子宮外妊娠のつわり症状。普通の妊娠との違いはあるのか
子宮外妊娠は通常の妊娠ではないために妊娠の継続が難しい状態ではありますが、体内では通常の妊娠と同じような環境が整えられていきます。
しかし、子宮外妊娠のつわりは普通の妊娠と比べて軽く済むとしばしば言われますが、それには何か理由があるのでしょうか。
子宮外妊娠でつわりが起こる原因とともに詳しく見ていきましょう。
子宮外妊娠と体調変化の関係
子宮外妊娠は異所性妊娠ではありますが、着床した段階から体内環境は妊娠継続に向けた環境にするため、ホルモンバランスが変化します。
ホルモンバランスが変化することによって、尿検査や血液検査、妊娠検査薬などでは妊娠陽性反応が出ますし、様々な妊娠初期症状が現れます。
その中のひとつが妊娠悪阻、つまりつわりであり、子宮外妊娠であってもこの症状が表面化することがあるのです。
子宮外妊娠でもつわりは起こる!
味覚の変化や吐き気などはその代表的な症状ですが、妊娠初期には他にも様々なものがあります。以下がその一例です。
- 微量の不正出血
- 胸の張り感
- 体がだるく感じる
- 基礎体温が高温のため熱っぽく感じる
- 眠気
- 下腹部の違和感や下腹部痛
- 頭痛 など
子宮外妊娠の場合にも、これらの妊娠初期のつわりと同様の自覚症状があることは珍しくありません。
子宮外妊娠のつわりはピーク前に終わることが多い
子宮外妊娠でもつわりになることがあるのはごく自然な事として、「子宮外妊娠のつわりは軽い」と言われていますが、それは本当なのでしょうか。
子宮外妊娠の場合は、大抵妊娠2ヶ月の段階のつわりになり始めの時点で、子宮に胎嚢が確認されないことが判明したり、腹腔鏡検査やエコー検査などで子宮外妊娠が確定することになります。
子宮外妊娠は分かり次第、母体の健康や胎嚢の大きさなどを考慮しながら、卵管破裂など重篤な症状が出ないように速やかに薬物療法や手術治療などの治療方針が決められます。
そして、子宮外妊娠に対しての処置が行われるのが妊娠8週目前後の方が多いです。妊娠8週目は妊娠3か月目に入る頃なので、丁度つわりが本格化してくる時期になります。
つまり、つわりが重くなるかならないかの境目の時期に子宮外妊娠の処置が行われることが多いので、「子宮外妊娠はつわりが軽い」と感じる人が多いのです。
つわりは個人差が大きい…ここだけ注目して子宮外妊娠を疑わないで!
つわりが始まる時期には個人差が大きく、始まる時期が遅ければつわりを感じないまま子宮外妊娠が発覚して処置が行われることも珍しくありません。
また、つわりの症状が早く出ても「軽いから子宮外妊娠」と心配して不安な気持ちになる人もいますが、そのようなことはありません。
確かに、子宮外妊娠はつわりを軽く感じられやすい環境であることは事実ですが、正常妊娠であっても、全くつわりの症状が出ない人もいます。
つわりの症状ばかりに気を取られないで、気になることがあれば速やかにかかりつけの病院で産婦人科を受診して先生や医師に相談し、検査を受けておくと安心です。
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