妊婦を悩ます便秘にたんぽぽ茶!妊娠中に飲むメリット5つ
便秘に苦しむ妊婦さんに、ぜひ試してもらいたいのが「たんぽぽ茶」。
たんぽぽの根には、便秘を解消してくれる食物繊維が含まれており、漢方としても使われています。
さらに、妊娠中に不足しがちなカルシウムや鉄分を含み、むくみを解消する効果もあります。
便秘の解消法になる、ビタミン類の補給になる、むくみが改善されるなど、妊娠中に飲むことで得られるたんぽぽ茶の効果を、5つピックアップして調べてみました。
この記事の目次
たんぽぽ茶とは?先人の知恵がいっぱい詰まった健康茶
妊娠を考えている人や、妊娠を経験した人なら、一度は「たんぽぽ茶」や「たんぽぽコーヒー」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
詳しくは知らなくても、身体にいい飲み物なんだろうな・・・というイメージを持っている人が多いと思います。
ここでは、たんぽぽ茶がどのようなものなのかについてお話していきましょう。
たんぽぽは古くからヨーロッパや中国で飲まれていた
春になると黄色の花を咲かせて子供を喜ばせる、たんぽぽ。ふわふわとして綿毛をフーっと飛ばすのも楽しいですね。
公園や道ばたで良くみかけるたんぽぽですが、実は、古くから世界各地で食べたり飲んだりされてきた歴史があります。
中国では漢方としてタンポポが飲まれてきました。たんぽぽの生薬名は「蒲公英(ホコウエイ)」たんぽぽの根は「蒲公英根(ホコウエイコン)」と呼ばれ、清熱解毒作用と消腫散結作用の効能を持ちます。
たんぽぽの漢字名は「蒲公草」で、平安時代に書かれた日本最古の薬草図鑑にも載っていることから、日本でも古くから薬として使われていたことがわかります。
またヨーロッパでは、たんぽぽは第一級の薬草として扱われています。根を干して作られるハーブティーには便秘解消や母乳分泌の促進に効果があるとして、古くから飲まれてきました。
たんぽぽコーヒーは19世紀にアメリカで考案されたもので、コーヒー豆が入手しにくかった第二次世界大戦中のドイツではコーヒーの代わりによく飲まれていたそうです。
このように、たんぽぽは世界各地で古くから愛され、健康のために食べたり薬として飲んだりされてきました。
たんぽぽ茶とたんぽぽコーヒーの違い
では、たんぽぽ茶とたんぽぽコーヒーはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれを区別して販売しているメーカーもありますが、実は明確な区別は規定されていません。
一般的な区別の仕方は以下のとおりです。たんぽぽ茶はわずかな甘みがあり土の香りがするのに対し、たんぽぽコーヒーは香ばしくコーヒーに近い味がします。
呼び方 | 材料 | 製法 |
---|---|---|
たんぽぽ茶 | 根・葉・茎 | 乾燥させたものを煎じて飲む |
たんぽぽコーヒー | 根 | 炒めた(焙煎した)ものをフィルターで淹れて飲む |
一般的なお茶やコーヒーと同じように、そのまま飲めばノンカロリーです。どちらも効能は変わらないので、好みで選ぶのがよいでしょう。
カフェイン摂取の危険性・・・たんぽぽ茶は妊娠中も安心のノンカフェイン!
