親子で楽しく簡単に語彙力を増やす方法!子供の知性が伸びるコツ

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2016/12/31

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みなさんは語彙(ボキャブラリー)が豊富な方ですか?少ないという人は、会話の中で“やばい”“すごい”などの便利な言葉を多く使っているはずです。

これは、ポジティブにもネガティブにも使える魔法の言葉。便利な反面、これらの言葉に頼りすぎていると語彙力は低下するばかりです。

そんな親の言葉を聞いて育った子供の語彙力が高くなるわけがありません。毎日一緒にいるママの言葉は子供にとって重要なんです!

妊娠中、育児中のママ達は子供への早期教育について熱心に調べていると思います。その前に、まずは日常生活で使う言葉から見直してみませんか?

語彙力を増やすことは、知性を伸ばすことにつながります。「私は頭も悪いし、語彙を増やすなんて無理だわ」と諦めないでください!

今からでも少し意識するだけで語彙は増やしていけます。ここでは語彙力を増やすことの重要性と、子供と楽しく簡単に語彙を増やしていく方法をご紹介します。

語彙力低下注意!便利な言葉が溢れる現代

“やばい”“すごい”“まじ”はよく耳にしますね。みなさんもよく使っていませんか?また、会話の中で“なるほど”“たしかに”という相槌も多いです。

それに、ブログやTwitterなどのSNSを見ていると、なんでもかんでも“かわいい”、どんな料理でも“美味しい”、何を見ても“感動”…

表現する言葉はいくらでもあるのに、何通りにも解釈できる便利な言葉を使うことが当たり前になっています。

気軽に誰でも情報発信ができる時代だからこそ、深く考えずに選択できるこれらの言葉が多用されるのでしょう。

そんな時代でも、知性を感じる人はやはり語彙力が高い!

「この人、知的な人だなぁ」と感じた人の言葉を振り返ってみてください。

もちろん話し方や雰囲気も大きく影響しますが、おそらく便利な言葉の使用が少なく、その他の言葉に置き換えて様々な言葉で話しているはずです。

日本語は他言語に比べて語彙が豊富である為、語彙力の差が開きやすいのです。

その語彙力にギャップがある人同士が話すとどうなってしまうか想像がつきますね?会話が円滑に進まず、コミュニケーションに支障が出てきます。

みなさんも理解できない言葉が出てきて話についていけない、いちいち質問するのは面倒だったり恥ずかしいので、よくわからないまま聞き流す…という経験はありませんか?

ここには語彙力レベルの差が生じています。

話しているうちに自分の知性レベルを見抜かれ、話にならないと思われてしまうこともあります。

それが商談相手だとすれば、上手くいくはずの仕事も上手くいきません。実際に力はあるのに、第一印象でそう思われてしまっては大変です。

齋藤孝著「語彙力こそが教養である」の中で、語彙とは「教養」そのものであることを主張しています。その「教養」は、会話の表現力や説明力に直結し、一瞬にして自分の知的レベルを映し出すというのです!

母親の語彙力は子供に受け継がれてしまいます

子供の語彙力に関係があると言われているのが母親の語彙力!

例えば、親子で虹を見ているとします。

  • 子供「虹だ!」
  • 母親「すごいね!」
  • 子供「うん、すごーい!」

これはちょっと極端な例ですが…会話が“すごい”で完結してしまいました。

最近はこのように“すごい”や“やばい”で会話が成り立ってしまうことが普通になっています。具体的にどうすごいのかをわざわざ表現することはありません。

このような会話ばかりしていると、この子は何においても“すごい”“やばい”と表現するようになるでしょう。

では、同じ状況で会話を広げてみます。

  • 子供「虹だ!」
  • 母親「わ~綺麗だね。たくさんの色があるね。一番上の色は何かしら?」
  • 子供「赤かなぁ、ピンクかも!」
  • 母親「そうね、ママにも赤に見えるわ。虹はもう少ししたら消えちゃうんだよ。」
  • 子供「え!どうしてどうして?」

この後も会話は続いていきます。このように、会話を続けることで語彙、そして知識量が増えていきます。

子供が一番おしゃべりする人はママ。ママとの会話でたくさんの言葉を学んでいくのです。そのママがよく“やばい”“すごい”を使っていれば、あっという間に覚えてしまいます。

