赤ちゃんの便秘解消!離乳食初期の食べやすい食材別レシピ

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2016/05/11

離乳食初期の便秘解消レシピ

離乳食がスタートしたばかりのゴックン期は、ママも毎日がドキドキの連続ですよね。赤ちゃんに体調不良が出ないか、緊張するものですね。

アレルギーも気になりますが、実は多くの赤ちゃんが経験するのが「便秘」です。離乳食が始まったことで、いろいろな変化や影響があるのです。

そこで、赤ちゃんの便秘の見分け方や解消法、お腹の調子を整えるために役立つレシピなどをご紹介していきます。

赤ちゃんの便秘の見分け方と離乳食以外のおすすめ解消法

赤ちゃんの便秘といっても、もともとうんちに水分が多い赤ちゃんはどの程度が便秘なのかわかりにくいですよね。便秘のあれこれを詳しくご紹介します。

どれくらいから便秘?赤ちゃんの毎日の排便と体調をチェック

赤ちゃんによってお通じのタイミングやリズムは違います。

  • 毎日2、3回出るのが当たり前。もっと出る日もある
  • 1日1回出る
  • 2、3日に1回出る

これくらい差がつくことも珍しくありません。

では、どういった状態が便秘なのか見てみましょう。

  • いつもの頻度プラス2~3日以上出ていない
  • ミルクの飲み・離乳食の食べが悪い
  • むずかる・泣くなど機嫌が悪い
  • お腹が張っている・ふくれている
  • 飲んだもの・食べたものを吐き戻す