妊娠中に避けたい成分の1つとして、カフェインがあげられます。
カフェインはコーヒーや緑茶、紅茶などの飲み物に多く含まれますが、胎児の成長に影響を及ぼす恐れがあります。
- カフェインの作用と胎児への影響
- カフェインには、中枢神経を興奮させて眠気を押さえる働きや、利尿作用などの働きを持ちます。疲れたときの1杯のコーヒーや紅茶には、リラックス効果を感じることもできます。
しかし、妊娠中の女性はカフェインを分解して排泄するのに時間がかかるようになるため、身体にカフェインが溜まりやすくなります。
母体のカフェイン量が増えると、胎盤を通じて胎児にもカフェインが届き、胎児の血中のカフェイン量が増加します。その結果、発育の遅れにつながる危険性があります。
デンマークのある大学の研究では、コーヒーを毎日8杯以上のむような場合には、死産のリスクが高くなるという研究結果も出ています。
また授乳中のカフェイン摂取は、母乳にカフェインが移行することで、赤ちゃんの寝付きが悪くなったり、落ち着きがなくなったりします。
- 妊娠中・授乳中のカフェイン摂取量について
- ただし、妊娠中も授乳中も、まったくカフェインを摂っていけないわけではありません。
欧州食品安全期間(EFSA)は、2015年に発表した意見書の中で、「妊娠中や授乳中は、カフェインの摂取量を1日200mg以下にすることで、胎児や母乳を飲む乳児への影響は心配なくなる」とまとめています。
妊婦による習慣的カフェイン摂取量が200mg/日以下であれば、胎児に安全性の懸念は生じない。授乳婦が摂取するカフェインの単回用量が200mg以下及び習慣的カフェイン摂取量が200mg/日以下であれば、母乳育児の乳児に安全性の懸念は生じない。
欧州食品安全機関(EFSA)、カフェインの安全性に関する科学的意見書を公表|内閣府 食品安全委員会1杯のコーヒーに含まれるカフェインの量はおよそ100mg。
つまり、1日に1~2杯程度ならコーヒーや紅茶を楽しんでも赤ちゃんへの影響は少ないといえます。
しかし、妊娠がわかってから授乳を終えるまでは、赤ちゃんのためにも、できるだけカフェインの摂取を控えていきたいですね。
一日にコーヒーを何杯も飲む習慣のある方は、コーヒーの風味に似た「たんぽぽコーヒー」を上手に利用して、一日に飲む量を少しずつ減らしていくのがよいでしょう。
妊娠中のトラブルにたんぽぽ茶が効果あり!妊婦が飲むメリット5つ
カフェインがゼロなので赤ちゃんへの心配がなく、妊娠中に飲みたい「たんぽぽ茶」。実はノンカフェインという特徴以外にも、妊婦に嬉しい健康効果があります。
【妊娠中にたんぽぽ茶を飲むメリット】
- 便通をよくし便秘を解消する・・・食物繊維イヌリンを含む
- 不足しがちな栄養素を補える・・・鉄分、ビタミン、カリウムなどが豊富
- むくみが解消できる・・・高い利尿作用で余分な水分を排出
- 血圧を下げる働きがある・・・妊娠高血圧症に効果あり
- 産後の母乳分泌を促進する
次の章から、それぞれの項目について、詳しくお話していきましょう。
たんぽぽ茶には便通改善効果が・・・食物繊維イヌリンが豊富
まず一つ目の効果は、お通じが良くなることです。快腸だった人でも、妊娠をきっかけに便秘になってしまったり、妊娠して便秘が悪化してしまう人など、お通じで悩む人は多いです。
便秘が続くと、お腹の張り、腹痛などの症状のほか、免疫力の低下や血流の悪化による痔などを引き起こしてしまいます。
妊婦が便秘になってしまう理由と、たんぽぽ茶の便秘解消効果についてまとめました。
なぜ妊娠すると便秘になるの?・・・赤ちゃんを守って育てるため
妊娠すると、新しい生命を育み守るために、私たちの身体は急激に変化します。その結果、それまでとはまるで別人のように、つわりや眠気など、体に不調が起こりはじめます。
便秘も、妊娠時の体の変化による不調の一つです。妊娠時に便秘になってしまう主な理由は、次の6点。
- 妊婦が便秘になりやすい6つの原因
-
- 子宮が大腸を圧迫する
・・・大きくなる子宮によって、腸の動きが制限されてしまう - 黄体ホルモンの分泌が活発になる
・・・早産・流産を防ぐためのホルモンが蠕動運動を抑制する - つわりや味覚の変化によって食生活が乱れる
・・・便のかさが減ったり、内容物が変わったために排便のリズムが狂った - 体をめぐる血液の量が増えた
・・・体内の水分が不足し、便が固くなった - 体が重くなり運動不足になった
・・・筋力が衰え、排便する力が低下した - 出産や産後への不安や緊張を感じる
・・・ストレスの影響で腸の動きが鈍くなった
- 子宮が大腸を圧迫する
便秘が続くと体重も増えやすくなります。妊娠中の体重管理のためにも、便秘を改善して体の不調を取り除きたいですね。
便秘の時には食生活の見直しを・・・食物繊維・水分・乳酸菌を多く摂って!
