子供にゲームをさせるならルール作りを。ポイントを押さえ効果的に!
子どもに大人しく待っていて欲しい時、スマートフォンなどのゲームを渡したことがあるパパやママは多いのではないでしょうか。
今やゲームは私たちにとってとても身近な遊び道具のひとつです。幼児をあやす目的のアプリも多数存在し、小さい頃からゲームに触れる機会が多くなりました。
さまざまな影響が心配されるゲーム。子どもたちが上手に遊ぶには家庭でのルールは必要不可欠です。そして実はその作り方がとても重要なのです。
ルール作りのポイントとその効果を紹介します。
この記事の目次
家庭でゲームのルールを作る時に抑えておきたいポイント4つ
さまざまな影響が心配されるゲームですが、冒頭で述べたように生活から完全にゲームを切り離すのは難しい家庭が多いでしょう。
ゲームをすることによって子どもたちが受ける作用には良いものと悪いものが存在します。
覚えておいた方が良いポイントは以下のようなものです。
- ゲームは一日1時間までが鉄則
- ゲームはやるべきことを終えてからのご褒美
- ゲームを全くしない日を作る理由
- 子どもに相応しいゲームを一緒に選ぶ
ひとつずつ見ていきましょう。
ゲームは一日1時間までが鉄則
ゲームは最長でも「一日1時間まで」としましょう。この時間の設定には大切な意味があります。
- 勉強の妨げになりにくい
- 子どもの息抜きやストレス発散の効果が期待できる
- ゲームへの依存や中毒を防ぐことができる
2時間を超えると悪い影響が大きくなる…
教育経済学者の中室牧子さんが発表した研究結果の中で、「子どもがテレビやゲームをする時間が一日に1時間程度までならば、発達に悪い影響はほとんどない」ということが明らかになっています。
さらに中室さんは「ゲームなどの時間が2時間を超えると発達や学習時間に及ぼす悪影響が飛躍的に大きくなる」という調査の結果も紹介しています。
また他の大学や研究機関などでは、適度なゲームの利用は脳を活性化させ、さまざまな部位の発達を促したり能力を伸ばすという結果も発表されています。
▼ゲームが子供に与える影響についてはコチラも参考にしてみて!
もちろんそれ以下の時間でも問題はありません。幼い子にとって1時間では多すぎる場合もあるでしょう。家庭の方針に応じて20分や30分などゲーム時間を区切ってルールを作りましょう。
ゲーム依存症へのリスクも減らせる!
ゲームへの依存や中毒を防ぐという意味でも時間を決めてルール化することが重要です。
ゲームをする子供たちの中には、「ゲーム依存症」のようになってしまう子も少数ながらいます。そうなる理由のひとつが「長時間ゲームに熱中する」ということ。それを長期に渡り繰り返していると陥りやすいのです。
連続して遊べる時間を制限することで、依存へのリスクを大幅に減らすことができます。
ゲームはやるべきことを終えてからのご褒美
ゲームは遊びの道具です。生活の中でやらなければならないこと、優先するべきことを後回しにしてまでやるものではありません。
家庭では、すべきことをやった後の息抜きやご褒美としてゲームを位置付けましょう。以下のような良い影響が考えられます。
- 生活習慣が乱れにくい
- 欲求を抑えて決まりを守ることによる社会性が育つ
楽しいものに流されやすい子どもたち
ゲームに夢中になりすぎると、何を置いてもやりたいという欲求が高まってそれを優先させてしまいます。幼稚園や学校から戻った途端ゲームに手を伸ばす…ということにもなりかねません。
そんな時に熱中してゲームをしてしまうと、終わった後も本来やるべきことになかなか手が付けられないといったことが起こるのです。
私たちの生活にはこなすべき習慣があります。子どもにとっては宿題やお手伝い、夕ご飯など、遊びよりも優先して取り組まなければならないことがあるのです。
「ゲームはそれらを終えた後」。そのような決まりによって子どもの生活習慣の乱れを防ぐことができます。
ルール化は社会性を育てるチャンス!