また、おじいちゃんおばあちゃんと暮らしている子はよく言葉を知っています。このことからも、一緒に住んでいる人の言葉が大きく影響することは理解できますね。

語彙力を増やす7つの方法

それでは、どうやって語彙力を増やしていけばよいのでしょう。難しいことはありません。それぞれ意識するだけで簡単にできることなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

1.赤ちゃん言葉は語彙力UPに効果的

一説では赤ちゃん言葉で話しかけない方が良いと言われています。

しかし、赤ちゃん言葉で話しかけると赤ちゃんが理解しやすいために、言葉に興味を持ち、どんどん言葉を習得していくということが証明されています。

子供もママも言葉が伝わっていることがわかると、楽しくなってより会話しようと試みます。

子供が理解しやすい言葉、発しやすい言葉を早いうちから使うことで、子供の言葉に対する興味が伸びていくのです。

赤ちゃん言葉に限らず、話しかける時には、赤ちゃんに伝わりやすいようにハキハキ口を大きく動かすことを心がけましょう。

2.重要なのは3歳まで!たくさんの言葉を浴びさせて

耳の黄金期をご存知ですか?英語教育において、3歳までの耳の黄金期に英語をたくさん聞かせて、英語耳を作ることが大切と言われています。

人間は、聞き取ることのできる音しか発音できないため、英語の音を聞いてこなかった日本人は英語の発音に大変苦労するのです。

この耳の黄金期に英語をたくさん聞いていると、英語を聞き分けられる耳になります。聞き分けられるということは、発音も比較的簡単にできるようになります。

日本語においても同じです。3歳までにたくさんの音を聞かせて日本語耳が作られていると、約120前後ある日本語の音を聞き分けられるようになります。そして自ら言葉を使えるようになります。

しっかりとした日本語耳を作るために、ハキハキとした言葉でたくさん話しかけてあげてくださいね。子供は理解できていなくても、子供の将来の語彙力につながる大切な時期です。

出遅れた…と思ったママ!3歳を過ぎてしまってからでも諦めないでください!

3歳からは言語に対する力が伸びていく時期です。楽しい絵本の読み聞かせや会話から、言葉に興味を持つきっかけを作ってあげましょう。

3.絵本やカルタは言葉の宝庫!

子供の語彙力アップに効果的な身近なものといえば絵本です!赤ちゃんのうちは擬音語などの音が面白いものがオススメ。

そして、年齢が上がってきたらカルタやしりとりなどの遊びで楽しみながら語彙力をアップしていくと良いでしょう。

絵本は言葉や本の世界観に興味を持つ初めてのきっかけとなります。そして、日常会話では得られない多くの言葉や知識、感情、情景などを学ぶことができます。

また、母と子のコミュニケーションとしても最高です。ぜひ絵本の読み聞かせを毎日の習慣にしましょう。

たくさんの絵本を読んであげたいと、毎日違う絵本を読んであげているママもいると思いますが、絵本の読み聞かせをするにあたり興味深い調査結果があります。

ある研究ではたくさんの絵本を読み聞かせた子供たちよりも、数冊の本を繰り返し読み聞かせた子供たちの方が小学校での国語の読解力が高かったという結果が出ました。

何度も同じ絵本を読み聞かせることは、子供の想像力につながるとも言われています。何度も見ている絵本では、次はこれがくるな!と予想しながら子供は楽しんでいるのだそうです。

そして、何度も読んでいるうちに様々な感情を感じられるようになったりと変化が出てきます。

同じ絵本を繰り返し読むことで、国語のテストで問われるような心情や情景を想像する力や感受性が育まれていくのです。

多くの本を与えてあげるのも良い刺激になりますが、お気に入りの絵本を暗記するくらい読み込むと良いですよ。

4.声を出すことが大切!子供に喋らせよう

語彙力を増やしたければ、子供に喋らせましょう。子供が話している時に、相槌やリアクションをしてあげてもっと話したいと思わせることがポイントです。

「へー!」「そうなんだー!」「それから?」「どうしてそう思ったの?」などの短い返しで十分です。

親が楽しそうに聞いてくれると、子供はもっと話そうとします。そして自然と語彙力が増えていくのです。

様々な言葉を使って話す経験の中で、親の反応を読み取りながら、これは使わない方がいい言葉なんだなと学んだり、より分かりやすい説明や言い回しを学習していきます。

また、大人においても声を出すことは語彙力アップに効果的です。

学生時代、平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」とみんなで声に出して覚えませんでしたか?

知らず知らずのうちに身に付いて、何年経った今でも思い出せるはずです。

好きな詩や歌の歌詞など、いいなと思った文章を声に出して繰り返し読んでみましょう!