便秘になってしまったら、まずは食生活を見直しましょう。
便の量を安定させ、スルリと出るようにするには、食物繊維と水分が大切です。
また腸内の環境を整えるには、善玉菌の一種である乳酸菌やビフィズス菌を取り込み、善玉菌のエサとなるオリゴ糖を摂取するのが効果的です。
- 食物繊維
- 食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」があります。
不溶性食物繊維は、水分を吸って便のカサを増やし、蠕動運動を起こしやすくします。さつまいも、きのこ、かぼちゃ、ココア、豆類などに多く含まれています。
水溶性食物繊維は、水に溶けてドロドロになり腸の中を動きやすい便にします。海藻類、こんにゃく、イチゴ、リンゴ、バナナ、山芋に多く含まれる食物繊維です。
また、納豆、ごぼう、オクラ、プルーンは、不溶性と水溶性の両方の食物繊維を含んでおり、便秘のときには積極的に食べたい食材です。いいウンチを出すためには、不溶性水溶性もどちらも必要な食物繊維で、不溶性:水溶性=2:1のバランスで摂るとよいといわれています。
- 水分補給
- 妊娠中は、1日に2リットルの水分を摂る必要があると言われています。妊娠中は赤ちゃんを育てるために、体内の水分を使って通常の1.5倍にまで血液の量増やしています。
また、つわりがひどいと、水分もとれない場合があります。嘔吐を繰り返すことで、体内の水分が排出されると水分不足になってしまいます。
体内の水分が少なくなると、腸で吸収される水分が多くなり、便がかたくなってしまいます。固くなった便は動きが鈍くなり、便秘になってしまいます。妊娠中はこまめに水分を摂るように心がけましょう。
- 乳酸菌とオリゴ糖
- 腸内には沢山の細菌が生息しており、そのうち善玉菌とよばれる細菌の力が強いと、腸の働きがよくなります。乳酸菌は善玉菌の一種で、ヨーグルトやキムチなどの発酵食品から摂取することが可能です。
また、ビフィズス菌という善玉菌のエサになるオリゴ糖を摂取すると、腸内環境を整えることができます。オリゴ糖はリンゴやバナナ、きな粉などに含まれます。
たんぽぽ茶から食物繊維イヌリンが摂取できる!
