教えて先輩ママ!幼稚園や保育園を休ませる基準は?休む理由になる症状について

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2017/04/10

幼稚園も保育園も基本は元気な子供たちが通う場所です。

でも、子どもの体調が少し悪い時には、登園をさせていいものかどうか、ママにも判断が難しくなるケースがありますよね。

そこで症状別にお休みする基準をまとめてみました。

このような症状での悩みどころを紹介していきます

幼稚園や保育園に登園可能か迷う症状についてその基準を紹介していきます。

  • 鼻水
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 発疹
  • 感染症

今回紹介するのはこのような症状の基準になります。1つずつ詳しく見ていきましょう。

【熱がある場合の基準】24時間の熱の状態が鍵!

お熱があるときは必ず24時間の熱の推移をチェックしておきます。
1日3度検温を行って、その熱の推移によって登園が可能かどうかは変わってきます。

24時間の中で、38度以上の発熱があるときにはお休みしましょう。また解熱剤を使った場合もお休みをするという判断をするようにします。

24時間の中で38度以上の発熱がなく、朝起きた時点で37.5度以下に熱が下がっている場合で、活発で機嫌がよい時には登園させてもOKです。

37度から37.5度くらいの体温で、咳や鼻水などが同時にある場合でも、咳や鼻水の状態が悪くない場合や、食欲もあり元気なときには登園させても大丈夫です。

38度や37.5度が基準になるのはどうして?

ここで気になることに熱の基準が38度以上となっていたり、37.5度以下なら大丈夫という点があります。大人からみると37.5度でも十分に高熱と感じるかもしれません。

ですが、子どもの体温は感染症法という法律で、37.5度以下は平熱とされています。つまり、37.5度以下の場合には平熱になっているので登園が出来るということになります。

37.5度から38度の間のお熱は発熱の状態で、感染症などに罹患しているときにはこの範囲の熱が出ることが多くなります。つまり38度を超えるお熱は発熱の状態なのでお休みする必要があります。

38.5度を超える体温は高熱の状態になるために小児科の先生も解熱剤を処方することがあります。解熱剤を与えることで37.5度程度まで体温をげることが出来ますが、これはあくまでも薬の効果です。

身体の中ではまだ細菌やウィルスと戦っている状態になるため、解熱剤の効果が無くなればまたお熱が上がってきてしまう事は十分に考えられるため、お休みをさせた方が良いということになります。

お熱の場合に24時間の推移が重要になるのは、一日の中でも体温は基本的に変化があります。早朝に比べると夕方の方が体温が高く、朝熱が下がっていたとしても園で活動をしているうちにまたすぐに発熱の状態になってしまう事があります。

24時間平熱以下の体温が保たれていれば、まず園で活動をしても発熱の状態に戻ることは少なくなっていますので、24時間の発熱の推移をチェックすることが必要になります。

熱以外にも食欲がない場合はお休みしましょう

38度を超える熱がなくても、食欲がない場合や元気がない場合はまだ本調子とは言えませんのでお休みして自宅でゆっくりと休息をとるようにしましょう。

とくに子どもが寒さを感じているような場合には、これからまだお熱が上がっていく途中です。しっかりと暖かくしてあげてください。熱が上がると今度は暑がりますので、少し薄着にしてあげましょう。

お熱はママ達も心配なのでちょくちょく検温することもあるかもしれませんが、基本は朝、昼、夜の3回でOKです。

【咳が出ている場合の基準】夜しっかりと眠れているかが重要!

咳が出ていても、機嫌がよく食事をしっかりととることが出来ていれば登園させましょう。

ただ、連続してせき込んでいたり、咳のために夜しっかりと眠れていないという場合には、幼稚園はお休みさせるようにします。

あまり機嫌がよくない場合、食欲がない場合も幼稚園や保育園はお休みをして様子を見てください。

咳の種類によって体調は大きくことなります

一言で咳と言っても、実は咳にはいろいろ種類があります。大きく分けるとコンコンという乾いた咳と、ゴホゴホとした湿った咳です。

乾いた咳はのどの上の部分、つまり上気道という部分が炎症を起こしているときや乾燥しているときなどに出てくる咳です。

この咳が出ている場合には、軽い風邪症状であり重大な感染症にり患しているとは言えない状態です。

とくに機嫌も悪くない状態で食事もしっかりととれている場合には、軽い風邪をひいているか、のどが乾燥している状態です。

水分をしっかりと取らせて、できればマスク着用をして喉を乾燥から守ってあげましょう。

湿った咳はのどの下の部分、下気道というところで炎症が起こっていることが多くなります。炎症が起こっているのでそれを収めようとして分泌物が分泌され、異物などと一緒に痰が作られます。

