子供が嫌い・苦手なママの育児…赤ちゃんの上手なあやし方のコツ
赤ちゃんが産まれたけれど、どうあやせばいいのか、何をして遊んであげれば良いのか判らないというパパママは意外とたくさんいます。
最近は兄弟も少ないですし、保育士さんなど特殊な環境になければ、小さい子どもと触れ合う機会などあまりないものですよね。
子供が苦手だったり、子供の相手をすることが嫌いなママでも、上手に赤ちゃんをあやしたり、愛情たっぷり育てることは可能です。
「私でもちゃんと育てられるのかな」と不安なママが安心できるポイントや、上手なあやし方のコツなどをご紹介します。
この記事の目次
「私だけ」じゃない!子どもが嫌い・苦手なパパママはいますよ
周りにいる他のママたちは愛情たっぷり幸せそうに育児しているのに、私だけが子ども嫌いなママなんだわ…と悩んでいるママはいませんか。
同じような悩みを抱えているママは決して少なくありません。悩む必要はありませんよ。
「子供が苦手」な性格と「子供が欲しい」気持ちは両立する
「子どもが苦手」ということと「我が子が欲しい」という気持ちは相反するように見えますが、同時に抱えていることは不思議なことではありません。
私自身、昔から子どもはとても苦手です。幼稚園の先生には絶対になれません。
でも望んで妊娠・出産して育児をしています。我が子はとっても可愛いですし、今は育児も楽しいですよ。
といっても最初から愛情いっぱいだったわけではありません。出産後はマタニティブルーが非常に重くなり、不安ばかりで愛情を感じる余裕はまったくありませんでした。
「子どもが好きじゃないのに子どもを産んだ私は、良い母親になれるわけがない」と罪悪感から自己嫌悪におちいり、悲観してしまったのです。
子供が苦手でも大丈夫!日々を重ねてだんだん親子になればいい
それでも大丈夫です。最初は愛情の在り処が自分で分かっていないまま、一生懸命にお世話をしているだけでいいんですよ。
産後の疲れ果てた身体でこなす新生児育児は、手慣れたママでも大変なのです。新米ママがクタクタになってしまったり、心に余裕が持てないのは当然のことです。
赤ちゃんは日に日に成長し、3ヶ月ころにはよく笑うようになってきます。また毎日つきっきりでお世話をするうちに表情の変化もわかってきて、情も湧いてくるものです。
赤ちゃんとの暮らしに慣れて心に余裕ができてくると、いつの間にか「可愛いなあ」という感情が、ほのぼの生まれてくることもよくあります。
愛した相手と結婚しても、すぐに家族として分かりあえるわけではありませんよね。親子だって同じです。
母と子であっても、一心同体ではありません。最初は心が通じ合わず、理想の親子としてやっていけなくても、それは普通のことなんですよ。
女性だからといって、出産後すぐ母性本能のスイッチが入るとは限りません。ゆっくり触れ合うことで、少しずつオンになっていけばいいのです。
子供が苦手な新米ママでもすぐできる!上手な抱っこのコツ
子供に触れたことが無いママにとって、最初の難関は「抱っこ」ではないでしょうか。抱っこが楽にできるようになると、育児はぐんと楽になります。
子供が苦手なママや、子供の扱い方がまったくわからない新米ママでも今日からすぐに実践できる、基本の抱っこのコツをご紹介します。
新生児は横抱っこが基本!嫌がる子はたて抱っこにチャレンジ
首が据わらない新生児は横抱っこが基本です。まずはママも楽で赤ちゃんも安定・安心する横抱っこにチャレンジしてみましょう。
- ママは左腕を「枕を胸の前に抱えるような形」に曲げる
- その状態で肩から二の腕にかけて赤ちゃんの頭を乗せる
- 手で赤ちゃんのお尻から太ももを支える
- もう一方の手はお尻に添え、とんとんとリズムよくあやす
肘から下で支えるママもいますが、それだとママが疲れてしまいますし、腕が緊張しているので赤ちゃんにも緊張が伝わりやすくなります。
二の腕上部に赤ちゃんの頭を乗せると、自然に肘から下で赤ちゃんの体をホールドできるようになります。
ヨコ抱っこは赤ちゃんとママの体が密着するので赤ちゃんも安心しますし、ママにも負担がかかりにくいですよ。ママの心音も聞こえやすいと言われています。
最近はインターネットで画像や動画を簡単に検索できます。保育士さんや助産師さんなど、赤ちゃんの扱いに慣れた人の抱っこをチェックしてみましょう。
