赤ちゃんの爪切り。大人とは異なる爪の特徴とお手入れ頻度・方法
赤ちゃんを産んで初めて「自分以外の人の爪を切る」ことに直面する人も多いでしょう。
他人の爪を切るのは意外と難しいものです。
なぜなら爪切りを当てている指先の感覚が本人以外には分からないから。自分なら簡単にできる加減が、他人の指だと予測するしかありません。
ただでさえ難しい他人の爪切りが、赤ちゃんとなると更に注意を必要とするのです。
新生児の爪のお手入れがスムーズにできるよう、赤ちゃんの爪の特徴とそれに応じたケアのポイントを紹介します。
この記事の目次
赤ちゃんの爪は紙のように薄い?大人と異なる特徴3つ
時に自分の爪で顔などに引っかき傷を作ってしまう赤ちゃん。ママの知らない内に紙で切ったような跡がついていることも珍しくありません。
大人の爪が当たってもなかなかそんな風に切れることはありませんよね。それだけ赤ちゃんの爪はまだ紙のように薄く、皮膚を傷つけやすいのです。
爪と爪のお手入れに関して、赤ちゃんならではの特徴には以下のようなものがあります。
- 代謝が良いため爪の伸びるスピードが速い
- 薄くて柔らかく、大人の爪切りが使用できない
- 爪を切る際にじっとしていられない
赤ちゃんの爪のお手入れ時は、上記の特徴を良く理解したうえでそれに合った方法を取ることが必要になります。ひとつずつ見ていきましょう。
赤ちゃんの爪のお手入れは出産直後から!
産まれた時にもう赤ちゃんの爪が伸びていた!という経験をしたママも多いと思います。
個人差がありますが、ママのお腹の中で赤ちゃんの爪は伸びていることが多々あります。産院によっては出産用の持ち物準備リストに「赤ちゃん用つめ切り」を指定しているところもあるくらいです。
赤ちゃんの爪は「伸びていたらこまめに切る」が基本です。よって産まれてすぐに看護師さんがカットしてくれたという声もあります。
冒頭でも述べたように赤ちゃんの爪は薄く、すっと皮膚に当たっただけで傷になってしまうことが多いからです。
赤ちゃんはまだ自分で爪の危険を回避することはできません。筆者の子どもも、運悪く目の中を引っかいてしまい充血してしまった記憶があります。
お手入れは4日~5日に1回!代謝の良い赤ちゃんは爪の伸びるスピードも早い
パパやママは普段どのくらいの頻度で爪を切っていますか?自分で切る人やサロンで整える人などいると思いますが、世間では「1週間~2週間に1回程度」という方の割合が多いそうです。
かたや赤ちゃんはどうでしょうか?実は代謝の良い赤ちゃんは大人よりも爪の伸びるスピードが速いのです。
爪は年齢を重ねるにしたがって生え変わるスピードが遅くなり、水分量が減って割れやすくなる特徴があります。子どもの爪が生え変わるのがおよそ90日なのに対し、二十歳では120日かかるとも言われています。
ということは赤ちゃんの時期は最も爪が伸びるのが早いということになりますね。
大人用の爪切りは指を切る原因に!赤ちゃん用の爪切りを準備しよう
赤ちゃん用の爪切りを準備していなかったり、自分が爪を切ったついでに…という理由で思わず大人用の爪切りを使いたくなることもあるでしょう。
しかしこの行為は危険なので止めましょう。
赤ちゃんの爪は固いものに当たるとすぐにくにゃっと曲がってしまうほど薄く、大人用爪切りの刃の間に入れることさえ困難です。
なんとか爪を切ったとしても、まだパチンという音さえしないほどの柔らかさです。
最もよく聞くトラブルは、「気付かない内に爪と一緒に指先のお肉も挟んでしまい一緒に切ってしまった」というもの。
大人用爪切りは薄い赤ちゃんの爪に対して挟む幅が広すぎるため、皮膚を一緒に挟んでいることに気づきにくいために起こります。
こうなるとケガをした赤ちゃんも可哀そうですし、切った大人のショックも大きいです。
動くと危険!じっとしていられない赤ちゃんの爪を切る時の姿勢
赤ちゃんはじっと動かず大人しく待つ…という風にはしてくれません。それどころか、無意識に手や足を抑えられていることに抵抗したり、嫌がって泣いたりすることが多いです。
刃物を扱う爪切り。できるだけ安全に作業するために以下のポイントを押さえておきましょう。
- 寝ている間に切る
- 手は第一関節、足は甲をしっかり押さえる
- 爪の真ん中→右側→左側の3ステップで形を整える
赤ちゃんが寝ている間に落ち着いてカット!大人も爪切りに慣れよう
赤ちゃんは起きているとどうしても動いてしまいます。なかなか落ち着いて爪を切らせてはくれません。
まだ爪切りに慣れていないパパやママだと1本切るだけでも一苦労。バタつく小さな手にハサミを向けることだけで恐怖…というループから抜け出せなくなることもしばしば。