こんな症状がある場合は、便秘の可能性があります。

そんな時は便秘対策が必要ですね。まずは毎日の排便をノートなどにチェックしてみましょう。

腸もこれからが成長期…便秘になっても離乳食は続けましょう

これまで半年近く母乳やミルクだけで成長してきた赤ちゃんは、離乳食が始まったことがきっかけで便秘になってしまうこともあります。

新生児期の腸内はビフィズス菌がたくさんいます。また母乳には善玉菌のエサになるオリゴ糖も含まれています。

しかし離乳食がスタートすると、食事全体の水分量が減り、腸内細菌も変化していきます。もちろん消化も母乳やミルクのようには良くありません。

摂取する食物の量が減ったり、腸内環境が変わったり、離乳食自体がストレスになっているなど理由はさまざまです。

でも、便秘の原因になるからといって離乳食をストップすることは良くありません。赤ちゃんは、月齢に合った離乳のトレーニングをする必要があるからです。

便秘になっても、慣れや成長とともに解消していくことがほとんどです。また便秘解消方法もいろいろあるので、心配しすぎずに進めていきましょう。

離乳食以外の便秘解消方法…マッサージや運動をしてみよう

この記事では便秘解消離乳食レシピをご紹介していきますが、その前に離乳食初期の6ヶ月から7ヶ月くらいの赤ちゃんにおすすめしたい、便秘解消法をご紹介します。

お腹のマッサージ

お腹を「の」の字にマッサージする方法です。おへそを中心に、時計回りにマッサージしましょう。

指のお腹をつかって優しく円を描きます。昔から人気の高い、そして効果も期待できる方法です。

おしりのマッサージ

赤ちゃんの肛門を、濡らしたカット綿やゆるく出したシャワーなどで軽く刺激してあげます。中まで水が入らないよう、注意しましょう。

足の運動

赤ちゃんを仰向けに寝かせ、赤ちゃんの太ももから膝をお腹の方に持ち上げるように両足を交互に動かします。

赤ちゃんの股関節は外れやすいので、無理に動かさないよう注意しながら運動させてあげましょう。

綿棒浣腸

大人用の綿棒の先を少しほぐして柔らかくし、ベビーオイルをたっぷりつけます。赤ちゃんは授乳後30分ほどが一番良いそうです。

仰向けに寝かせてお尻の下におむつを広げます。足を持ち上げて、綿棒を肛門にそっと差し込み、1~2cmくらいの深さの場所を優しく刺激します。

15秒ほど刺激したら休み、それでも出なければ繰り返すか、2~3cmほど差し込んでそっと出し入れしてみます。

綿棒浣腸は毎回しなければいけないものではありません。癖になるという説もあるので、不安な場合はかかりつけ医に相談してみましょう。

また暑い時期などは、汗をたくさんかいて気付かないうちに水分不足になっていることがあります。散歩やお風呂の後に麦茶などで水分補給をしましょう。

どうしてもうんちの出が悪い場合は、かかりつけの小児科を受診しましょう。次項から、お腹の調子を整えるためにおすすめの離乳食と作り方をご紹介します。

野菜は基本!最初は食べやすいペーストからスタートしよう

便秘解消といえばやっぱり食物繊維ですよね。離乳食初期から安心して食べさせられて、便秘解消におすすめの食材をピックアップしました。

【さつまいも】お通じが良くなるといえばこれ!使いやすい

さつまいもは「糖質」のグループ、つまり炭水化物です。でも、熱に強いビタミンや食物繊維を豊富に含んでいます。また保存もききます。

さらに甘くて調理しやすく簡単にペースト状にできるため、離乳食ママにとっては強い味方ですね。私もずいぶん助けられました。

おかゆに慣れてきたけれどなんとなく便秘かも…と感じたら、さつまいもにトライしてみましょう。赤ちゃんにも受け入れられやすい食材です。

さつまいものペースト
材料:(作りやすい量)さつまいも1本

  1. さつまいもを良く洗い、両端を長めに切り落とす
  2. 皮を厚めにむく
  3. 5ミリ程度の厚さに輪切りする
  4. 切ったらすぐたっぷりの水につけて10分ほどアクを抜く
  5. ひたひたの水と一緒に鍋に入れ、火にかける
  6. 角が煮崩れるくらいまでゆでる
  7. 水を切ってある程度冷まし、マッシュする
  8. ジップ付き冷凍保存袋に入れてのばす
  9. 小さじ1杯分になるよう、板チョコ状に筋目を入れて冷凍する
  10. 冷凍されたら、筋目にそって折っておく
  11. 食べさせるときは、キューブ1つをレンジで軽くチンする
  12. ミルクで食べやすくのばし、小さじ1杯からスタートする

どんな食材でも、最初は小さじ1杯からスタートしましょう。また、体調不良を起こしたときすぐ病院へ行けるよう、平日午前中に食べさせましょう。

またすべての野菜は、最初は単独のペーストから食べさせて味に慣れてもらいましょう。

最初は嫌がっても、少し間を置いてふたたびトライすると食べてくれることもあります。食べやすいものから、いろいろな野菜に触れさせていきましょう。

さつまいもの両端は繊維が硬すぎるので、大人が食べるときよりも長めに切り落とします。またさつまいもはとてもアクの強い植物です。

必ず皮をむき、水に充分さらしてあく抜きをしてから与えましょう。皮はちょっともったいないですが、厚めにむくと安心ですよ。

【かぼちゃ】ママも大好き!甘くて色鮮やかな繊維タップリ野菜

かぼちゃは、赤ちゃんが初めてトライする緑黄色野菜にピッタリの食材です。甘みも強く、簡単につぶせるのでおすすめですよ。

かぼちゃのおかゆ
材料:(作りやすい量)かぼちゃ100g・10倍がゆ1回分

  1. かぼちゃを電子レンジで1分ほどチンする
  2. 皮を厚めにむく
  3. 5ミリ程度にスライスし、少なめの水と鍋に入れて柔らかくゆでる
  4. よくつぶし、ジップ付き冷凍用保存袋に入れる
  5. 小さじ1杯程度ずつ、板チョコ状に筋目を入れて冷凍する
  6. 凍ったら割ってキューブにしておく
  7. 食べさせるときはキューブ1つ分をレンジで解凍する
  8. 10倍がゆに乗せ、少しずつ混ぜて食べさせる

色鮮やかで甘みも強く、赤ちゃんも食べやすい食材です。よくゆでられたものなら、ラップに包んでもむだけで簡単につぶれます。

あらかじめ軽くレンジで加熱しておくと、硬い皮もむきやすくなります。またスライスしやすくなりますよ。

【にんじん】嫌いにさせないで!便秘解消に役立つ便利野菜

にんじんは子どもに人気の無い野菜の代表ですが、離乳食には甘みが強く調理しやすいため使いやすいですね。

大きくなってからにんじん嫌いにしないためにも、離乳食期からたくさん食べさせ慣れさせておきたいものです。

にんじんのペースト
材料:(作りやすい量)にんじん1本

  1. にんじんをよく洗い、ピーラーで皮をむく
  2. 2cmくらいの輪切りにする
  3. 水と一緒に鍋に入れ、ゆでる
  4. 充分柔らかくなったら火からおろす
  5. すぐに離乳食用の裏ごし器で、熱いうちに裏ごしにする
  6. 小さじ一杯ずつ、製氷器に入れて冷凍する
  7. 使う時はレンジで解凍し、おかゆに足したりミルクでのばして与える

