子供と楽しく出来る絵の描き方を、年齢に合わせた方法で紹介
お絵描きは、自分の気持ちを表すことが出来る、素敵な表現方法です。大切に育ててあげたいですね。
子供と楽しくお絵描きをしようとして、嫌がられてしまったり、想像と違うことをされてイラっとしてしまったりしたことはありませんか?
はじめは、ぐしゃぐしゃ描きをめいいっぱい楽しみます。そして、少しづつ、まっすぐな線、四角などの角があるものを描いてみましょう。
子供もママも楽しむための「絵の描き方」を年齢別にお伝えします。たくさんの楽しくてわくわくするお絵描きの時間を作ってあげましょうね。
この記事の目次
【0歳~2歳】歌や音楽にあわせて楽しく!ぐるぐる・ぐしゃぐしゃ描く
お絵描きは、体操と同じです。大きな紙を用意して運動するように絵を描いて遊びます。「てんてん」「ぐりぐり」「くねくね」などと描きながら歌を歌って、体全体で運動しながら絵を描いてみましょう。
なるべく大きな紙を使うと、自由な気持ちで楽しむことができます。
模造紙をレジャーシートのように下に敷きます。大きめの画用紙をつなぎ合わせて敷くのも良いと思います。
子も親もその上にどかっと座って、思い思いの歌やお話をしながら広い紙面に絵を描いて遊びます。
床で描くのに抵抗があるようでしたら、机の上に大きめの画用紙を置いてというのも楽しいと思いますよ。
この時期には具体的な何かを描くというよりも写真のように点々やグルグルや線などを楽しむことをお勧めします。
例えば、「今日は雨だね。雨つぶを描こう。ポツポツ。ザーザーザー。」と語りかけたり。「あめふりくまのこ」などの歌を歌いながら、点々や線を引いてあげたり。
「お散歩で蝶々に会ったね。蝶々が飛ぶ線を描いてあげようか。ひらひら、くるり、ぴたっ。ひらひら、すーー。」などのように語りかけたり「ちょうちょう」の歌を歌ったりしながら、くるくる線を引いたり、その線を止めてみたり。
その日会ったことや子供の好きなことと、描くペンの動きや音と連動させてみます。それを語りかけたり、関連のある歌を歌ったりしながらお絵描きを楽しんでみましょう。
おすすめの道具
使用するペンは、ベビーコロールなどを使って、持ち方の間違った癖などをつけないようにするのをおすすめします。
【1歳~2歳半】描く素材の変化を楽しむ
たくさんお絵描き遊びをすると、少し変化をつけたくなります。その時にお勧めなのが、素材を変えてみるということです。
- ペンや筆をかえてみる
- 用紙などをかえてみる
子供用クレヨンだけでなく、絵の具、くれぱす、色鉛筆、蛍光ペン、サインペンなども
同じ描くという行為でも、クレヨンとペンでは色の出方が全く違います。クレヨンは力を弱めたり強めたりすると色の濃淡が出ますが、ペンなどでは弱い力でも均一に色が出ます。
クレパスなどで描いてその上を指でこすって、色が混ざる変化の様子を見せてあげても喜ぶと思いますよ。
そして、子供は絵の具遊びが大好きです。お部屋が汚れるので心配かとは思いますが、是非挑戦してみてください。
おすすめの道具
IKEAの子供用絵の具セットは値段も安く発色も綺麗でたくさん量が入っているのでおすすめです。
絵描く用紙も、変化をつけることができます
子供用の落書き帳だけでなく、段ボール、紙皿、スケッチブック、黒い紙など様々なものに描いてみても面白いと思います。
紙皿や段ボールに描いた時の振動を手に受ける感じ、黒い紙に普段使用することが少ない白いペンや絵の具で描いた時の喜びなど、たくさんの経験をプレゼントしてあげてくださいね。
体全体で素材の違いを敏感に楽しんで、たくさん手を動かしてくれるはずです。
手の感覚や握力の力を遊びながらつけちゃおう
現在の子供は鉛筆を持つ筆圧が弱くなっていると多く言われています。この時期は、とにかく沢山描くことで手の力をつけることが大切です。
楽しい声掛けの工夫
- 激しい線には「この線は元気な線だね」
- 飛び跳ねるような線には「この線は、楽しそうだね」
- いろいろな色を混ぜて描いたら「この色の組み合わせ好きだな」
- ママは、子供が描いてくれた絵を大好きだと伝え,リビングなどに絵を飾ってあげる
具体的に何かを描いていなくても気にしないでください。このころのぐしゃぐしゃ描きはとても愛おしいものです。
夢中に楽しんで描いた子供の点や線は、まるでスキップして踊っているようにさえ見えますよ。
このころのぐしゃぐしゃ描きをたくさん経験させて、たくさん褒めて認めてあげましょうね。それが子供の筆圧アップにつながりますよ。
【2歳~3歳】集中をする遊び まっすぐの線や丸を描いてみる
自由に描くことが大好きになったら、集中してまっすぐの線を引いたり繋がった丸を描く遊びも取りいれてみましょう。
まっすぐの線
- 子供の好きなイラストを二つ書きます。
- 「ちょうちょさんとさかなさんをつなげてみようか?」と声掛けをして、子供に線を引いてもらいます。
- もしも曲がっていても怒らないであげてくださいね。頑張って書けたことをたくさん褒めてあげましょう
- 応用編としては、二つのポイントの距離を少しづつ長くしていきます。イラストもいろいろなものを描いてあげると喜びますよ。
大人にとってはとても簡単なことのように思いますが、子供にはものすごく集中力が必要なことです。この距離が長ければ長いほど、息を止めるようにして集中して描くようになりますよ。
大切なことは、短時間で2−4回描いたら終わりにすることです。子供にとってはとても難しい取り組みです。終わったら沢山褒めて、自由に描く時間を沢山とってあげてくださいね。
繋がった丸
