新生児のベビーバス沐浴法!赤ちゃん快適のおすすめベビーバスの使い方

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2016/08/02

ベビーバスで沐浴している赤ちゃん

赤ちゃんが退院しておうちにやってくると、パパもママも初めて体験の連続です。

特にパパママが緊張するのは、沐浴ではないでしょうか。

沐浴とは、湯船ではないベビーバスなどで、赤ちゃんをきれいに洗ってあげることです。赤ちゃんは大変新陳代謝が激しく、皮脂もたくさん分泌されます。

ミルクや母乳で汚れることも多いですし、おむつをしているのでお尻もむれやすいんですよ。体調が良ければ、基本的には毎日沐浴させてあげましょう。

退院の日に病院で沐浴させていないなら、その日からベビーバスライフの幕開けです。スムーズな準備や上手な入れ方をご紹介します。

ベビーバスで沐浴させる理由は、新生児・ママ双方にある!

生まれたばかりの赤ちゃんは、家のお風呂に入れません。そのため沐浴させるのですが、その理由は赤ちゃん・ママの体のためなのです。

赤ちゃんは雑菌への抵抗が弱いので家のお風呂は入れません

生まれたばかりの赤ちゃんはまだまだとてもか弱く、雑菌に対する耐性も強くはありません。

おうちのお風呂場には雑菌が多く、お湯にも雑菌が繁殖しやすいですよね。そのため生後1か月くらいはベビーバスに入れるよう指導されます。

ママも産後1ヶ月健診までは湯船につかることができません

ママも産後1ヶ月ほどは湯船につかることができません。寒くてもシャワーで我慢する生活が続きます。

産後1ヶ月までは「産褥期」と呼ばれます。子宮も回復途中ですし、会陰や帝王切開の傷があるママもいます。悪露が続くママも多いですよね。

赤ちゃんも、ママも産後1ヶ月の1ヶ月健診でOKが出るまでは、家の湯船につかれません。それまでは沐浴生活が続くのです。

新生児をベビーバスで沐浴させる前に知っておきたいコツ

新米ママにとって、産後のフラフラな体で赤ちゃんのお世話をするのはとても大変です。まして沐浴は、ぶっつけ本番で上手にできるお世話ではありません。

  • ベビーバスの選び方
  • 妊娠中からの用意
  • 出産入院前の準備

赤ちゃんを産後スムーズに沐浴させられるよう、産前からできることをまずご紹介します。

ベビーバスを選ぼう…使う場所やママの体調・収納を考えて

ベビーバスは、いろいろなタイプがあります。家庭の事情に合わせて選びましょう。

置き型スタンダードタイプ

昔からある床置きタイプです。安定感があり、お値段も千円台からとリーズナブルなところが魅力です。

エアー・組み立てタイプ

空気でふくらませたり、組み立てて使うタイプです。次の出産までかさばらずに収納できる点・軽い点が魅力です。

シンク用タイプ

シンクに設置できるタイプです。置き型とマット型があります。立って沐浴できるので、腰痛持ちのママに最適です。

レンタル

レンタルもできます。使用後の置き場・収納スペースがないという家庭におすすめです。

動きのとれる妊娠中から必要なものをそろえておこう!

妊娠7ヶ月くらいをすぎたら、そろそろ出産準備に入ります。ベビーの沐浴用品もそろえておきましょう。

  • ベビーバス(レンタルの検索・手配なども)
  • 赤ちゃんの着替え・肌着類
  • バスタオル(選び方は「バスタオルで赤ちゃんを拭こう」で後述)
  • 沐浴布
  • 洗い用ガーゼ(赤ちゃん用のガーゼハンカチ)
  • 湯温計
  • ベビー用石けん・沐浴剤

