妊婦自身が車を運転する際に気を付けたいポイントと急変時の対応方法

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2017/12/22

妊婦が運転をしている様子

バスや電車など、高級交通機関が発達している都市部に住んでいる妊婦は良いですが、ふだんから移動手段が車だという場合、妊娠中にはどうしたらいいんだろうと悩む方が多いのではないでしょうか。

  • 赤ちゃんに何かあったらイヤだし…
  • でも車しか移動手段がない…

そういった妊娠中の方に、妊婦が車の運転をすることについて、運転可能時期や気をつけるべきポイントをご紹介します。

妊婦が車を運転することは問題ない…けれど体調の変化には敏感に!

現在、法的には妊婦が車の運転をすることに対して、何らかの規則が設けられているわけではありません。初期であろうとも後期であろうとも、運転自体は禁じられていないのですね。

しかし、妊婦が車の運転をすることで、直接的に赤ちゃんにリスクが及ぶこともありません。

母体である女性の体には変化が起こっているため、そこを理解して気をつけておくことが必要です。

妊娠中の変化が運転中の危険につながることも!

妊娠中に訪れる変化は、おなかが大きくなるだけではありません。

  • 過度な眠気
  • 集中力の低下
  • 疲れやすい

このような特徴が見られるのです。特に、おなかがまだ目立たない妊娠初期に強く見られる特徴となります。

妊娠初期はまだ赤ちゃんもしっかりと安定している時期ではありません。そのため、母体は積極的に休むように働きかけてくるのですね。

そのため、妊娠初期は、可能な限り運転する頻度を減らしておく方が安全であるといえます。

運転が直接的に赤ちゃんに悪影響を与えなくても、事故を起こしてしまっては大変です。

体調に問題がなくとも、「ふだんより集中力が下がっているのかもしれないな」という意識を持っておくことが大切ですね。

また、後期になるにつれおなかが大きくなってくると、ハンドルさばきに影響が出たり、後ろを振り返りにくくなったりという変化が現われます。

車庫入れや細い道の運転など、ふだんでは何の問題もなかった場合でも、必要以上に慎重に運転をすることが必要になるでしょう。

妊婦が運転をする時に気をつけたいポイント5つ!

とはいえ、病院通いやスーパーへの買いものなど、どうしても車を使わなくてはならない地域に住んでいる方もいますよね。

ここでは、妊婦が運転をするときに気をつけたいポイントを見ていきましょう。

  • シートベルトはできる限り着用しよう
  • 長時間の運転は避けて、こまめに休憩をとろう
  • 少しでも眠気を感じたら車を停めよう
  • 母子手帳と保険証は持ち歩いておこう
  • マタニティマークは賛否両論…知った上での判断を

1.シートベルトはできる限り着用しよう

妊娠中は、必ずしもシートベルトの着用が義務づけられてはいません。

そのときの体調や、医師の判断で、シートベルトをしなくても車に乗ることは法令違反にはならないのです。

しかし、だからと言って、「つけなくていい」わけではありません。
やはり、可能ならばシートベルトを着用しておく方が、何かあったときには安心なもの。

日本産科婦人科学会も、「妊娠中のシートベルト着用の啓発ポスター」を作成して、妊婦のシートベルト着用を促しています。

道路交通法でも、「健康上に問題がない限りシートベルトを着用すべき」だとされています。

妊婦がシートベルトを着用する際に気をつけるポイントは以下の4つ。

  1. 腰ベルト・肩ベルトを両方着ける
  2. 肩ベルトは胸の間からおなかの側面にかけて通す
  3. 肩ベルトは首にかからないようにする
  4. 腰ベルトはおなかの膨らみより下、腰骨の低いところを通す

