【年齢別】幼児の数字の覚え方。親子でイラストおもちゃで遊んで勉強
子供が小学校に入学する前に、数える・数字の意味が分かる・数字を書けるなど、算数の基礎を身に付けさせたいと願うパパママは多いと思います。
幼児期は楽しく遊びのなかに勉強を取り入れて、数に親しんでもらいましょう!2歳でもおもちゃを「1、2、3」と3までの数字なら無理なく楽しく学ぶことができます。
遊び・イラスト・おもちゃで工夫してできる数との親しみ方・数字の覚え方のご紹介です。年齢は目安ですので、それぞれのお子さまが楽しむものを見つけて下さいね。
この記事の目次
2歳は3を目安に数えよう!
数に興味を持ってもらう段階です。はじめは3でも最後まで集中して聞いてくれないかもしれません。あまり気にせず、時々繰り返すぐらいの気持ちで声かけを続けましょう。
体を使った遊びで「1、2、3!」
パパママと遊んでもらうことが大好きな2歳児は、体を使った遊びがオススメです。「いち、に、さあーん!」と楽しそうな声で声かけしてみましょう。
- A 両手をもってジャンプ遊び
- B 寝転んで上下遊び
- C たかいたかい
大人の勉強は「本を読む」など静かなイメージですが、まだ本が読めない幼児の勉強は五感を使うのが効果的です。
五感は視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚のことです。こちらの遊びだとパパママに触れながら「いち、に、さん」と声を聞いて聴覚と触覚を刺激することができます。
遊びの中で楽しく数の感覚を身に付けていきましょう。他にも色々な遊びがあります。
- 公園で泥だんごを作って数える
- 公園で葉っぱ・どんぐり・石などを数える
- お布団の上ででんぐり返しを3回する(親が補助する)
- 「一回、二回、三回!目が回る~」と言いながら回ってみせる
こちらも「いち、に、さん!」と声かけしながらやってみましょう。色んな遊びをしていく中で「ここは3つ数えるチャンスかも!」と思ったら声かけしてみて下さいね。
りんごのイラストをママと一緒に数えてみよう
こちらはシンプルに3まで数えることができるイラストです。このイラストをみながら声かけすることができます。
声かけ例
- 「あ、〇〇ちゃんの好きなりんごがあるよ」
- 「数えてみようか、いーち、にー、さーん!」 など
おもちゃで遊んでいるときに「1、2、3」の声かけをしよう
ボール・車・積み木など、お家にいろいろなおもちゃがあると思います。どんなおもちゃでもいいので、おもちゃと対応させながら「いち、に、さん」と声かけしてみましょう。
声かけ例
- 「車かっこいいね。いち、に、さん!3台あるね」
- 「いくつあるかな?数えてみよう。いち、に、さーん!」 など
遊ぶたびに声をかけなくちゃと根をつめず、気が付いたときに声をかけてみましょう。
言葉がでるようになってきたら、「まねっこしてごらん、いーち、にー、さーん」と声に出してもらうと効果的です。自分で声を出すことで数を言う練習になります。
3歳は10を目安に数えよう!1対1対応にも挑戦
3歳になると言葉も発達して大人のまねっこも上手です。無理なく10までの数で遊んでみましょう。
指あそびは鉄板!お風呂場や子供をお膝に乗せたときにできる
まずはパパママがやってみせましょう。指で10まで数える方法です。
声かけ例
- 「いち、に、さん、し(よん)、ご、ろく、しち(なな)、はち、きゅう(く)、じゅう」
お風呂やお膝にのせたときなどに気軽にできます。「まねっこしてみて」と子供が指を動かすよう促してみましょう。
大人のように上手に出来なくても「だんだん上手になるからね!」とにっこり励まして楽しい時間にしましょう。
いちごのイラストを10まで数えてみよう!
