1歳児健診で子供の成長記念に受診!障害の早期発見にもつながる
12ヶ月健診、あるいは1歳児健診と呼ばれる健康診査は、自治体ごとに任意で行われています。
12ヶ月健診ではどのような項目を検査するのでしょうか。任意で受ける場合にはどのような方法があるのか、見て行きます。
この記事の目次
任意で受ける場合は自費負担になります
定期の健診とは違う12ヶ月健診は、多くの地域で健診の費用が自費負担になります。受診する場合は、自分で小児科に相談する必要があります。
この場合、お住まいの地域によっても異なりますが、大体3000円から5000円ほどの費用が掛かります。
それ以外には、自治体が主導して案内の通知を出してくれる場合もあります。赤ちゃんが1歳になるタイミングで文書が送られてきますので、それに従ってください。
自治体主導の場合は集団健診になるので、所要時間が2~3時間ほどかかります。場所は指定されているはずなので確認してください。
そうでなくて個人の判断で受ける場合は、かかりつけの小児科に相談するといいでしょう。そこでも1時間ほどかかるので、授乳やミルクの準備が欠かせません。
赤ちゃんの細やかな成長記録を付けておきたい場合は、健診のデータが役立ちますので受診をお勧めします。
12ヶ月健診で調べるのは体と心の成長度合い
12ヶ月健診では、それ以外の健診と同じように、身体と情緒がどの程度発達しているのかについて検査してます。
特に1歳は子どもの成長の節目の時期になります。この時期にお子さんがどんな状態にあるのかがこれからの育児の目安になることもあります。
ですので、12ヶ月の健診を受けることが推奨されているのです。具体的にどのような項目をチェックするのか解説します。
12ヶ月健診で行う身体のチェック
12ヶ月健診ではまず身長、体重、胸囲、頭囲など基本的な身体測定を行います。それぞれに基準値はありますが、大きすぎたり小さすぎたりしてもそれは個性です。
次に、伝い歩きが、あるいは自立歩行ができるかどうかを確認します。1歳の段階ではまだ1人で立てない子もいますから、成長の幅はとても広いです。
その他には、手指が細かく動かせるのかどうか、簡単な作業が出来るかどうか、神経の発達も確認します。
12ヶ月健診で行う情緒のチェック
1歳ごろになると、人間らしい心の素地が大分出来上がって来ます。様々なことに興味を持つようになるので、素直に伸ばしてあげたいものです。
12ヶ月健診で見る情緒の発達度合い
- 人の声掛けや動きに反応するか
- 人やものに興味をもつか
- 話掛けたことがある程度理解できているか
この3つめのチェック項目は12ヶ月健診の中でも重要です。生まれたころから声掛けや読み聞かせを受けてきた子ほど、言葉を受け入れやすくなります。
12ヶ月健診で言葉の理解度をチェックすることは、そのまま生後1年間赤ちゃんとどのように接してきたのかの検査になるのです。
成長の節目になる12ヶ月健診
12ヶ月健診を受ける事の一番のメリットは、1歳になった赤ちゃんの成長記録を残すことが出来る事です。
1歳になると、子育ての辛さも大分落ち着いてきて、ママも生活に余裕がでてくるころでしょう。
だからこそ、1歳の段階で身体と心がどんな風に育っているのか、きちんと記録をつけておくと、後から見返した時の資料になります。
大きくなってから、当時の健診記録を見せてあげて赤ちゃんの時の思い出を話してあげるのも、親子のよい関係を築くきっかけになりますよ。
障害を早期発見するきっかけになります
任意の健診が設けられている事の目的に、心身の発達障害を早く発見するということが挙げられます。
- 視力
- 聴力
- 知能
- 運動能力
これらの機能に問題がないのかどうか、医師の専門的な視点で判断してもらうことができます。それがメリットですね。
先天的な発達は、一生付き合っていかなくてはならない深刻なものもあります。そのため、発見は早い方がいいのです。
定期の健診以外に任意の健診が実施されるのは、障害の早期発見ともに、「ひょっとしたら障害かも」と不安に感じているママをサポートするためです。
障害があってもその子らしい人生を全うできること。そのための情報やメソッドを得るためのよい機会だと考えてください。
記念に受診するという方法も!成長の記録に加えましょう
12ヶ月健診は任意のものですので、絶対に受けなくてはいけないというものではありません。
でも生まれて1年の記念になるので、受けておくと後々の子育ての指標になるなどメリットも多いです。
お住まいの地域によっては自治体から案内が来ることもあるので、見落とさずに受診する準備をしておきましょう。