産後のママの仕事復帰は、子供の年齢がいつからが理想なのかや注意点

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2018/10/01

産後のママが仕事復帰している様子

子育てしながら、仕事もしたい。そんなママたちが最初に決めなければいけないのが、正式に仕事に復帰する時期についてです。

復帰は子供が小学生になってからと決めている人もいる一方で、最短では子供が0歳から復帰する人もいます。

とはいえ子供が0歳で復帰しても、産前と同じようには働けません。
  • 子供の預け先の確保
  • 仕事の内容の見直し

最短での復帰を目指すなら、こういった生活スタイルの変化について、しっかりと考えてから復帰をすべき。

どんなポイントがあるのか、一つひとつ考えていってみましょう。

産後の仕事復帰。最短だと6週間後の産休明けから

では最短で仕事復帰したいと思う時、いつから復帰できるのでしょうか。

実は出産当日も含めて産後に8週間(56日)経っていない人を働かせた会社は罰されてしまいます。
労働基準法で、産後8週間が経っていない会社員の女性は就労できない産休期間と定められているからです。

ただし本人が強く希望していて健康上の問題がなければ、産後6週間で復帰することも可能です。なので、会社員なら「産後6週間後」が、最短復帰だということです。

最短産後6週から仕事に復帰できる

「産後一週間で復帰した!」などのツワモノは、雇用保険に入っておらず労働基準法が適用されない個人事業主などフリーランスの方かもしれませんね。

メリット

  • 収入が少ない時期を少なくすることができる
  • 職場に歓迎される
  • 職場の新ルールや新人、新事業などができていたとしても追いつきやすく、”浦島太郎”状態になることが少なくなる

産後復帰の早いメリット

デメリット

  • 産前のプラン通りにいかないことも…
  • 子供の保育園探しも妊娠中から行わなければならない
  • 乳児を預けるので、他の年齢児に比べて保育料が割高
  • 自分や赤ちゃんに何らかのトラブルが生じたりする可能性もある

産後復帰の早いデメリット

産休明けすぐに職場復帰を希望する場合は、パパの協力はもちろん、実家や旦那の両親、自治体のサポートセンターなど周りに協力を仰ぐ必要があります。

▼産後に最短で仕事復帰した話についてはコチラも参考にしてみて!

半育休という手もアリ

多様な働き方が重視されている今、半育休という制度もうまれています。

半育休とは育児休業を取得して育児休業給付金をもらいながら、短い時間(月80時間)なら働いて給与を得られるという制度です。

「最短で復帰したいけれど、少し不安」というママにとっては、うれしい制度。ママだけでなく、パパも半育休なら取得しやすそうですね。

半育休とは

制度を確認!育休は出産から1年が一般的だが3年取得できる会社もある

産後8週間以降は、産休ではなく育児休業期間になります。

「育休をしっかり取得したい」という場合は、まず自社の制度を確認しておきましょう。

一般的には子供が1歳になるまでの間、育休を取得する人が多いようです。子供が1歳にになったときに保育所がみつかっていなければ育休を延長することができます。

2017年10月から、最大で2年まで育休を延長できるようになりました。

育休は出産から1年が一般的だが3年取得できる会社もある

大手企業などでは、3年取得できるという独自の制度を取り入れている会社もあります。3年休むと周囲から忘れられてしまいそうでちょっと勇気がいりますが、子供がいちばん成長する時期に一緒に居られるのはうれしいですね。

ただし、保育園が見つかりにくいというデメリットが。再就職率は子どもが1~2歳の頃なので、保育園探しをしている方が増えるためです。

いわゆる待機児童問題ですね。

無認可保育所に入所の場合でも、1歳を境に保育料がアップして預け始めの頃は家計が火の車になることもあるので、目先の保育料と後々の保育料についてよく考えたほうがいいでしょう。

子供が3歳以上になってからの復職について

小さいうちは子供といたい人にはオススメの時期です。

3歳になると保育園という選択肢の他に幼稚園という選択肢が増えます。3歳まで子供と一緒にいられるというメリットがあります。

子供が3歳以上になってからの復職について

保育園でも乳幼児に比べて保育料が下がるところが多いです。また、幼稚園や保育園の保育料がかかってから働き始めることでママが働くことによって家計の助けになるというメリットがあります。

