子供の塗り絵が黒ばかり…危険か大丈夫かを見分けるポイント

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2017/12/18

子供が塗り絵の時に明るい色を使ったら明るい子、暗い色ばかりを使ったら何か問題があると思いがちですよね。

しかし子供は様々な理由で色を選びます。我が子が真っ黒ばかりで塗り絵を埋め尽くしていても心配する必要はありません。

その裏にどんなサインが隠されているのか探っていきましょう。

心理学的に見た、黒色に秘められたサインとは子供のSOS

子供が塗り絵の時に黒色ばかり使っていたら心配になりますよね。

黒ばかり選んでしまう子供には、心理学的にみて「恐怖」と「抑圧」という気持ちが含まれています。
  • いい子でいなきゃ!と自分の感情を抑えている
  • 親に怒られることが怖くて顔色を常に伺っている
  • 親の厳しすぎる干渉や、怒りで不安になっている
このような気持ちを抱えている子は、黒を選ぶ傾向にあります。言いたいけど言えない。その心に溜まったモヤモヤを「黒色」で表現してしまうのです。

そしてその心の闇が大きければ大きいほど、黒を使う量も増えてしまいます。

また、子供が「車」「自転車」「船」などの乗り物を黒く塗りつぶす場合も注意が必要です。このような乗り物は、「母親」を象徴すると言われています。

その母親の象徴を真っ黒にしてしまうということは、母親に対して萎縮してしまう何かが隠されているのです。

ただ、これは一つの例です。あまり深刻に考えず、子供の一つのSOSのサインとしてじっくり観察するきっかけにしてみてください。

▼アートセラピーについてはコチラも参考にしてみて!

真っ黒で塗ることも子供にとって実は大切なこと。その理由

子供が黒を使う裏にSOSが隠されているかもしれないと思うと心配ですよね。しかしその時に「黒ばかり使ってはダメだよ。」と子供の手を止めないでください。

黒ばかりを使って塗り絵をすることによって、心に溜まったストレスを発散させる効果があります。それを抑圧してしまうことは、子供のストレスのはけ口を奪ってしまうことにもなります。

「全部真っ黒もかっこいいね!どんどん塗ってごらん。」とおおらかな気持ちで見守ってあげてください。

子供って、悲しい時もそれをなかなか上手に言葉で表現できません。それを「泣く」ということで表現します。泣くだけ泣いて、心にたまったモヤモヤを吐き出し、悲しみから解放されるのです。

塗り絵を思いきり黒で塗りつぶさせるのも、この「泣き」のメカニズムに似ていますね。うまく表現できない気持ちを黒色で表し、塗ることで吐き出しているのです。

悪い感情を一度吐き出した方が、回復も早いです。

黒でぐちゃぐちゃの表現も、子供にとっては大切なプロセスの一つだと捉え、見守ってあげましょう。

聞いてみなければわからない!意外な理由は好意的感情からの場合も!

子供が黒を選ぶ理由は、マイナス感情ばかりではありません。むしろ、「黒」という色を好意的に捉え、喜んで使っている場合もあるのです。

拍子抜けしてしまうその理由を集めてみました。

  • アンパンマンに出てくるばいきんまんが大好きだから
  • 戦隊モノのブラックの大ファンだから
  • ママがモノトーン好きで、黒は憧れの色だから
  • パパの車の色だから
  • 上の子のお下がりに黒クレヨンが多いから消費するため
  • 他のきれいな色が減るのが嫌だから

なんだか、ほっこりお顔が緩んでしまう理由ばかりですね。黒は良くない色!と警戒しているのは大人ばかりで、子供は色を良し悪しではみていないようです。

黒ばかり使う子供に、「黒色どうしてそんなに好きなの?」と優しく聞いてみてください。心配とは程遠い意外な答えが返ってくるかもしれません。

黒ばかりでやっぱい気になる…そんな時におすすめの対処法

黒色に対する子供なりの理由をいろいろみてきましたが、できれば塗り絵は明るい色で楽しんでほしいですよね。

子供に無理やり明るい色を押し付けるのではなく、楽しく明るい色を使いたくなるように大人がお手伝いをしてあげましょう。

子供は押し付けではなく、自分が興味や関心をもつことに素直に反応します。

「それやってみたい。」と自主的に思ってもらうことが大切です。

効果的な声かけ

子供が使っている黒をやめさせるには、「黒やめようか。」の否定の声かけではなく、他の色に興味を持ってもらうように意識してみましょう。

【リクエストしてみる】
「○○ちゃんの着てる服の色使ってみない?」とか、「ママのお気に入りのスカートの色使ってほしいな。」とリクエストするのもいいでしょう。「黒」という色から、その色を探す楽しみに興味が移り、あっさり「いいよ。」と言ってくれるでしょう。
【提案してみる】
「黒もかっこいいね。それに他の色も使ったらもっと黒がひき立ってかっこよくなると思うよ。」と、黒を使ったことを否定せずに提案してあげるのも効果があります。

自分を受け入れてもらえたということは安心感につながり、次の提案を素直に受け入れやすくなります。

子供の「やらなければ」ではなく、「やってみたい」を引き出す声かけを心がけてみてください。

百聞は一見にしかず!大人が見本を見せてあげよう

子供に色彩の素晴らしさを伝えるために、大人も一緒に塗り絵をしてみましょう。大人が作り出す塗り絵は、子供から見たら真似したくなるところがいっぱいです。

はみ出さずに鉛筆を動かす筆さばきや、見ていて楽しくなる色選びなど、「自分もいつかはあんな風に塗れるようになりたい」といういい見本になります。

「どうやったらあんなにきれいに塗れるだろう。」という興味を持てば、黒ばかりを多用する塗り絵はきれいではないということにも気付きます。

あれこれ言うより、目で見るのが一番わかりやすい方法です。

黒色は子供のサインに気づくきっかけ!危険?大丈夫?に心を傾けてあげて

子供が黒を選ぶことが気になった時には、いろんな理由を思い浮かべながら声かけをしてあげましょう。

「恐怖」や「抑圧」を感じていたとしても、ただ単に黒が好きだったとしても、まず心を傾けてあげることが大切です。

子供の変化に気づいてあげることができれば、いつからでも修復が可能です。サインに気づくのに遅すぎるということはないので、安心してくださいね。

「あれ?黒が多いかも」と子供の変化に気づいてあげられたときがスタートです。

子供の心の変化を理解する手段の一つとして、塗り絵を活用してみましょう。

▼子供の塗り絵の効果についてはコチラも参考にしてみて!

▼子供が使う色鉛筆のおすすめについてはコチラも参考にしてみて!

みんなのコメント
  • ちゃまさん

    参考文献はあるのですか??

  • 無記名さんさん

    こてこて

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