寝汗がすごい…妊婦が寝汗をかきやすい理由と寝汗対策

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2017/07/28

寝汗をよくかいて困っている妊婦さん

妊娠をしたら、無性に寝汗に悩まされるようになった!

…こう感じたことのある妊婦は少なくないのではないでしょうか。

妊娠中、母体はこれまでとは異なる体質に変化します。寝汗がひどくなる理由も、そうした体質の変化で起きます。

今回は、妊娠中のひどい寝汗について、理由や付き合い方をご紹介します。

妊娠中に寝汗をかきやすい理由とは

妊娠中、汗や寝汗をかきやすくなったと感じる人はたくさんいます。妊娠期間の中でも、初期、後期にその傾向が強くなるということが特徴です。

それぞれ、寝汗をかきやすくなる理由をチェックしておきましょう。

妊娠初期の汗は「基礎体温の上昇」が原因

妊娠を強く望んでいた方なら、「基礎体温」をご存じでしょう。

排卵後に黄体ホルモンの分泌が起こると、基礎体温が上がります。生理がくると基礎体温は下がり、上がったままであれば、妊娠の可能性があるわけですね。

妊娠初期は基礎体温が上がっている状態になるため、寝汗をかきやすくなるのです。

しばらくすると基礎体温は下降していくため、妊娠中期になると、寝汗に悩まされる人は少なくなることが一般的ですよ。

妊娠後期の汗は「体温上昇」と「新陳代謝」が原因

妊娠後期に寝汗をかく原因は、「体温上昇」と「新陳代謝」です。

まず1つ目は「体温上昇」。
妊娠後期の体温上昇理由は、ずばり母体に赤ちゃんを守るための脂肪がたっぷりついているため。

脂肪は保温機能をもつクッションのようなものなので、体温が下がりにくくなり、結果として汗をかきやすくなるわけですね。

もう1つの理由が、「新陳代謝」です。

妊娠中、特に後期には、普段よりも新陳代謝が良くなるということがわかっています。代謝が良いということは、その分、汗をかきやすくなるということ。

この2つの理由で、妊娠後期に寝汗に悩まされる妊婦が多いわけですね。

妊娠期全般「乳腺の発達」が原因の寝汗も

妊娠後、女性の胸は産後に必要となる母乳の準備を始めます。

乳腺が発達を始めると血流が良くなり、体温が下がりにくくなります。その結果、胸部分の体温が上がり、汗をかきやすくなるのです。

こうした理由から、妊娠中は初期から後期にわたるまで、胸部分に汗をかきやすくなる人もたくさんいるのですね。

妊娠中の寝汗、体への影響&対策方法

妊娠中の寝汗が、体に与える影響はあるのでしょうか?対策方法とともに、チェックしておきましょう。

汗のかきっ放しは風邪の原因に!「汗取りパッド&肌着を身につける」「こまめに着替える」

汗をかいたまま放置していると、体が冷えて風邪を引く原因となってしまいます。

日中であれば、こまめに拭き取ったり着替えたりすることで予防することができますが、就寝中は難しいですよね。

そこで有効な対策方法は、「汗取りパッド」や「吸水性のよい肌着」を身につけるということ。

寝汗をかいても、さっと吸い取ってくれるため、お肌がベタベタになったり、体を冷やしたりする心配も軽減します。

また、妊娠後期は睡眠が浅くなるという特徴もあります。そのため、目覚めたときに寝汗がひどければ、そのときにパジャマを着替えてもよいでしょう。

ベッド脇に着替え用のパジャマを置いておくと、すぐに着替えられて便利ですよ。

水分不足は大敵!「こまめな水分補給」

汗をかきやすいということは、その分、水分不足に気をつけなければいけないということになります。

水分不足が体に与える影響は、ママだけではありません。

体内の水分が減少すると、血液がドロドロになり、おなかの中の赤ちゃんに栄養や酸素を届けにくい状況になってしまうのです。

「のどが渇いたなあ」と感じる前に、こまめに水分を補給するように意識しておきたいですね。

夜、寝る前には、1杯程度の水分を摂るように心がけておくことをオススメします。

妊娠後期は夜に目覚めてしまう人も多くなるため、ベッドサイドにマイボトルやペットボトルに入れた水かお茶を置いておくこともオススメです。

あせもや肌トラブルが心配…「シャワーで流す」「汗拭きシートで拭く」

肌が弱い人は、あせもなど、汗による肌トラブルが心配になりますよね。

この対策も、「汗を放置しない」ことに尽きます。そのため、日中はシャワーで汗を流すなどして、さっぱりした状況をできるかぎり作ることが必要です。

就寝中はなかなかシャワーを浴びるためにわざわざ起きられないでしょうから、ベッド脇に汗拭きシートを置いておいて、目覚めたときにサッと拭ければ良いですね。

つい掻きむしってしまわないように気をつけましょう!

寝汗がストレス!「ベッドに1枚タオルを敷く」「最後は割り切る」

目覚めるたびに寝汗でびっしょり…。そんな状況がストレスになるという人もいますよね。

しかし、汗を止めることはできないため、少しでも快適に過ごせるように工夫をした上で、最後は「割り切る」しかありません…。

出産後、汗かきは収まるため、「今だけの辛抱」と思いながら乗り越えていきましょうね。

ベッドのシーツが汗だくで気持ち悪くてストレス!という方は、枕やシーツの上にバスタオルを敷いて寝れば、目覚めたときに取るだけで気持ちよい状態で寝直すことができますよ。

吸水性の良い汗取りシーツを利用することもオススメです。

汗をかきやすくなる症状の病気もある?他の症状がないかをチェック

妊娠中の寝汗は、妊娠特有の原因がほとんどです。しかし、中には汗をかきやすくなる症状をもつ「多汗症」のような病気もあります。

「汗以外の症状がある」、「どうもおかしいのではないか」と思った場合は、1度医師に相談してみて下さいね。

多汗が症状として見られる病気は以下があります。

  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
  • 橋本病
  • 血液の病気

甲状腺機能亢進(こうしん)症と聞いてピンとこない方でも、バセドウ病と聞けば耳にしたことがあるのではないでしょうか。

橋本病も含め、これらは甲状腺の病気で、自律神経失調症の1部となります。

汗をかくほか、手の指が震えたり、鬱に似たような無気力さなどの症状が見られることが特徴です。

また、血液の病気が潜んでいる場合も、大量の汗が一晩中出るといった症状が見られます。

できる対策をして、上手に体と付き合おう

妊娠中の寝汗は、体が健康な赤ちゃんを産むための準備のために起こる、仕方がないことです。

汗を止めることは不可能ですし、そもそも体が必要としているから分泌しているものを、無理矢理止めてはいけませんよね。

服装などでできる対策をして、出産までの間、上手に寝汗と付き合っていきましょう!

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