5.子供の疑問にしっかり答えてあげよう

子供は日々「なぜ?」「どうして?」「これはなに?」と疑問を抱き、親にその疑問を投げかけてきます。

「こんなこと説明したってまだわからないだろうし…」と適当にあしらった経験は、どの親も一度や二度あるでしょう。

子供が分かるようにかみ砕いて説明することは面倒だと思います。しかし、その疑問にしっかり答えてあげてください。内容を理解できていなくてもいいんです。

実は、この疑問に答えてあげることが子供の語彙力アップにつながるのです!

その場では子供は理解できません。

しかし、理解できていなくても頭の中には記憶として残っていて、後に何かのきっかけで「あの言葉の意味はこれか!」とつながることがあります。

ですから、子供の語彙力アップのためにも根気よく子供の疑問に答えてあげてください。語彙力とともに、子供との信頼関係もアップすることでしょう。

6.ダジャレで言葉遊びをしよう!

やはり子供は遊びの中で学んでいくのが一番です!先にもあげたしりとりなどの言葉遊びやダジャレはオススメです。

ダジャレを使って、同音異義語や同意語を学んでいきましょう。例えば、このようなダジャレはいかがでしょうか?

  • カエルが帰る
  • 布団がお山の方まで吹っ飛んだ!おやまぁ
  • 猫が寝ころんだ
  • 彼が食べたカレーはカレー(辛い)
  • 庭には二羽ニワトリがいる

年齢が上がるにつれて、自分でダジャレを作ることもできるようになります。その時は辞書を渡して、「同じ音でもこんなにたくさんの言葉があるんだよ」と教えてあげましょう。

辞書を見ているうちにどんどん語彙は増えていきます。語彙力に加え、文章作成能力が楽しく身に付いていきますよ。

7.言い回しのパターンを増やそう

例えば、子供が何か新しいことができるようになったときに「すごいね」と声掛けをしている人は、それ以外の言葉も探してみましょう。

「素晴らしい」「お見事!」「最高だね」「素敵」などの似た意味の言葉はもちろん、「さすがだね」「また一つできるようになったね」「次は何ができるようになるのか楽しみだな」「ママは誇らしいわ」など。

これまで「すごいね」だけで終わっていた言葉がざっと上げてみただけですがこれだけ広がりますね。

言い回しのパターンが増えてきたら、これまで使っていた便利な言葉やよく使っている言葉を禁止してみると良いですよ。

話すことが苦痛にならない程度で構いませんが、やってみるとどれだけ一つの言葉に頼っていたかがわかると思います。

8.四字熟語やことわざを身近に取り入れて

語彙数を増やすために、教科書や単語帳、小説、新聞などの活字に触れて勉強することはとても有益です。しかし、それだけでは語彙力につながりません。

実際に、読書が好きで日々活字に触れているのに、話すとなると言葉が出てこないという人はいませんか?

語句を知っていても、それを使う状況や場面を想定していないととっさにその言葉を使うことができないのです。

まずは、日常生活で積極的に四字熟語やことわざを使ってみましょう。

学校で暗記させられたものですが、用法や例文まで覚えていますか?例文を覚えていれば生活の中でも取り入れやすいですよ。

ぜひ単語カードやノートに、使いたいと思った言葉や一度使った言葉をまとめておくことをお勧めします。その際には、実際に使うことを想定した例文も書いておきましょう。

七転八起

≪例文≫
「頑張れ頑張れ!七転八起の精神だよー!」

はじめは簡単な言葉しか出てきませんが、繰り返していくうちに語彙数が増え、今まで使えなかった言葉も出てくるようになっていきます。

そのような言葉への意識の高い家庭環境で育った子供は、四字熟語やことわざを身近に感じ、自然と使うようになるでしょう。

子供と一緒に楽しく語彙力を増やしていきましょう

花を見て「綺麗な花」としか言えなかった人が、「麗しい花」「愛らしい花」「可憐な花」と花によって使い分けるようになったら素敵ですね。

母親の語彙力が子供の知性を伸ばすことにつながるのはもちろんですが、子供との会話も弾んで楽しくなったり、物の見方にも変化が出て人生がより豊かになっていくことだってありますよ。

ここでは語彙力を増やしていくための7つの方法をご紹介しましたが、それぞれ難しいことはありませんので、お子さんと一緒に少しずつ試してみてくださいね。

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