にんじんは意外と固い野菜です。最初からみじん切りにしてしまうと、ゆでてもなかなか柔らかくならず、つぶしにくくなります。

ある程度大き目にカットしてゆで、柔らかくなってから裏ごしするとなめらかに仕上がりますよ。おかゆに足しても、そのままでも与えられます。

製氷器で1回分ずつ冷凍しておくと、使いやすいキューブ状になるのでとても便利です。

製氷器は、フタつきのものを使うと衛生的でおすすめです。フタが無い場合は、しっかりラップをかけて冷凍しましょう。

【かぶ】調理がとっても簡単!好きな赤ちゃんも多い繊維食材

かぶは食物繊維が豊富ですが、ゆでると簡単に柔らかくなります。クセも少なく甘みも出るので赤ちゃんにも好評ですよ。

ビタミンも豊富に含まれています。味がとても淡泊なので、だし汁などでゆでてうま味を感じてもらうことも可能です。

かぶの出汁煮
材料:(作りやすい量)かぶ1個・出汁カップ1

  1. きれいに拭った昆布5cm程度に切れ目を入れる
  2. カップ1~2程度の水に、昆布を30分ほどつけておく
  3. 火にかけ、沸騰する前に昆布を取り出す
  4. かつお節を1パックほど入れ、沸騰したら火を止める
  5. かつお節が沈んだらペーパータオルでゆっくり濾す
  6. かぶの上下を多めに切り取り、皮を厚めにむき乱切りにする
  7. 先ほど取った出汁を鍋に1カップ入れ、かぶを入れて加熱する
  8. かぶの角が崩れるほど柔らかくなったら取り出す
  9. 熱いうちに離乳食用裏ごし器で裏ごしにする
  10. 製氷器に小さじ1杯分ずつ入れて冷凍する
  11. レンジで解凍し、出汁で少しのばして与える

かぶは葉がついている上部分の繊維が硬くて多いので、上部分を少し多めに切り取るようにすると良いですね。

和風出汁は、余ったらやはりキューブ状に冷凍しておきましょう。食材をのばす時・風味を付けたい時などに役立ちますよ。

果物は強い味方!複雑で芳醇な美味しさを覚えてもらおう

大人も便秘の時には果物が良いといわれていますよね。赤ちゃんにも食べさせられる果物をご紹介します。

【バナナ】女性の便秘解消にも!最初は加熱してから与えよう

バナナは離乳食初期から生で食べさせられる果物のひとつです。とはいえ、バナナは「特定原材料に準ずる20品目」に挙がっている食材でもあります。

特定原材料に準ずる20品目とは、食物アレルギーを起こす可能性がある食品のことです。バナナも食物アレルギーのアレルゲンとなり得るんですよ。

そこで、初期から生で食べられるとはいえ、最初は加熱して与えた方が安心です。加熱は電子レンジでも大丈夫です。

バナナペースト
材料:(作りやすい量)バナナ1本

  1. バナナ1本の皮をむき1cm程度に輪切りにする
  2. 耐熱容器に入れてラップをかけ、500ワットで1分30秒ほど加熱する
  3. 柔らかくなるのでフォークの背などでよくつぶす
  4. 小さじ1杯分ずつラップにしっかり包んで冷凍する
  5. 与えるときはレンジで解凍し、ミルクなどでのばして与える

バナナは糖分も高く、美味しくて便秘解消に役立ちます。ただし他の野菜と比較して口当たりがとても良いので、与えすぎに注意しましょう。

【リンゴ】栄養満点!秋冬に旬を迎える離乳食の定番フルーツ

りんごは食物繊維やポリフェノールを豊富に含み、お腹を整える作用を持つ果物と言われています。

「医者いらず」と言われるほど健康に良いフルーツですが、やはり「特定原材料に準ずる20品目」に指定されている、アレルギーの原因となり得る食品です。

そのため、離乳期、特に初期に与える場合は必ず加熱しましょう。ちょっと多めに作っておくと、ママのヨーグルトやシリアルのトッピングにも使えますよ。

りんごの蒸しピュレ
材料:(作りやすい量)りんご4分の1

  1. りんごの芯を取って皮をむく
  2. 5ミリ程度の薄いいちょう切りにする
  3. テフロンの浅いミニフライパンに敷き詰める
  4. ティースプーン1杯の水を入れ、蓋をして弱火にかける
  5. りんごの水分が出て、また水分が無くなるまで弱火で加熱する
  6. そのまま小分けにして冷凍し、与えるときは裏ごしする

