母乳詰まりで痛い出ない原因と対処法。生活習慣を見直しで悪化防止!

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2018/05/14

母乳詰まりで辛いママの姿

母乳の排出が滞り、乳管が詰まると痛みのあるしこりが出てきます。この状態は「うつ乳」とも呼ばれています。

うつ乳が進むと「白斑」という水疱が出て、赤ちゃんに吸われる度に痛みを伴います。この状態は、乳腺炎になる一歩手前の症状です。

「うつ乳」になっても、赤ちゃんにおっぱいを飲ませながら、生活スタイルを見直すことでほとんどの場合は改善すると言われています。

母乳が詰まる原因を知って、乳腺炎の悪化を防ぎ対処していきましょう。

母乳が詰まる原因は授乳の仕方や食事の見直しで改善

母乳が詰まる原因は人によって様々ですが、赤ちゃんがおっぱいを吸う頻度やママが摂取した食べ物によって母乳が詰まると考えられています。

しかし、詳しい調査結果が出されていないため、因果関係はまだはっきりと分かっていません。

食生活の見直しや赤ちゃんの授乳の仕方を改善することで母乳詰まりの進行を防ぐことができます。

赤ちゃんの母乳の吸いが弱い

赤ちゃんが上手に母乳を吸えなかったり、吸い方が弱いと乳腺が開通せず詰まりやすくなります。

特に、生まれたばかりの赤ちゃんは吸い方が弱いので、母乳がたっぷり出るママは詰まりの原因に。赤ちゃんが吸いやすい姿勢に変えると、上手に吸えるようになります。

乳腺が細いため詰まりやすい

乳腺の大きさは体質によりますが、細い乳腺は母乳が詰まりやすくなります。

しかし、乳腺が細いからと言って諦めず、マッサージや食事を見直すことで詰まりにくい体質に変えることができます。

母乳を飲む姿勢がいつも決まっている

毎回同じ授乳姿勢は乳腺の開通場所も決まっていて詰まりの原因になります。

横抱きが多い場合は縦抱きに変えたり、違う乳腺が刺激されやすいフットボール抱きなど違う方向から吸えるように姿勢を変えて飲ませてみましょう。

高カロリーや糖分の多い食べ物の摂取が多い

高カロリーな食べ物や糖分の多いデザートを摂取すると「おっぱいがカチカチになった」というママは多いです。

普段から脂質の多い食事や甘いものが好きなママは母乳に良いとされる、和食や野菜など積極的に摂取するようにしましょう。

寝不足や疲労などの体調不良

疲れが溜まっていたり睡眠不足が続くと、母乳に影響するママも多くいます。赤ちゃんがお昼寝をしているときは一緒に休んだり、赤ちゃんをパパに預けたりしながら休める体制をつくりましょう。

しめつけが原因で母乳をうっ滞させる

しめつけの強い下着や、ワイヤー入りのブラは母乳の出を悪くさせ乳腺に負荷がかかりやすくなります。負荷がかかると炎症を起こし、うっ滞を起こしやすくなります。

胸の形が綺麗に見える下着は授乳もしにくく、乳腺炎に繋がる原因となります。おっぱいを卒業するまで控えましょう。

乳腺の未発達や、授乳間隔が一定でない

初めての授乳でママの乳腺や乳管が未発達で起きる詰まりや、赤ちゃんの授乳間隔が一定でないと、乳腺内に母乳がたまり乳管がつまってしまいます。

触ると痛みがやしこりが出たり、白い塊が乳頭に見えたら早めの対策が必要です。

母乳詰まりの放置は乳口炎、白斑、乳腺炎へと悪化する

母乳の詰まりが悪化すると、乳口炎から白斑へ、さらにそのまま放っておくと乳腺炎に繋がってしまいます。

痛みやしこりが出てきたり、ちょっとでも異常を感じたら症状を悪化させないためにも早めに対処していきましょう。

母乳成分が詰まり乳頭にできる乳口炎(白斑)

