羊水混濁の原因やリスクについて!羊水が濁っているので心配…

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2017/07/19

羊水混濁になってしまっている妊婦さん

赤ちゃんは通常出生してから初めてウンチをします。このうんちは胎便と呼ばれます。

ですが、何かしらかの理由で赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいる間にうんちをしてしまうことがあります。

羊水に胎便が排出されてしまう事で、羊水が濁ってしまう事を「羊水混濁」といいます。この羊水混濁は重大なリスクを引き起こしてしまう危険性がある状態です。

ではどのようなリスクがあるのでしょうか。そしてどうして胎便がお腹の中で排出されて羊水混濁が起こることがあるのでしょうか。その原因とリスクを紹介します。

羊水混濁が起こる原因は赤ちゃんにストレスがかかっているため

羊水混濁が起こる原因として、赤ちゃんにストレスがかかってしまっているという事があげられます。

赤ちゃんが苦しい状況に置かれると、反射的に腸が活動を行って胎便を排出してしまうのです。

では、赤ちゃんにストレスがかかる主な原因というのはどのようなものがあるのでしょうか?

赤ちゃんにストレスがかかる原因とは?

赤ちゃんがストレスを感じ苦しくなる原因の1つとして、酸素が十分に赤ちゃんに行き渡らない状況があります。

この状態が赤ちゃんにとっては非常にストレスとなります。赤ちゃんに酸素が十分い行き渡らない状態は低酸素の状態です。

  • 常位胎盤早期剥離
  • 臍帯巻絡
赤ちゃんが低酸素に陥るこれらの症状は、赤ちゃんにとっては大きなストレスとなり、本来なら動き出さない腸の動きが活発になり、排便が起こってしまいます。
常位胎盤早期剥離

胎盤の位置は正常の位置にありながらも、出産時よりも前に胎盤が剥がれ落ちてしまう状況。胎盤を通じて送られてくるはずの酸素が送られず、赤ちゃんが低酸素状態になります。

臍帯巻絡

臍帯、つまりへその緒が赤ちゃんの首に絡まってしまっている状態。お母さんから胎盤と臍帯を通じて送られてくるはずの酸素がしっかりと送られてこないために赤ちゃんが低酸素状態なる症状です。

お母さんの胎盤の機能が低下することによっても、同じように赤ちゃんが低酸素状態になることで胎便が排出されてしまう事もあります。

羊水の中に赤ちゃんが排便をしてしまうことで起こる羊水混濁ですが、ただ羊水が濁ってしまうだけではなく様々なリスクが存在しています。では、そのリスクについてみていきましょう。

胎便を吸い込むことで起こる「胎便吸引症候群」のリスク

赤ちゃんはお腹の中で羊水を飲んで、おしっことして排出することで心肺機能を高めたり腎臓機能を高めます。

羊水混濁の状態の羊水を飲むと、羊水に含まれている胎便も飲み込んでしまい「胎便吸引症候群」を引き起こしてしまいます。

赤ちゃんが羊水の中の胎便を飲み込む、つまり吸引することによって起こるトラブルやリスクとはどのようなものになるのでしょうか?