こちらは10まで数えることができるいちごのイラストです。イラストをみながら指さしをして一緒に数えることができます。
ブロックやボールなど10個のおもちゃで遊ぼう
10個のおもちゃを用意して数えます。恐竜の人形やブロック、ボール、おはじきなど同じ種類のものを子供と一緒に10まで数えてみましょう。
おもちゃを10まで数えることができたら「1対1対応」を理解する遊びに進んでみましょう。2つの種類のものを対応させることで数を認識する算数の基礎です。
- おもちゃを2種類10個ずつ用意する、例えば紙コップと小さめのボールなど
- 紙コップを10個並べる
- 「コップにボールを入れてみよう!」と声かけする
- ボールを紙コップに一つずつ入れながら「いーち、にー、さーん・・・」と10まで対応させる
他にも、イラストの上におはじきを対応させる、色違いのブロックを対応させるなど、色々なおもちゃを使って1対1対応の遊びができます。
4歳から6歳は100を目安に数えよう!数字の書き方にも挑戦!
4歳から6歳では理解力が高まり、かなり親のいう事が分かります。慣れてくれば100までの数で遊ぶこともできます。
こちらでは100までの数を理解するような遊びと、1から10までの数字の書き方のご紹介です。
運動遊びに100までの数を取り入れる
遊びながら100数えてみましょう。次のような遊びで数えることができます。
- お散歩中に歩数を数えてみる
- なわとびの回数を数える
- トランポリンの回数を数える
こちらはりんご100個のイラストです。指をさしてどこまで数えれるか挑戦できます。
はじめは20まで数えるのもやっとかもしれません。どこまで数が言えるかチェック用に最適です。
数字つきがいいというパパママはこちらをご利用ください。
指なぞりから始める!イラストで書き順の練習
いきなり数字を書くのは難しいので、指なぞりから始めてみましょう。「1」ですと上から下に指を下すだけなので簡単に達成することができます。
- ママが「見ててね!」と数字をなぞり、見本をみせる
- 「やってみる?」と声かけをする
- 子供に人差し指でイラストをなぞってもらう
この記事のイラストをそのまま指でなぞってもいいですし、幼児用の教材やカレンダー・数の絵本などを利用するのもいいと思います。
なぞり書きに慣れてきたらドリルなどで実際に書いてみよう
1日でいきなり10までの数を書くのは大変ですから、1回で1つでも練習できればいいと余裕をもって進みましょう。「1」が書けるだけで大進歩です。
ドリルは書店で購入することができます。対象年齢や難易度をみてお子さまにあったドリルを選びましょう。
数字を書けるようになるのは最終段階だと思って、お絵かきやぬり絵などで鉛筆に慣れておくことも大事です。
数の知育玩具100玉そろばんやスコアボードを利用してみよう
おもちゃでは100玉そろばんがおすすめです。視覚的に100を認識することができます。
- 「1、2、3・・・」と数えていく
- 10とばしで「10、20、30・・・」と数えていく
またスコアボードもおすすめです。スコアボードはスポーツの得点を知らせるためのボードですが、めくって数を言うことが遊びになります。
1の位・十の位・100の位を感覚的に覚えることができます。
- 1の位をめくりながら「1、2、3・・・」と数える
- 「100、99、98・・・」と100から1ずつ減らしてみる
なかなか100個そろったおもちゃはないので、100玉そろばんやスコアボードは数遊びに利用しやすいと思います。
絵本でさらに数に対しての興味をアップ!