では、なぜたんぽぽ茶が便秘への対処法になるのかというと、実は食物繊維を多く含むからなのです。
たんぽぽの根には、「イヌリン」という水溶性食物繊維が含まれています。イヌリンは水に溶けて便を軟らかくするので、スムーズに排便することができるようになります。
便秘が続くと便に含まれる水分が不足して固まってしまい、コロコロした便しか排便できないときがありますよね。イヌリンを摂取することで、そのような症状を緩和することができます。
たんぽぽ茶は強い作用をもたらすような下剤ではないので、子宮を収縮させる作用もありません。便の形状をよくし、腸内環境を整えることで便秘を解消する、妊婦にやさしい飲み物です。
妊娠中の鉄分補給にたんぽぽ茶!不足しがちな栄養を補える
たんぽぽ茶にはイヌリン以外にも、ビタミン・ミネラル・鉄分など、沢山の栄養が含まれているので、妊娠中におすすめのお茶です。
商品によって含まれるものは少し異なりますが、女性が知っておきたい、たんぽぽ茶の栄養素は以下のとおりです。
たんぽぽ茶の主な成分〔イヌリンを除く〕
- 鉄分
- ビタミンA、B、C、D、
- カリウム
- タラキサシン
- 糖鎖T-1(たんぽぽT-1)
- 鉄分
- たんぽぽ茶は、鉄分を含むお茶です。
また、一般的なお茶によく含まれるタンニンの量がとっても少ないので、鉄分の吸収を阻害されません。
ティーライフのたんぽぽ茶ブレンドという商品には「発酵ギンネム」がブレンドされており、さらに効率よく鉄分を補給することができます。
- ビタミンB、C、D
-
ビタミンB群は、いろんな種類の酵素の補酵素として働きます。補酵素は、体内の酵素と結びつき、体の様々な機能を果たす役割をします。
つまり、食べたものを栄養として吸収し、体を動かすために必要なエネルギーへ変換するのです。ビタミンB群が不足すると疲れやすくなります。
ビタミンCは免疫力を高める効果があり、病気になりにくい体をつくります。特に風邪をひきにくくしたり、風邪の快復を早めることができます。
ビタミンDには、カルシウムの吸収を促す働きがあります。骨の形成や体の成長をサポートします。
- カリウム
- カリウムは細胞の水分量を調節する働きがあります。利尿作用があり、むくみの解消になります。
- タラキサシン
- 苦味成分で健胃作用や強胆作用があります。肝臓の働きが良くなると血液がキレイになり、母乳の質が上がると言われています。
- 糖鎖T-1(たんぽぽT-1)
- たんぽぽの葉からわずかしか採れない特殊な成分。ホルモンバランスを調える働きがあり、不妊症や生理不順に効果があるといわれています。ただし、すべてのたんぽぽ茶に含まれるわけではありません。
妊娠中に不足しがちな3つの栄養素・・・「葉酸」「カルシウム」「鉄」
妊娠中は、おなかの中で赤ちゃんを育てるために、沢山の栄養が必要です。
ここでは、特に妊婦さんが不足しがちな「葉酸」「カルシウム」「鉄」についてご紹介します。
- 葉酸
- 葉酸を摂取すると胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを抑えることができると考えられています。妊娠3ヶ月くらいまでは意識的に摂取するとよいでしょう。
妊娠中に摂りたい葉酸の量は一日あたり480μg。ほうれん草、グリーンアスパラ、ブロッコリーなどに多く含まれるので、食事メニューに取り入れるようにしましょう。
- カルシウム
-
妊娠中は赤ちゃんを育てるためにカルシウムを大量消費します。その結果、中高年になったときに骨粗鬆症を起こしやすいと考えられています。
妊娠中にカルシウムが不足すると、ママの骨や歯のカルシウムが溶け出して胎児に運ばれます。
その結果、ママの体の骨密度が低下してしまい、歯がもろくなってしまうことも。また、赤ちゃんの骨や歯を弱くしてしまう可能性があるので、注意が必要です。
妊娠中のカルシウム摂取目安量は、非妊娠時と変わらず650mg/日です。
これは妊娠中はカルシウムの吸収率が高くなるため、特に量を増やす必要はないと考えられています。
ただし、妊娠前から摂取目安量に足りてない場合は、妊娠がわかったらカルシウムの摂取を増やした方がよいでしょう。カルシウムは、牛乳やチーズなどの乳製品、煮干しや大豆製品、小松菜・ひじき・海藻類などに多く含まれます。