やるべきことを完了させてから遊ぶということは、「ゲームをしたい」という欲求を自分の心でコントロールするということです。
社会に出て世の中の規則やルールに直面した時、この経験が大切な意味を持ちます。
ゲームをすることによるメリットとして積極的に取り入れていきたいポイントです。
ゲームを全くしない日を作る理由
ゲームは毎日やって良い訳ではなく、曜日や条件を指定して「ゲームを完全にやらない日」を設けましょう。その理由は以下のようなものです。
- ゲーム以外のことに集中する機会を作ることができる
- ゲームによる運動不足を解消する
ゲーム以外の遊びから得る学び
子どもはゲームにはまりやすいもの。毎日やっていいと言われれば遠慮なくやり続ける子がほとんどです。
しかしそれではゲーム以外のことに触れたり集中したりする機会を奪ってしまいます。
成長期の子どもにとっては、ゲームの他にも経験するべき遊びがたくさんあるはずです。外で自然に触れたり、絵を描いたり、家族の団らんやきょうだいで遊ぶ時間を持ったり…。
やらない機会を作ってあげるのも、ゲームを健康的に楽しむルールとして大切ですね。
心身の発達を促して運動不足解消!
低下の一途を辿っている子どもたちの身体能力。要因のひとつとしてゲームの普及が挙げられています。我が子の運動不足や体力の低下が心配な方もいるでしょう。
そんな時はゲームをしない日に体を動かすような遊びに連れ出してあげましょう。
アスレチックのある公園へ行ってみる、キャッチボールやなわとび、自転車の練習など探せばいくらでも運動のチャンスはあります。児童センターでも体を動かせますね。
「毎日必ずゲームをする」という環境はデメリットを増やす原因です。ノーゲームデーを意識して作り、他のものへ目を向けるチャンスを与えてあげましょう。
子どもに相応しいゲームを一緒に選ぶ
ゲーム好きな大人もそうでない方も、子どものゲームに関してはソフトを一緒に選ぶことをおすすめします。メリットは以下のようなものです。
- 親子間のコミュニケーションが取りやすくなる
- 親が教育的なソフトを選ぶきっかけになる
「理解すること」が親の説得力を増す
子どもがどんな内容のゲームで毎日遊んでいるのか分からない…という状況は、ゲームのルールを守らせる上で説得力を半減させます。
何をどう楽しんでいるかに無頓着なのにプレイすることばかり制限されたら、子どもも納得できませんよね。
朝日学生新聞社の2017年の調査に興味深い結果があります。
ルールを決めてゲームをやらせている家庭では、子どもが親に悩みを相談する割合が高いのです。
子どもたちが「親が自分の趣味や気持ちを理解してくれる」という安心感を得ていることが原因だと考えられます。
教育的なソフトを利用してみるのも面白い!
最近は教育系のゲームも充実しており、学習に役立つものや想像力・思考力などを鍛えることを謳ったソフトが多数存在します。
年齢に応じたソフトや、教科別に学べるもの、特定の試験勉強ができるもの、社会の仕組みや身近なことがらをテーマにしているものなどさまざまです。
どの程度の効果があるのかは実証されていませんが、そのような種類のソフトを子どもにすすめるきっかけを持つことは親として大切ですね。
ルールを決める時は親子で良く話し合うのがルール!
ゲームのルールを作る時には保護者が勝手に内容を決めるのではなく、親子できちんと話し合いながら進めましょう。
より約束を守りやすくするため、年齢の低い子ほど具体的な内容にするのも効果的。「夜はゲームをしない」ではなく「ゲームは15時から16時の間にすること」のようにです。
リビングなど親の目の届くところで遊ばせたり、時間を計るのにタイマーを使ったりするのも手です。
ちなみに我が家では小学一年生の息子がたまにDSをやることがあります。
頻繁にやる訳ではないので、「やる時は1回30分まで」という簡単なルールの元、本人の責任で時間を計らせて時計を読む訓練も兼ねています。
状況に応じて、必要になったらさらに細かいルールを話し合っていく予定です。
家でのルール作りをきっかけに、より良い親子関係も作っていくことができると良いですね。
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ゆりポンさん
そもそもなぜ脳に悪影響が出るのかをきちんと説明していない