ベビーマッサージの資格を取りたい!資格発行団体の情報と選び方
まだ言葉を話せない赤ちゃんと、タッチケアを通じてコミュニケーションがとれると人気のベビーマッサージ。
「プロに教えてもらって自宅で試す」だけではなく、「自分自身が資格を取得してプロになりたい!」と願うママたちも増えてきています。
多種多様なベビーマッサージ資格講座の中から、自分にピッタリのものを選ぶためにはどんなポイントに気を付ければ良いのでしょうか。基礎知識とコツを紹介します。
この記事の目次
ベビーマッサージの資格の基礎知識
ベビーマッサージの資格を取得して活動したいと考え始めたら、まずは基礎知識を頭にいれておきましょう。
「資格」と聞くと、なんとなくすごそうなイメージがあるけれど…実は何も知らない!という方も多いはずです。
ベビーマッサージの資格は、国家資格ではありません。単純に「家でベビーマッサージを教えるサロンを開きたい」と思ったら、資格がなくても可能なのです。
「資格」というよりも「認定証」
ベビーマッサージの資格は、ベビーマッサージを行う各種団体から授与されます。ベビーマッサージにはさまざまな流派があり、講座を受講する人にその技術を教えています。
その団体の技術をきちんと習得したことを示すのが、「認定証」です。
認定証をもらうことは、いわば団体から「お墨付き」をもらうということ。これが「民間資格」として扱われています。
団体が変われば全てが違う!
ベビーマッサージの資格は、「医師」や「看護師」のように、国家で統一されている資格ではありません。
団体が変われば、受講内容も費用も、そして学習に必要な期間も大きく変わってきます。
「ベビーマッサージなら、どこも同じだろう」と考え、適当に決めてしまうのは禁物です。多額の費用を支払ったのに、「何かが違う」という失敗に結び付いてしまいます。
資格を取得することで「指導」のプロに!
ベビーマッサージの資格で、よく誤解されるのが、「資格を取得すれば、教室に集まる赤ちゃんにマッサージをしてあげられる」という点です。
実はこれは間違いです。他人の体に触れてマッサージができるのは、医師やあんまマッサージなど、ごく一部の国家資格を有する人のみ。
ベビーマッサージの資格は、「ママにベビーマッサージを正しく教えること」ができる、指導者資格です。
資格を取得しサロンを開催したとしても、ベビマだけでママがリピーターになることは考えにくいです。指導者から技術を学んだママは、自宅でマッサージしてあげるでしょう。
ベビマ資格取得で指導者を目指すなら、顧客獲得のための「プラスアルファ」の対策も、事前に考えておくと安心です。
人気のベビーマッサージ資格発行団体6つ
基礎知識を頭に入れたところで、次はいよいよベビーマッサージ団体と、それぞれが主催する講座選びです。
どの団体がどのような講座を開いているのか。またその特徴はどのようなものなのか、詳しく解説していきます。
ベビーマッサージ協会
理学療法士であり、世界で初めてベビーマッサージを考案したと言われる、ピーター・ウォーカー氏。その教えを伝えるために作られたのが、ベビーマッサージ協会です。
日本での設立は2003年。世界各国で10,000人以上の指導者を育て上げたという実績を持っています。
- 発達を促すベビーマッサージティーチャートレーニングコース
- 3日間という限られた時間の中で、ベビーマッサージの理念から呼吸法、実践まで幅広い内容を学びます。指導はピーター・ウォーカー氏が直接行い、費用は298,000円(税込)。春と秋に日本国内で開催されます。
日本インファントマッサージ協会
アメリカ人看護師、ヴィマラ・マクルアーが開発したインファントマッサージを世界的に広めているのが、国際インファントマッサージ協会です。
その日本支部が、日本インファントマッサージ協会にあたります。日本で設立されたのは、1997年のことでした。
現在日本では、約700名の講師が活躍中。親子の絆を重視したマッサージを広めています。
