授乳中ママの必須アイテム「母乳パッド」の選び方と正しい使い方

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2015/07/09

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母乳育児をしていく上で、溢れ出した母乳を吸収してくれる母乳パットはママに欠かせないアイテムの一つです。

母乳パットには洗って繰り返し使える布製のパットと、使い捨てできる紙パットの大きく2つのタイプがあります。 また、紙パットはメーカーごとに色々な種類のものが販売されているので、選ぶのに迷いがちです。

そこで、母乳パットの特徴や使い方、選ぶ際のポイントなどを紹介するので使う上での参考にしてみましょう。

母乳パッドの役割と必要性

特に初めての出産では、まだ母乳を出す乳腺が上手く開通していなかったり、乳腺が詰まっているなどが原因で、産後すぐは母乳がなかなか出ないこともあるでしょう。

また、赤ちゃんも吸って飲むという動作に慣れていないので授乳も上手くいかないものです。しかし、赤ちゃんが乳首をくわえて、吸ううちに母乳も上手に飲めるようになってきます。

また、母乳マッサージをしたり、授乳回数が増えるにつれておっぱいや乳首も柔らかくなります。更に、乳腺も完全に開いて母乳が少しずつ出るようになり、やがては溢れ出すこともあります。

そうなると、今度は母乳が出る量が赤ちゃんが飲む量においつかなくて、授乳時間以外に母乳が漏れて下着が濡れてしまうこともあります。

1日に何度も下着を交換するのは大変だし、濡れたままにしておくと衛生的ではありません。

母乳パッドを使えば下着の交換頻度が減ります

母乳パットを使えば、漏れた母乳を吸収してくれるので清潔な状態を保てる し、こまめにパットを交換するだけでよいので手間もかかりません。

また、産後は女性ホルモンの関係で皮膚が敏感になっており、肌荒れしやすいものです。そして乳首は下着がこすれたり、赤ちゃんが噛んだことにより傷つきやすくなります。

でも柔らかな素材のパットがカバーするので、乳首に痛みを感じることもなく快適に過ごせます。 母乳育児のママさんにとって、おっぱいを守るための大切なアイテムのひとつだと言えます。

布パッドの特徴

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ガーゼやタオル地、コットンなどの布でできており、洗濯すれば繰り返し何回でも使えるのでとても経済的 で、ゴミも出ないので環境に優しいのも魅力です。

また、ガーゼなどは肌触りがよいので肌に優しく、かぶれやかゆみも感じにくいので肌荒れしやすい人にはおすすめです。

一方、動くとずれやすく吸収性も紙パットよりは劣るので交換し忘れたり、大量に母乳が出てしまった時は漏れやすいと言えます。また、使ったら洗わないといけないのが少々面倒に感じる人もいます。

布パッドはこんな人にオススメ!

防水布が入っているタイプだと漏れない為、服を汚さないので安心です。(今はほとんどこのタイプかな?)

敏感肌の人は肌触りが良いので紙に比べて痒くなりにくいと思います。

紙パッドの特徴

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不織布でできている紙パットは、使い捨てができるので育児に家事に忙しいママにとってはとても便利な母乳パットです。

1枚もしくは2枚ずつ個別包装してあるので衛生的だし、持ち運びにも便利です。吸収剤が入っているので母乳を吸い取る力も優れており漏れにくいため、安心して使えます。

一方で、使い捨てなので交換回数が増えるとそれなりにコストがかかるし、ゴミも増えてしまいます。更に、人によっては肌にかゆみを感じたり、かぶれることもあります。

母乳を吸ってパットがいっぱいなのに交換が遅れると、重みに耐え切れなくて動いた時にパットがずれたり、胸から外れて落ちてしまったり、ブラジャーから母乳が染み出て服を汚すこともあります。

また逆に、授乳時にあまり母乳が染み出ていなくても、1日2回程度は交換するようにしましょう。

というのも様々な栄養素を含んだ母乳がパットに染み出て、ママの体温で温められた状態で長時間過ぎてしまうと雑菌が繁殖して、乳房や乳首のかゆみや炎症にもつながるからです。

そして、雑菌が乳首から乳房の中に侵入して、乳腺炎を引き起こす原因にもなるので気をつけましょう。

こんな人にオススメ

常に清潔な母乳パッドを使いたい人は断然紙タイプがオススメです!

ピッと取ってサッと捨てれるのでとっても楽です。出先の授乳室なんかでも捨ててこれるので楽ちん。

選び方のポイント

母乳パットの中でも、市販されている紙パットを選ぶ上で押さえておきたいポイントがいくつかあります。購入する前にチェックしておきましょう。

吸収力や清潔に使えるかどうか

最近の母乳パッドは吸収力は問題無いと思います。それよりも清潔に使えるかどうか?を重視すると良いです。

  • 逆戻を防いでくれる
  • さらさら感が長続き

などパッケージの情報も考慮して選ぶといいと思います。

肌触りと通気性が良いもの

産後の肌はデリケートになっており、更に溢れ出た母乳は肌に触れた状態では肌がかぶれたり、かゆみを感じることがあります。

また、赤ちゃんが噛んだりしてできた乳首の傷が下着に当たると、痛かったり出血することもあります。

そんな荒れやすい肌を守るためにも、滑らかで肌触りのよい素材を使っているものを選ぶことも大事です。

また、ブラジャーの中は母乳が体温で温められて、蒸れやすい状態になっているため、月性がよい素材であるかもチェックしましょう。

ズレにくいもの

テープの部分が少なかったり、1ヶ所だと赤ちゃんを抱っこしたときなど体を動かした際に、パッドがずれてしまいます。

できればブラジャーに貼り付けるテープが2列もしくは2箇所あったり、粘着力が強くはがれにくいものを選ぶようにしましょう。

交換しやすさ

紙パッドは1つもしくは2つが個別包装されているものがほとんどです。2つずつの包装は授乳時に左右両方を交換するのに便利ですが、片方だけ漏れた時に一つ余るので不便に感じるという人もいます。

