小学生の塾は必須?進路に合わせたスタートタイミングや選び方

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2018/09/03

高校受験や大学受験で、多くの子供が一度は通う塾。「塾へ通っていました。」という経験を持っている親御さんも多いのではないでしょうか?

「中学から通えばいい!」と思っていた学習塾も、今では小学生から通う子も少なくありません。特に都市部などのお受験が盛んな地域や、教育熱心な親御さんの多い地域では、小学校高学年になればクラスのほとんどの子供が塾へ通っています。

子供の学年が上がり周りのお友達が塾に通いだすと、妙に焦りを感じてしまう事があるかもしれません。徐々に気になってくる小学生の塾事情。

塾はいつ頃から通うのがベストなのでしょうか。小学校6年生からでは遅い?そもそも塾へ通う必要性はある?という疑問から、目的に合わせた塾の選び方まで。塾の活用法を紹介します。

小学生が塾に行く目的は主に4つ

文部科学省 の「子供の学習費調査」によると、現在は多くの小学生が学校以外で補助学習をしています。

その学習費は高学年になればなるほど上がり、公立では6年生以上・私立では5年生以上のお子さんの補助学習費用が、その他学校外活動費の割合を上回り、親御さんの子供への学習熱を伺わせます。

そもそもそれほどまでにお金をかけて、小学生の子供を塾へ通わせる目的は何でしょうか?

小学生の親御さんが塾へ通わせる目的は、大きく分けて4つあります。

<塾に通う目的>

  • 中学受験対策
  • 高校受験を見据えて基礎学力を身につける
  • 子供が授業についていけていない
  • 学習習慣を身につける

塾へ通わせる目的は、子供の成績や進路によって違いますし、親御さんの考えによっても異なります。

親御さんの考え方によっては、塾の必要性自体も変わってくるので、「通信教育で十分」「小学生の勉強は、親が家庭でみるので塾へ通う必要はない。」と判断する親も少なくありません。

中学受験対策のために塾へ入れる

早くから本格的な塾に通うお子さんの目的の多くは、やはり中学受験です。

中学受験は、残念ながら小学校の勉強だけでは対策ができません。

問題の解き方のテクニックなど、小学校では習わない範囲からも出題があるので、塾へ通う必要があります。

また、私立受験と公立受験では出題範囲や傾向が異なるのが中学受験の特徴なので、この点においても受験のプロの手助けが必要になってきます。

難関校を狙うお子さんの場合、小学校3年生あたりには塾に通い、受験対策の勉強を始めている子もいます。

高校受験対策も考慮。小学生のうちに基礎を固め成績アップを目指す

中学受験をしない場合でも高校受験を見越して、小学校高学年あたりから入塾をさせる場合もあります。

以前娘の入塾説明会へ行ったときにこんな説明を受けました。

「小学校4年生~5年生の授業は、中学の勉強の基礎になります。この辺りをしっかりと定着させておくことで、中学のテストの成績が大きく変わってくるので、それを見据えてしっかりと学習しておくことが大切です。」という説明を受けました。

たとえ中学受験をしなくても、いずれやってくる高校受験でよりレベルの高い高校を狙うためには、小学校のうちから学習を定着させておく。というのも一つの考え方のようです。