痰が絡んだ状態になるので、湿った咳が出てくるという事になります。炎症がひどく痰がどろりとした状態になると、連続して咳こむことが多くなります。

大人でも咳が続くと非常につらいと思いますが、これは体力を消耗するためです。

小さな子供はさらに体力の消耗が激しくなりますのでお休みをする必要があります。また夜に咳こむことで眠れないということは、体力が消耗は非常に大きなものとなります。

しっかりと睡眠をとることが出来ない状態になっているという事にもなりますので、園で元気に活動するだけの体力がないことも多くなります。

咳以外に喘鳴の症状がある場合は至急病院へ

コンコンとした乾いた咳や、ゴホゴホといったやや湿った咳ではなく、ゼロゼロと喉の奥で痰が絡んでいるような咳や、ヒューヒューと音がするような咳は喘鳴といいます。

喘鳴が起こっているときには大至急病院へ行き診察を受けるようにしましょう。

喘鳴は気管支が収縮を起こしてしまい、内腔という部分が細くなってしまうことで起こります。大人に比べると子供の気管支はもともと細いので、痰が絡んだ咳が続くと喘鳴を起こすこともあります。

喘鳴は日中よりも就寝時や明け方に起こることが多く、隣で寝ていて喘鳴が気になるくらい大きな場合には、緊急外来を受診することも必要な症状となります。

いつもとはちょっと変わった音の咳が出ていると感じた時には、咳程度と思わずそれがどのような咳なのかをしっかりと把握して、小児科の先生に伝えてみてください。

幼稚園や保育園に通う年代の子どもの場合、喘息の子どもではなくてもこのような咳をすることがありますので注意しましょう。

【鼻水が出ている場合の基準】鼻水の色をしっかりとチェック!

鼻水が出ている場合には、必ず鼻水の様子をチェックして、その経過を確認します。

透明の段階では登園をしても問題がありません。透明から黄色がかった鼻水に変化してきたときには、その他に症状がなければ登園できます。

どろっとした緑色やオレンジ色の鼻水で、咳や熱が伴う場合にはお休みして出来るだけ早く耳鼻咽喉科にかかるようにしましょう。

逆にどろっとした緑色やオレンジ色の鼻水からやや薄い黄色になってきた場合でそのほかの症状がなければ登園OKです。

鼻水の色でわかる症状の推移

鼻水の色は感染症にかかっているのかどうかを知るためのバロメーターの一つになっています。

大まかに鼻水の色でわかる症状を表にまとめてみました。

透明な鼻水 風邪の引き始め
アレルギー物質によるもの
黄緑色の鼻水 細菌やウィルスが身体の中に入り込んでいる状態
濃い緑やオレンジの鼻水 副鼻腔に細菌やウィルスが入り込んでいる状態

透明な鼻水が出ている状態の場合には軽い風邪やアレルギー物質によるものなのであまり心配をしなくてもよいという事になります。

できるだけアレルゲンを近づけないようにしてあげたり、風邪症状が悪化しないようにしてあげましょう。

透明な鼻水から黄緑色の鼻水になってきたということは、風邪が少しずつ悪くなっている状態という事になります。ですが、発熱などほかにも症状が出てきていなければまだ本格的な風邪症状ではありません。

問題になってくるのはさらに症状が悪化した場合に出てくる濃い緑色やオレンジ色の鼻水です。副鼻腔炎といって鼻の奥の方に細菌が入りこんでしまっている状態です。

鼻水も非常にどろりと粘度が高いため鼻呼吸を行うことが非常に困難になってきます。さらなる悪化も心配ですし、熱が出てくる、咳が出てくることも多くなります。

この状態の鼻水は鼻をかんだり家庭用の鼻水吸引機などではなかなか取り除くことが難しいので、耳鼻科に行って鼻水を吸引してもらい、副鼻腔に入り込んだ鼻水を取り除いてもらうようにします。