どちらがよいかは好みによるので、一度両方のタイプを購入して使ってみるとよいでしょう。

リーズナブルなもの

乳房が張りやすく母乳量が多い、また新生児期の授乳回数が多い間は最低でも1日6から8回位母乳パットを交換することになります。

左右の交換を毎回行うと、1日に12から16枚前後は母乳パットが必要になります。1ヶ月で計算すると360枚から480枚位は母乳パットを準備する必要が出てきます。

そのため紙パットにすると、どうしてもコストがかかってしまいます。できるだコスト抑えるためには、まず種類を知って価格を把握することが大事です。

母乳パットはドラッグストアなどのベビー用品売り場に置いてあるので、赤ちゃんの紙オムツやおしりふきを購入するついでに、価格をチェックしましょう。

その際、1枚あたりの値段で比べることを忘れないようにしましょう。 各メーカーの母乳パッドの特徴をよく読んで、メーカーを選び特売日などを狙いましょう。

母乳パッドと使い方と交換頻度

布パッドと紙パッドは、それぞれ使い方や交換頻度も異なります。母乳パッドを有効活用するために正しい使い方をマスターし、交換のタイミングを逃さないようにしましょう。

紙パッドの場合

個別包装の外側のパッケージを破ってパットを取り出し、パット外側のテープを剥がして接着面をブラジャーの内側に貼り付けるだけです。

あとは、ちょうど乳首がパッドの中央にくるように位置を合わせてブラジャーを戻すだけと取り付けも簡単です。

交換したパットはゴミとして出せますが、地域によっては分別の必要があるかもしれないので確認しましょう。

交換のタイミングとしては、基本的に授乳の度に交換するのがよいですが、授乳までに時間があっておっぱいがすごく張って重たい時は漏れ出ている場合が多いので、早めに交換しましょう。

交換したパッドは濡れている面を内側にして折りたたみ、ゴミとして捨てましょう。また、外出先で交換したら、布パッドよりは母乳が外に染み出て荷物を濡らす心配はないでしょう。

しかし、他の荷物ににおいがつかないようにビニール袋を持参して、袋に入れて持ち歩くようにしましょう。帰宅後は、すぐにバックから出してゴミ箱に捨てましょう。

布パッドの場合

使い方としてはそのままブラジャーの内側に入れて挟むだけなので、とても簡単に装着できます。テープがないタイプだと、ズレが気になるという人もいます。

また、布パットは自分で作ることもできます。手作りすれば、ずれないようにホックをつけたり、肌触りのよい生地を自分で探したり、逆に家で余っている布を利用するなど好きなように作れます。

作り方や型紙などもネットで紹介されており、作り方も簡単なので縫い物が苦手な人でも作りやすいのが魅力です。

また、布パッドは防水性のある生地が使われているといっても、やはり吸収剤入りの紙パッドよりは漏れやすいので、こまめに交換する必要があります。

授乳時はもちろん、新生児期は特に母乳が溢れやすいので濡れているなと感じから、すぐに交換するのが好ましいでしょう。

交換したら、母乳が染み込んで濡れたパットをそのままにしておくと、母乳の栄養分がエサとなり、細菌が繁殖して嫌な臭いしたり、カビが生えることもあります。

手洗いでもよいので、サッと洗って干すか、すぐに洗えない場合は、洗面器に石鹸水を作り浸したおき、できるだけ早く洗濯するようにしましょう。

また外出先で交換した場合は、他の荷物が母乳で濡れるし独特のにおいが移りやすいので、ビニール袋を持参して濡れたパットを入れておくようにしましょう。帰宅後はすぐにバックから出して、洗って干しましょう。

パットがない時の対処法

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紙パットのストックがなくなりすぐに買いに行けたいときや、布パットが全て洗濯中という場合は交換パットがなくて困りますよね。

なしで過ごすわけにもいかないので、そんな時はハンドタオルを4つ折りにしたり、肌ざわりのよいガーゼのハンカチを2枚重ねることでパッドの代用ができます。

ただ、防水効果がないので母乳が漏れやすいので、数枚用意して染み出していないかチェックしながら早めに交換しましょう。

上手く使い分けよう

産後しばらくして、母乳がたくさん出るようになる時期は短時間でも漏れやすくなるので、吸収力の母乳パットが望ましいと言えます。

また、産後は昼夜問わずに授乳とおむつ交換で時間に追われ、ママは睡眠不足になりがちです。空いた時間はできるだけ体を休めることを優先させたほうがよいので、洗濯しないで済む便利さからも紙パットがおすすめです。

ただ、ミルクとの混合の場合は、母乳も漏れにくいので布でも十分でしょう。その後離乳食が始まって、赤ちゃんが母乳を飲む量が減り、おっぱいの張りもなくなってきたら、布のパットに変えると経済的でもあります。

布パットを購入する際は、大体2もしくは4枚入りなので1セット購入して使い、肌に合うようならそのまま継続して使用していきましょう。合わないようなら、別の素材のものを1セット購入して使い、自分に合ったものを探しましょう。

一方紙パットは、少ないものでも1パック40枚程度入っています。始めは使い心地がわからないので、まとめ買いを避けて、2、3種類に絞って購入して、実際に身につけてみましょう。

あとは使い心地やコストなどを比べて、自分に合った母乳パットが見つかった時点である程度まとめ買いしておくと効率的です。

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