りんごの蒸し煮は、離乳期から幼児期にかけてお腹の調子があまりよくない時のおやつにもピッタリです。

お菓子や加工されたスイーツなど、糖分を加えた甘味を先に覚えてしまうと、果物が苦手になる子もいます。

果物は甘みのほかに酸味や渋みなど複雑な味を持っています。また生だからこそ働く酵素もたくさん含まれています。

学校給食で食べられず苦労する子も少なくありません。将来を見越して、果物をできるだけ「そのままでとっても美味しいもの」と感じられるように工夫しましょう。

発酵食品は心強いお腹の応援団!ヨーグルト&納豆のレシピ

発酵食品はお腹の調子を整えてくれます。ヨーグルトや納豆などいろいろな発酵食品を積極的に食べることは、便秘気味なママにもおすすめですよ。

【プレーンヨーグルト】少量からスタートして酸味に慣れさせよう

ヨーグルトも初期から与えられる食材です。牛乳アレルギーが指摘されていなければ、白身魚などのタンパク質を経てから少しずつ与えてみましょう。

赤ちゃんに与えるものは基本的に無糖のプレーンヨーグルトです。よく混ぜてなめらかになったら、小さじ1杯から食べさせてくださいね。

アップルポテトヨーグルト
材料:(1回量)プレーンヨーグルト小さじ1/2・上記で作ったりんごの蒸し煮小さじ1/2・上記で作ったさつまいもペースト1/2

  1. プレーンヨーグルトにさつまいもペーストを混ぜる
  2. りんごの蒸し煮にかける

プレーンヨーグルトの酸味が苦手でどうしても食べられない赤ちゃんには、さつまいもペーストを使って甘さをプラスしてあげましょう。かぼちゃでもOKですよ。

できれば素材そのままで食べられるようになってほしいので、少しずつさつまいもペーストの量を減らし、プレーンヨーグルトの味にも慣れてもらいましょう。

最近はいろいろなヨーグルトが販売されています。できるだけ酸味が少ないタイプを選ぶと良いでしょう。

【納豆】納豆も離乳食初期から使える!最初は湯通しして

納豆も便秘解消に役立つ食材です。大人になってからも健康的で食べ続けたいものですし、いずれ一人暮らしをした時、食べられると朝食を必ずとる習慣づけに役立ちます。

学校給食に出る地域もあり、なるべく食べられるようになってほしいですよね。離乳食から食べさせて、しっかり慣らしてあげましょう。

納豆デビュー
材料:(1回分)ひきわり納豆小さじ1

  1. 納豆を茶こしや裏ごし器に入れる
  2. 上から熱湯をたっぷり回しかける
  3. 水気をしっかり切ってから包丁でさらに刻む
  4. すり鉢でトロトロにすりつぶす
  5. 出汁かミルクで少しのばし、10倍がゆなどに添えて与える

納豆は冷凍できる食材です。ひきわり納豆を買ったら、小さじ1杯分ずつ小分けにしてラップに包み冷凍しておくと便利ですよ。

どうしても食べにくい場合は、豆腐を加熱して納豆と一緒にすりつぶして与えると食べやすくなりますよ。

便秘解消に役立つ食材を使って、元気な腸を育てましょう

離乳食初期から与えることができる便秘解消食材はいろいろあります。

離乳食中期、後期に進みミルクや母乳のウエイトが軽くなると、赤ちゃんはますます便秘がちになります。

腸内環境は免疫にも大きくかかわるといわれています。離乳食スタート時期は、ママの免疫が切れて初めての病気にかかるころでもあります。

便秘解消に役立つ食材を上手に取り入れて、赤ちゃんの便秘を防ぎ丈夫なお腹を育んであげたいですね。

みんなのコメント
  • ゆきこさん

    便秘解消に人参やバナナなどがありますが、これらは逆に便秘になってしまいます。さらに人参は3日以上は赤ちゃんにあげてはダメです。理由はカリウムでこれらは肝臓に悪いので、妊娠中も控えた方がいいミネラルです。

  • ゆきこさん

    さらにバナナは赤ちゃんには甘すぎるので、できるだけ最後の離乳食としてあげた方がいいフルーツです。
    なので、赤ちゃんの便秘解消の1番の味方は洋梨です。

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