子供が授業についていけていない。学校の補習学習

小学校の高学年になってくると、徐々に勉強の壁にぶつかる子がでてきます。

社会や理科などで覚えることも増え、算数も割合や速さ、分数の計算など複雑な問題がでてくるからです。

この頃になると、学校の授業以外でも自ら勉強しないと、テストの点数がとれなくなってきます。

そのため5年生あたりから、「学校の勉強についていけない…」「急に点数が悪くなった。」という子供が見受けられるようになってきます。

小学校の勉強が嫌いになる前に、塾でフォローをしてもらう。というのも塾へ通う一つの方法です。

親御さんでは喧嘩になってしまうような勉強でも、気が合う塾の先生や、教え方が上手な先生と出会うことで、「勉強が楽しい!」と思えることもあります。

子供のやる気が出ることで、成績もぐんと伸びるお子さんもいます。

毎日集中してコツコツと。短時間でも机に向かう学習習慣を身に着ける

小学校の宿題は、もちろん知識の定着を目的としていますが、学習習慣を身に着けることも目的の1つです。

しかし予習という面においては、学校の宿題ではなかなか難しいです。塾へ通うことで、予習・復習の学習習慣を身に着けることができます。

また公文式などの補習塾では、何度でも繰り返す。毎日短時間コツコツと集中して。間違えたところは訂正しできるまでやる!というリズムを定着されることができます。

このタイプの補習塾は、まだ応用問題を養うよりも基礎を身に着けたい小学校低学年の子供が通うケースが多くみられます。

この学習習慣が、後の高校受験や大学受験に大きな影響を与えることは言うまでもありません。

小学校のうちから、しっかりとした学習習慣を身に着け、勉強のやり方を定着させることを目的として、塾へ通わせている親御さんもいます。

通塾のタイミングは、進路や親の考えによって異なる

小学生が塾に通う場合、いつから通うのがベストなのでしょうか?

色々調べてみた結果、「答えは親の教育方針や考え方によって違う。」というのが答えになりそうです。

というのも、中学受験を検討しているのであれば遅くとも小学校5年生には塾に入る必要があります。

もしも難関校を目指すのであれば、中学受験の対策カリキュラムが始まる、小学校3年生~4年生には入塾を考えた方が良いでしょう。

しかしいくら中学受験を考えていても、小学校3年生や4年生の時点で子供にやる気がない場合は、せっかく入塾をしても授業を楽しめなかったり、行くのが嫌になってしまったりと、塾自体がまだ早いという可能性もあります。

また5.6年生から勉強が難しくなるので、子供が自ら塾を気にかけるようになってきたり、テストの点数がとれなくなり、逆に親が勉強嫌いになる前に塾を考えるのケースもあります。

受験を考えていなくて、学校の成績も悪くない。そんな場合は、「塾自体へ行く必要がない。」という判断も間違いではありません。

小学生のお子さんが塾に入るベストタイミングは、子供の様子と親の教育方針によって決まります。

塾には多くのお金がかかります。周りに流されすぎず、これからの進路や塾の必要性を考慮した上で、通塾のタイミングを検討するようにしましょう。

塾を選ぶポイント。目的に合わせた塾選び

一言で塾と言っても様々。目的によって塾を選ぶことは大切です。塾の種類は大きく分けて4つあります。

今後の進路やお子さんの様子を見て、親御さんの考えに最も近い塾を選ぶと良いでしょう。

進学塾
受験対策をメインとした塾。難関校対策などをしてくれる塾です。
補習塾
学校の授業の補習をメインとしてくれる塾です。中学などになれば、定期テストの対策をしてくれます。
総合塾
受験対策から、授業のフォローもしてくれる総合的な塾になります。目的に合わせて、授業を選ぶことができるのが特徴です。
専門塾
英会話やプログラミングなど、専門的な内容に特化した塾になります。算数や国語の勉強とは別に通うケースもあります。