隙間が空いた丸ではなくて、繋がった丸をかけるように練習します。
- 初めは、「ぐるぐると丸を沢山書いてね」と声掛けし、たくさんの丸を描いてもらいます。
- 次に、「一回だけぐるっとしてね」と声掛けをして丸を描いてもらいます。この時は丸が繋がっていなくても大丈夫です。
- 「ここが開かないように、閉じるように最後にちょっと集中しようか」といった声掛けをします。繋がっていなくても怒らないで、挑戦したことをたくさん褒めてくださいね。
- 小さい丸や大きい丸などで応用編なども出来ますよ。
ぴったりと繋げるのは大人でも集中力が必要です。子供にとってはとても難しいこと。出来なかったとしても、挑戦したことを沢山褒めてあげてくださいね。
また、長時間続けると、お絵描き遊びが嫌いになってしまいます。この遊びも、短時間で終わらせ、すぐに自由に描く時間を沢山とってあげることが大切です。
何歳になっても、自由に描く時間はとっても大切です。自由なお絵描きの中に、ほんの少しだけ集中して描く時間を混ぜて変化をつけてあげましょう。
【3歳から】角があるものを描いてみよう 楽しい声掛けの工夫
線や丸が描けるようになってきたら、角があるものにも挑戦しましょう。
四角や三角に挑戦
四角や三角を書いていても角が丸くなってしまう様子をよく見ます。角があるものを描くのは、子供にとっては難しいことです。楽しく角を描く遊びの方法を紹介します。
- 子供の好きなイラストを4つ描きます。
- 次に、「この4つの線をつなげてみようか?」と声掛けをし,子供に描いてもらいます
- 一番のポイントが、子供が線をひいて角のイラストのところに着いた時に「ブッブー」「ファーン」「かくっ」などと効果音をつけてあげることです。
- 同じように三角も挑戦することができますよ。
こうすることで、子供は、角につくことが楽しくなり曲がることが楽しいと思ってくれます。きっと、楽しそうに角を曲がって描いてくれるようになりますよ。
こんな単純なことで?と思われるかと思いますが、是非、挑戦してみてください。
この遊びを沢山行うと、次第にガイドなしでも、四角や三角などを描けるようになりますよ。
人の顔を描く
線、丸、四角、三角を描くことができるようになれば、いろいろなものが描けるようになります。
そこで、これらを組み合わせることで、沢山のものが描けるようになることを遊びながら見せてあげましょう。
顔の書き方
- 「お顔を描いてみよう。四角かな?丸かな?三角かな?」
- 「次に、目はどこかな?」と言いながら目をパチパチさせます。「目は白眼の中に黒目があるね。あれ?目の上に眉毛もある。」などと言いながらママやパパの顔を見せてあげましょう。
- 「お鼻は、どんな形かな?お鼻で匂いをかぐんだよ。」(この時に、丸、三角、長方形?などと聞いてあげてもいいと思います。)
- 「お口がないと喋れないねー。」と口をパクパクさせてみせたり。頭に手を当てながら「髪の毛は、もじゃもじゃだねー。あ。耳がないと聞こえない。」 などと語りかけてあげましょう
沢山語りかけながお絵描きをすると楽しい時間が過ごせますよ。目や鼻や耳にどう言った役割があるのかを分かりやすく説明しながら一緒に描くと、それらが顔の大切な要素なんだということを理解してくれます。
そして、顔や目や鼻などの顔の一部が、線、丸、三角、四角のどの図形に当てはまるのかを優しく子供に選択させながら書いていきます。次第に、それらを意識して描くようになっていきますよ。
顔が丸でなくて、三角でも大正解です。鼻が三角でなくて、丸や四角でも大正解。子供が選んで描いてくれたことを沢山褒めてあげてくださいね。
はじめは、大好きなパパやママの顔を描いたり、幼稚園の先生の顔を描いたりしても良いと思います。
そして何よりも重要な、大切なポイントがあります。これは、パパやママが必ず守ってくださいね!
「面白いね」「ここが変わっていてかっこいいね」沢山沢山褒めながらお絵描きの時間を過ごすようにすることが大切です。
子供が描いたものを絶対に否定しないこと!!「こうじゃないでしょ」「こう書いた方がいいんじゃない?」このような言葉は絶対に言わないであげてくださいね!
同じ絵ばかり書いていても大丈夫です!
その絵をすごく褒められた経験があったり、それを描いている時間は安心して過ごせるといった可能性があります。
「また一緒の絵?」「同じ絵ばかり描かず別の絵も描いてみたら?」と責めず「これは何を描いたの?上手にかけているねー!可愛いね!」などと褒めてあげてください。
そうすることで子供に自信がついて「次はちょっと違うのも描いてみようかな」という気持ちが湧いてくるかもしれませんよ!
いつまでも同じ絵を描き続ける訳ではないと思います。また?と思ってしまうのは分かりますが、親として気長に見守ってあげましょう。
子供が楽しく安心してお絵かきを楽しんでいることはとても大切なことです。
たくさんのお絵描きの時間をプレゼント
色々と紹介をさせていただきましたが、一番のお手本はママが見せる”楽しそうなお絵描きの姿”です。
子供たちは、興味のないふりをしていても、絶対に見ていますよ!それを見ていれば、子供は絶対に自分でも描きたくなります。
たくさんお絵描きの時間を作って一緒に素敵な時間を過ごしましょう。
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名無しさんさん
最悪
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コケーさん
子供に絵をもっと好きになってほしいと思った