妊娠前に受ける検査とは?検査内容や費用について

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2018/11/07

結婚して「将来子どもがほしい!」と考えたとき、自分は赤ちゃんを授かることができるのか、無事に生まれてくるのか、とても心配になりますよね。

妊娠前に検査を受けると、自分では分からない病気の有無や母子感染のリスクを減らすことができます。まずは自分の体をよく知って早期発見と治療に努めるのが先決です。

妊活を始める前に受けたい検査や、夫婦で受けれる検査、その費用などを紹介します。

赤ちゃんを望むなら!必ず受けたい基本の検査と費用

晩婚化が進む近年では、高齢出産をする人も増えています。いざ妊娠したくても、自分たちが考えてる時期にうまく赤ちゃんが授かるとは限りません。

妊活を始める前に、まずは自分の体を知って赤ちゃんが授かりやすい体を目指し、妊娠しても安心して過ごせるのが一番です。

まずは必ず受けておきたい検査をチェックしていきましょう。

まずは基本の健康診断を受ける

健康診断は自治体や健康保険組合で行う一般的な検査です。雇用されている人は会社で受けれることが多いですが、専業主婦でこれから妊活を考えているなら自費でも健康診断や人間ドッグを受けることが大切です。

一般的な検査は健康診断の内容によって違いますが、以下が多いようです。

  • 問診
  • 身体測定
  • 尿検査(尿糖、尿タンパク)
  • 血液検査(コレステロール、中性脂肪、尿酸、白血球数、血糖)
  • 血圧検査
  • 心電図
  • 胸部レントゲン検査

【費用】

  • 健康保険組合:3000~7000円
  • 日帰りドック:30000円

※費用は組合や自治体で異なります。事前に確認しておきましょう。

【夫婦で受けたいブライダルチェック】女性の検査

ブライダルチェックとは主に結婚を控えた女性を対象とした婦人科検診のことで、妊娠出産に直接関わる病気の早期発見が目的です。

晩婚化が進み、不妊症のリスクが増えたことでパートナーと一緒にブライダルチェックを受ける人が増えてきました。

検査は一般的な婦人科系検査と、より詳しく調べる性感染症検査など自分が受けたいものを選べる病院もあります。

【婦人科系検査】

  • 問診(月経周期・妊娠出産経験有無・人口中絶有無・流産有無・持病・病歴)
  • 血液検査(貧血・肝臓・脂質・糖尿)
  • 尿検査(タンパク、糖の数値、肝臓疾患)
  • 内診(膣・子宮形状・卵巣)
  • 超音波検査(婦人科系の病気有無)

【性感染症検査】

  • 風疹抗体(風疹抗体があるかどうかの検査)
  • 性感染症検査(梅毒・HIV・クラジミア)
  • 感染症検査(トキソプラズマ抗体・HBV+HCV)
  • おりもの検査(カンジダ膣炎・トリコモナス・淋菌))
  • スメア(子宮頚部細胞診)
  • 更年期ホルモン(ホルモンチェック)

健康診断を含めている病院もあるので、事前に確認しておきましょう。

【費用】

  • ブライダルチェック:20000円~50000円
  • 自宅検査キット:10000円

※感染症の検査は自分で検体を採取・郵送もできる

【夫婦で受けたいブライダルチェック】男性の検査

男性のブライダルチェックでは、精液検査や性感染症など結婚を控えた男性の健康診断です。

パートナーへの思いやりとして最近では結婚前にブライダルチェックを受けておくことがエチケットになりつつあります。

  • 精液検査(精子濃度・運動率・正常形態率・SMI・運動精子濃度など)
  • 血液検査(不妊と関わりのある血液検査)
  • 感染症検査(淋菌・クラジミア・トリコモナス・梅毒・HIV・B型-C型肝炎)

【費用】

  • ブライダルチェック:30000円~40000円
  • ブライダルチェック+精液検査:50000円

男性ブライダルチェックは、泌尿器科や男性クリニック、産婦人科でも検査が可能です。

早期発見を目的とした婦人科系検査と費用

ブライダルチェックでは婦人科検査もまとめて受けることができますが、個別で受けたい人は婦人科検診を受けましょう。

妊娠中の胎児に影響を及ぼすとされる婦人科系の病気をいち早く見つけることができる大事な検査です。

  • 内診(卵巣・子宮の触診・おりものの状態・子宮頚部細胞採取)
  • 子宮頸がん検診(子宮形状・大きさ・位置・炎症有無)
  • 乳がん検診(視触診・マンモグラフィー・超音波検査)
  • 性感染症検査(梅毒・クラジミア・カンジダ膣炎・淋菌・HIV)

