カフェインレスコーヒーを上手に選んで妊娠・授乳期を乗り切ろう!

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2018/08/11

妊娠期・授乳期のママの中には、医師からコーヒーの摂取を控えるように言われた人もいるかと思います。

これは、コーヒーに含まれるカフェインを過剰に摂取するとママの体や赤ちゃんに思わぬダメージを与えるためです。

でもコーヒーが大好きで毎日習慣にしていた人にとってはガマンはつらいもの。そんな時はカフェインレスコーヒーを活用してみてはいかがでしょうか。

オーガニックブームによって市場には現在たくさんのカフェインレス商品が並んでいます。上手に選んで妊娠期・授乳期のストレスを軽減しましょう。

「カフェインレスコーヒー」ってどんなもの?

最近では市販のカフェインレスコーヒーもラインナップが増えて身近になりましたが、そもそも「カフェインレス」とはどんな状態なのかをご説明します。

コーヒー豆からカフェイン成分を除去して焙煎

コーヒーの原料であるコーヒー豆にはカフェイン成分が含まれており、カフェインレスコーヒーはその加工段階でカフェインを除去したものを言います。

ヨーロッパの基準では

  • カフェイン完全除去→「カフェインゼロ」
  • カフェイン残留率が0.1%未満→「カフェインレス」
  • カフェイン除去工程を経た上で残留率0.1%以上→「デカフェ」

と区分されていますが、日本には残留率についての細かな基準はないため「デカフェ=カフェインレス」という意味で使われることが一般的です。

通常、妊娠中・授乳中に飲めるコーヒーは1日3〜5杯

カナダ保健省によると、妊娠中や授乳中の女性が一日に摂取してもよいとされるカフェインの量は最大300mgと言われています。

1カップ150mlのコーヒーに含まれるカフェインは約60~90mgなので、一日に飲めるのは3〜5杯ということになります。

ただしカフェイン摂取による健康への影響は個人差が大きいため、上限はあくまで目安であり少ないに越したことはありません。

カフェインレスコーヒーは女性に優しい効果あり

カフェインには眠気覚ましや集中力アップ、利尿作用によるむくみ防止などの効果があります。

一方で、カフェインは鉄分の吸収阻害するために貧血を悪化させやすく、また中枢神経を刺激することによってPMS(月経前症候群)の症状を重くするなどのデメリットもあります。

コーヒーは好きだけどカフェインを摂りたくないという女性にとって、カフェインレスコーヒーは心強い味方になります。

カフェインレスコーヒーは安全?選び方のポイント

コーヒーに含まれるカフェイン成分を除去するために「脱カフェイン製法」を用います。

脱カフェインにはいくつかの方法があり、製法ごとに特徴があります。製品を購入する際にその特徴を知っておくことで、自分にあったカフェインレスコーヒーを選ぶことができます。

カフェインの除去方法は主に3つの方法

カフェインの除去方法には主に「水抽出(ウォータープロセス製法)」「超臨界二酸化炭素抽出」「有機溶媒抽出」の3つの方法があります。

コストと風味に優れた「水抽出」「ウォータープロセス製法」
「水抽出」は水を媒体にして豆からカフェインを除去する方法です。最後にカフェイン以外の成分を豆に戻すので、風味が損なわれにくいというメリットがあります。

「ウォータープロセス製法」は浸す水にあらかじめカフェイン以外の水溶性成分が飽和しているため、水抽出よりも風味がしっかりと残る点が特徴です。

いずれも、有機溶媒が直接コーヒー豆に触れないため比較的安全性が高く、コストも抑えられるため日本国内での流通量が一番多いと言われています。

高コストだが安全性の非常に高い「二酸化炭素抽出」
「二酸化炭素抽出」は、二酸化炭素に圧力を加えてコーヒー豆からカフェインのみを効率よく抽出除去することができる製法です。

水抽出や後述の有機溶媒抽出に比べるとコストがかかるため、カフェインレスコーヒーの中でも高価格帯の商品が並びます。

輸入品は注意!日本で禁止の「有機溶媒抽出」

「有機溶媒抽出」はコーヒーの生豆に有機溶媒を通してカフェインを抽出する方法です。有機溶媒としてはジクロロメタン(塩化メチレン)という物質がもっとも使われています。

海外では脱カフェインの割とポピュラーな方法ですが、ジクロロメタンは発がん性の疑いがあるため日本では禁止されています 。

有機溶媒抽出ではカフェイン以外の成分も多く除去してしまうため、風味が損なわれやすくなります。しかしコストに勝るため海外製のカフェインレスコーヒーではこの製法を採用しているものがあります。