鼻呼吸が出来るようになるだけではなく、鼻水の中に含まれた細菌類も取り除くことが出来るので症状が長引くことを抑えることが出来ます。

風邪症状などが収まってくると、鼻水の色も濃い緑やオレンジから黄緑色へ、そして透明な色へと変化していきます。

鼻水以外に痰の症状がある場合は急性中耳炎に注意

鼻水がのどに落ちると痰になりますが、鼻水が鼻から耳に流れ込むと急性中耳炎を引き起こすことがあります。

鼻水が出ていてさらに痰も出ていると、耳に鼻水が流れ込んでしまうことも多くなりますので、早めに鼻水を取り除いてあげることが必要になります。

急性中耳炎になると非常に痛みが強く、発熱もすることがあります。耳の中で膿がたまり、鼓膜を圧迫して破ってしまうこともありますので、できるだけ早く耳鼻科で鼻水の吸引をしてもらうようにしましょう。

耳から黄色っぽい液体が出てきたときには、急性中耳炎によって鼓膜が破れてしまった可能性があります。こうなると耳の痛みは治まります。ただ痛みがなくなっても耳鼻科でしっかりとチェックしてもらいましょう。

【下痢気味の場合の基準】食欲があるかどうか?

下痢の症状が出てくると、完全に治るまでには1週間以上かかってしまう事もあります。ですが、ちゃんと食欲があり、下痢症状も1日に5回以下、発熱もなく嘔吐症状もないようでしたら登園可能です。い

ただし、感染性胃腸炎や食中毒の場合には、事情が変わってきます。

ノロウィルスやロタウィルスなどの感染性胃腸炎の場合には、学校感染症となりますので一度医師の診察を受けて、登園可能と判断をしてもらってから登園を再開しましょう。

いつもと異なるものを食べたり、家族が同時に下痢を起こしたり腹痛などを引き起こすときには、食中毒のケースもあります。もし食べたものが残っていたら、それを持参して受診しましょう。

腸の状態が弱っている下痢の場合で、普段取っている食事が難しい場合には、園で食べるお昼ご飯を食べることが出来ないことがありますので、登園はまだ見合わせた方がいいですね。

せかっく体調が整いつつあるのに通常の食事をすることで胃腸に負担がかかりまた下痢症状が悪化してしまう事があります。

下痢の状態はどれ位?まわりにも同じような症状の人はいませんか?

下痢が水っぽい状態で、24時間以内に5回以上の下痢症状がある場合には、脱水の危険性も出てきますのでお休みをしてなるべく水分を多めに与えるようにします。

無理に食事を与えずに、生理食塩水を少しずつ与えて様子を見てみましょう。食欲が出てきた場合でも、すぐに通常の食事にするのではなくおかゆなどを与えて様子を見ます。

下痢の回数が減り、食欲も出てくれば改善してきている証拠です。

下痢症状以外にも発熱や嘔吐がみられる場合には、学校感染症に指定されている感染性胃腸炎、ノロウィルスやロタウィルスの可能性が高くなってきます。必ず小児科を受診して判断を仰いでください。

感染性胃腸炎は残念ながらお薬で治る病気ではないので、小児科を受診しても整腸剤を処方されたり食事療法の指示が出るだけというケースもありますが、登園可能かどうかの判断をしてもらう必要性もあります。

本来感染性胃腸炎は学校感染症としては治癒証明が不要とされていますが、園によっては治癒証明が必要な場合もありますので、よく園に確認を取ってみてください。

下痢以外に腹痛や嘔吐などがみられる場合には食中毒の場合もあります。まずは周りに同じような症状の人がいないかを確認しましょう。

家族が同じような症状を発症している場合には、家庭の中に食中毒の原因がある可能性があり、園に同じような症状を訴えている園児や職員がいる場合には、園での集団食中毒の可能性もあります。

いつから、どのような症状が起こっているのかを把握して医師の判断を仰ぎましょう。重症化する食中毒の症状もありますので、自己診断をするのではなく受診をするようにします。