乳口炎は、授乳が空いた飲み残しのおっぱいが原因で乳頭の出口が塞がってしまい、炎症を起こした状態のことです。

乳口炎は白斑とも言われますが、乳頭に白っぽいブツブツが出てきます。このできものは、水ぶくれや母乳のカスです。

乳口炎や白斑の原因は、授乳間隔が空いた以外にも赤ちゃんが乳首を噛むなど傷ができることで、雑菌の繁殖により炎症を起こすことが原因です。

そのままの状態にしておくと、しこりや熱が出ておっぱいを触るだけでも激痛が走ります。授乳が辛くなり、そのままの状態にしておくとさらにひどくなります。

白斑が出たら乳腺炎の一歩手前

乳腺炎は、乳腺に母乳がたまり炎症を起こすことが原因で発症します。母乳が溜まった炎症を「うっ滞性乳腺炎」とも言いその他にも、傷によって起こる「化膿性乳腺炎」の2種類あります。

炎症が悪化すると「白いニキビ」とも呼ばれる白斑が見られますが乳腺炎の一歩手前、とも言われています。

この状態を放っておくと、さらに悪化して本格的な乳腺炎に繋がります。赤ちゃんの影響については、全く無いとされています。

乳口炎や白斑が出たら、放置をせずに早めに対処することで症状を抑えることができます。

差し乳の場合はうつ乳に気づきにくい

うつ乳とは「乳汁うっ帯」と呼ばれ、母乳が溜まってしこりができた状態のことを言います。

母乳の出方には個人差がありますが、おっぱいがあまり張らない差し乳のママは、ミルクと母乳を混合で飲ませることが多く、いつの間にかしこりができてうつ乳になっていることがあります。

また気づかない状態でそのまま放置していると、乳口炎や乳腺炎に繋がる恐れがあります。

母乳の詰まりは食生活を見直し、早めに対処をしよう!

母乳が詰まったときはそのままの状態にしておくと乳腺炎に繋がってしまいます。

乳腺炎が酷くなると熱が出たり、おっぱいがカチカチになって自分で治すことがほぼ不可能になってしまいます。

異常を感じたら、食生活を見直しプロの助産師さんに母乳マッサージをお願いしましょう。

母乳に良い野菜や和食中心の食事を心がける

母乳の元は血液です。高カロリーな食べ物は母乳がドロドロになり詰まりやすくなります。

カフェインが多いコーヒーや糖分の多い飲み物も注意が必要です。野菜や和食中心の食事を心がけましょう。

詰まりやすいママは、母乳に良いとされるたんぽぽ茶やハーブティーもおすすめです。

赤ちゃんに飲んでもらうor飲まなかったら搾乳する

授乳間隔が開くと母乳が詰まりやすくなります。赤ちゃんに母乳を飲んでもらうことが一番ですが、どうしても飲まない場合、古い母乳は搾乳します。

飲み方にムラがある赤ちゃんは、母乳詰まりが悪化しやすい傾向にあります。授乳が飛んで「おっぱいが張ってきたな」と分かったらすぐに搾乳しましょう。

母乳外来や助産師さんにマッサージを頼む

自分で母乳マッサージをしてもうまくコツがつかめず改善しないこともあります。母乳外来や助産師さんに頼んで継続的にマッサージをしてもらうと、症状が改善しやすくなります。

腫れたり熱をもった部分を冷やす

おっぱいに熱を持っていたり、腫れているときは保冷剤を当てて冷やしましょう。

そのまま当ててしまうと悪化することがあるので、ハンカチやタオルで包んであてるようにしましょう。

熱さましのシートで冷やすのもおすすめです。

下着の締め付けに注意し、お風呂で温めすぎない

産後ブラを使っているママも多いと思いますが、ワイヤー入りや締め付けが強いブラは血行が悪くなり母乳詰まりの原因に。

下着は楽なものを選ぶことで詰まりを防ぎます。また、おっぱいを温めすぎると張りやすくなるので湯舟に浸かりすぎないようにしましょう。

疲れたときは休み、育児をパパに代わってもらう

睡眠が不規則になりがちなママはちょっとの疲れで母乳が詰まってしまいます。育児を頼めるときはパパや家族にお願いして、ゆっくり休める時間をとりましょう。

赤ちゃんがお昼寝をしているときは家事を休めて、一緒に寝ると疲れもとれやすくなります。

母乳の詰まりはマッサージと飲み物で解消!