呼吸障害によって仮死状態で生まれることも

胎便を吸い込んで肺などに胎便が吸い込まれてしまうと、肺に胎便が詰まってしまうことで呼吸障害を引き起こしてしまう危険性があります。

さらに、胎便が原因で肺に炎症を引き起こしてしまい、呼吸障害を引き起こしてしまう事があります。

呼吸障害が起こるとしっかりと呼吸をすることが出来ないため仮死状態で生まれてきてしまう事があります。

胎内で感染症「新生児敗血症」などににかかってしまうケースもある

敗血症は、血液中に感染症の原因になる病原体が流れ込むことで増殖し起こる病気です。これは大人にとっても危険性が高い病気ということが出来ます。

赤ちゃんが胎便を吸い込むことによって、本来病原菌などがいない胎内で染症に感染してしまいます。

赤ちゃんの血液の中で病原菌が増殖してしまうと、新生児敗血症を引き起こすことになります。

「新生児遷延性肺高血圧症」の原因にもなる

新生児は生れると、肺血管の抵抗が急速に低下して血液が流れやすくなりますが、生まれてきても肺の血圧が高いまま保たれ、胎内にいる状態が保たれてしまう病気です。

この病気の原因として胎便吸引症候群の確率がとても多くなっているのです。

低酸素状態で生まれることで「酸素性虚血性脳症」が起こる可能性も

胎便を吸引してしまう事で肺の機能が低下し低酸素状態が続くと、脳にも十分に酸素を送り届けることが出来なくなってしまう虚血の状態になってしまいます。

この酸素性虚血が起こることで、さまざまな脳神経障害が起こってしまう事があります。これが、酸素性虚血性脳症と呼ばれる症状です。

脳に酸素がしっかりと送られないと脳神経障害だけではなく、多臓器不全なども引き起こしてしまう危険性がある大変危険な症状ということができます。

羊水混濁はいつどのようにして分かるのか

羊水混濁はエコー検査などでは判断することが出来ず、実際に破水をして羊水を目にすることが出来て初めてわかるケースが多くなっています。

ただ、羊水混濁の状態が強い場合には、エコーの検査で赤ちゃんの周りが白っぽくかすんで見えることがあるため、羊水混濁を疑うことが出来ます。

羊水混濁が起こるのは妊娠後期で、特に過期産の場合が多くなっています。正期産を超えた場合には、ある程度羊水混濁が起こるリスクが高まり、妊娠42週を超えたころは約3割で見られる症状になっています。

胎便吸引症候群が起こった場合、生まれてきた赤ちゃんはどうなるのか

羊水混濁によって胎便吸引症候群が起こった場合には、重篤な障害が残ってしまう危険性があるため、出産後はしっかりとした管理が必要になります。

まずはどの程度赤ちゃんが胎便を吸引してしまったのかを確認し、口や鼻などにまだ残っている羊水を吸引し、さらに肺や器官に胎便が入っていないかどうかを確認します。

軽度であれば産後数時間保育器で様子を見る程度

胎便吸引症候群の状態が軽度の場合には、産後直ぐにお母さんの体内に似た環境を作ることが出来る保育器に移し、その様子を管理します。

呼吸障害が起こっていないか、重篤な症状がないかを確認しながら、経過観察を行う事になります。

心配がある場合にはNICUで適切な処置をいます

呼吸器に重大な障害が疑われたり、低酸素状態がひどい場合、または仮死状態で生まれてきた場合には、直ちに蘇生措置が必要になるため、NICUでしっかりとした観察と適切な処理が必要になります。

肺に入ってしまった胎便を吸引したり、器官の洗浄を行います。

さらに、人工呼吸器を使い酸素補給を行ったり、抗生物質入りのミルクなどを与え治療を行っていきます。

羊水混濁は予防できるのでしょうか

羊水混濁を予防するためには、赤ちゃんが低酸素状態にならないようにすることが一番大切です。

日ごろから妊婦さんとして健康的な生活を送ることがとっても大切です。

また、定期的な妊婦検診をしっかりと受診することで、赤ちゃんやお腹の中で起こっている異常を知ることが出来ます。

なんとなくおかしいなと感じたらかかりつけの産婦人科の先生に相談をするようにしてくださいね。

羊水混濁でも無事に生まれ育つ赤ちゃんはとってもたくさんいますよ

出産児に羊水混濁という言葉を聞いてしまったとしたらかなりショックかもしれませんが、羊水混濁で生まれてきた赤ちゃんも、元気に育っている赤ちゃんは沢山います。

実は生れてくる赤ちゃんの1割~2割は羊水混濁が起こっている状態で生まれてきています。

出産時に適切な処置を受ければ重篤な後遺症を残す可能性も低くなりますので、病院の先生や看護師さんなどにお任せするしかありません。

お母さんが出来ることは、胎内の赤ちゃんにストレスをかけないようにすることになりますね。

▼羊水過多症についてはコチラも参考にしてみて!

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