子供の食事マナーは親の真似から!楽しくイライラせずにしつけるコツ
子どもに食事のマナーを教えるのは意外と難しいものです。気がつくと食事を食べ始めてから、食べ終わるまでずーっと叱りっぱなしということも…。
本来、楽しい筈の一家団欒の時間に、大人も子どもも終始不機嫌になってしまうのは避けたいものです。
子どもに最低限、身につけさせたい食事のマナーと、身につけさせるタイミングや声掛けなど、子どもの食事のマナーについてお話しします。
この記事の目次
【習得する時期】大人になるまでに身に付けたいマナー
マナーを習得できる時期は個人差が大きいです。なので、何歳までにはと気負ってしまわなくても大丈夫です。
- 最低限守らせたいマナー
-
- くちゃくちゃ音を立てて食べない
- 箸を正しくもつ
- すわって背筋を伸ばして食べる
- 口の中に物が入っている時は話さない
- こぼさないように食べる
大人になるまでに、ある程度の食事のマナーは身につけさせたいものですが、全てのマナーが短期間で身につくわけではありません。
がんばっていても箸をなかなか上手に持てなくて、イライラするお子様もいます。
食事の時間が自体がストレスにならないように、少しずつマナーを覚えさせるように考慮することも必要です。
細かいマナーはその次に
お箸のマナーや細かい食べ方のマナーを少しずつ親子で学ぶつもりで覚えていくといいですね。
お箸のタブーはたくさんあります。子供にも覚えてもらいたいものを挙げてみました。
- 刺し箸…食べ物を箸で刺して取ること。家ではついついやってしまいませんか?
- 寄せ箸…器を箸を使って近くへ寄せること。一度箸を置いて手で器を取りましょう。
- 拝み箸…箸を持ったまま「いただきます」の時に手を合わせること。
- 指し箸…箸で人や物を指すこと。人を指すなんてとても失礼ですね。
- ねぶり箸…箸についたものを舐めとること。不快な印象を与えてしまいます。
- 迷い箸…「何を食べようかな?」とテーブルの上をお箸がさまようこと。
- 合わせ箸…箸から箸へ食べ物を渡すこと。また箸同士が触れること。
正しいマナーを守らなくちゃ!と堅苦しくなってしまうと「あれ?この使い方って大丈夫だったっけ?」と気になって食事を楽しめなくなってしまいますので注意してください。
上に挙げたものを少しずつ守ることを心がけていくと、食事に集中して少しずつ味わって食べることができていきますよ。
【気持ちよく食べる事】マナーを守ると何故良いのかを教える
「食事中席を立たないで!」「口に食べ物が入っている時は話さない!」など、マナーについて気になることはありますが、なぜマナーを守るべきなのか伝える事が大事です。
マナーを守る目的は、「その場にいる全ての人が楽しく、気持ちよく、美味しく食事をすることが出来る」ことです。
価値観は人それぞれなので、気持ちよく楽しく食事をしているのかどうかは、他人からは分かりにくいものです。
そのため、「最低限これだけ守っていれば、多くの人は気持ちよく食事ができるだろう」というところから考えられたのがマナーです。
- 座って最後まで食事ができたら、一緒にごちそうさまして早く遊べるね
- 食べ物を良く噛んで飲み込むと、喉につまったりしないね
- お箸を上手に持てたら、小さなものもつまめるね
- お話しするときに口に入っていると、食べてるものが外に出ちゃうかもしれないね
お子様の成長に合わせて、少しずつマナーを守れるように声掛けをしていきましょう。
【食事中に注意する回数を減らす】ゲームや絵本・DVDも活用
食事の度に注意されていたら、大人も子どもも「気持ちよく楽しく食事をすること」はできません。
とはいえ、出来てないことをその場でいう方が分かりやすいということもありますよね。ただ、その回数は極力減らしたいものです。
マナーについて注意するのは、ご飯を食べる前にする、遊びの時間にゲーム感覚で身に付けさせる、絵本やDVDも活用してみましょう。
箸の使い方は豆を拾うゲームで食事の時間外に一緒に遊ぶ
