子供が習い事をやめたいと言い出したら…親の対応とアドバイス
子供から「習い事をやめたい。」「もう行きたくない…」と言われたら。親はどのように向き合ってあげたらよいでしょうか。
子供が辞めたいと言い出すには、何らかの原因があるはずです。その理由によっても、親の対応が変わってきます。
子供がどのような理由で習い事をやめたいのか?対応を考えてみましょう。
この記事の目次
4割の親が、子供から習い事をやめたいと言われた経験がある
ベネッセ教育情報サイトが過去6か月以上習い事を経験した年少~中学3年生までの2439人にアンケートを取りました。
そのうち42.1%の親が子供に「辞めたい」と言われた経験があると言われたそうです。
中学3年生までに4割の親が子供から「辞めたい」と言われる経験をする可能性があります。
その時親は、どのような対応をとったのでしょうか。
7割はそのまま続けさせた
42.1%の親の内、7割の親御さんは、子供と話し合いをして説得したり、少し休ませてみたり。指導内容を変更するなどの対策をとり、続けさせていたという事がわかりました。
すぐに辞めさせなかった理由
- 自分でやりたいと言い出したことなのに、大変だから辞めたい。と言い出した。
- 目標を立てていたのに、達成する前に辞めると言い出した。
など、すんなり辞めさせては、甘やかしになるとの考えが多かったようです。
辞めたい理由がポイント。理由を聞いてみよう
「辞めたい」「もう行きたくない」と子供に言われた場合、絶対に子供を責めてはいけません。何か理由があるはずです。
「辞めたい」という言葉に、親がどう対応するかはその理由によってかわります。
親に解決できる理由かどうか?を知ることが大切なポイントです。
まずは、子供がなぜ辞めたいと思ったのかを聞いてあげましょう。子供によっては、うまく伝えられない場合もあります。ゆっくり言葉を引き出してあげると良いでしょう。
子供が辞めたいと言い出す7の理由
子供から、習い事に行きなくない理由をなかなか言い出せないこともあります。子供が辞めたいと言い出す理由は、どのようなことがあるのでしょうか?
子供が辞めたいと言い出す理由をまとめてみました。
- 先生や友達になじめない
- 興味がなく、楽しくない。モチベーションが低下している
- 他の事に興味が移る
- 習い事が多すぎて忙しすぎる
- 練習が嫌い。もう練習したくない。
- 時間帯があわず習い事の時間は疲れている
- 自分の思っていたのと違った
先生や友達になじめない
小さな子供にはよくある事です。すぐになじめる子供もいれば、なかなか新しい先生や友達になじめない子供もいます。多くの場合は、時間が解決してくれるでしょう。
しかし原因の中には、「先生がとても厳しくて怖い。」「〇〇君がいじめてくるから嫌い。」など具体的な理由が上ることがあります。
具体的な理由が子供にある場合は、その原因を取り除いてあげるのが良いでしょう。
時には先生の力を借りて、また難しいようであれば教室を変えるというのも一つの手段です。
興味がなく、楽しくない。モチベーションが低下している
子供の年齢によっては、習い事についていけていない場合があります。
ついていけないと興味がもてなかったりと、子供にとっては楽しくない時間となってしまいます。
また、習い事の内容がマンネリ化してきたりと、モチベーションが下がってしまう事もあります。
また、子供のモチベーションが上がるような工夫や声がけをしてあげましょう。
モチベーションを上げるために、「今日習ったことを親が子供に教えてもらう。」という方法を試したママもいるようです。子供は、教えたがり屋さんなので張り切って教えてくれるそうですよ。
他の事に興味が移る
子供は、いろんなことに興味があります。「あの習い事をやってみたい。」とコロコロと習い事を変えたがる子供もいます。
その場合、どうしてその習い事をしたいのかを聞いてみましょう。
もしかしたら、お友達が通っているから。という理由かもしれませんし、子供が本気で取り組みたいことを見つけたのかもしれません。
まずはしっかりと子供の話を聞くべきです。そして親も子供のやりたい習い事についてしっかりと調べましょう。
そして、その習い事で「できるようになること。」「大変なこと。」すべてを伝えるようにしましょう。
また、比較材料として今の習い事についても話しておきましょう。
子供が判断できそうであれば、子供に決めさせることも大切です。
もしも「お友達が通っているから。」という理由の場合は、必ず「お友達が辞めたとしても、一人で通わなければならない。」という事をあらかじめ約束しておく必要があるでしょう。
習い事が多すぎて忙しすぎる
今の子供はとても忙しいです。小さな子供でも週にいくつか習いごとに通っているケースがあります。
中には、「お友達と遊びたいからもう辞めたい。」というお子さんもいるようです。
これは、小さな子供がそう感じるのは当然のことです。習い事スケジュールに子供がお友達と遊べる時間はありますか?
