無痛分娩で出産する場合、気になる流れや麻酔について知っておこう!

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2017/05/08

出産の痛みが怖いので、無痛分娩を考えたいなと思っている妊婦さんの中には、「どんな流れで進んでいくのか?」や、「麻酔」について気になっている方が多いのではないでしょうか。

入院してから産後までの無痛分娩の大まかな流れと、どんな麻酔をどう使うのか?について簡単にまとめました。

あらかじめ知っておくと安心ですよ。

入院して陣痛が始まる前までの流れ

無痛分娩は計画出産がほとんどなので「出産日を決めて前日から入院する」という病院もあります。

入院後は分娩監視装置をつけて、赤ちゃんの心拍を見たり、内診で子宮口の開き具合などを確認するなどして出産の進み具合をこまめにチェックしていきます。

そして、陣痛が始まる前に硬膜外麻酔の場合は麻酔を注入するための準備を行います。背中を丸めて座るか、横になり背中をキレイに消毒して針を刺しても痛みがないように皮膚麻酔を塗ります。

そして専用の針を硬膜外にまで差し込み、針の中に麻酔液を注入するためのカテーテルという細いチューブを入れてから針を抜きます。

陣痛が来たら

陣痛が始まり子宮口も5センチ程度まで開いてきて、痛みが強くなってきたら子宮口が更に開くまで様子を見ながら”麻酔液”を少しずつ入れていき、痛みを軽減させます。

陣痛を全く感じない位まで麻酔を効かせてしまわない理由は、お産がどの程度進んでいるか自分でも感覚がないのでわからないので、却ってお産が進みにくくなることがあるためです。

通常の陣痛よりもはるかに痛みは軽く、少し下腹部がジンジンする程度のなので食事をしたり家族と会話をする余裕も生まれます。

無痛分娩に使われる局所麻酔

硬膜外麻酔

背中に針を入れてチューブを通し、脊髄を覆っている硬膜の外にあるとても細い硬膜という部位に麻酔を注入する方法で、妊婦さん自身の意識もあり、下半身のみの感覚を鈍らせるだけです。

無痛分娩でよく用いられる麻酔法 の一つで、麻酔の量を調整しながら産後まで少しずつ注入し続けるので、途中で麻酔が切れる心配もありません。

痛みの感覚だけを取り除き、子宮収縮などはそのままなので出産時のいきみも可能で、血液中に麻酔が入り込まないので赤ちゃんへのリスクもほぼありません。

会陰部神経麻酔

出産時に産道を通って赤ちゃんの大きな頭が狭い会陰を押し広げる際に感じる痛みを和らげるために、出産の途中で会陰に麻酔を注射する方法 です。

麻酔は会陰付近にのみ効いているので、赤ちゃんや母体への影響もほぼありません。 ただ、陣痛から赤ちゃんが出てくるまでの間の痛みを乗り切る必要があります。

脊椎麻酔

脊椎に麻酔を注入し、痛みを含めて全ての感覚を麻痺させる方法です。陣痛の痛みなどに苦しむことはなく、痛みも感じない反面、陣痛が弱くなったり赤ちゃんがなかなか出てこなくて吸引を行うといったケースもあります。

出産から産後にかけての流れ

陣痛の痛みを逃しながら時間が経つと、子宮口が全開になっていよいよお産がスタートします。

タイミングを図りながら数回いきむと、赤ちゃんが産道を通ってくるので頭が見え始めます。

狭い会陰が引き伸ばされかなり激しい痛みが生じるので、ここで会陰部麻酔を行います。

麻酔をすれば筋肉がほぐれるので、会陰も伸びやすくなり赤ちゃんの頭や肩がスムーズに抜けてでてくるという感覚はあります。

また、万一会陰が裂けてしまいそうな場合はあらかじめ切開しますが、麻酔がかかっているので痛みはありません。

赤ちゃんが無事に産まれ、胎盤も出てきて産後の処置が済んでもまだ麻酔が効いているので、下半身の感覚は鈍いままです。麻酔用のカテーテルも抜かれます。

下半身の感覚は通常産後から2、3時間で戻るとされています。麻酔が抜けてくると、徐々に腰周りや会陰に痛みを感じる場合もあります。

また人によっては、麻酔の影響で頭痛がしばらく続くことはありますが、体力の回復が早いので赤ちゃんのお世話も早くからできるようになります。

無痛分娩を選ぶ前に確認したいこと!

無痛分娩での出産を選ぶ上で、確認しておきたいことをまとめてみたので最後にもう一度チェックしておきましょう。

  • 無痛分娩に向かない条件に当てはまらないか
  • 無痛分娩のメリットだけではなく、リスクも理解しているか
  • 自己負担で必要な費用を支払えるか
  • 入院から分娩の流れが理解できたか
  • 麻酔に対して恐怖はないか

チェック項目を確認しながら、自分で納得のいく出産スタイルを選びましょう。

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