どうしても横抱っこで泣いてしまう場合は、赤ちゃんの頭を片手で支え、肘から下で体を支える「たて抱っこ」をしてみましょう。
上手な抱っこのコツは、毎日の繰り返しです。赤ちゃんも安心し、ママも疲れにくい上手な抱っこの方法を探しましょう。
新米パパママが抱っこすると、赤ちゃんに泣かれてしまう理由
新米パパママは「抱っこが下手ね」と言われることがありますね。私自身、第一子出産後はしばらく抱っこするたびに緊張で泣きたくなっていました。
実際にママ以外の人が赤ちゃんを抱っこすると喜ぶのに、ママが抱っこすると泣いてしまうということもよくあります。
そのことに傷つくママもたくさんいますが、気にする必要はありません。
ママが緊張していると、腕のこわばりから緊張がうつり赤ちゃんが泣くことがあります。
また、ママからは濃厚なおっぱいの香りがするため、おっぱいを欲しがって泣くこともあるんですよ。決してママが嫌だから泣いているのではないんです。
赤ちゃんを上手にあやすお祖母ちゃんや経験豊かな先輩ママだって、最初は上手に抱っこできなかったことでしょう。
これから毎日抱っこして、マスターしていけば大丈夫ですよ。抱っこしても泣き止まない場合は、流行のタテ抱っこではなく、ヨコ抱っこをしてみましょう。
赤ちゃんのあやし方!赤ちゃんと過ごす時の遊び方のコツ
赤ちゃんと長い時間を過ごすママの中には、何をして過ごせばよいのか分からないという方がけっこうたくさんいます。
そんなママのために、赤ちゃんと過ごす時間が苦痛ではなくなる遊び方・あやし方や過ごし方をご紹介します。
赤ちゃんとの遊び方がわからない事は恥ずかしいことじゃない
赤ちゃんの隣でずっとスマホをいじっている…というママが批判の対象になりがちですよね。でも「赤ちゃんと楽しく時間を過ごす方法」を知らないだけなのかもしれません。
赤ちゃんとの遊び方がわからない、一緒に過ごす時間が苦痛…というと、よく「もったいない」などと言われてしまいますよね。
でも生まれて数ヶ月の赤ちゃんは、反応を返してくれることもあまりありません。たまに笑うくらいで、ほとんどは寝ているか、泣くくらいしかできません。
そんな月齢の赤ちゃんと、子供が苦手・扱い方がわからない新米ママがふたりきりで毎日過ごすことは、退屈や孤独で苦痛でも仕方がないですよね。
望んで産んだ我が子と一緒にいることが孤独でつらくても、恥ずかしいことではありません。もちろん母親失格なんてことはないんですよ。
妊娠・出産・授乳や月経再開などでママのホルモンバランスは劇的な変化を繰り返します。
そのため、マタニティブルーといううつ状態に襲われることもあります。つらい気持ちがつのったら、産婦人科で相談してみましょう。
赤ちゃんとの遊び方・過ごし方を紹介!ひとつずつ試してみて
具体的な赤ちゃんとの遊び方・過ごし方をご紹介します。すべてを一度にする必要はありません。できそうなことから、ひとつずつ試してみてくださいね。
- 散歩・外出
- 絵本を読む
- 歌を歌う
- 挨拶から話しかけてみる
- 児童館や子育て支援センターに行く
- 赤ちゃん「で」遊ぶ
- 一人遊びをさせる
【散歩・外出】…買い物のついででOK!外に出てみよう
1ヶ月健診が無事に済んだら、赤ちゃんもママも外出できるようになります。お出かけすれば、時間はあっという間に過ぎますよ。
最初はママが抱っこして5分程度庭やベランダに出ることからスタートし、少しずつ時間を延ばして慣らしていきます。
30分以上出られるようになったら、公園や緑地などにお散歩へ出かけましょう。ベビーカーに乗せたままの買い物でも、赤ちゃんにとっては運動になりますよ。
【絵本を読む】…話しかけが苦手なママにおすすめの方法
赤ちゃんは生まれたときからしっかり耳が聞こえていますし、ぼんやり目も見えています。絵本読みは生まれたその日から始められますよ。
「返事もかえってこない赤ちゃんに何を話しかければいいのかわからない」というママでも、赤ちゃんに声をかけてあげられるおすすめの方法です。
絵本は、最初のうちは色がはっきりしているものを選ぶとわかりやすいようです。でも「これでなければダメ」というものはありません。
ママが読みやすく、面白いと感じる絵本・飽きずに読み切れるを選べば大丈夫です。話しかけるかわりに読み聞かせてあげましょう。
【歌を歌う】…ママが好きなアーティストの歌で構いません!