赤ちゃんの着替えやバスタオル類・沐浴布など、布類は産後に必ず一度赤ちゃん用洗濯洗剤で洗い、水通しをしておきましょう。

出産前に準備万端に!退院後はその日か翌日からスタート

いよいよ臨月、いつ生まれてもおかしくない…という時期に入ったら、沐浴に使用するものはひとまとめにして準備しておきましょう。

産後のママは、臨月のママのように動けません。赤ちゃんのお世話もありますし、寝不足や体調不良で思うように動けないことも多いのです。

お産の兆候が出る前にベビーバスやタオル・着替えなどの準備を済ませ、いつでも使えるように整えておき、パパやお祖母ちゃんにも申し送りしておきましょう。

育児雑誌などをもういちど読み直したり沐浴の動画を見て、プレママ教室で習った沐浴の方法などをイメトレしておくこともおすすめですよ。

新生児は首が据わっていませんし、股関節もかえるのように開いたままなので、沐浴にはちょっとコツが必要です。

入院中にある沐浴指導は積極的に参加し、できればビデオを撮影しておきましょう。あとで復習するとわかりやすいですよ。

沐浴本番直前!セッティングと準備をして実践に備えよう

退院したら、その日か翌日にはもう沐浴デビューです!いきなり入れるのではなく、準備万端整えてからスタートしましょう。

シミュレーションをして無駄の無い動線を考え、場所を決める

まずは赤ちゃんを効率よく沐浴させ、湯冷めさせずに着替えが終了できる動線を考えます。

ママが疲れずに沐浴させられる点もポイントです。

下記のような場所ではスムーズな沐浴ができません。

  • 服を着替える場所とお風呂が遠い…赤ちゃんが寒い上にママが疲れる
  • バスを置く場所が寒い…お湯が冷めやすい
  • お風呂の近くにバスタオルを広げておけない…すぐに拭けない
  • 着替える場所が寒い…赤ちゃんが冷える

またスケジュールを頭に置いて動線を考え、沐浴や着替えをする場所を決めましょう。一度実際に動いてシミュレーションしてみましょう。

  1. 服を脱がせたらすぐに赤ちゃんをバスにつけられる
  2. バスを置く場所が温かく、お湯が冷めにくい
  3. お風呂上りにすぐバスタオルに包める
  4. 拭いたらすぐにスキンケア・着替えができる

ベビーバス・バスタオル・着替えの配置を便利さを考え決める

沐浴の流れと動線をシミュレーションしたら、次にベビーバス・バスタオル・着替えをそれぞれ実際に配置してみます。

ベビーバス

お湯を汲む関係上、シンクやお風呂に近い脱衣場などが多いでしょう。お湯汲みは重労働なので、バス置き場を中心に考えましょう

バスタオル

ベビーバスから近い場所に、座布団やシートを敷いてその上に開いた状態で準備しておきます。すぐに包んで拭けて便利です。

さらにママが手を拭くためのタオルも手元に用意しておくと、とっさの時に慌てずに済みます。

環境

着替える場所は、冬場などは温めておきます。また昼間に沐浴させると、温度低下を防ぐことができます。

着替え

着替えとおむつはすぐ着られるように組み、バスタオルのそばにセッティングしておきます。後ほど詳しくご紹介します。

どうしてもベビーバスのそばに着替えられるスペースが確保できない場合は、バスタオルで赤ちゃんをくるんですぐに着替えができる場所へ移動できるようにしましょう。

着替えの上手な組み方…湯上りにスピーディに着替えられる

着替えは、あらかじめすぐに着られるように肌着とベビー服を組み合わせておいて、更に開いておきます。

  1. ベビー服のスナップをすべて外して開く
  2. コンビ肌着・短肌着など、肌着を重ねてベビー服に袖を通す
  3. 裾を整え、おむつを開いて上に乗せる

赤ちゃんをバスタオルで拭いたら、そのまま組んで開いた着替えの上にそっと置きます。

軽くおむつを当て、スキンケアをしたらおむつを当てなおし、着替えて終了です。

沐浴前の準備一覧…お風呂に入る前にもう一度チェック!

沐浴の準備が整ったら、服を脱がせる前にもう一度準備をチェックしてみましょう。

チェック表です。

チェック 準備一覧
着替える部屋・沐浴する場所は充分温かいか
冷房が効きすぎていないか
着替え・タオル・おむつの準備はできているか
沐浴布・沐浴用ガーゼ・ベビー石けん・沐浴剤・湯温計はそろっているか
湯上り用かけ湯の洗面器・湯おけは準備したか
ベビーバスに39度前後、湯上り洗面器に40度のお湯は張ったか
湯温計だけでなく、ママの手で湯温を確認したか

赤ちゃんを実際に沐浴させよう!簡単な手順一覧と洗い方

準備が整ったら、いよいよ赤ちゃんを沐浴させましょう!沐浴の手順を簡単に説明していきます。

  1. 赤ちゃんをお湯につからせる
  2. 赤ちゃんの顔と髪を洗う
  3. 赤ちゃんの体の胸・お腹側半面を洗う
  4. 赤ちゃんの体の背中・お尻側半面を洗う
  5. 上がり湯をかけて終了

