妊娠糖尿病の予防法をチェック!母子・胎児への影響を防ごう
糖尿病は日本人の多くの方がかかっている、罹患率の高い病気です。その中には妊娠をきっかけに糖尿病にかかる方もいるのです。
健康に妊娠期を過ごし、元気な赤ちゃんを産むために、糖尿病にはなりたくないですよね。そのためにはどうすればいいのでしょうか。
妊娠糖尿病の予防策として、有効な方法を紹介していきます。妊婦さんは日常的に取り入れていきましょう。
インスリン抵抗状態にならないことが絶対条件!
インスリンは体に入ってきたブドウ糖を分解して、エネルギーに変えるためのホルモンです。生命活動のために不可欠なものです。
妊娠中は、胎盤性ホルモンというものが分泌されます。これはインスリン抵抗ホルモンとも言われ、母体が血糖値を下げようとする働きを邪魔してしまいます。
これは、胎児の体によりたくさんのブドウ糖を送ろうとする働きです。糖分が代謝されなくなると、胎児に届くエネルギー源も多くなりますね。
この生理現象によって、妊娠中はどんな人でも血糖値が上がりやすくなります。これをインスリン抵抗状態といいます。
しかしインスリン抵抗状態が続くと、ブドウ糖が分解されなくなり体内に糖質が余ってしまうと、妊娠糖尿病に繋がるのです。
そのため、インスリンが急激に分泌されることを防ぎ、胎盤性ホルモンの働きも穏やかにさせなくてはならないのです。
インスリンの分泌を穏やかにする方法3つ
妊娠糖尿病だけでなく、一般の糖尿病でも原因は高血糖です。血糖値が高くなることですい臓が働きすぎてしまいます。
血糖値を上げすぎないようにして、すい臓を労わるような生活を心がければ、妊娠糖尿病も予防することが出来ます。
ポイントはインスリンの分泌バランスです。母体のインスリンの量が穏やかに推移していれば、胎盤性ホルモンの働きも緩やかになります。
インスリンの量を自分でコントロールすることは可能です。そのための2つの方法を見ていきましょう。
太りにくい食生活を心がける
妊娠糖尿病は、体重の急激な増加とも関係しています。妊娠中は食べる量が増えて太りやすくなります。
肥満体質になった人は、糖尿病にもなりやすいのです。そのため、妊娠中の急激な体重増加には注意すべきです。
体重管理のための方法の1つが、普段から食生活に気を配るということです。塩分や脂質が少なく、カロリーの低いものを選びましょう。
また次の様な方法も食生活管理のために効果的です。
- 決まった時間に食事をとる
- 栄養のバランスの整った料理を作る
- ゆっくりよく噛んで、どか食いを防ぐ
- 間食を減らすか、止める
塩分量を減らすためには、出汁を利かせて旨味を出すことです。薄味でも満足して食べることが出来ます。
お好みの野菜をたっぷり入れたお味噌汁を先ず食べる。それから、主菜、主食の順番に食べていく。
こうすれば肥満を防ぐことが出来ます。体脂肪が増えすぎてしまうと、インスリンの働きも弱くなりますから。
妊娠中は毎日体重、出来れば体脂肪率をコントロールして、すい臓が疲労しないような食事にするべきです。
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体重を頻繁に計ってチェックする
体重管理のためには、こまめに自分の体重を測って記録しておくことが大切です。体重を毎日計るダイエット法もあるほどです。
毎日体重計に乗る習慣を付けましょう。そうすることで、体重が急激に増加するタイミングを知ることが出来ます。
糖尿病の予防のために、太り過ぎを防ぐことは不可欠です。体重が急に増えてしまったら、食事の内容を変えるなどの対応が取れます。
▼妊娠中の体重管理の目安についてはコチラも参考にしてみて!
運動の習慣を付ける
肥満の予防には運動習慣をつけることも大切です。肥満とは、単に体重が重いだけでなく、体に内臓脂肪が蓄積された状態を言います。
内臓脂肪の過多は、すい臓の働きに影響します。内臓脂肪を構成する脂肪細胞からは、普段アディポネクチンと言う物質が出ています。
アディポネクチンは本来、脂肪の燃焼を助けたり、インスリンの分泌を促して肥満を防ぐために使われます。
しかし肥満になりアディポネクチンの分泌量が増えすぎると、今度はインスリンの働きを鈍らせて、糖質を分解させなくしてしまうのです。
そうならないために、内臓脂肪の分解に有効な運動の習慣をつけることが効果的ですよ。簡単な有酸素運動です。
妊娠中は、あまり激しい運動をすることは出来ません。お腹の赤ちゃんに悪影響かもしれませんから。
お腹や呼吸に負担のかからない程度の、ウォーキングが良いでしょう。走ったり筋トレをするよりも、脂肪燃焼効率もいいです。
糖尿病の治療に、運動習慣の確立は大切です。妊娠糖尿病に対処するためにも、運動の習慣をつける事です。
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妊娠糖尿病予防には、食事と運動の習慣を変えましょう
普段から脂っこいものが好きだったり、野菜をあまり食べない方や、運動する習慣のない人は糖尿病になる素因があります。
妊娠中に糖尿病状態になることは積極的に予防するべきです。そのために、妊娠したら過度なダイエットなどはをするのではなく、食生活と運動の習慣を見直しましょう。。
野菜を取り入れるのが面倒だと言う方は、火を使わなくても食べられるきゅり、トマト、レタスなどのサラダを一品食事に加えるだけでも効果があります。
また有酸素運動は、1回5分の運動からでも効果があります。継続して運動する時間が取れないと言う方でも、5分ずつ1日4回ならば取り組みやすいでしょう。
少しずつの生活改善で、病気になるリスクは減らせます。買い物のたびに野菜コーナーを意識してみる、ちょっとした空き時間に外を歩いてみるなど工夫してくださいね。
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