子守歌はもちろん、いろいろな歌を歌ってあげましょう。歌が苦手なら、音楽をかけて抱っこして踊ってみましょう。
ママが好きな歌・曲ならなんでも大丈夫!ポップスでも洋楽でも、ママが聴きたい曲を赤ちゃんと一緒に楽しみましょう!
あまり好きではないクラシックを無理に聴くよりも、ママが楽しめる音楽をかけて一緒ににぎやかに過ごすことの方がコミュニケーションになりますよ。
【挨拶から始める語りかけ】…「おはよう」からスタートしよう
赤ちゃんに話しかけることは、知育の第一歩。何を話せばいいのかわからないときは、挨拶から始めましょう。
「おはよう」「いただきます」「おやすみ」からスタートしてみましょう。パパとも挨拶しないというママは、この機会に挨拶する習慣を身につけてみてくださいね。
- おむつ替え・着替えの時…「気持ちいいね」「すっきりね」
- 外に出かけたとき…「今日は暖かいね」「お花がきれいね」
- 授乳のとき…「おっぱいおいしいね」「いっぱい飲もうね」
- その他…「可愛いね」「大きくなったね」「大好きよ」
肯定的な言葉を意識してかけているうちに、だんだん赤ちゃんに愛着がわいてくるかもしれません。自分自身の愛情確認にも役立ちますよ。
【児童館や子育て支援センターに出かける】…ママ友を作ろう
同じ境遇のママは世の中にたくさんいます。そんなママたちとママ友になれるのが、児童館や支援センターなどです。
ママ友を作ろう!と意気込むと逆にプレッシャーになってしまうママは、「時間つぶしになる」くらいの軽い気持ちで出かけてみましょう。
保育士さんや保健師さんなどプロのアドバイスを受けられることもありますよ。離乳食教室にもぜひ参加しましょう。
【赤ちゃん「で」遊ぶ】…赤ちゃんのおもしろ寝相をアレンジ
遊び方がわからないなら、赤ちゃん「で」ママが遊んでみましょう。赤ちゃんが寝ているとき、そばにグッズを並べて面白写真を撮ってみましょう。
赤ちゃんの寝相ショット「寝相アート」が流行しています。インスタグラムにアップしたり、パパにLINEで送ったりして楽しむほか、アルバムを作ってもいいですね。
また赤ちゃんを着替えさせるときにお腹に口を当てて「ぶー!」と音を立てたり、コチョコチョくすぐってみましょう。可愛く笑ってくれるかもしれません。
【一人遊びをさせる】…ずっと遊んであげる必要はありません
赤ちゃんが起きている間中、ずっと遊んであげる必要はありません。一人遊びの時間もとても重要です。
赤ちゃんは1~2ヶ月くらいからひとりでご機嫌に過ごせる時間が少しずつ長くなってきます。またおもちゃなども上手につかめるようになります。
一人遊びをさせることは、赤ちゃんの発達上必要なことです。赤ちゃんがご機嫌に過ごしている時間は、そっと見守りながらママの時間を過ごしましょう。
サイレントベビーという反応を返さない赤ちゃんが問題視されています。不安なママもいるかもしれません。
サイレントベビーは激しく泣いてもあやしてもらえない・構ってもらえないなど虐待を受けた赤ちゃんが陥りやすいと言われています。
「遊び方がわからないからサイレントベビーになっちゃったらどうしよう」と不安になっているママ、お世話のたびに話しかけ、泣いたら抱いてあげましょう。
「よしよし、大丈夫、ママはここにいるよ」と言葉をかけるだけでも大丈夫です。愛情はきっと伝わりますよ。
赤ちゃんとの過ごし方に正解はない!我が家の方法を見つけよう
赤ちゃんとママの過ごし方に正解はありません。赤ちゃんと過ごすことでママのストレスが強くならないこと、赤ちゃんがご機嫌よく過ごしていることが大切なのです。
赤ちゃんは生後4~5ヶ月くらいから急激にできることが増えてきます。首も据わり、しっかりしてきて表情も豊かになります。
喃語といって「あっあ、ううー」といった声を出してお話しているような反応を見せたり、遊びやおもちゃに好みが出てきたりもしますよ。
ママ自身子供が苦手でも、それは「関わり方がよくわからない」という理由からかもしれません。互いに慣れ、親としても成長していけばだんだん自信もついてきます。
ママが赤ちゃんと楽しく過ごせるようになるには、気持ちに余裕が生まれることが必要です。まずは育児に慣れ、自分の不調をケアすることも大切ですよ。
独りで悩まず、身近なパパや実家の母親、保健師さんや保育士さんといったプロなどに話を聞いてもらって「我が家なりの過ごし方」を見つけていきましょう。
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