1.赤ちゃんをお湯につからせる…泣かれないよう沐浴布を使う

まずは赤ちゃんをお湯につけましょう。ママの手で湯温を確認し、赤ちゃんを裸にします。

  1. 赤ちゃんを裸にする。おしっこ噴射に注意!
  2. カット綿をお湯で湿らせ、お尻の周囲をさっときれいにする
  3. 利き手とは逆の手を開いて赤ちゃんの頭を乗せる
  4. 親指と小指でそっと赤ちゃんの耳をおさえる
  5. 赤ちゃんの体に沐浴布をかけ、端を手に握らせる
  6. 赤ちゃんの足からそっとお湯に入れ、手でお腹に優しくかけ湯する
  7. 赤ちゃんの胸近くまで静かにお湯につける

沐浴布は赤ちゃんの体にかける薄い広めのガーゼで、お腹にかけたり握らせると安心してくれる子が多い便利アイテムです。

赤ちゃんの体をお湯につけたら、沐浴スタートです。

2.赤ちゃんの顔と髪を洗う…皮脂で汚れやすく湿疹が出やすい

最初は顔と頭を洗います。ほっぺやおでこは非常に汚れやすいので、石けんをつけてしっかり洗います。

  1. 石けんを泡立て、ほっぺ・おでこ・Tゾーンを洗う
  2. 上がり湯用のお湯で洗い流す
  3. 石けんを泡立て、頭皮・髪をしっかり洗う
  4. 上がり湯用のお湯で洗い流す
  5. 耳の裏・首周りもママの人差し指と親指の股を使ってよく洗う
  6. 上がり湯用のお湯で洗い流す

髪は頭皮の脂汚れを浮かせるようによく洗います。

赤ちゃんの頭は皮脂がたくさん分泌されているので、洗髪は大切です。

3.赤ちゃんの体のお腹側半面を洗う…関節をしっかりと

次に赤ちゃんの体へ移ります。肩や腕・胸・お腹などを洗います

  1. 石けんを泡立てて、胸・お腹を洗いお湯で流す
  2. 片腕の脇の下に手を入れ、優しくつかむように腕を洗っていく
  3. 脇・ひじ・手首など関節は立ち止まってしっかり洗う
  4. 手のひらに綿ぼこりが溜まりやすいので、開くように良く洗う
  5. 両腕を同じように洗ったら、お湯で流す
  6. 脚の付け根も脇と同じように手を入れ、ももを掴むように洗っていく
  7. ももの付け根・ひざ・足首・足の裏も立ち止まってよく洗う
  8. 前面が洗い終わったらお湯で流す

4.赤ちゃんの体の背中側半面を洗う…上手にひっくり返すコツ

緊張するのが、背中でしょう。赤ちゃんの胸に手のひらをあてて、逆の手で背中を押さえ、そっとひっくり返します。

胸に当てた方の手で赤ちゃんの胸から首をそっと支えましょう。のどを圧迫すると苦しいので、気を付けて首を支えてあげましょう。

  1. 赤ちゃんのうなじ・首・背中・わきの下を洗い、お湯で流す
  2. 太ももから下も良く洗って流す
  3. 最後にお尻周りをしっかり洗う
  4. お湯で流してぬめりをとったら、もう一度赤ちゃんをひっくり返して仰向かせる

5.上がり湯をかけて終了!とっておいたお湯できれいさっぱり

お尻まで洗い終わったら体洗いは終了です。一番汚れているお尻は事前に軽く拭いておくかかけ湯をし、最後にしっかり洗って終えましょう。

  1. 赤ちゃんをベビーバスのお湯でもう一度そっとすすぐ
  2. 最後にとっておいたかけ湯用のお湯で全身をきれいに流す

洗いにくい場所や汚れが溜まりやすい・忘れやすいポイント

赤ちゃんの体はクニャクニャしていて首や腰も据わっていません。股関節もガニマタです。

洗いにくいポイントはいろいろあります。

  • 髪の毛(べとつきが落ちにくい)
  • 耳の後ろ
  • 首・うなじ
  • わきの下
  • ひじ・ひざ・手首足首などの関節のくびれ
  • 腕脚の付け根
  • 手のひら・足の裏

