赤ちゃんの具合が悪いときはどうすればいい?体に優しい離乳食
離乳食を進めていく上で不安になるのが、赤ちゃんの体調の悪い時です。離乳食は赤ちゃんの成長に応じて、料理の固さや食材の種類、味付けを変えていきますが、体調の変化でも変えていく必要があります。
熱がある時、具合が悪そうな時、下痢をしている時など、体調に合わせて体に負担をかけない離乳食を用意してあげましょう。
具合が悪い時の離乳食
赤ちゃんの具合が悪い時の離乳食は、症状や離乳食の段階によって対処法は違います。ケースバイケースでどう対応していけばいいのか、イメージを掴んでおくことは大切です。
段階で分かる対処法
離乳食を始めて間もないのであれば、無理に離乳食を食べさせる必要はありません。赤ちゃんの体調が良くなるまでは、母乳やミルク中心の生活に戻してあげましょう。
これは、離乳食を始めてしばらく経ってからも同様です。一般的に中期と呼ばれる時期であれば、具合の悪い時は母乳やミルク生活に戻し様子をみていきましょう。
例えば、粒々を残した状態の離乳食を与えていたのであれば、ペースト状の離乳食から再開するといった具合です。
母乳やミルクを飲ませているのであれば、栄養不足の心配は必要ありませんので、赤ちゃんの体調の変化をよく見ていてあげましょう。
食欲がなくても元気な場合
離乳食を進めていく上で知っておかなければならないのが、むら食い期です。
初めて子育てする人は特に、赤ちゃんの食欲がないと「どこか具合が悪いのでは!?」と不安になる人は多いと思います。
しかし、赤ちゃんは離乳食生活に慣れてくると、食べることに飽きてしまう時期があります。
但し、むら食い期は成長過程の一つではありますが、本当に具合が悪くて食欲が落ちている場合もあります。
小さな体調の変化でもすぐに気づいてあげられるよう、普段から赤ちゃんの様子や状態、機嫌の良し悪しで変わる生活についてよく観察しておきましょう。
具合が悪いときの基本
具合が悪い時の離乳食は、症状によって離乳食の形態やメニューを変えていく必要がありますが、いきなり個々の症状への対応策を把握するのは大変です。
具合が悪いときの対処法の基本を押さえておきましょう。まず気を付けるべきことは水分補給です。
熱があるときや下痢をしている時、食欲が落ちて食べる量が減っている時は、総じて水分も足りなくなりやすいので注意が必要です。
水分が足りていないと体はぼーっとしてしまい、周囲に反応を示さなくなるので気を付けていないと、「イイ子で静かにしている」と見過ごしてしまう危険があります。顔色が良くなかったり、唇が渇いている、あるいは視点が定まっていない場合は要注意です。
赤ちゃんの体は80%が水分で占めていますので、具合が悪いときの水分補給は特に徹底しておくことが大切です。
次に、具合が悪いときの離乳食のメニューは、徹底して消化の良いものを選ぶようにしましょう。
油分や脂肪分の多いものは胃腸の負担をかけてしまいます。また、食物繊維が豊富な食材は体に良いと思われがちですが、具合の悪いときは油分と同様に胃腸に負担をかけてしまいます。
大人が40度近い熱を出した時をイメージし、消化の良いものを食べさせてあげましょう。そして最後に、固さ調節です。
具合が良くなるまで柔らかく消化の良いものを食べさせ、体調が戻り次第、離乳食も少しずつ元の状態の戻してあげましょう。
熱がある時の離乳食
どんなに気を付けていても、ウイルスの侵入や細菌から守ることはできず、特に体の弱い赤ちゃんは熱を出すことは多いものです。
一度風邪を引けば、数日から一週間程度は具合の悪い生活が続いてしまうことでしょう。赤ちゃんの健康と安全のためにも、発熱時の離乳食の扱いや注意点はしっかり把握しておきましょう。
熱が上がっている時の対処法
熱が出るということは、体がウイルスや細菌を戦っているということです。熱が上がっている時は特に体は大きな負担を抱えて頑張っていますので、赤ちゃんが食べたがらないのであれば、無理に食べさせる必要はありません。
その分、母乳やミルク、麦茶や赤ちゃん用イオン飲料といったものから、栄養と水分を補給していきましょう。
離乳食を始めたばかりであれば、母乳やミルクを中心に、ある程度進んでいるのであればサラサラの状態のポタージュや果汁、野菜でしっかり出汁を取ったスープも飲ませてあげましょう。
与える量は、少量を数多く飲ませることが鉄則です。具合が悪く食欲もないのであれば、一度に飲ませる量はペットボトルのキャップで1杯分くらいを、小まめに飲ませてあげましょう。
熱が上がっていても赤ちゃんの機嫌が良く、食欲もあるのであれば、おかゆやうどんなど、胃腸に負担をかけない消化の良いものを食べさせてあげましょう。
熱が下がってきたら?