- インファントマッサージ(IAIM)インストラクター養成講座
- 4日間の日程で知識や歴史を学び、そして教育実習を通じて技術を高めていきます。日程をこなすと仮認定証が授与されます。受講から3ヶ月以内にさらなる経験を積み、実習レポートと最終筆記試験を経て、インストラクターとしての正式資格が与えられます。費用は324,000円(税込み)。
ロイヤルセラピスト協会
2002年にセラピストの普及活動から発足した、ロイヤルセラピスト協会。2007年2月には、内閣府認証NPO法人格を取得しています。
現在、日本におけるベビーマッサージ育成団体の業界ナンバーワンに輝いており、多数のママたちが活躍中です。
全国に数多くの認定校があり、また資格取得後のスキルアップ講座なども充実。学びやすい講座も人気があります。
- RTA認定ベビーマッサージセラピスト養成講座
- 決められたカリキュラムを、自宅近くの認定校で通いながら学びます。仮認定試験に合格したら、現場で技術を身につけ、レポート作成でスキルアップを図ります。Webで行われる筆記試験に合格したら、最終チェック&RTA統一認定試験突破で資格取得できます。料金は受講料160,000円+試験料30,000円(共に税抜き)。
日本マタニティフィットネス協会
1981年、妊婦さんの健康を目的として産科医が研究・開発したのがマタニティビクスです。1985年に日本マタニティビクス協会を設立したのち、2009年に日本マタニティフィットネス協会へと組織改革しています。
妊娠前後のママ向けメニューが豊富ですが、赤ちゃんとのふれあいを大切にしたメニューも。ベビービクスはベビーマッサージとベビーエクササイズからなるプログラムで、多くのママから支持されています。
- ベビービクス&ベビーヨガ認定インストラクター養成講習会
- 3日間の日程で、ベビーマッサージとベビーエクササイズ、そしてベビーヨガの基本知識を身につけていきます。現場に即した練習も充実しており、丁寧に動きを学んでいきます。講習会に参加したのち認定試験に合格することで資格取得。料金は会員:116,316円、非会員:119,880円。
日本タッチカウンセリング協会
タッチケアによるスキンシップとカウンセリングを融合し、対象者に癒しを与えるのが、タッチカウンセリングの基本理念です。
2000年に兵庫県西宮市に設立された当協会。単にベビーマッサージの技術を学べるだけではなく、カウンセリングの知識を学べる点も魅力の一つです。
赤ちゃん時代だけではなく、その後に続く育児生活にとっても、プラスになるでしょう。
- タッチカウンセラー養成講座
- 44~56時間の講座を通じて、ベビーマッサージとカウンセリングの知識・技術を学んでいきます。赤ちゃんへの接し方だけではなく、「自分との向き合い方」にも目を向けています。講座終了後、NPO法人日本タッチカウンセリング協会の認定試験に合格すると、認定証がもらえます。費用は受講料+教材費で230,000円。
日本アタッチメント育児協会
2007年に設立された協会で、子どもたちの健やかな成長をサポートするため、発達心理学とアタッチメントを伝えています。
ベビーマッサージは、赤ちゃんに安心感を与えるアタッチメントの一つ。赤ちゃんの心を満足させると共に、適度な刺激で発達を促すことを目的としています。
- アタッチメント・ベビーマッサージインストラクター養成講座
- 土曜日曜の2日間の日程で、集中的に学べる講座が育児ママにも大人気。マッサージ技術だけではなく、発達心理学の基本も同時に学べます。大学の単位認定されているほどの充実した学びで、育児セラピスト2級の資格も同時取得可能。受講料・試験料・教材費・登録申請料込で182,736円(税込み)。
もちろんこの6つ以外にも、たくさんの団体があります。それぞれの理念と学べる内容を、よくチェックしてみてくださいね。
団体選びで失敗しないためのコツ。5つの確認ポイントで簡単セルフチェック!