早期発見で妊娠出産が可能な子宮頚がん

子宮頸がんは子宮の入口の子宮頚部から発症することが多く、婦人科検診で比較的発見されやすいがんです。性交渉で感染することが多く、感染しても自覚症状がないのが特徴です。

HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が続くと子宮頸がんが発生すると考えられています。喫煙習慣がある場合も、子宮頸がんの危険因子であることが分かっています。

20歳以上の女性では、早期発見のために2年に1度子宮頸がん検診を受けることが大切です。

【費用】

  • 自治体公費検診:無料~2000円
  • 子宮がん検査自費:3500円~6000円

30代からは受けたい乳がん検診

40歳以上の女性を対象に、自治体から無料で受けられる乳がん検診ですが、若い年代でも乳がんの発症率が高くなっています。

妊娠中、授乳中は乳がん検診を受けることができないので、妊娠前に検査を受けるようにしましょう。

  • 問診・視触診(しこりの確認)
  • マンモグラフィ検診(微細な石灰化の腫瘍の有無)
  • 超音波検診(視触診で不明なしこりの確認)

乳がんは自分の手でしこりを発見することもできますが、細部なしこりを見つけるためには乳がん検診が必須です。近親者に乳がん経験者がいる場合は乳がん検診を受けておくと安心です。

【費用】

  • 自治体公費検診:無料
  • 乳がん検診自費:3000円~10000円

母子感染を防ぐ性感染症検査

母子感染には、赤ちゃんがお腹の中で感染する「胎内感染」、分娩が始まって産道を通るときに感染する「産道感染」、母乳を飲ませたときに感染する「母乳感染」の3つがあります。

妊娠中のママは免疫力が低下して感染症にかかりやすくなりますが、すでに発症しているケースも多く、早期発見のためにも妊娠前に検査を受けることが大切です。

クラジミア 3000円~
3500円
卵管炎になり、不妊や子宮外妊娠の原因となる。
妊娠中にかかると流産早産の原因になり分娩時に感染すると
胎児は肺炎や髄膜炎など引き起こす
梅毒 2000円 妊娠中に梅毒に感染すると早産、流産、後遺障害の恐れがある
カンジダ膣炎 1000円 おりものがカッテージチーズのようになり激しいかゆみを伴う。
疲労や抗生物質を使用したときに増殖しやすい
HIV(エイズ) 2500円~
5000円
妊娠中にHIVにかかると胎児への感染率は30%、
帝王切開なら10%以下。 母乳育児はできない

上記の感染症は産婦人科で検査を受けることができます。

母子共にリスクを減らす感染症検査と費用

季節性で流行る飛沫感染や空気感染、夫や兄弟から移る二次感染は予防接種を受けることで母子共にリスクを減らすことができます。

感染すると、お腹の赤ちゃんも合併症を起こしたり生まれてから後遺症が残ることもあるので妊娠前に予防接種を受けることが大切です。

【胎児に影響を及ぼす感染症】

トキソプラズマ 1000円~
5000円
生肉や猫の糞などで感染。妊娠中に感染すると流産、死産
、胎児に精神遅滞、脳性麻痺などの障害が残る
麻疹 5000円 早産や流産のリスクが高くなる。出生後、胎児が麻疹にかかる
と症状が重くなることも
風疹 5000円 妊娠20週までに感染すると先天性風疹症候群になる可能性。
抗体がなければ妊娠前に予防接種を受ける
水痘 6500円 妊娠20週未満で感染すると、低体重児、四肢低形成、小頭、
白内障などが起きることもある

上記の感染症は、妊娠中に抗体がないと分かっても予防接種を受けることができません。妊娠を希望しているなら、抗体有無を確認し家族全員が予防接種を受けましょう。

医療機関で抗体の有無を調べてもらえるので気になる場合は受診しましょう。

妊娠前の検査プラス日常生活の見直しも…

妊娠前の検査はこれから赤ちゃんを望むカップルにぜひ受けてほしい検査です。結婚前から行えるブライダルチェックはパートナーを思いやるエチケットとなっているそうです。

検査以外にも、もちろん不規則な生活の見直しも大切です。

下記に当てはまる項目はありませんか?

  • ストレス
  • 運動不足
  • 喫煙、飲酒
  • 夜更かし
  • 食生活の偏り

上記は直接体に影響します。

全てを無くすのは難しいかもしれませんが、なるべく体に優しい生活をしながら、赤ちゃんを授かりやすくするための体つくりを考えていきましょう。
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