ただし、慣れるまでに時間がかかることがあるのがデメリット。仕事に復帰するまで3年以上のブランクが空いてしまうためです。

子供もある程度大きくなったとはいえ、ママと長時間離れることが嫌で泣いたり、抵抗したりする子もいるので、子供が生活スタイルの変化に慣れるまでに時間がかかることもあります。

子供が小学校へ入学した頃はかなり仕事がしやすい環境

小学生になると育児もかなり一段落しているので仕事がしやすくなります。学童保育に預けることも可能です。

小学校入学前までは育児に専念して、子供の幼稚園の園行事やPTA活動に積極的関わることができるというメリットもあります。

子供が小学校へ入学した頃はかなり仕事がしやすい環境になる

しかし、仕事復帰までのブランクが長い上に、自分の年齢も上がっていることで復職には厳しい面も。

また、ここまでくる間の家計のやりくりがかなり大変です。

保育園に入りやすい時期について

ここからは職場に復帰する際の最大の難関ともいえる、「預け先の確保」について考えてみたいと思います。預け先をいつどんなふうに確保できるかによって、育休からの復帰時期は変わってくるのです。

「0歳」でも入りにくいのは、定員が少ないため

本当はしっかり育休を取りたいと考えているママの中でも、1歳台で保育園に入れず復帰できないという最悪のケースになるリスクを避けて、0歳での保育園入園を目指す人も多くいます。

でも子供が0歳の時の入園を目指しても、保活激戦区の都心部では大多数が「不承諾通知(入園が認められないことを知らせる手紙)を受け取っているというのが現実かもしれません。

0歳児はどの園でも、定員が少ないのです。

認可園では、0歳児3人につき、保育士1人を確保しなければなりません。保育士不足の今、どこの保育園も人手不足で、なかなか人数を確保できていません。

0歳児はどの園でも、定員が少ない

0歳で認可保育園に入園するなら、シングル、夫の収入が不安定、フルタイムで復帰、社会的な必要度が高い職種である、兄弟が多い等、よほどの条件を満たしていなければ難しいといわれています。

保育ママ制度、認証保育所や無認可園では認可へ移る子の空きがあるので、タイミングによって滑り込めることもあります。こまめに連絡をとって空き状況を確認しておくと、少しは入りやすいようです。

▼保活中の保育園見学についてはコチラも参考にしてみて!

途中入園よりも、「1歳4月」の一斉入園が狙い目

途中入園はあきらめて、「1歳4月の一斉入園を狙う」というのも賢い方法です。

4月になると多くの子供たちが一斉に進級し、新入園します。その新入園のタイミングを狙っての復帰は、子供にとってもママにとってもメリットが多くあります。

ママたちは同じ状況の仲間の姿を見て、勇気づけられながら両立生活をスタートできます。子供たちも一緒に泣きながら成長していけますね。

途中入園よりも、「1歳4月」の一斉入園が狙い目

「3歳以降」は幼稚園を選択することも可能

仕事復帰をできるだけ先延ばしにしたいなら、何かと大変は保活は避け、預かり保育のある幼稚園に通わせるというのも一つの選択肢です。

共働き世帯が増えているので、幼稚園でも早朝や夜間まで子供を預かってくれるところが増えています。

幼稚園の方が習い事のサービスがあったり、教育的要素が強くなる傾向です。

早期に復帰したいという希望があまり強くないのであれば、3歳以降に幼稚園に入れてからの仕事復帰を考えるのも現実的かもしれません。

▼幼稚園の選び方についてはコチラも参考にしてみて!

「3歳以降」は幼稚園を選択することも可能

0歳での復帰はママと子の健康が大前提!

後ろ髪を引かれる思いで産休に入ったワーキングママなら、できるだけ早く復帰して、産後も出産前と同じように働けたらと、思うことでしょう。

でも、すべてが予定通りにはいかないのが育児というもの。

本当は最短で仕事復帰しようと思っていたのに、子どもや自分の思いがけない病気で長期の入院が必要になって、泣く泣く復帰をあきらめた、というケースもあります。

もし復帰が叶ったらのなら、想像よりきついと感じることもたくさんあるでしょう。

子どもが熱を出して、思うように働けないことに泣きたくなることもあるかもしれません。

でも、さまざまな条件をクリアして「復帰できたんだ」ということを、まずはしっかり自分で評価してあげましょう。

子どもが病気がちなら無理は禁物

「入園後の1か月は風邪ばかりひいて、まともに会社に行けなかった」という話は、よく聞く話です。

集団生活の場には、さまざまな病原菌が集まってきます。その中に入ったばかりのころは、環境が変わったことのストレスと相まって、次から次へと病気になることは「当たり前」だととらえましょう。