手のひらにも汚れがたまりやすいものです。ホコリを握っている赤ちゃんもたくさんいます。ママの指をそっと突っこんで、優しく開いて洗ってあげましょう。

特にしっかり洗いたいのは、脚の付け根です。ママの親指と人差し指を使って、丁寧に汚れを落とします。

湯上りケアはスピード勝負!湯冷めさせず乾燥させないケア

ベビーバスはお湯が冷めやすく、湯上りも湯冷めしやすいのです。湯上りケアはとにかくスピーディに、ささっと湯冷めを防ぎましょう。

バスタオルで赤ちゃんを拭こう…バスタオル選びもポイント

お風呂上りはすぐにバスタオルで拭き、着替えさせましょう。髪もしっかり拭き取らないと、そこから冷えてしまいます。

おすすめタオルをご紹介します。

  • タオル&ガーゼの合わせ地バスタオル
  • 多重ガーゼのバスタオル
  • フード付きバスタオル
  • 赤ちゃん用バスローブ

赤ちゃん用バスローブは、ママがひとりで沐浴・入浴させなければならない時にとっても役立ちます。

着せておくだけで体が拭けて冷えも防ぐので、上の子供と一緒に入るときも便利なアイテムですよ!

バスタオルの上でボディのスキンケア…体を拭いたらすぐに!

入浴後は10分以内に、新生児から使えるベビーローションや保湿クリームで保湿をしましょう。赤ちゃんの素肌はとても乾燥に弱いのです。

大人の半分ほどの厚みしかない素肌は、汗っかきな上に汗腺がまだ未熟です。

乾燥や汗による刺激にも弱く、汗疹も起こしやすいのです。

特に冬場の乾燥期や夏場の冷房中、汗をダラダラ流すような猛暑のころはスキンケアを素早くしっかり行いましょう。

スキンケア中は軽くおむつを当てておくと、お風呂上がりのおしっこ噴射を防げますよ!

オムツをあてて着替えさせる…着替えを組んでおけばラクラク

スキンケアが終わったら、オムツをきちんと当てなおして赤ちゃんを着替えさせます。

着替えはすでに肌着・ベビー服を組んでセッティングしてあるので、一気に着替えさせることができますよ。

  • おむつを当てなおす
  • 両袖を通し、それぞれの紐・ホックを留める
  • 足元までホックを留めたら終了

耳と鼻のケアをしよう!赤ちゃん綿棒で、無理せずそっと

耳や鼻に残った水気はそっとベビー綿棒で吸ってあげます。奥までほじると危険です。必ず出入り口だけにしておきましょう。

赤ちゃんは耳と鼻の奥も未熟で大人のようにきちんと分離していません。おっぱいやミルクで鼻が詰まることもよくあります。

お風呂上りは、鼻くそが柔らかくなっているのでお手入れしやすいチャンスです。ベビー綿棒でそっとからめとるようにお掃除してあげましょう。

また、お臍のケア用品を参院でもらっているママが多いと思います。こちらもベビー綿棒を使って、指示通りにケアをしてくださいね。

水分補給をさせよう!授乳時間でなければ湯冷ましを飲ませて

赤ちゃんはお風呂でたっぷり汗をかき、のどが渇きます。授乳のタイミングまで時間があるようなら、ぬるめの白湯を飲ませて水分補給をさせましょう。

果汁などを与える必要はありません。糖分が多く美味しいので、赤ちゃんが離乳食のおもゆやおかゆを食べなくなってしまう可能性も考えられます。

湯冷ましならお腹にたまらないので授乳時間にも響きません。またコップ飲みの練習にもなるのでおすすめです。

シミュレーションと準備でスムーズに!毎日の沐浴を楽しもう

事前にシミュレーションを行って全体の流れをイメージし、産前から準備を進めておけば初めての沐浴も怖くありません。

最初は戸惑うことがあるかもしれないので、できるだけ夕方早い時間にスタートし、お祖母ちゃんやパパのお手伝いをお願いしましょう。

沐浴も慣れです。毎日3~4週間続ければ嫌でも慣れますし、そのころには生後1ヶ月健診があってお家のお風呂に入れるようになります。

沐浴で赤ちゃんの体洗いに慣れておけば、入浴もスムーズにデビューできますよ。

MARCH内には赤ちゃんと沐浴・入浴に関する関連記事があります。こちらも参考にしてくださいね。

【赤ちゃんのお風呂デビュー!新生児の入れ方などのテクニック】
http://kosodate-march.jp/wp/ofurodebyu0627/

1ヶ月だけの特別なベビーバスでの特別な沐浴時間を、赤ちゃんと一緒に楽しみましょう。

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