嘘をつく子供が安心できる対応を!嘘をつかなくても大丈夫と伝えよう
子供が嘘をつくには理由があります。嘘をついている自覚がある場合は動揺しながら嘘をついています。
嘘をつかなくてもいいんだと、子供が安心して自然体でいられるにはどのような環境だといいのでしょうか。
親に嘘をつかないで正直に話せる、子供に安心感を与えるような対応についてお伝えします。
嘘をつかなくても大丈夫だという安心感を与えてあげて
まずは子どもが嘘をついてしまう理由について知る必要があります。
怒られるのが怖いから嘘をつく、ママ、パパに嫌われたくないから嘘をつく。親の方に問題がある場合もありそうですね。
では、嘘をつかせないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。
どんな理由であれ嘘をつかなくて済むには、「正直に話しても怒られない」「ママもパパも自分の味方」「ちゃんと話を聞いてくれる」と子供が感じているかどうかです。
叱られている時にも本人が納得して叱られているかどうかも大切です。親子の信頼関係があればきつく叱ってもちゃんと子どもは受けとめてくれるものです。
▼嘘をつく子供の心理についてはコチラも参考にしてみて!
嘘の理由を聞いてあげよう
子供が嘘をついたとき頭ごなしに怒ってはいませんか?嘘をついたことを嘘をつくなと叱っても意味はありません。
なぜ、そんな嘘をつくのかをちゃんと聞いてあげることです。子どもが安心して話せるように穏やかに聞いてください。
その聞き方ですが、カナダでの実験で子どもが嘘をついてしまった時、正直に話してもらえるよう説得するパターン3つを実験で試していますのでご紹介します。
- 1.こちらの気持ちを伝えながらたずねる
- 怒ったりしないからね、本当の事を言ってくれたらとっても嬉しいんだ。
- 2.正論を伝えてたずねる
- 怒ったりしないからね、本当の事を話すことはとっても大切なことだよ。真実を言うのは正しいことなんだよ。
- 3.シンプルにたずねる
- 怒ったりしないからね、話してごらん。
この3パターンのうち最も正直に話してくれた割合の多かったのは、「1.こちらの気持ちを伝えながらたずねる」で、65%の子が真実を話したそうです。
ちなみに「2.正論を伝えてたずねる」は55%、「3.シンプルにたずねる」は15%しか正直に話してくれないという結果になりました。
「正直に話してくれるとママ嬉しいの」「本当のことを話すことは素晴らしいのよ」とポジティブな結末を含んだ言い回しが有効だということのようです。
「頑張ってよく話してくれたね。ありがとう」といったねぎらいの言葉をかけてあげるといいですね。
よく言いがちな、「嘘つきは泥棒の始まりって言うのよ」「嘘つきは嫌われるのよ」といった脅し文句では、本心を語ってはくれないということです。
子どもはいつだって認められて安心したい
子どもはいつだってママ、パパに褒めてもらいたいし、見ていてもらいたい。抱っこして触れていたいし関わってもらいたい。
ママ、パパが大好きだからこそ、嘘をついてしまうことが多いのです。叱られてばかりだと自分は嫌われているんじゃないかと被害妄想になってりして、叱られないよう嘘をつくのです。
まずは家庭環境、子育て環境が落ち着いていて、親からの愛情をいっぱい受けて生活できているかという基本的なことから確認してみましょう。
子どもが毎日安心して幼稚園や保育園に通えているか、美味しくご飯を食べているか、元気に遊べているか、ぐっすり眠ることができているか。
目がキョロキョロしてたり挙動不審な時ほど安心させて
子どもも大人も嘘をつくときは挙動不審になるものです。目をキョロキョロさせて視線が泳いだり、鼻をこすったり、髪を触ったり、何か癖が出たりしますよね。
親がニコニコしていてくれると自己防衛のための嘘はつかなくて済むように思います。落ち着いて話を聞いてあげるといいですよ。
しっかり父親母親に見守られていることを実感している子は、「見て見て」「褒めて褒めて」と承認欲求からくる嘘なんかつく必要もないはずです。
親として気をつけたい!子どもに嘘をつかせない心がけ
悪気があってつく嘘ではないにしろ、嘘は良くないことだということはちゃんと教えたいものですね。
おおかみ少年のお話を聞かせてあげるといいかもしれません。嘘ばかりつくと肝心な時に信じてもらえなくなるよという内容のお話ですね。
怖い顔のママを前に緊張していては本当の話はしにくいものです。例え叱られるにしても話を聞いてくれると安心させてあげましょう。
- ちょっとしたことで日頃から厳しくしすぎない
- 嘘をついたこと自体を責めない
- 正直に言えた時には許して褒める
誰だって失敗するし、謝ればいい、やり直せばいいということを、子どもに見せてあげると子どもが安心するのではないでしょうか。
うちの子嘘が多いなと感じていらっしゃるなら、本当のことを言いやすい環境を意識して作ってみてはいかがですしょうか?
子どもの様子を見ていていつもなら「まだ出来てないの!?」と怒り口調になりそうな時にも、「そろそろできてるんじゃないかな~?」とおどけた感じで催促口調にしてみたり。
そうすれば、怒られるっ!と瞬時に「できてる」とうそぶくところ、「うん、もうちょっと」「まだなの」と返事にも余裕ができるのではと思います。
追い詰められてしまうと焦って誤魔化そうとしてしまうのは人間として普通です。尋ねる時の言葉のスピードもゆっくりめの方が落ち着いて返事ができます。
罪のない嘘には大らかな対応でOK
幼児期特有の夢と現実の境界線が曖昧なことが原因でつく嘘があります。空想や絵本、アニメの世界に入り込んでしまうことがありますよね。
子どもの想像力の凄さを大人はすっかり忘れてしまっています。アニメの主人公と同じようになんでもできると思い込んでいたりします。
空を飛ぶならママは宇宙に行こう!」くらいのノリで相手をしてあげると良いのではと思います。
遊びの延長でつく嘘は成長とともに収まってきますし心配いりません。楽しく生活できている証拠です。
嘘なんかつかなくても大丈夫と思える親子関係を築こう
夢見る作り話の嘘は別にして、叱られるのを避けるため、褒めて欲しいために、常日頃平気で嘘ばかりつくようでは親子関係を見直すことも必要かもしれません。
親は気がつかなくても子どもにはきっと緊張があるのです。親の目を気にしすぎていたり評価を気にしていたりすることがあります。
親はなんの気なく、忙しさにかまけて「後で」「今は無理」「向こう行ってて」と何気なく言ったつもりが、子どもには「嫌われてるかも」と受け取られているかもしれません。
だとしたら、嫌われないため好かれたい一心で自分を良く見せ、良い子と見られるための嘘を必死で取り繕います。
子どもに嘘をついてはダメという教育をする以上、親ももちろんつまらない嘘をつくのはやめましょう。約束を破るのも嘘をついたとことと同じです。
過去の言葉、行動を振り返ればちらほら気づかず嘘をついていたなんてことはありませんか?
大人としてつかざるを得ない嘘もありますので、そのあたりは臨機応変な対応が必要かと思います。
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