下痢以外おしっこが出ない場合は脱水の危険性あり

下痢症状が続き朝起きた時におしっこも出てないときには脱水の危険性がります。
幼稚園や保育園への登園を考えず、まずは小児科を受診するようにしましょう。

下痢症状が続いていると身体がしっかりと水分を吸収できない状態が続くことになります。栄養が取れないだけではなく、水分も取れていない状態になれば、脱水症状を起こす危険性があります。

おしっこが出ないということは、この脱水症状が始まっている可能性があります。

乳幼児の場合には、命の危険にもつながってくるのが脱水症状です。点滴などで水分補給が必要になることもありますので、かならず小児科を受診しましょう。

【嘔吐症状がある場合の基準】嘔吐の状態をしっかりと把握して!

嘔吐と一言でいっても実はさまざまな原因があります。乳幼児の嘔吐で多いのは、食べ過ぎや飲みすぎで、この場合の嘔吐は食事後しばらくしてから食べたものが吐き出されます。

このタイプの嘔吐は吐き出した後も子どもはぐったりすることはなく、普段通り元気いっぱいの状態のことが多いので、登園はOKです。

ですが、食後すぐに吐き出してしまったり、胃液が混じりやや黄色っぽい吐しゃ物を吐き出したり、酸っぱいようなにおいがする場合には、何か病気が隠れている可能性があります。

嘔吐症状が出る代表的な病気と言えばノロウィルスやロタウィルスといったいわゆる胃腸風邪です。胃腸風邪は感染性胃腸炎とも呼ばれています。

感染性胃腸炎と言えば下痢を思い出す人も多くいますが、嘔吐が初期症状であることは多くなります。

基本的に嘔吐後子どもの調子が悪そうな場合には、お休みをして様子をチェックし、さらにほかに症状がないのかをしっかりと確認していきましょう。

また家族に嘔吐症状がある場合でノロウィルスやロタウィルスの可能性が高い場合には、すでに感染しているものの潜伏期間でわからないこともありますので、念のためお休みをすることも考えましょう。

ノロウィルスやロタウィルスの潜伏期間の目安は1日です。1日たって本人の具合が悪くなっていなければ、一安心ということができます。

食欲があり栄養が摂れているかどうかも大切!

嘔吐の症状があるときに一番心配することの一つに栄養がちゃんと取れているかという点です。栄養は腸で吸収されますが、嘔吐をすると胃で分解された食べ物は超に運ばれませんので、栄養を取ることが出来ません。

嘔吐をしても完全に食べたものを吐き出してしまっているのか、それとも一部だけを吐き出しているのかということもしっかりとチェックしましょう。

嘔吐によって水分も失われているときには脱水症状も心配になってきます。栄養補給と水分補給のために、嘔吐を繰り返す場合には点滴で栄養と水分を補給する必要も出てきますので、栄養が取れているかを受診の判断の一つにしてもいいですね。

嘔吐以外に下痢や発熱の症状がある場合は感染性胃腸炎の場合も

嘔吐から徐々に発熱、下痢と症状が重なってくると、感染性胃腸炎の可能性が強くなてきますので、お休みをして小児科で医師の判断を仰ぐようにしてください。

また、腹痛を伴う嘔吐では、虫垂炎の可能性も出てきます。小さな子供はなかなか自分でどこがどのように痛いということが出来ませんので、おへその辺りが急に痛くなっていないか、食欲はあるかを確認してみましょう。

嘔吐の症状が定期的に繰り返され、園に行くことをなんとなく嫌がっているそぶりがあるときには、自家中毒症といって疲労や過度なストレスがかかっている可能性もあります。

一度お休みをしてじっくりと子どもと向かい合ってお話を聞き、園で何か困っていること、嫌だと思うことがないかを確認してみましょう。

このような場合には、小児科ではなく心療内科など心の病気を専門的に見てくれる病院に相談をしてみることもお勧めです。

【発疹がある場合の基準】発熱を伴っている場合は学校感染症の場合も!