- 鉄
-
妊娠するとおなかの赤ちゃんに優先的に鉄分が使われます。
妊娠中の中期~後期には、妊娠前の倍量にあたる20mgの摂取が一日に必要となります。
妊娠中に貧血になる方は多く、ひどくなると赤ちゃんに送られる酸素が不足して、胎児の成長に影響を及ぼすことがあります。
また、微弱陣痛になりやすかったり、お産の際に出血がとまらない、抵抗力が弱って産後に発熱してしまうなど、ママにトラブルが起きることもあります。
鉄分を多く含む食材は、レバー、あさり、ひじき、カツオ、小松菜など。植物性食品はビタミンCやタンパク質と一緒に摂ると吸収率がアップします。
カリウムの利尿作用で「むくみ解消」・・・デトックス効果も
妊娠中の検診でチェックされるのが、妊婦さんの「むくみ」。足がパンパンになって靴下のあとがなかなかとれなかったりすることも。
たんぽぽ茶に含まれるカリウムには利尿作用があるため、むくみの解消に効果があります。妊婦さんのむくみについて説明していきましょう。
なぜ妊娠中はむくむの?・・・赤ちゃんを育てるために血中の水分量が増えるから
妊娠中は、血液の量が通常時の1.5倍にまで増えます。
これは血液を新しく作って増やすのではなく、水分を増やしてかさ増しをしているのです。
また、妊娠後期には胎児が大きくなって足の付け根を圧迫してしまいます。すると下半身のめぐりが悪くなり、足がむくみやすくなるのです。
むくみの解消に効果のある4つの方法
では、むくみの解消法にはどのようなものがあるのでしょうか。
すでにお話している「たんぽぽ茶を飲むこと」と、それ以外にも試してもらいたい方法を合わせて4つご紹介します。
- たんぽぽ茶を飲む
- 塩分を控える
- カリウムを含む食材を食べる
- リンパマッサージをする
- たんぽぽ茶を飲む
- たんぽぽ茶に含まれるカリウムには高い利尿作用があります。体の中の老廃物や余分な水分を、尿として外に出すことができるのです。
たんぽぽ茶を飲むと、トイレが近くなるという声も多く聞かれます。その結果、体の水分バランスが整ってむくみにくくなるのです。
もちろん、利尿作用が高まることで老廃物の排出がすすみデトックス効果を得ることができます。その結果、ダイエット効果や美肌効果を感じることができます。
- 塩分を控える
-
塩分を多く含む食事は、体内のナトリウムの量を増やします。ナトリウムはカリウムと一緒に働いて体の水分バランスを保つ作用があります。
しかし、ナトリウムには水分を多く取り込む性質があり、摂取しすぎるとむくみの原因にもなります。つまり、塩分の摂りすぎがむくみの原因になるのです。
加工食品や外食メニューには想像以上の塩分が使われていることがあります。むくみが気になるときには、特に塩分の摂取量に気をつけましょう。
- カリウムを多く摂取する
- カリウムは食品から摂取することも可能です。
こんぶ、わかめなどの海藻、スイカなどのウリ科の野菜・果物、パセリ、納豆などに多く含まれます。
しかし、カリウムは加熱調理によって失われやすいです。煮物にしてしまうと約30%も失ってしまうといいます。
スープなど煮汁ごと飲める調理法なら、ゆで汁に溶け出したカリウムも食べることができます。また、スイカには体を冷やしてしまう作用があるので、食べ過ぎには気をつけましょう。リンゴやバナナなら、一年中手に入れることができ、生で食べやすいのでおすすめです。
- リンパマッサージをする
- リンパの流れがよくなると、老廃物が排出されてむくみを解消することができます。血行がよくなるので、手足の冷えにも効果あります。
妊娠中は「妊娠高血圧症」に要注意!たんぽぽ茶が効果あり
たんぽぽ茶には血圧を下げる働きがあります。妊娠中の高血圧には、原因がはっきりしない「妊娠高血圧症候群」というリスクの高い症状もあります。
普段から血圧に気をつけることで、危険な症状を予防することができると考えられます。妊娠中にたんぽぽ茶を飲むことは、血圧の上昇を防ぐことができます。
妊娠中の血圧について、たんぽぽ茶の血圧上昇抑制作用について、調べてみました。
妊娠高血圧症・・・赤ちゃんの発育に影響を及ぼす可能性が