ジクロロメタンはコーヒーを入れるお湯の温度で揮発しますが、インスタントコーヒーのように水でも溶ける商品もあるため注意が必要です。

カフェインレスコーヒーはまずい?風味豊かに楽しむコツ

カフェインレスコーヒーは、カフェインを除去する過程で風味も多少飛んでしまいます。

そのため一般的には「カフェインレスコーヒー=おいしくない」と考えられていますが、選び方やアレンジよって、いつものコーヒーと遜色なく楽しむことができます。

製法・抽出にこだわって選ぶ

先に説明した脱カフェインの方法によって、風味や成分の残り方が異なります。

  • 超臨界二酸化炭素抽出
  • ウォータープロセス製法
  • 水抽出
  • 有機溶媒抽出

の順に豆の味が残りますので、コーヒーそのもののおいしさを味わいたい場合は抽出方法に着目して選びましょう。

また、カフェインレスコーヒーの中には、味を濃く感じさせるために焙煎を強くかけている商品もあります。そのため苦みが強く、おいしくないと感じる原因でもあります。

おいしいカフェインレスコーヒーを飲むためには、豆の上質さはもちろんのこと、焙煎や抽出処理にこだわった商品を選びましょう。

アレンジで楽しむ

カフェインレスコーヒーにフレーバーを足すことで、コーヒーの風味を感じながら変化を楽しむことができます。

ちょい足しにおすすめなのは

  • キャラメル
  • ミルクココアパウダー
  • 練乳
  • マシュマロ
  • ハチミツ&バニラエッセンス  など

お気に入りの味を見つければカフェインレスコーヒーの生活もぐっと楽しくなります。

家庭でもお出かけ先でも!おすすめのカフェインレス商品

カフェインレスコーヒーは、オーガニックやロハスブームによって多くのラインナップが市場に出回るようになりました。

身近なシーンで楽しめるカフェインレスコーヒーの商品をご紹介します。

コンビニで手軽に買えるカフェインレスコーヒー 3選

コンビニで買えるカフェインレス・デカフェ商品は、量もちょうどよく持ち歩きにも便利。出先で気軽に楽しむことができます。

UCC「BEANS & ROASTERS(ビーンズ&ロースターズ)マイルドラテ デカフェ」
こちらは500mlペットボトルのデカフェ商品。やさしいミルクと挽きたてコーヒーの味わいで、甘さをおさえたすっきりとした飲みやすさが人気です。
コカ・コーラ「ジョージア やさしいカフェオレ まろやか仕立て」
カフェインレス&カロリーオフが特徴の410mlペットボトル。砂糖不使用でカロリーを気にする女性にも嬉しい、ちょうどよいサイズのカフェオレです。
ローソン「MACHI café(マチカフェ) カフェインレスシリーズ」
コンビニ「ローソン」のマチカフェにカフェインレスシリーズがあるのをご存知でしたか?店頭で注文してその場で挽きたてが飲めるのはうれしいですね。アイスもホットもお好みで!

ちょっと休憩 カフェインレスメニューの豊富なコーヒーショップ 3選

現在、多くのコーヒーチェーンでカフェインレス商品をラインナップしていますが、中でもメニューが豊富な3店舗をご紹介します。

STARBUCKS COFFEE(スターバックス コーヒー )
おなじみスタバではすべてのエスプレッソ商品をデカフェに変更することができます。二酸化炭素抽出法によって、香り高いエスプレッソの風味をそのままに提供しています。
DOUTOR COFFEE SHOP(ドトールコーヒーショップ)
ドトールではカフェインレスメニューとしてコーヒー、カフェラテ、豆乳ラテ、ハニーカフェオレをラインナップ。なんと通常のメニュー(カフェイン入り)と同じ価格で提供されています。
上島珈琲店
UCCでおなじみ上島珈琲は、独自の「ダブルネルドリップ抽出」によってカフェインレスでもコーヒーの重厚感がしっかりと味わえるミルク珈琲を実現しています。名物の黒糖コーヒーもカフェインレスで楽しめます。

まったり楽しむお家で作るカフェインレス 3タイプ

お家でもおいしいカフェインレスコーヒーが飲みたい!AmazonやLOHACOなどの通販サイトでも評価の高い3タイプの商品をご紹介。

AGF「ブレンディ スティックカフェオレ やすらぎカフェインレス」
お湯を注ぐだけですぐに飲めるスティック粉末タイプのインスタントカフェオレ。コロンビア産の最高級グレード・スプレモ豆を100%使用しています。
辻本珈琲「カフェインレスドリップコーヒー」デカフェシリーズ
コーヒー好きから根強い支持を受ける辻本珈琲のカフェインレスコーヒー。液体二酸化炭素抽出法によるこだわりのドリップは「コロンビア」「モカ」「バリアラビカ神山」の3種類。
ネスカフェ「ドルチェグスト」シリーズ
機械抽出の本格派・おなじみのドルチェグスト にも実はデカフェがあります。セットしてボタンを押すだけで、開封したての新鮮なコーヒーを手軽に味わうことができます。

カフェインレス商品を活用してガマンしない生活を送ろう

コーヒーを飲む習慣がある人にとって、飲む量を制限されることはストレスを感じるものです。

そんなときはカフェインレス・カフェインゼロのコーヒーを活用して、ガマンをしない生活で妊娠期・授乳期を楽しみましょう。

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