熱が下がり始めれば、それに合わせて赤ちゃんの体調や食欲も回復してくることでしょう。
しかし、例え食欲旺盛に求めてきたとしても、一度にたくさんの量を与えたり、熱が出る前の離乳食形態にいきなり戻るのは危険です。
初めは柔らかく小さくカットした離乳食から戻しはじめ、少しずつ元の状態へ戻してあげましょう。
そして、熱が下がり完全に回復傾向にあるのであれば、お豆腐や白身魚、ささみといったタンパク質の豊富な食材も取り入れていきます。体力を回復させていくためにも、タンパク質は欠かせませんので積極的に取り入れてあげましょう。
体調不良の時の離乳食
体調不良というと、風邪を引いて熱を出す場合を考える人は多いですが、下痢をしてしまう場合もあれば、便秘や嘔吐、夏バテ、あるいは口内炎が出来て食べるのを拒否してしまう場合もあります。
症状によって対処法は異なりますので、ケースバイケースの違いを見ていきましょう。
嘔吐している時はどうする?
吐き気を繰り返している時、水分や栄養が不足してしまうのではと不安になりますが、無理に食べさせたり、水分補給をさせようとしても、辛い嘔吐を何度も体験させるだけですので、無理は禁物です。
嘔吐している時は、胃腸に負担をかけさせないために、何も食べさせない方が効果的です。特に吐いてから1時間から2時間は胃腸を休ませてあげましょう。
吐き気が治まってきたら、おじややうどん、野菜スープや赤ちゃん用イオン飲料、すりおろしたりんごなど、消化の良いものを食べさせてあげましょう。
便秘したらどうする?
新陳代謝が良く、健康的な食生活を心掛けている赤ちゃんでも、大人と同様に便秘になることは多々あります。
3日以上うんちがでていないのであれば、便秘とみてケアしてあげましょう。
離乳食後期から1歳頃の便秘は野菜不足が原因となっている場合が多いので、かぼちゃやキノコ類、納豆やヨーグルトなど、大人の対策と同様の食事療法を取り入れてみましょう。
下痢をしたらどうする?
下痢をしている場合は水分が不足しやすいので、脱水症状に十分注意し、小まめに水分補給をさせてあげることが大切です。
また、下痢の時は柑橘系のフルーツや牛乳やヨーグルト、糖分の多い飲み物は下痢の症状を悪化させてしまいますので、下痢が治まりしばらく経つまで控えておきましょう。
こんな場合も要チェック!
発熱や風邪気味、下痢や便秘などの対処法を抑えておくことはもちろんですが、赤ちゃんに多い夏バテや口内炎トラブルの対処法もしっかり確認しておきましょう。
まず、夏バテです。
意外に思われるかもしれませんが、赤ちゃんは寒さに比較的強い一方で、暑さに弱く、夏バテを起こしやすいのです。
夏バテにならないよう注意してあげるのがもちろんですが、夏バテになってしまったら安静を第一に考え、体調を整えていくことが大切です。
その上で、小まめな着替えや室温を過ごしやすく調節し、さっぱりした味付けや冷たい離乳食を与えてみましょう。
次に口内炎への対処法です。
大人であっても、口内炎ができた時は食べるのが辛く、食欲が落ちてしまいやすいものです。赤ちゃんであればなおさらで、痛さが辛く食べるのを嫌がってしまうでしょう。
しかし、口内炎を早く治すためにも、しっかり栄養を摂っていくことは必要不可欠です。
熱い物や冷たい物、塩分の多いものや酸味の強いものは避け、バナナや豆腐、イモ類や卵やゼリーなど、口内炎でも食べやすい食材、状態のメニューを考えてあげましょう。
病院へ相談は必要不可欠
赤ちゃんが体調不良になり、食欲が落ちた時でも安全に適切な対応をしていけるよう、代表的な症状とその対処法を把握しておくことはとても大切です。
しかし、赤ちゃんによって症状の重さも回復の仕方も、そしてその時の離乳食の進み具合も、全て個人差があります。具合が悪い時に食べられる離乳食も好みの違いがあるでしょう。
だからこそ、「具合が悪いのかな?」と思う変化が見られたのであれば、まずは病院へ連れていき、医師に相談することが大切です。
医師に相談した上で、適切と思われる対処法を行い、焦らずゆっくり赤ちゃんの回復を見守っていきましょう。
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無記名さんさん
読みづらすぎます。