ベビー服の種類と特徴。ポイントをおさえて選び方に迷わない!
妊娠も安定期に入り、赤ちゃんの性別が分かる頃になるといよいよベビー服の準備がはじまります。楽しみにしているママたくさんいますよね。
しかし、初めて目にする赤ちゃんの難解な洋服の名前に戸惑ったことはありませんか?
まさに今混乱している!という妊婦の方もいるかもしれません。初めて「ロンパース」と聞いて頭の中にどんな服かを思い描けるでしょうか?…私は無理でした!
出産を待つママたちが楽しくベビー服を準備できるように、洋服を種類別に分けてポイントを紹介します。
この記事の目次
大きく分けると肌着とウエアの2つ。種類の多さに惑わされないで!
コンビ肌着にボディ肌着、プレオールにボディオール…赤ちゃんの洋服の名前って分かりにくい上に種類が多く、覚えられないですよね。
実はほとんどのママがそう感じているのです!育児ベテランのママだって、その違いを正確に答えられる人はほとんどいません。
それには大きな理由があります。なんと、洋服を扱うメーカーによって同じ呼び方でも示す服の形態が異なるのです。
同じ「ボディオール」という単語でもインナーを指すメーカーもあれば、ウェアを意味するメーカーさえあり…これではママたちが混乱するのも無理はありませんよね。
でも安心して下さい。みんながみんなバラバラに名付けているのではなく、おおまかな傾向は存在します。基本的な呼び名を覚えておけば大丈夫。
それぞれの種類を見ていきましょう。
よく使う赤ちゃんの肌着4つ。ポイントを紹介
赤ちゃんの肌着には大きく分けて4つの種類があります。それぞれの特徴や着せる際のポイントを確認していきます。
産まれて初めて身につける肌着「短肌着(たんはだぎ)」
赤ちゃんの腰くらいの丈の肌着。前開きになっており、着物のように左右の身ごろを合わせて紐やマジックテープなどで留める。最も内側に着る基本の肌着になるので、季節を問わず準備する。
- 準備枚数の目安:季節を問わず5~6枚
- 着用期間:産まれてすぐ~3カ月くらいまで
- おもなサイズ展開:50~60センチ
- ポイント:汗を良く吸う素材で縫製が良いものを選ぶ。基本的に短肌着は必ず着用し、気温に合わせてこの上に長肌着やコンビ肌着、ウェアなどを重ねていく。
新生児期の体温調節に便利「長肌着(ながはだぎ)」
短肌着の丈を赤ちゃんの足先まで長くしたタイプの肌着。気温に合わせて短肌着の上に重ねるのが主な用途。スカートのような形で前がすぐに開くので、頻繁なオムツ替えがある時期に便利。
- 準備枚数の目安:春夏は1~2枚 秋冬は3~4枚
- 着用期間:産まれてすぐ~3カ月くらいまで
- おもなサイズ展開:50~60センチ
- ポイント:着用の際はあらかじめ短肌着と重ね合わせておくとお着替えしやすい。好みや赤ちゃんの動きの程度によって、長肌着は使用せずコンビ肌着のみを準備する人もいる。
足の動きが激しくなったら「コンビ肌着」が便利
長肌着の股下をスナップで留めたような形の肌着。足が分かれるので赤ちゃんが動きやすく、抱っこしても裾がめくれにくい。
- 準備枚数の目安:季節を問わず4枚ほど
- 着用期間:産まれてすぐ~6カ月くらいまで
- おもなサイズ展開:50~70センチ
- ポイント:足の動きが激しい赤ちゃんは新生児の頃から着用することが可能。暑い季節は短肌着なしのコンビ肌着一枚で着ても良い。足の分かれたウェアのインナーにすることができる。
他の洋服と合わせやすい「ボディ肌着」
足の部分がなくレオタードのような形をしている肌着。ボディスーツやボディシャツとも呼ばれる。
かぶりタイプと前開きタイプがある。股下をスナップで留めるので、ベビーが激しく動いてもはだけない。
- 準備枚数の目安:季節を問わず3~4枚
- 着用期間:前開きタイプは生後3か月~1歳頃 かぶりタイプは首すわり~2歳頃
- おもなサイズ展開:60~90センチ
- ポイント:赤ちゃんが激しく動くようになってきたらインナーをボディー肌着に変えると便利。夏は半袖、冬は長袖タイプがある。他の肌着と違いカラーや柄のデザインが豊富なのでアウター感覚で着ることもできる。
赤ちゃんの成長と季節によって使い分け。ベビーウェア7つ
ウェアは肌着の上に着るアウターです。赤ちゃんの発達に合わせて形状が微妙に変化し、それぞれ呼び方が異なります。主なウェア7つを順に見ていきます。
退院、お宮参りと言えば「ドレスオール」
ドレスオールは「新生児ドレス」とも呼ばれ、産まれたばかりの赤ちゃんが男女を問わず着用するウェア。裾がスカート状になっているのでオムツ替えしやすい。
- 準備枚数の目安:季節を問わず1~2枚
- 着用期間:産まれてすぐ~1カ月くらいまで
- おもなサイズ展開:50~60センチ
- ポイント:産院によっては退院時に着るドレスオールを出産準備品として用意するよう指示される。赤ちゃんが足をバタバタしない時期のみ着用するので使用期間は短い。お宮参りの時に着る「セレモニードレス」もドレスオールに含まれる。