発疹が出ているときには、明らかに原因が分かっている場合を除けば、基本的にはお休みをして小児科を受診するようにします。

明らかに原因が分かっている場合で、以下の場合は登園しても問題はありません。

  • 虫刺され
  • かぶれ
  • あせも
  • とびひ
  • 水いぼ

これらの発疹は空気感染や飛沫感染で他人に移ることがありませんので、登園をしてお友達に移してしまう危険性がないためです。

ですが、発疹が出る病気には、学校感染症など他人に移してしまう危険性がある病気である可能性があるため、念のためお休みをして小児科を受診するようにします。

とびひや水いぼの場合、例外的に顔や手のひらなど衣服で隠すことが出来ない部分に発疹がある場合で、絆創膏などで隠すことが出来ない場合はお休みをします。

とびひは黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌が原因菌となっています。浸出液といって黄色っぽいじくじくとした体液がにじんでいるときには、人に移してしまう可能性があります。

水いぼは接触感染といって水いぼの原因になる伝染性軟属腫ウイルス皮膚につくことで感染します。直接触ったり、ウィルスがついている物に触ることで感染を広げます。

水いぼを掻き壊してしまうとウィルスが手についてしまいますので、お友達に感染させてしまう事があるため、掻き壊してしまった場合はお休みをしましょう。

発疹が出る病気の中でも、発熱を伴う病気には

  • 麻疹(はしか)
  • 川崎病
  • 水疱瘡
  • 風疹
  • 伝染性紅斑(りんご病)
  • 突発性発疹
  • 溶連菌感染症
  • 手足口病
  • ヘルパンギーナ

といった病気が考えられます。このうち川崎病と突発性発疹を除けば学校感染症に指定されている病気になります。

発疹と一言でいっても、このようにお友達に感染してしまう病気である可能性があるので、原因が明らかではない場合にはお休みをして小児科を受診するようにすることがベストとなります。

食欲があるかどうかもチェックしておいて!

発疹が出ている状態で小児科に行き、感染症の心配がなく登園許可と診断が出た場合でも、もし食欲がなければお休みをした方が良い場合もあります。

お口の中にできる発疹の一つである口内炎が出来ている場合が特にそうですが、通常の食事をするととても痛いために食欲がなくなってしまう事があります。

園でお昼ご飯をちゃんと食べることが出来ない状態で登園をするのはNGです。また食欲がなくしっかりとご飯を食べることが出来ない場合には、園での活動を行うだけの体力がない場合もあります。

口内炎は水分がしっかりとれないことも多く、脱水を起こしてしまう危険性もありますので、食欲がない時には登園してもOKと医師に言われてもお休みをする方が良いといえますよね。

発疹はどこに出来ているかも必ずチェックしましょう

発疹が出来ている場所をチェックすることはとても大切です。どこに発疹ができて、どのような発疹が出るかである程度病気を推測することが出来るためです。

先ほど発熱を伴う発疹が出る病気について、どのような発疹の特徴があるのかを表にまとめてみました。

麻疹(はしか) 首や顔から発疹が出始め、次第に全身に広がる
川崎病 発熱から2・3日後に手足が赤くなり全身に発疹が現れる
水疱瘡 発熱やだるさが起こり、体幹部分を中心として赤く平な発疹が広がる
風疹 発熱と同時に首や顔、耳の後ろあたりから赤い発疹が出る
伝染性紅斑(リンゴ病) 両頬が赤く痒みや熱感が出てくる
突発性発疹 38度から40度という高熱が出て熱が下がった後に体幹部分を中心として赤い発疹が出る
溶連菌感染症 発熱とのどが痛いといった症状と共に、舌に赤い発疹が出来る
手足口病 微熱があり、掌や足の裏、口の中に痒みがない水ぶくれのような発疹が出来る
ヘルパンギーナ 高熱が出てのどが痛く、口の中に小さな水ぶくれのような発疹が出来る

病気によってこのような特徴はありますが、素人判断をするのは危険なので、必ず小児科に行って診察を受けて判断をするようにしましょう。

もちろん、このような症状が出ているときにはお休みしてくださいね。

【感染症の場合の基準】学校保健安全法の学校感染症の種類をチェック!

