし、家が綺麗になるので一石二鳥です。

特におすすめの家事は以下の通りです。

  • 雑巾がけ:四つん這いの姿勢が骨盤を広げるので安産にもつながります。
  • 洗濯物干し:特に一枚ずつしゃがんで洗濯物を取ることでスクワットの動作になります。
  • 買い物:ウィンドーショッピングでもよいのですが、歩き回るのでウォーキングになるほか、階段の昇降も陣痛を促す運動になります。

ただし、お腹が大きくなって重さがあるため、無理をすると腰痛の原因にもなります。負担をかけすぎないように休憩をはさみながら行うと良いでしょう。

また、外出の際は出来ればご主人など家族に付き添ってもらいましょう。遠出する際は「傍に夫がいる、家族がいる」ということでいざという時安心です。

無理のない範囲の運動

出産予定日が近くなったら、しゃがむ動作や股関節を開く動作が陣痛促進に有効とされています。

  • ゆっくりと行うスクワット:反動をつけないで行いましょう。
  • あぐらをかいて全屈:両足の裏を合わせて背筋をしっかり伸ばし、お腹に負担がかからない範囲で体をゆっくりと前に倒して起こすのを繰り返す運動です。
  • ウォーキング:家族など誰かに付き添ってもらうことをお勧めします。
  • 踏み台昇降、階段の上り下り

これらの運動を、無理のない範囲で行うと効果的です。疲れた時やお腹が張ってきた場合はしっかりと休むように気をつけましょう。

乳頭のマッサージ

マッサージなどの乳頭への刺激は、子宮を収縮させるホルモンが活発に分泌されるため、陣痛が促されます。

乳頭マッサージを行うことで、産後に赤ちゃんがおっぱいを吸いやすくするための準備の目的としてもおすすめです。

乳頭マッサージのやり方は以下通りです。

  1. 乳首と乳輪の部分を、指で円を描くように軽くマッサージします
  2. 乳首を親指と人差し指で軽くつまみ、2~3回引っ張ります。(強くつねりすぎないようにしましょう)
  3. 横や下からなど全方向から乳首をつまんで、2の手順と同じように引っ張ります。

乳頭は敏感な部位なので、強い力で行いすぎると皮膚を傷つけることがあるので注意が必要です。

入浴中などリラックスしている時に行ったり、植物性オイルなどをつけて行うようにすると良いでしょう。

ジンクスは根拠なしでも効果あり?食事の工夫

食べ物による陣痛の促進には科学的根拠はありませんが、実践した結果陣痛が来た!という経験のあるママも多くいます。

特に有名なジンクスのある食べ物と飲み物には焼き肉やオロナミンCがありますが、なお、塩分や糖分、カロリーには十分に注意し、食事制限や指導を受けているママは無理に口にしないようにしてください。

また、病院や助産院でも実際に取り入れられているもので「ラズベリーリーフティー」があります。

ラズベリーリーフティーはラズベリーの葉っぱを使たハーブティーで、欧米では古くから出産準備のお茶として親しまれてきました。

ラズベリーリーフにフラガリンという物質が含まれており、これが子宮や骨盤周りの筋肉を緩めて子宮口を柔らかくする機能があるので、分娩誘発と安産を促すと言われています。

ハーブティーならではの豊かな香りと味を楽めるので、リラックス効果も期待できておすすめです。

▼陣痛がくるかも!?というジンクスについてはコチラも参考にしてみて!

▼妊娠中のラズベリーリーフティーについてはコチラも参考にしてみて!

自分は自分、焦らずに待つことも大切

陣痛がこなくて心配になったり、周囲からの何気ない言葉でさらに焦ってしまうこともあるかもしれませんが、まだ赤ちゃんの準備が整っていないだけかもしれません。

赤ちゃんの様子や自分自身の体調を気にかけながら、無理をしない範囲でしっかり体を動かして、ストレスをためずゆったりした気持ちで出産の日を待ちましょう。

ただし、出産を促す際のツボ押しやお灸、アロマは民間療法として陣痛促進以外の効果が併発することもありますので、自己判断のみで行わずに必ず専門家の指示を受けて行うようにしてくださいね。

そして、いざ陣痛が始まったらいつでも赤ちゃんを迎えてあげられるように、心と体の準備を万全にしておきましょう。

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