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フレキシブルなサイズ感。長く使える「ツーウェイオール」
ツーウェイオールはその名の通り二通りの着方ができる洋服。ドレスオールの股下にスナップボタンが付いており、留め方を変えることによってドレスタイプかズボンタイプとして着用できる。
- 準備枚数の目安:季節を問わず3~4枚
- 着用期間:産まれてすぐ~6カ月くらいまで
- おもなサイズ展開:50~70センチ
- ポイント:ズボンタイプにすると「カバーオール」と同じ形になる。そのため産まれてすぐはドレスオール、動きが活発になってきたらカバーオールとして着られるので使用期間が長く便利。サイズ表記も幅がある。
寒い季節に便利な「カバーオール」
全身つなぎのような形をしていて、赤ちゃんの足全体をカバーしているウェア。ものによっては靴下が一体化したように足先までカバーしているものもある。
- 準備枚数の目安:春秋冬は2~3枚 夏は0~1枚
- 着用期間:生後2か月~1歳頃
- おもなサイズ展開:50~80センチ
- ポイント:手首、足首がリブなどですぼまっているタイプが多いのでフィット感、保温性が高い。厚い素材のものは暖かくて冬に便利だが、モコモコして動きづらそうな時は厚すぎないカバーオールの上にベストなどを羽織ると良い。
月齢の低い赤ちゃんでも動きやすい「プレオール」
プレ=「前の」という意味の単語が付いていることからも分かるように、カバーオールを着るよりも前の時期に着るつなぎ型のウェア。
カバーオールとの主な違いは赤ちゃんのM字型の足に合わせた作りになっていること。素材が柔らかめであることなど。
- 準備枚数の目安:季節を問わず0~2枚
- 着用期間:産まれてすぐ~2カ月くらいまで
- おもなサイズ展開:50~70センチ
- ポイント:着用時期がツーウェイオールと重なっている上、それよりも短い。そのためプレオールはなしで育児をする人も多い。他の洋服との兼ね合いや季節によって、便利に使えそうであれば用意すると良い。
デザインが豊富な「ボディオール」
つなぎタイプで長袖、長ズボンのウェア。ということはカバーオールとほぼ同じ形状でありメーカーによって混同していることが多い。
さらにボディとは「胴体」の意であることから「胴体を包むウェア」という解釈によってインナーとして作られているボディーオールも存在する。
- 準備枚数の目安:季節を問わず0~3枚
- 着用期間:生後3カ月頃~1歳頃
- おもなサイズ展開:60~80センチ
- ポイント:手持ちの服との兼ね合いで準備するかどうかを決める。メーカーによってウェアの形が異なることが多いので、店頭で商品を直接確認して買う方が良い。
柄が派手でアウターのようでも、生地の薄さはインナー向きということもあるので注意。
赤ちゃんがよく動くようになってきたら「ロンパース」
ロンパースとは英語で「遊び着」の意味。トップスとボトムスが一体型になったような形をしているが、遊び着としてより動きやすいよう手足の丈が短め。ズボンがブルマのような形で足部分がないものが多い。
- 準備枚数の目安:季節を問わず0~3枚
- 着用期間:生後3カ月頃~2歳半頃
- おもなサイズ展開:60~90センチ
- ポイント:夏の暑い時期、家の中ではブルマタイプのロンパースだけで過ごし、外出時は上から半ズボンなどを重ね着する人が多い。ブルマタイプは常に隙間からオムツが見えてしまうので1枚で着るのは好みが分かれる。
お座りしても窮屈じゃない!「セパレート」
上下が分かれた通常のベビー服。外出時の「きちんとした服装」などに使いやすい。
- 準備枚数の目安:必要に応じて徐々に準備する
- 着用期間:生後6カ月頃(腰すわり)~ずっと
- おもなサイズ展開:70センチ~
- ポイント:セパレートタイプは体が引っ張られないので赤ちゃんが動きやすい反面、お腹が出てしまいやすい。ウェアがセパレートでもインナーはつながったタイプを着用すると安心。
自分にとって育児のしやすい着せ方のパターンを見つける
ママの趣味や赤ちゃんの個性によって着せやすい洋服のパターンは異なります。「こうしなければならない」ということはないので、自分たちにとって便利な着せ方を少しずつ見つけていきましょう。
注意しなければならないのはデリケートな赤ちゃんが快適に過ごせるようにするということ。
体温調節が上手にできない新生児の頃は大人と同じか1枚多め、生後1か月以降は大人と同じか1枚少なめが目安です。通気性や吸湿性の良い素材を選ぶのも大切なポイント。
着せ方のコツがわかると洋服選びが楽しくなります。赤ちゃんに似合うウェアを着せて一緒にお出掛けしたくなりますよ!
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