新生児など、まだ首や腰がすわっていない赤ちゃんは寝かせた状態で爪を切ります。この時良く眠っているタイミングを見計らえば落ち着いて切りやすいでしょう。
赤ちゃんが寝ていればケアする大人もゆっくり爪の状態や切り方を確認することができます。
小さな爪の特徴や自分なりのケアのコツを掴んでいけば、その後起きている時に切ることになっても対処の仕方が分かりやすくなりますね。
またお座りができるようになったら、膝の上に大人と同じ方向を向くように座らせて切っても大丈夫です。
手は第一関節、足は甲をしっかり押さえる
爪を切る時は、ハサミを持つのとは反対の手で赤ちゃんの指をしっかり固定することも大切です。
- 手の爪を切る場合
- 指の第一関節を持って固定します。こうすることにより、たとえカット中に赤ちゃんが動いたりしても指先がブレにくいので失敗しにくくなるからです。
- 足の爪を切る場合
- 足の甲全体を手でギュッと握るように持った上で切る指を固定しましょう。甲を握ると足の指と指の間に隙間ができやすいのでハサミを当てやすくなります。
手早く爪の形を整えるコツは3ステップ
赤ちゃんの爪も大人同様フリーエッジ(爪先の白い部分)を少し残して切るのが基本。しかし動く赤ちゃんを抑えて慌てて切ったりして、深爪しやすいという声もよく聞きます。
きれいに手早く整えるためのコツとして以下の3ステップで切る方法があります。
ステップ2:右(もしくは左)の角をカットする。
ステップ3:左(もしくは右)の角をカットする。
赤ちゃんの爪は小さいので、たいていはこの3ステップできれいに丸くカットできます。もちろん気になる角があればさらに微調整してあげても構いません。
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市販のグッズを上手に利用してストレスのない爪のケアを!
大人用の爪切りが使用できない赤ちゃん。爪を切るグッズにはどのようなものがあるのでしょうか。
- ハサミ型の爪切り
- 赤ちゃん用てこ型爪切り
- 赤ちゃん用爪やすり
一番人気のハサミ型の爪切り
赤ちゃんに使用する爪切りの中で最も人気のあるのがはさみタイプの爪切りです。いろいろなメーカーから発売されていますが、共通する特徴として以下のようなことが挙げられます。
- 安全性を考慮し刃先が丸くなっている
- 保管用のキャップが付属している
- 切りすぎを防ぐため、刃が短いもしくは湾曲している
新生児の柔らかい爪を切るならハサミ型が断然使いやすいというこのタイプ。
商品によっては「新生児用」や「生後3カ月から」など細かく月齢を指定しているものもあります。しかし実際に使用するとその差はあまり感じられないという声が多いようです。
切った爪が飛び散らないようにキャッチしてくれる商品もありますが、形状によっては「切る時に爪が見えにくい」という意見もあるので注意が必要です。
使い始める時期に注意!赤ちゃん用てこ型爪切り
大人の爪切りと同じ形状をした赤ちゃん用の商品です。大人用との主な違いは以下です。
- 赤ちゃんの爪のサイズに合わせて刃が小さい
- 切り過ぎを防ぐため刃先が平らになっている
他にも指先を拡大して見ることが出来るルーペが付いているものなどもあります。
てこ型は赤ちゃん用と謳っていても実際には爪が固くなった1歳頃からの使用を推奨している商品が多くあります。
安心で便利!赤ちゃん用爪やすり
赤ちゃんに爪切りを扱うのが苦手なパパ、ママの場合や、爪切りの後さらに滑らかに整えたい時などに利用できるのが赤ちゃん用の爪やすりです。
電動タイプと手動タイプがあります。爪切りと併用するかどうかや、手軽さの点で使い分けると良いでしょう。
爪に当てる角度や動かす向きなど使う時にコツが必要ですが、安心して赤ちゃんの爪を整えることが出来る点が評価されています。
▼赤ちゃんの爪やすりの使い方や種類についてはコチラも参考にしてみて!
1月7日は爪の日!家族みんなで爪を切ろう
あまり知られていませんが、昔から1月7日は「七草爪」(ななくさづめ)もしくは「七日爪」(なのかづめ)などと呼ばれ、一年の初めにはじめて爪を切る日として知られてきました。
この日に爪を切ると邪気を払うことができ、一年間風邪や病気を避けることができると言われています。
赤ちゃんのお世話はこまめな爪のお手入れも含め多忙です。でも時には心に余裕を持ってこのようなお正月の伝統を家族で楽しみつつ、爪ケアできるといいですね。
▼爪切りを赤ちゃんが嫌がらないコツについてはコチラも参考にしてみて!
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