小学校4年生ごろから分かれる「受験コース」と「進学コース」

塾によっては、小学校4年生ごろから「中学受験をする子供向けのコース」と、「公立の中学へ進学する子供のためのコース」に分かれます。

また中学受験コースの中でも、「国公立受験コース」と「私立受験コース」にわかれていきます。

それぞれ勉強する内容が全く異なるので、今後の進路を考えてどのような勉強をさせていきたいのか?家庭で話し合う時期がやってきます。

中学だけでなく高校も含め、どの学校への合格実績があるのか?どのくらいの人数が合格しているのか?など、塾の実績や強みなども塾選びの大切なポイントになります。

気になる授業料は?コースによっては高額な費用がかかる

塾の代金は、決して安くないのが現状です。

値段は塾や教科・学年やコースによって異なりますが、小学校6年生になれば年間10万円はかかってきます。

夏休みなどの休みに行われる短期集中講座などのオプションをつけると、更に金額は加算されていきます。

もしも中学受験コースとなれば、年間60万円~100万円もかかってきますので、かなりの出費となります。

小学校低学年は、授業料が安い塾もあるので気軽に入塾しやすいのですが、年々どんどん授業料が高くなり、家計の負担が大きくなってしまった。という声も少なくありません。

中学受験をしない場合、「中学校3年まで通う場合もあり、気が付けば数百万円塾に支払っていた。」というケースも起こりえます。

中には、「塾代が支払いできない…」という深刻な状況に陥る家庭もありますので、塾選びは金銭面においても、しっかりと考慮して選ぶことが大切です。

実際に体験をして、親が直接塾の様子をチェックしましょう

HPで実績を見たり、先輩のコメントを見て「とってもよさそうな塾!」と思っても、実際通ってみると、子供たちがうるさくて集中できなかったり、先生との相性が合わない…ということもあります。

それでは、お子さんにやる気があっても成績がなかなか伸びなかったり、塾自体を「嫌だな…」と感じてしまう事もあります。

大手の塾であれば、教室を何店舗ももっているので、教室によって雰囲気にバラツキがあるのは仕方ありません。

塾の様子を実際に知りたい場合は、入塾体験をしてみるのも方法です。

また夏休みなどの長期の休みに行われる、短期集中講座に参加してみたり、全国統一テストや塾独自の一般の子向けのテストを受けてみましょう。

塾によってはテストを受けると、結果やお子さんの状況を詳しく先生がお話してくれます。その際に、先生がどのような先生か?苦手な教科を塾でどのように伸ばしていくのか?など、具体的なお話を直接することができます。

実際に体験をしてみて、長く通えそうな塾か?信頼できる先生か?子供だけでなく、親が目で見て判断するようにしましょう。

無理やり通わせるのは逆効果。自から行きたがるのを待つ

塾へ通う子供の中には、親が決めて塾へ行かせることがあります。

子供にやる気があればいいのですが、やる気がない場合は「宿題はやらない」「塾には行くけど、先生の話は上の空…」なんてことも。

高額な塾代を支払ってるのに、なかなか成績が上がらない…。それどころか、塾の授業についていけていない…という状況に陥ることもあります。

成績の部分だけに目がいき、成績が上がらないからと塾を転々と変わり、塾難民のような状態になってしまうお子さんもいます。

成績を上げてくれるプロフェッショナルがいるのが塾です。せっかくお金を出して通うのであれば、最大限の有効活用をしたいものですよね。

であれば、子供が自分で「塾へ通いたい!」と言ってくれるのを待つのも一つの方法です。

やる気のある子どもの能力はとてもすごく、驚くほど成績を上げることができる場合があります。お子さんと話し合って、子供をやる気にさせるのもいいでしょう。

なんとなく塾へ通うのではなく、塾にまかせっきりにするのでもなく、親御さんが子供の「やる気」を引き出してあげることも大切です。

塾の必要性は親が判断。入塾後も親のサポートは欠かせない

いかがでしたか?塾の必要性は、お子さんの状況や目指す進路によってもちがってきます。

最適なスタートタイミングや、子供に合った塾選びをするためにも、親はどうして塾に行かせたいのか?子供が塾で学ぶことがプラスになるのか?まずは考える必要があります。

また入塾してからも、親のサポート体制は欠かせません。

以前とある専門家の話で、「子供のほとんどは塾を楽しいと思っている。もしも楽しくない場合や成績が上がらない場合は、必ず何らかの原因がある。」という話を読んだことがあります。

子供が楽しくないと思う原因は、「塾の先生の話が面白くない。」「塾の勉強についていけない。」「人間関係に問題がある。」「先生との相性が悪い。」など、子供なりの原因が必ずあるというのです。

子供が入塾して、「塾へ行きたくない。」「成績がなかなか上がらない。」という場合は、子供ではどうする事もできない理由で塾が嫌なのか?成績が上がらない理由は、子供自身に原因があるのか?それとも少し手を差し伸べてあげれば解決することなのか?

小学生の場合はまだまだ、入塾後も親が子供の様子をチェックする必要があります。
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