数のことばかりにとらわれて読むのはNGですが、楽しく読んで数字についても興味を示してもらえればという思いで紹介します。
「14ひきのシリーズ」いわむらかずお
自然の中でたくましく生きていく14匹のねずみが細かい描写で描かれていて素晴らしい絵本ですが、数に親しむ本としてもとても優秀です。
祖父母、父母、10匹の兄弟で14匹なんですが、みんなそれぞれの個性がとてもハッキリとしていて似ているんだけどちゃんと見分けがつくんですね。
どのページもとても丁寧に描かれているので、これは誰だと当てっこするだけでも楽しいですし何匹いるか数えてみるのもいいですね。
14匹いないことも多いので、誰がいないのか…例えば10匹だったら4匹いないねーといったような引き算の考え方にも触れることができますね。
3.4歳の子なら間違いなく大好きな絵本ですが読むだけだとすぐ終わってしまうのでゆっくりじっくり見てくださいね。
「ねむれないひつじのよる かずのほん」きたむらさとし
めくってみると想像とはちょっと違う独特の世界が味わえます。はじめは「ん?かずのほんなの?」という感じなんですが、だんだんニヤリとして思わず数えたくなってしまうんですよね。
数えるものは1から22まで。最後の方は数が大きいのでなかなかちゃんと数えるのが難しいです。そこが子供を夢中にさせるところなんですね。最後にまとめて数と物の絵が描いてあるあたりもなかなか憎い演出だと思います。
「100かいだてのいえ」いわいとしお
とても創造力のあるいわいとしおさんの絵本、というか作品がこちら。絵を見ているだけでもとても可愛らしくて楽しい絵本です。縦長の絵本なので目新しいですが、ちょっと持ちにくいのでテーブルに置いて見るなど工夫してくださいね。
次に、数えるだけではなく、生活にはとても身近な数の世界に触れられる絵本をご紹介します。
「おまたせクッキー」ハッチンス
12枚のクッキー。最初は2人で6枚ずつだったのが、だんだん子供の人数が増えてきて…〇等分という概念に触れられる絵本ですが、ただそれだけではなくドキドキも味わえちゃうんです。描写も細かいのでじっくり見てほしいですね。
年長さんくらいからならちゃんと理解して楽しめるのではないでしょうか。まだ小さい頃だと???だと思います。
「王さまライオンのケーキ はんぶんのはんぶん ばいのばいのおはなし」マシュー・マケリゴット
今回の私の最大のおすすめはこの絵本です。我が家の子供たちもとても大好きな絵本で何度も何度も読んでいます。
ケーキを動物たちが分けていく、また王さまにケーキをたくさん作るというお話なんですが、お話自体がとてもよく出来ているので小さな子でも楽しめます。
動物たちがみんな張り合っていて、その中のアリの謙虚さも素敵でただの算数の本としてしまうのはもったいない!と思ってしまいます。大人が読んでもとても面白いですよ。
倍の倍の倍…がすごい数になる、半分の半分の半分…はとっても小さいということを何となく知るだけでも数って面白いって感じることができて、数に興味が湧いてくるのではないかなと思います。
個人差があるから焦らないで!数に親しむことを目的にしよう
お風呂場では10まで数えることが出来るのに、おもちゃだと数えられない・数字だと読めないなど、子供によって理解度は千差万別です。
先取りで勉強していくと安心ですが、無理強いをしてしまっては数が嫌いになるかもしれません。もし小学校前に数字を書けなくても焦らないでくださいね。
幼児のうちは数で遊ぶことがあれば十分、もともと数字は小学校で学ぶもの!
このような気持ちで割り切ると、幼児期に数字が書けなくても焦らないでいいと思うことができます。同じ家庭で育った兄弟でも発達段階は違います。
幼児期は数に親しむことを目的にして、ぜひ生活の中で数を意識してみてください。ふと見渡すと数が散らばっています。
生活の中に散らばっている「数」
- エレベーターのボタン
- カレンダー
- 夕食などの配膳でスプーンを並べるなど
- 時計
- クッキーなどお菓子の数
- リモコンのボタン
我が家の4歳の息子は10まで数えていたのが、おばあちゃんにカレンダーの数字を読んでもらって、いきなり31まで数えることができるようになりました。
楽しさの中で算数の基礎を身に付けていくんだ、と実感した出来事です。
身近に数を見つけたら声に出してみて「数」に関心を持ってもらいましょう!数字を書けるようになったら「できた!すごいね」などと褒めてあげてくださいね。