各種団体とそれぞれが開催している講座の内容を知ったところで、気になるのが「自分に合う講座って、どう選ぶの?」という点です。
絶対に失敗したくない!という人でも大丈夫です。確認するべき項目は以下の4つ。
- 受講資格を満たしていること
- 費用の負担が大きすぎないこと
- 自分の目的に合っていること
- 団体の将来性が期待できること
- 学習スタイルが自分に合っていること
なぜこれらの項目が重要なのか、詳しく解説していきます。
受講資格を満たしていること
ベビーマッサージの資格の詳細は、各団体によって大きく異なります。
幅広い人を対象に講座を行う協会もあれば、医療従事者や教育関係者を中心に教えを広めている講座もあります。
医療従事者や教育系の有資格者を対象に行っている講座の場合、申込時に該当資格を持っているか確認しています。
もし該当資格を持っていないなら、有資格者限定講座は諦め、別の講座を探すのがオススメ。一方有資格者は、より深い学びができる可能性も大です。
自身の立場に合わせて、受講資格をチェックしてみましょう。
費用の負担が大きすぎないこと
先ほど紹介した6つの団体の中でも、資格取得までにかかる費用には大きな差があります。10万円程度で取得できるところもあれば、30万円以上になってしまうことも。
講座の内容はもちろん大切ですが、費用が高すぎれば経済的な負担ばかりが大きくなってしまいます。
サロン経営を目指す場合には、資格取得以外にもさまざまなコストが必要になります。無理なく支払える金額であり、内容に納得できるところを選ぶようにしましょう。
自分の目的に合っていること
資格を取得したい!と願うママは増えていますが、その裏にある希望は人それぞれです。
「認定講師となって、ベビマをより広げたい」という方もいれば、「自分の子どもに、より確かな技術でマッサージしたい」という方も。
資格取得を考え始めたら、まず「なんのために資格を取得したいのか」を考えてみてください。
自身の望みがはっきりしたら、自分に合う団体や講座内容も自然と見えてくるはずです。
▼ベビーマッサージのやり方についてはコチラも参考にしてみて!
団体の将来性が期待できること
せっかく高い費用を出して資格を取得しても、ベビーマッサージの協会そのものがなくなってしまえば、その資格は意味を失くしてしまいます。
資格を取得するのは、周囲に対して自分のスキルを示すため。これから先の将来性が期待できる団体を選べば、長く使えます。
学習スタイルが自分に合っていること
ベビーマッサージ資格を取得するための学習方法も、団体によって異なります。特定の場所に受講者を集める団体もあれば、通信講座を中心とするところもあります。
時間や場所の制約を受けないのが通信講座の魅力ですが、モチベーションを自分自身で維持する必要があるでしょう。
また通学スタイルであっても、赤ちゃんと一緒でも受講できれば、育児ママでも安心です。自身のライフスタイルや性格に合うものを選ぶのがオススメです。
ベビーマッサージ資格を得るメリット2つ
国家資格ではないベビーマッサージ。「民間の資格なら、わざわざ取得しなくても良いのかも…」と思うあなたに向けて、あえて資格をとるメリットを紹介します。
「資格」を持つことで安心感を与えられます
ベビーマッサージは、ママと赤ちゃんがコミュニケーションをとるために行われます。
親子そろって非常に気持ち良い時間を過ごせますが、誤った方法で行うと、思わぬ危険が生まれることも…。多くのママが、「安心してマッサージをしたい」と望んでいます。
もしベビーマッサージサロンを開業することを考えているなら、資格は重要!これがあることで、相手に安心感を与えられます。
「ベビーマッサージ団体で知識を学んだ有資格者」と「自己流マッサージの無資格者」。どちらが主催するサロンに人気が集まるのかは、言うまでもありません。
少し費用はかかりますが、資格を取得することがそのまま宣伝につながります。
講師依頼を受けることも可能!
ベビーマッサージは、子育てサロンや赤ちゃん教室でも人気のメニューです。このような場をきっかけに、ベビマに興味を抱く方も多いことでしょう。
公の場所で開催されるイベントでは、講師の「質」が何よりも重要!主催者側も厳しくチェックしています。
講師の質を見極めるために使われるのが、各種団体から交付された認定証です。自宅でサロンを開く以外にも、収入を得る道が開けます。
▼ベビーマッサージのメリットについてはコチラも参考にしてみて!
各団体・講座の特徴を知った上で、ベストな選択を!
ベビーマッサージの資格を取得したい!と考え始めたら、まずは各種団体の特徴を知ることから始めていきましょう。
その理念に共感できる団体を選べば、学習や独立もスムーズに進めていけるはずです。
値段や期間を比較するのは、非常にわかりやすいポイントです。それ以外のポイントにもしっかりと目を向けて、良い指導者を目指していきましょう。
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