羊水の状態によってわかるトラブルについて!色や量をチェック

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2017/07/19

羊水の状態を調べてもらっている妊婦さん

羊水はお腹の中で赤ちゃんが生活をするスペースを作る役割をしている液体ですが、実はこの羊水の状態で赤ちゃんに起こっているトラブルや、お母さんの体に起こっているトラブル、そして想定されるリスクを知ることが出来ます。

羊水からわかるトラブルやリスクについて詳しく紹介します。

異常がない羊水の状態

羊水は実は赤ちゃんの成長に合わせてさまざまな変化を見せます。まず異常がない場合の羊水の変化や様子を見ていきましょう。

羊水の量はどのように変化していくのか

妊娠10週目くらいの羊水の量は、おおよそ25ミリリットル~30ミリリットルくらいになります。大さじ2杯程度の量と考えると分かりやすいくなります。

このころはお母さんの血液の中の成分である血漿から作られているものが多く、おおよそ1週間で10ミリリットルずつお母さん由来の羊水が増えていきます。

ですが妊娠11週目くらいからは胎児由来の羊水が出来増えていくために急激に羊水の量も増えていきます。そのため妊娠20週目のころには羊水の量は350ミリリットル程度になります。

羊水の量は妊娠中期の終り頃、27週目から30週目くらいにピークを迎えて、おおよそ800ミリリットルまでその量を増やしていきます。わずか10週の間に倍以上の量に増えるという事になります。

ここから出産を迎える40週くらいまでは徐々に羊水の量が減り、約500ミリリットルくらいになります。これは赤ちゃんが大きくなり卵膜と赤ちゃんの間に出来る羊水腔の容積が減ってしまうためです。

羊水ができる過程で羊水の色にも変化が

羊水は妊娠の段階によってもその色や匂いなどに変化が起こります。これは羊水が出来る過程が妊娠の段階によって異なるためです。

妊娠初期は先ほども少し説明しましたが、羊水のほとんどはお母さんの血液の血漿という成分から作られます。また、卵膜から滲みでてきたり、赤ちゃんの皮膚からにじみ出てくる水分など卵膜内に溜まり羊水になります。

そのため、羊水の色は透明かやや黄色味がかっていて、匂いはありません。さらさらとしていて水とほぼ同じような状態です。

妊娠11週目を過ぎると赤ちゃんが羊水を飲み、腎臓の機能が働きだして羊水の中におしっことして飲んだ羊水を排出するようになります。そのため羊水の量は急激に増えていきます。

羊水に赤ちゃんのおしっこが混ざるようになるために、羊水の色は透明に近い乳白色に変化していきます。匂いについてはほとんどありません。

臨月に近づいてくる頃は、やはり羊水の主な成分は赤ちゃんのおしっこになるため、羊水は透明に近い乳白色になります。ただ、匂いはやや生臭い感じになるケースもあります。

この羊水の匂いについては個人差もあり、生臭さがないという方もいます。私も前期破水を経験しましたが、羊水はにおいもないほぼ透明な水のようなものでした。

羊水によってわかるトラブルやリスク

羊水はお母さんの血液や赤ちゃんのおしっこ、そして卵膜からにじみ出てくる水分や赤ちゃんの皮膚からにじみ出てくる水分などからできているため、羊水の様子をチェックすることでさまざまなことを知ることが出来ます。

羊水の状態でわかる代表的なトラブルをご紹介しましょう。

トラブル 状態 懸念点 リスク
羊水混濁 ・羊水が濁っている状態
・ 妊娠後期に起こりやすい
・胎便吸引症候群の危険性 酸素不足
(低酸素脳症)
常位胎盤早期剥離
羊水過多症 ・羊水の量が正常値より多い ・母体や胎児にトラブルがある可能性も
・ダウン症などの染色体異常なども要因になる
妊娠糖尿病
帝王切開
多胎妊娠
常位胎盤早期剥離
羊水過少症 ・羊水の量が正常よりも少ない ・身体機能の成長が阻害される危険性 妊娠高血圧症候群
切迫早産
帝王切開
常位胎盤早期剥離

▼羊水混濁についてはコチラも参考にしてみて!

▼羊水過多症についてはコチラも参考にしてみて!

▼羊水過少症についてはコチラも参考にしてみて!

羊水で先天性疾患による障害児の可能性が分かる?

出生前診断で胎児に先天性疾患がある可能性を調べる検査がありますが、これは羊水を使って検査を行います。

ですが、どうして羊水で先天性疾患などを調べることが出来るのでしょうか?

羊水で染色体異常でリスクが分かる理由

羊水が作られる過程で、胎児の皮膚からにじみ出る水分や、胎児のおしっこなど胎児由来の水分で作られます。

そのために羊水の中には胎児の細胞や粘膜といったものが含まれています。

羊水に含まれている細胞や粘膜を培養して調べることで、胎児の染色体の状態を調べることができるので、障害の有無が分かるのです。

羊水のトラブルがあっても慌てる必要はありません

羊水に関係するトラブルが起こっていることが分かると、どうしても慌ててしまうかもしれません。

ですが、慌てたたところですぐに何かできるわけではありませんよね。改善できるように日頃の生活を見直してみたり、トラブルの原因を取り除いていくことしかできません。

不安がある場合には、かかりつけの産婦人科の医師や助産師さんなどに相談をしてできるだけ不安を解消できるようにしていきましょう。

不安が大きくなりすぎると大きなストレスとなってしまいます。ストレスは妊婦さんにとっては避けたいことの一つになりますので、できるだけストレスを上手に解消することも必要ですね。

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