おなかに負担がかからないよう、正しい着用法で安全を守りたいですね。

なお、しょっちゅう運転をしなくてはいけない環境にある妊婦のために、「マタニティシートベルト」という商品も販売されていますよ。

2.長時間の運転は避けて、こまめに休憩をとろう

妊娠中は、ふだんより集中力が低下していることもありますし、おなかに赤ちゃんがいるという緊張感からも、運転するために使う集中力が多く必要です。

そのため、ふだんよりも体も脳みそも疲れやすいもの。

そのことを心得て、長時間の運転は避け、こまめに車から降りて休憩を取るように心がけたいものです。

運転による緊張がおなかに伝わると、おなかが張ってきてしまうこともあります。

その際は、すみやかにどこかに車を停め、落ち着くまでシートに横になって休息するようにしましょう。

出血がない場合はさほど心配しなくても良いですが、あまりにも頻繁におなかが張る場合は、医師に相談&診断を受けて下さいね。

3.少しでも眠気や体調の悪化を感じたら車を停めよう

ふだんの運転であれば、多少の眠気は眠気ざましガムやエナジードリンクで解消して運転できるよ!という方も、妊娠中は別。

「眠いな…」と自覚した段階で、休憩を取ることをおすすめします。

なおエナジードリンクはカフェインが強いもの。妊娠中に飲むことは避けましょう!

妊娠中の眠気はホルモンが影響しているため、睡眠不足が原因ではありません。

多少休めば回復することもありますが、眠気が強いときは「休んで」という体からのサインでもあるため、無理をすることはやめましょう。

なお、つわり中や貧血・妊娠高血圧症候群の場合、めまいや頭痛、吐き気をもよおすこともあります。

「吐き気がする」、「おなかが張ってきた」など、体調の変化を感じたら、できるだけ早くコンビニの駐車場や路肩に車を停め、落ち着くまで休憩をとりましょう。

頻繁におなかが張る場合は、しばらく運転を避け、病院で診てもらうことも必要です。

とにかく無理は禁物ですよ!

4.母子手帳と保険証は持ち歩いておこう

車に乗るときだけでなく、妊娠中に出かけるときはいつでも持ち歩くように意識したいものが、母子手帳と保険証。

妊娠中は、いつ何時体調が急に悪化するのかわかりません。

交通事故だけではなく、急に体調が悪くなり病院に駆け込む必要が出た場合にも、母子手帳があるとこれまでの妊娠経過を医師が確認することができます。

「いつでも持ち歩く」ことを習慣づけておきましょう。

5.マタニティマークは賛否両論…知った上での判断を

妊娠したら自治体などからもらえるマタニティマーク。車につけるタイプのものもあること、ご存じですか?

車につけておくことで、何かあった際には中に妊婦がいるのだと周囲に知らせることになりますし、買いものに行った際などに優先マークがついた場所に駐車することもできます。

ただし、現在マタニティマークには否定意見や怖い体験をしたという話も多く見聞きされるようになっています。

そのため、賛否両論、どちらの意見も知った上でつけるかどうかの判断を行ないましょう。

運転に関して気になること…

妊婦自身が運転する場合や、同乗するだけの場合でも、気になることはいろいろあるものです。

車の振動は大丈夫なの?

車が動いている際に起こる振動は、胎児への影響に直結しません。
しかし、おなかが張りやすいときは注意が必要。

  • 車に乗っている間、おなかが張ってきたら車を停めて休憩をする。
  • あまり頻繁に張る場合は、しばらく運転を控え、健診時に早産の心配はないか診察を受ける。

自覚症状がある場合は、無理して車に乗ることは控えた方が良いでしょう。

高速道路は大丈夫?

高速道路だから即NGということはありません。

しかし高速道路の運転は、体調に変化が起こった場合、下道とは違いすぐに休憩が取れるとは限らないという問題があります。

自分自身で運転をする場合は、初期や後期は避ける方が安心でしょう。

自分で運転する場合も、同乗する場合も、数時間ぶっ通しで走り続けることは避け、ふだん以上にこまめに休憩を取り入れる必要があります。

長時間ずっと座り続けることは、妊娠していないときでも、足がむくんでくるなど、疲れが生じるものです。

血行にも良くないため、妊娠中はふだん以上に長時間座り続けることは避けましょう。

1時間に1度はサービスエリアに入れるよう、プランを立てておきたいですね。

車よりも自転車の方が安心?バイクはどう?