妊娠高血圧症とは、妊娠中期から分娩後にかけて血圧が高くなったり、蛋白尿をともなう高血圧の症状がでることをいいます。
日本産科婦人科学会では、「妊娠高血圧症候群」を「妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧がみられる場合、または、高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものでないもの」として定義しています。
その発生原因については、まだはっきりとしたことがわかっておらず、予防法もみつかっていないといいます。
重症の場合、子宮や胎盤での血液の流れが悪くなって赤ちゃんに送られる栄養や酸素が不足してしまうことがあります。
その結果、赤ちゃんが十分に育たなかったり、低体重の赤ちゃんが産まれたりしてしまいます。最悪の場合、赤ちゃんの命に危険を与えてしまいます。
妊娠中の検診で行われる尿検査と血圧測定で、妊娠高血圧症候群かどうかは判断されます。
高血圧は妊婦にとって注意すべき症状なのです。
腎臓の働きに高血圧と密接な関係があり
高血圧を予防するには、腎臓の働きを正常に保つことが大切です。腎臓には血圧をコントロールするための大切な働きがあります。
腎臓は体内の塩分と水分のバランスを保つ働きをします。食事からとった余分な塩分は、おしっことして外へ排出されます。
しかし、腎臓の機能が低下すると余分な塩分と水分が排出されなくなり、体内の血液量が増えて血圧が上がってしまうことになります。
また、腎臓には血圧を正常に保つホルモンを分泌する働きがあるため、腎臓が悪くなると血圧が正常に保たれず高血圧になってしまうことがあります。
たんぽぽ茶のカリウムが妊娠高血圧症を改善する
血圧を下げるには、体内のナトリウムと水分を排出することが必要であることはわかっていただけたと思います。
ナトリウムを排出するのに有効なのが、カリウムです。
カリウムには、ナトリウムを排出して血圧を下げる働きがあります。「むくみ」の項でもお話しましたが、たんぽぽ茶にはカリウムが沢山含まれています。
このように、たんぽぽ茶は妊娠中に注意したい高血圧にも効果があります。ただし、もともと低血圧症の人は血圧が上がらずに不調が出ることがあるので、気をつけましょう。
キレイな血液でおいしいおっぱいに!楽しい母乳育児を
たんぽぽ茶を飲むと、出産後の母乳育児がスムーズになると言います。
赤ちゃんはおっぱいを飲んで育つもの、と思っていても、なかなか軌道に乗せられない人も沢山います。
たんぽぽ茶には、「母乳の質を良くする」という授乳中のママにうれしい効果があります。ぜひ産後も飲み続けて、その効果を感じてくださいね。
おいしいおっぱいはキレイな血液から
たんぽぽ茶に含まれるタラキサシンには肝臓の働きをよくする作用があります。肝臓には血液をキレイにする働きがあります。
ママの母乳は、血液から作られます。血液がキレイになると、赤ちゃんが飲みやすい上質な母乳を作り出すことができます。
ドロドロの血液から作られる母乳は詰まりやすく、赤ちゃんも飲むのを嫌がるため、悪寒・発熱・痛みなどの辛い症状が出る「乳腺炎」になりやすいといいます。
また、母乳を沢山作るには水分補給も大事です。たんぽぽ茶は、血液をキレイにする成分と水分を同時に摂ることができるので、授乳中にはおすすめの飲み物と言えます。
産後もたんぽぽ茶を続けよう・・・好みのブレンドを探してみて
たんぽぽ茶はベースとなる原料は「たんぽぽ」であっても、メーカーによって製造方法に工夫があり、味や香りに違いが出てくるので好みのものを探すのも楽しいと思います。
黒豆などをブレンドして飲みやすく仕上げているものもありますし、たんぽぽ100%で焙煎してあるタイプはコーヒー好きの方に人気です。
たんぽぽ茶はノンカフェイン・ノンカロリーなので授乳をスタートさせてからも安心。
授乳中はとっても喉が渇くので、普段の水分補給に飲むのがよいでしょう。たんぽぽ茶の効果で上質な母乳が沢山出るようになります。
妊娠中のママのため、そして産まれてくる赤ちゃんのために。優しい効果がいっぱいつまった「たんぽぽ茶」を続けて飲んでみてくださいね。
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