母乳詰まりを解消する「乳管貫通法」というマッサージがあります。

乳管の詰まり以外にも、乳首をマッサージすることで柔らかくなり、赤ちゃんがおっぱいを飲みやすくなります。

まだ症状が悪化していない状態に、効果があります。

  1. 乳首を囲むように、5本の指を乳輪のまわりにあてて、乳房の奥へグッと押し込みます。
  2. そのまま、乳輪部を包み込むようにつまんだら、前に引っ張り出します。
  3. 前に引き出したままの状態で、5本の指で乳首を軽くしごきます。これを両方の乳首に行います。

症状がひどい場合は自己流でケアすると悪化してしまいます。早めに母乳外来や助産師さんにマッサージのケアをしてもらいましょう。

母乳に良いとされる飲み物

母乳に良いとされるお茶やハーブティーは手軽に摂れることから、実践しているママも多くいます。特に人気のある飲み物を紹介します。

たんぽぽ茶(タンポポコーヒー)
たんぽぽの根から抽出されたお茶で、ビタミンや鉄分、カルシウムが豊富に含まれています。

たんぽぽの根には、血行を促進させ冷え性改善予防や脂肪を燃焼させる働きがあります。母乳詰まりで取り入れているママも多くいます。

ごぼう茶
ごぼうは食物繊維が豊富で便秘にも効果があります。ごぼうに含まれているサポニンが血行を促し、詰まりを改善させます。

サポニンは摂りすぎると人によっては下痢や吐き気など副作用が起こることもあります。

ルイボスティー
マメ科の植物の葉を乾燥させたお茶です。母乳詰まりだけでなく、美肌やダイエット、冷え性、アトピーなど女性に嬉しい効果がたくさんあります。

マグネシウムや亜鉛、カルシウムやミネラルなどが豊富に含まれていて、子供も飲むことができるお茶です。

ハーブティー
ハーブティーと言ってもたくさんの種類があり、カフェインが含まれているものもあります。
母乳の詰まりに良いとされるハーブティーには、レモングラス、カモミール、ラズベリーリーフティー、フェンネルなどが挙げられます。

母乳の質や量をサポートし、代謝をアップさせる効果があります。

【体験談】母乳の詰まりは放っておくと大変に!早めの対処が大切

実際に乳腺炎の酷い経験を自身が体験し、点滴を打ちながら長期的に病院へ通っていたことがあります。

育児疲れでカチカチになったおっぱいを搾乳せずに、そのまま放置していました。夜間授乳はとにかく眠たくて、授乳回数が少ない日も搾乳をすることは頭にありませんでした。

2人目の育児で余裕もあったのでしょうか、食べる物も気にせず好きな物を食べていましたが、見事にひどい乳腺炎になってしまいました。

助産師さんを家に呼んで母乳マッサージをしてもらいましたが「これはひどくなったね」と、助産師さんも一言。

何回か母乳マッサージも試しましたが一向に良くならず、通院していた産婦人科から総合病院に移りました。

「点滴が合わなければ手術も頭に入れてください」と言われたショックを今も覚えています。幸い、点滴の薬が合ったため手術は免れましたが「母乳の詰まり」がこんなにも大変なことだと、改めて考え直すきっかけとなりました。

育児疲れと重なり搾乳が面倒だと感じたこと、自分のことは全て後回しになったのが原因だと今は分かります。

「母乳の詰まり」を少しでも感じたら、早めに対処することで悪化を防ぐことができます。育児中はどうしても自分のことは後回しになりがちですが、育児中だからこそ自分の管理はしっかりしなかればいけない!と強く感じました。

「母乳の詰まり」は早めの対処が肝心!ひどくなる前に解消法を見つけよう

授乳間隔が開くと母乳が詰まり、熱をもったり痛みが出てくるようになります。仕事や家事で忙しく、そのままの状態にしておくとさらに悪化して、本格的な乳腺炎と繋がっていきます。

初めての育児は、ママにとってもおっぱいも思うように飲んでくれず困ることがあるでしょう。

赤ちゃんの飲み方には個人差があるので、最初は分からなくても赤ちゃんの授乳間隔が徐々に分かってきます。

おっぱいの張りと、赤ちゃんの授乳間隔を見極めながら、飲み方にムラが出たら空いた授乳は搾乳をして詰まりを対処することで乳腺炎を防ぐことができます。

一番気をつけたいことは、授乳が空いてそのまま放置することです。そのまま放っておくと、取り返しのつかない事態に発展します。そうならないためにも、食生活の見直しと早めの対処をおすすめします。
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