車と自転車、どちらの方がより安心かという違いはありません。

日常的に自転車に乗っていた女性が、日頃と同程度、近い距離をゆったり乗ることは禁止されたり、控えるべきだとされていたりはしません。

注意しなければならない点は、バランスを崩して転倒してしまうこと。

おなかが大きくなってきてからは、特にバランスが取りづらくなってきます。無理はせず、徒歩や公共交通機関を選ぶことをおすすめします。

また、原付やバイクは、スピードが出る分、接触して転倒した場合に受けるダメージが大きくなります。

妊娠中は、万が一のことを考えて、避ける方が安心でしょう。

運転中に体調が急変!陣痛が起こった!どうすれば良い?

運転中に体調が急に悪化した場合は、とにかくすみやかに車を停め、休憩をしましょう。

それでも悪化が治まらない・陣痛が始まった場合は、まずはかかりつけの産婦人科に電話で連絡をしましょう。

  • 車で外出先にいること
  • 妊娠週数
  • 体調の状況(吐き気?痛み?張り?出血・破水は?)

以上のことを伝えた上で、医師の判断を仰ぎます。

自己判断をして、無理矢理運転をする、救急車をいきなり呼んでしまうことは控えましょう。

陣痛の場合は、起こる間隔を計っておきます。陣痛間隔が10~15分程度開いている場合は、即出産が始まる心配はほぼありません。

自力で運転しても良いと判断される場合もありますが、出血や破水があり、自力で歩けないくらいの状況であれば、救急車を呼ぶ必要も出てきます。

いつ赤ちゃんが産まれてもおかしくない、妊娠37週以降は、妊婦1人で車に乗って外出することは可能な限り避ける方が安心です。

産後も使える!「マタニティタクシー」を利用することもおすすめ

「マタニティタクシー」や「陣痛タクシー」と呼ばれるタクシーをご存じですか?

妊娠中の買いもの・健診から、産後の乳児健診など、妊産婦のためのタクシーサービスです。

実家に帰らず夫婦だけで妊娠・出産期を乗り切るケースも増えてきたため、出産時も自力で病院に行くことができる手段として、マタニティタクシーは増加しています。

各タクシー会社が、事前登録制で行なっているため、まずは住んでいる地域に対応してくれるタクシー会社があるかどうかを調べてみましょう。

登録は無料で行えるところが多いですよ。
マタニティタクシーや陣痛タクシーには以下のようなメリットがあります。

  • 24時間送迎対応
  • 事前に出産する産院を登録しておけば当日の道案内も不要
  • 防水シーツの用意で破水後も安心
  • 料金の後払いにも対応
  • 陣痛時の知識を持ったドライバーだから安心

タクシー会社によって違いがありますので、会社ホームページで事前に確認しておきましょう。

出産後の迎えや乳児健診、小児科への送迎などにも対応しているため、まずは登録だけでもしておくと安心なサービスですね。

「子育てタクシー」や「プレママタクシー」など、会社によって名称が異なっていることもあります。

ふだんの体じゃないことを念頭に!自信過剰は禁物

妊娠中は、とにかくふだんの体調ではありません。

いくら経験が豊富な優良ドライバーでも、「妊娠中はこれまでの自分ではない!」というくらいの意識を持つことが大切です。

またおなかが大きくなってきた後期には、物理的にバックがしにくいなど、運転に支障が生じることも。

現在では地域によって、妊婦用の「マタニティタクシー」が整備されているところもあります。

買いものは、家族が運転してくれる日に連れて行ってもらい、まとめ買いをする。マタニティタクシーなどを利用するなど、車を運転する頻度を減らす工夫をすることも可能。

無理のないよう、安全な妊娠生活を送りましょうね!

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