学校保健安全法により、学校感染症に指定されている場合には、定まった期間は登園禁止となります。

学校感染症には1種、2種、3種とありますが、1種の学校感染症は非常にまれな感染症なので、普段の学校生活ではまず感染することはありません。

2種の学校感染症は飛沫感染をするものになっていますので、比較的園児に感染することも多く、一度はやりだすとあっという間にクラス内、園内に広まってしまいます。

3種の学校感染症は園内での活動を通じて感染が広がる可能性がある感染症になっています。接触感染をしやすい感染症となっているために登園禁止措置が取られることが多くなっています。

幼稚園や保育園だけではなく、子どもセンターや児童館などでも感染を広げる危険性がありますので、出席停止期間は感染防止のために外出を控えることも大切です。

2種と3種の学校感染症の中でも乳幼児が罹患しやすい感染症の登園禁止期間を表にまとめてみました。

2種 インフルエンザ 発症後5日が経過、さらに解熱後3日が経過するまで
百日咳 百日咳特有の咳が消失するまで。または適正な抗菌剤による5日間の治療が終わるまで
麻疹(はしか) 麻疹による発熱が下がり解熱後3日を経過すれば登園OK
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
耳下腺、顎下腺、舌下腺の膨張が現れてから5日間を経過し、さらに全身状態が良好となるまで
風疹 発疹のすべてが消失するまで
水疱瘡 すべての発疹がかさぶたになるまで
咽頭結膜熱
(プール熱)
おもだった症状が治まってから2日を経過するまで
3種 溶連菌感染症 抗生剤治療開始後24時間が経過し、全身症状が良くなるまで
手足口病 水疱や潰瘍、発熱などの症状が出ているときは登園禁止、全身状態が改善すれば登園OK
伝染性紅斑
(リンゴ病)
頬が赤くなる症状だけなら登園OK
ヘルパンギーナ 水疱や潰瘍、発熱などの症状が出ているときは登園禁止、全身状態が改善すれば登園OK
マイコプラズマ感染症 症状が急激に悪化する急性期は登園禁止です。全身状態が改善されたら登園OK
感染性胃腸炎
(ノロウィルス・ロタウィルス)
下痢症状、嘔吐症状が改善し全身状態が改善されれば登園OK
流行性角結膜炎
( 流行り目)
眼科医により感染の恐れがないと認められればOK

病状が収まり、本人の体調が回復しても、この出席停止期間の日数はしっかりと守ることが大切です。

【お薬を飲んでいる場合の基準】お昼に飲むお薬はありますか?

病院で処方されている薬のなかで、登園時間中に投薬が必要になる薬がある場合には、基本的にお休みするようにします。

幼稚園や保育園では、先生がお薬を飲ませることが出来ません。

処方薬の場合には、かかりつけ医などに相談をして登園中の投薬が不要なタイプの薬にしてもらうか、服薬中はお休みをするようにしましょう。

ただし、園によってはお薬の管理や投薬が出来る有資格者が勤務している場合もありますので、よく確認してみてください。

病気以外で休むのはありか、なしか

幼稚園も保育園も義務教育ではありません。運動会やお遊戯会や誕生日会などの行事の時には先生たちも準備の都合があるので事前に連絡をするか、この時だけは予定をずらすといった配慮は必要です。

働くパパやママが平日しかお休みが取れないなど、小さいうちの家族の思い出作りなどのためにお休みをするのであればこちらを優先させても問題はありません。

子ども本人の口からお休みをした理由が分かってしまうことも多いので、言い訳は考えずにお休みの理由はちゃんと連絡しておきましょう。

気になる症状は連絡帳に記載をして先生に伝えるようにしましょう

幼稚園や保育園に登園を始めたばかりのころは、子どもはママがびっくりするくらい風邪をひいたり体調を崩したり鼻水を垂らしていたりなんてことが多くなります。

その度毎に全てお休みをさせてしまうと、子どもが登園できる日にちの方が少なくなってしまう事もあります。

集団生活を始めればそれだけ病気になる機会は増えますが、病気になった分子供は免疫を獲得し少しずつ病気に負けない体を作っていくこともできます。

ただ、少し体調が悪いときにはそこから悪化することも十分に考えられます。

紹介した基準を目安にして登園させるときには、必ず担任の先生に体調の状態を連絡しておきましょう。

先生たちも連絡帳の内容を確認して意識して観察をしてくれますよ。

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