箸の練習を始めるタイミングは、鉛筆の3点持ちが正しくできるようになってからが覚えやすいようです。しっかり持てるようになったら箸の練習をしてみましょう。
遊びながら箸を上手に使えるようになるゲームもあるので、活用してみて下さいね。
- マナーシリーズ マナー豆 (匠)…4種類のゲームで遊べます
- マナー豆 ピカチュウ はじめてのマナー豆おおつぶピカチュウ…キャラクターで教務を持つこともあります。
- マナーシリーズ マナー魚 おはしdeおさかなパズル…魚の食べ方も一緒に習得できます。
食事の前に絵本やDVDで学ぼう。ママの注意より威力を発揮することもある
文字が読めない小さいお子様の場合は、ママが読んであげられる絵本またはDVD、小学生くらいのお子様だと自分で読めるマナー絵本がお勧めです。
- テーブルマナーの絵本 作・絵 高野 紀子
- 大が読んでもためになるテーブルマナーの絵本です。小学生向けの絵本で、和・洋・中のテーブルマナーが紹介されています。
- やってきたオハシマン 正しいはしの持ち方と食事のマナー
著者/編集:箸匠せいわ, 岩田久美子 - オハシマンというヒーローと一緒に、お箸の持ちかたやテーブルマナーが楽しく学べ、小さなお子様も興味が持てる描写がされています。
【長時間の食事】座れる時間の限界を超えて食事させない
お子様が食事中に歩きまわってしまうのも悩みの種です。その原因は、食べるのに疲れたり、飽きてしまったりしていることも考えられます。
- 食べ始める前に「立ち上がったらごちそうさまだよ」と伝える
- 歩き回ったら食事を片付ける
- 30分以上かけてダラダラ食べさせない
- 食事中はテレビを消し、おもちゃを片付けておく
お子様が座っていられる時間自体が短いのかも…。食事以外でも椅子に座って作業する習慣も大事です。
お絵かきやパズルなど、興味があるもので座っていられる練習をしてみましょう。
【一緒に食べる】個食はNG!見本があれば真似をしやすい
口で分かりやすく説明することも大事ですが、一緒に食べて正しい食べ方の見本を示すことも大事です。
なかなか子どもと一緒には食事をとれないパパやママも多いですが、一緒に食事をとると大人のまねをして、マナーを習得していくこともあります。
ある絵はがきに「子どもは親のいうようにはならず、やるようになる」と書かれていました。
【出来た事から褒める】もう少しでできそうな段階は声掛けを
小さな子どもが食事のマナーを全て習得するのは難しいものです。大人が違う国の作法やマナーを理解するのも難しいですよね。
すぐに全部が出来なくても大丈夫です。できたりできなかったりを繰り返しながら、習得できれば良いとくらいに考えてみましょう。
毎日の繰り返しで、徐々に習得できるようになるものです。
- 出来たことから褒める
- 子どもと気をつける目標を決める
- もう少しで出来そうなところを声掛けでカバーする
「三角食べがかっこよくできたね」「箸を最後までもって食べられたね」など、まずは出来たことから褒めてあげましょう。
「今日はご飯食べる時に何に気をつける?」など、一緒に目標を決め、出来たらシールを貼るなど成果が目に見えるようにするのも良いですね。
マナーは、人と比べてどのくらいできるか競うものではありません。お箸を持てるようになる時期、最後まで座れるようになる時期も子どもによって違うものです。
食事は楽しくが基本。時にはおしゃべりも楽しもう
小さい頃に食事のマナーを覚えさせることは大事ですが、それがトラウマになり食事を全く楽しめないという方もいます。
- マナーは少しずつ身に付ける
- 大人が見本になる
- 時間がある時は食事の時間に子どもの話に耳を傾ける
子どもとおしゃべりする時は、「よく噛んでお口の中のものをごっくんしてからお話ししてね。」と、声をかけてみましょう。
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