赤ちゃんのおくるみの巻き方。月齢別に注意すべきポイント

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2018/02/14

おくるみを巻かれている赤ちゃん

出産した産院でもおくるみをプレゼントしてくれるところもあり、退院のときにおくるみにくるんで赤ちゃんを連れて帰る方もいますよね。

でも、家に帰ってからおくるみを使用しようと思った時に、どのように巻いたら良いのか迷うこともあると思います。

おくるみの巻き方と月齢別に注意する点についてお話しします。

おくるみでくるむ前に赤ちゃんの不快感を取り除く

おくるみにくるまれた赤ちゃんは安心して、すやすや眠ることが多いですが、おくるみをしても泣きグズリ、落ち着かないこともあります。

その場合は下記の点を確認してみましょう。

  • ゲップが上手くできていない…一度、縦抱きにして背中をさする
  • オムツが濡れている…オムツを交換する
  • 暑すぎる…部屋の温度を調整、おくるみの素材(ガーゼなど)を変える

おくるみの中に手を入れてみて、汗ばんでいる場合は温め過ぎです。室温は冬の場合は18℃~22℃、夏の場合は25℃~28℃くらいが適温と考えられています。

手足が冷たくても、体がほんのり温かいくらいが丁度よく、お腹や背中にびっしょり汗をかいているようなら、涼しめに室温を調整してあげてましょう。

他にも体調に変わった様子(咳、鼻水、発熱など)がないか確認をして、赤ちゃんの不快感がないか確認してから、おくるみを使用するようにして下さい。

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【新生児~2・3ヵ月】基本の巻き方をマスターしよう

基本の巻き方はポイントだけ押さえておけば、簡単に手早く赤ちゃんを包むことが出来ます。

基本の巻き方

1.おくるみをひし形になるように置く。
2.ひし形の赤ちゃんの頭にくる部分を内側に折りこんでおく。
3.赤ちゃんを置く。

おくるみの基本の巻き方の手順のイラスト
4.赤ちゃんの右腕をまっすぐにした状態に固定しておくるみを巻き、左側腕の内側から背中の部分に巻き込む。
おくるみの基本の巻き方の手順のイラスト

5.下側の余った部分を持ち上げて左肩の内側部分の折りこみます。(足はM字開脚でふんわり包むように)
6.左腕も同様にまっすぐにした状態で、赤ちゃんの右腕の外側から背中の部分に巻き込む。
おくるみの基本の巻き方の手順のイラスト

※写真は外側に折りこんでいますが、内側に折りこんでください。

基本の巻き方で注意するポイント

  • 赤ちゃんの両手がまっすぐに固定されている
  • 足や首部分は固定しないように注意する
  • 呼吸の邪魔にならない程度に締め付けている(赤ちゃんとおくるみの間に掌が少し入るくらいがベスト)
  • 布が赤ちゃんの口や鼻に掛からないようにする

基本の巻き方は、新生児からモロー反射が無くなる時期までが一般的です。その時期を過ぎると、手足を固定されることを嫌がる赤ちゃんも出てきます。

赤ちゃんが嫌がり始めたら基本の巻き方を卒業し、片手のみおくるみの外に出す方法や、半ぐるみも試してみてみましょう。

最初のうちはおくるみを巻いた後、抱っこして寝かせてあげるとリラックスしやすいです。包んだまま長時間目を離すことのないようにすることも大切です。

【4か月頃~】基本の巻き方が出来なくなったら半ぐるみ

3・4ヵ月くらいになると、物を掴んだり自分の指をしゃぶりながら眠ったり、手の動きも活発になってきておくるみから抜け出すこともあります。

個人差はありますが、基本の巻き方では窮屈になる赤ちゃんも出てきます。半ぐるみは基本の巻き方と注意点は同じですが、手を固定せず外に出した状態で巻きます。

半ぐるみのやり方

  1. おくるみをひし形におく。
  2. 赤ちゃんの頭がくる部分を内側に折っておくか、そのまま使用する。
  3. 赤ちゃんを乗せる右側の腕を外に出し、余った布を左脇を通し背中に入れる。
  4. 脚側の布を赤ちゃんの顔に掛からないように、胸の前で折りたたむ。
  5. 左腕を布の外に出した状態で、余った布を右側の背中部分に巻き込む。

半ぐるみをする前に、片手のみを固定しない方法など試して、徐々に半ぐるみに移行すると赤ちゃんも慣れて安心しやすくなったというママもいます。

足を固定しすぎないように注意して、巻きやすく赤ちゃんが落ち着く方法を試してみて下さいね。

新生児の泣きグズリに!落ち着くと評判のおひなまき

おひなまきをしていると、新生児の泣きグズリが少なくなったと、おひなまきを試したママには好評のようです。

【新生児期】おひなまきのやり方

  1. おくるみを四角の状態で広げておく。(長方形の場合は横長におく)
  2. 右手をまっすぐの状態で赤ちゃんの右手側の布を、赤ちゃんの左側の肩に入れ込む。
  3. 左手側も同様にして、布を右肩側に入れ込む。(この時布は台形になります。)
  4. 足は胡坐か足裏を合わせた状態にして、向かって左下の布を赤ちゃんの左肩の下に入れ込む。
  5. 向かって右下の布を赤ちゃんの右肩の後ろに入れ込む。

※赤ちゃんの呼吸の妨げにならない程度に、ぴったりと巻くようにしましょう。足はまっすぐにならないように巻いてください。

手遊びをするようになったら

  1. おくるみを四角の状態で広げておく。
  2. おくるみの端が首の部分に来るように赤ちゃんを寝かせる。
  3. ひじをおくるみの中に入れ手首から先を出した状態で、おくるみの上の両端を結ぶ。
  4. 赤ちゃんの足を胡坐を組ませるか、足の裏を合わせた状態にし、おくるみの下側の端を引きあげ2の結び目の下側に通す。
  5. 3の端と下側のもう片方を結ぶ。(足が動かせる程度の強さで巻く)
おひなさま巻きをする場合、伸縮性のある布を使用し、赤ちゃんが手足を動かせる程度の強さで巻くようにしましょう。

事前に確認して!おくるみを赤ちゃんに巻く際の注意点

おくるみも、股関節脱臼の心配やSIDS(乳児突然死症候群)の危険性を指摘する声もあります。

  • 生地は伸縮性・通気性のあるものを選ぶ
  • 室温・湿度に気をつける
  • 巻いたまま長時間放置をせず様子を観察する
  • 足をまっすぐの状態で巻かない(足を動かせる程度の強さで巻く)
  • 眠りから覚めたらほどいてあげる

乳児突然死症候群は温め過ぎや、おくるみをした状態で寝返りの状態になってしまい、うつぶせ寝になることもリスクとして指摘されています。

特におくるみを使い始めた時には加減が分からないこともあるので、赤ちゃんの様子を観察することは大切です。

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月齢は目安。巻き方は赤ちゃんの様子を見ながら変えて行こう

新生児期の巻き方、3ケ月からはこうという巻き方の区切りは厳密にはありません。赤ちゃんの成長具合に合わせて、落ち着く巻き方をしてあげて下さいね。

基本の巻き方やおひな巻き→手を出した巻き方や半ぐるみ→スリーパーなど、成長に合わせて変化させてみましょう。

モロー反射で折角寝ていたのにびっくりして起きてしまったり、泣きグズリやどうしても落ち着かない時など、おくるみが心強い味方になってくれることもあります。

注意点を守り、赤ちゃんの様子を観察し、なるべくストレスのない育児で赤ちゃんのいる生活を楽しんでくださいね。

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