入園後の2週間くらいは慣らし保育の時間として、できれば入園後1か月ほどしてから本格復帰に向かう方が、親子共にストレスなく保育園生活をスタートできるかもしれませんね。

慣らし保育

子供が発熱にしたときに「無理してでも預けなければ」と、朝に照準を合わせて解熱剤を飲ませたり、体温記入でウソをついたりしたくなることもあるかもしれません。

でも無理を重ねると、簡単に風邪はこじれてしまいます。「急がば回れ」の発想で、早め早めに対策をとっていく方が、結果としては丈夫な体が作られていくことも覚えておきたいですね。

無理は禁物

働きたい!と心から思えないなら復帰の見送りもアリ

いったんは復帰したけれども、続けていくことに厳しさを感じたときは、一度立ち止まってもいいということも知っておきましょう。

保育園に入ると、「仕事を辞めたら、保育園も辞めなければいけなくなる」というプレッシャーがのしかかるようになります。

「せっかく入った保育園に子どもを通わせ続けるために」と、辞めたい仕事を必死で続けるうちに、なぜか子どもに辛く当たってしまう状況に陥ってしまうくらいなら、仕事は辞めてもいいものだと割り切って考えることも必要かも。

生活が苦しくても、子どもが小さいうちほど、助けてくれる人はたくさんいます。

送迎のお手伝いの人の確保も大事!

保育園に通うようになって一番焦るのは、「お迎えが間に合わないかもしれない!」というときです。

どうしても仕事が遅くなるとき、子どもの病欠でできた穴を埋めなければならないとき、出張に出かけたいとき。そんなときに自分の代わりに送迎をしてくれる人がいると、心強いですね。

夫や祖父母に担当してもらえれば一番ですが、家族以外のサポーターがいると安心です。

送迎のお手伝いの人の確保も大事

近くに祖父母がいなければファミサポさんを

ファミサポとは、ファミリーサポートの略です。

「育児のお手伝い」をしてくれる方が、有償ボランティアとして登録しています。1時間800円前後で、送迎や子守を頼めます。

どこの地域にもこの制度はあり、子育ての大先輩となるシニア世代の方の登録が多くあります。

子どもが赤ちゃんのうちから頼んで、相性の良い方を見つけて良い関係を築ければ、その後ずっと子どもにとっての「第三の祖父母」になってくれるかもしれません。

ファミリーサポート

子どもが病気になったときのサポート体制はどうするか

1〜2日なら突発的に仕事を休まねばいけなくてもなんとかなるかもしれません。でも3日以上連続して休むとなると、ちょっと困ってしまいますね。

子どもが病気のときには、ファミサポさんも頼めないケースがほとんどです。

子どもがインフルエンザなどの特定感染症にかかると、5日以上、連続して登園ができなくなるケースも多々あります。

そんなときのサポート体制についても、必ず検討しておきましょう。

近くの病児保育室を探しておく

近くに病児保育室があれば、登録しておくと安心です。

病児保育室をざっくり分けると、小児科に併設されたものと、保育園に併設のものがあります。

こうした施設を利用するには、事前に登録が必要です。入園前の時間があるときに施設を下見した上で、登録しておきたいですね。

病児保育室は事前登録が大切

病児保育士を派遣してくれる民間サービスもあります。こちらは費用が少しかかってくるうえ、登録がキャンセル待ちだったりもするので、状況に合わせて利用したいですね。

▼病児保育の利用方法についてはコチラも参考にしてみて!

理想の復帰時期は人それぞれ

産後に最短で復帰してよかったという人もいれば、子供が大きくなってから復帰してよかったという人も居ます。

復職する時期に関してはそれぞれメリット・デメリットが必ずあります。そして周りの協力は不可欠です。

子育てと同じで、復帰時期にも「正解」はありません。

自分の正解を人に押し付けることなく、その時々での自分たちのベストを考えて行動していければいいですね。

みんなのコメント
  • 山本猪太郎さん

    出産後も仕事を続ける事を希望する女性が増えているそうですね。私の周りをみてみますと、女性が仕事を続けるか、家庭に入るかどうかは、男性の経済力にかかっていると思います。男性の経済力と女性の専業主婦の関係を調べて欲しいなぁ。

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