できるだけ子供の要望も聞いてあげる事は大切です。
今一度、無理のないスケジュールかを、親が見直すようにしましょう。
・
練習が嫌い。もう練習したくない。
どんな習い事でも練習は大変です。小さな子供であれば尚更です。
子供がその習い事に夢中で、練習が楽しいと思えるのであれば良いのですが、多くの子供の場合、練習は楽しくありません。
子供によっては、「毎日こんなことやりたくない。」「もうやめたい」と、思ってしまう事もあるでしょう。
その場合、親が楽しく練習できる工夫をしてあげる必要があります。
小さな目標を作って、それを毎日達成できるように練習をするなど、自分の上達を実感できるように工夫してあげるとよいでしょう。
子供を辞めたいという気持ちから、「やる気」にさせられるかどうかは、親の腕の見せ所です。
時間帯があわず習い事の時間は疲れている
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子供によって一日の流れや、体力もまちまちです。
習い事がお昼寝タイムの時間であったり、幼稚園から帰宅したあとで疲れ切っていて、「習い事に行きたくない」と感じる事もあるでしょう。
子供の体力も生活リズムもまちまちです。習い事に行くと、いつもご機嫌が斜め。行く前に駄々をこねる。
など、習い事自体に理由があるわけではないケースの場合、もう少し大きくなってから始めてみたり、時間を変えるのも一つの方法です。
習い事の時間は、子供に負担が無い時間なのかを見直してみましょう。
自分の思っていたのと違った
習いたいと言ったのは、自分だけど、思っていたのとは違った…。意外とあるのがこの理由です。
思っていたのと違うのであれば、どのように違うのか?を子供から聞くようにしましょう。
- 家での練習が思っていたより大変
- 運動量が多くてついていけない
- あんまり楽しくない
- 先生が怖い
- みんなが上手すぎて自信を無くした
など、いろんな理由があると思います。
0歳~2歳。まずは様子を見て。場になじめていない可能性も
習い事を行きたがらない場合、あまりに小さいと場になじめていない可能性もあります。
0歳~2歳の場合は、新しい環境になれるまでにそれなりの時間がかかる子供も少なくありません。
小さい子供の場合、親が一緒に教室に入る事ができる習い事も多いので、フォローしてあげる事で、徐々になれてくるでしょう。
解決できそうな場合。辞めたい原因を取り除いてあげて
辞めたい理由も様々です。
もしもその原因が、取り除いてあげられるような内容である場合、親はできるだけ取り除けるように対処してあげるとよいでしょう。
先生に対して何か理由があるのであれば、正当な理由の場合、先生に伝えるという方法もありますが、相性の問題が原因である場合など、なかなか言い出しにくいこともあります。
お友達とのトラブルの場合は、先生に相談に乗っていただき、フォローしていただくと良いでしょう。
自信を失っていたら励ましてあげよう
子供が自信を失って辞めたがっている場合、子供がどのくらい上達したのかを伝えてあげるのも良いと思います。
「〇〇くんが□□を頑張ったから△△ができるようになったよね。」「もっと練習したら、こんなことできるようになりそうだね。」
と、具体的に前よりずっと上達した事や、これからの可能性を伝えて自信をつけてあげるのも効果的のようです。
また大きな目標だと、なかなか達成できず自信に繋げるのに時間がかかります。
「まずは5m泳げるようになろう。」「次は10m」など、小さな目標を立てて達成感や成功体験を作って自信へとつなげてあげましょう。
辞めても続けても間違いではない。まずは子供の話を聞くことから
習い事を「辞める」「続ける」、どちらも間違いではありません。しかし、子供が後悔しないようにしてあげる事が大切です。
子供は小さな社会で生きているので、柔軟な発想ができ無い場合もあります。その結果、「辞める」と言い出す子供もいます。
理由がわかれば、親として応援してあげられることもあるかもしれません。
親の一言で「やる気」になる場合もあります。
親の一言で、気持ちが変わり「あの時辞めずに、続けてよかった。」と感じている方もいるようです。また、逆に「辞めてよかった。」と感じる事もあるでしょう。
小さな子供であるほど、自分の気持ちをうまく表現できなかったり、自分の思いを自分自身で整理することができません。
親が子供の気持ちに寄り添い、サポートをしてあげられると良いですね。
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