段ボールで子供の想像力を育てるごっこ遊び!家や秘密基地に変身
子供はなぜか狭いところが大好きです。クローゼットの中や、カーテンの後ろ、段ボール箱があればその中にスッポリ収っています。
そんな子供の特性をキャッチして可愛い組み立て式のダンボールハウスがおもちゃとして販売されていたりもします。
手軽に無料で手に入る段ボールで家や秘密基地を作って遊びませんか?創作遊びは子供の想像力や独立心をたくましく育てます。
作って楽しい「ごっこ遊び」をご紹介します。
子供が狭いところに入りたがる理由
子供はなぜか、体がスッポリ収まる狭い空間が大好きなようです。
気が付けば洗濯かごに入っていた。押し入れで勝手に隠れていた。カーテンにくるまっていたなど経験ありませんか?
家電を購入したあとの大きめの段ボール箱が置いてあれば、絶対その中に入って何か遊んでいたりします。
自分サイズの狭さが居心地いい三次元空間
この箱の中に入りたがるのは年齢的なものもあるようで、発達心理学者のエリクソンの「人間の8つの発達段階」によると、3歳から5歳は「自発性対罪悪感」という段階に当たるそうです。
発達心理学者のエリクソン(Erikson, 1950)が分けた人間の8つの発達段階によると、3~5歳の子どもは「自発性対罪悪感」の段階を経験している。その前の「自律性対恥」段階において徐々に親から独立した一個人である自分に気が付き始めた子どもは、自分で考えて自分で行動したがるようになる。日本子ども学会
「自分で考えて行動したくなる年頃」で、段ボール箱に入ったり、家や秘密基地に見立てたりして遊ぶのは理にかなっているらしいんです。
確かに小学生にもなるとやらなくなってきますね。段ボール箱に体が収まらなくなってくるのもこの時期ですが…。
自分サイズの空間で自在に遊べるダンボール箱は3歳以上7歳位までの子供には素晴らしく魅力的なおもちゃと言えるようです。
五感や想像力を育てる玩具に、積み木やブロック、粘土、ままごとなどがありますが、段ボール箱にはさらに三次元の空間を感じながら遊べる特別感があるみたいです。
茶色い段ボールのお家も子どもには夢のお城
実は私にもダンボールハウスで遊んだ記憶があります。
親戚のお兄ちゃんたちとダンボールをワンちゃんの家に見立てて、ワンちゃんごっこをよくやりました。
思い返せば犬になりきっていた記憶が…(笑)
そうなんです。子どもの想像力が様々な空間やごっこ遊びを生み出すのです。
ただでお店からもらってきた段ボールで子どもたちが自由にお家を作る。これが手作り仕様のダンボールハウスです。
窓はどんな形にしようかな。2階建てにしようかな。煙突もつけちゃおうかな。屋根の色は赤にしようかな…
【ダンボールハウスの作り方】
~用意するもの~
- 段ボール箱 1~2個
- ガムテープ
- ボンド
- カッター
- はさみ
- ペン
- 色紙
- ハギレなど
~作り方~
- 段ボール箱の蓋と底になる部分を開け、縦に立てて角をガムテープで留め四角い筒状にします。
- この形をベースに、入口を切り抜いたり扉状にしたり、窓を切り抜いたりします。屋根がいるなら屋根も作りましょう。
- 窓をハギレで縁ったりカーテンをつけてみたりしてみるのもいいですね。色紙なども使ってカラフルに飾り付けましょう。ペンで絵を描くのもいいですね。
段ボールを2個つなげば大きな家になりますし、大きく窓を作ればお店屋さんごっこもできますね。
窓などを作るときもどんな大きさ形にするか、子どもたちの意見を聞いてあげてください。幼稚園のお友達と一緒に作るのも楽しいですよね。
イメージをふくらませていくうちに、子供からも色々手作りアイデアが出てくるかもしれませんね。
ただ、刃物を使う部分は大人がしてあげてください。段ボールを切るのは力もいりますし手を切らないよう気をつけてくださいね。
できるだけ子ども自身に作らせましょう。自分のお家を作るワクワク感や出来上がった時の達成感も味わえますし、作る過程で三次元的な想像力を使います。
秘密基地は男の子の冒険心をくすぐる!
男の子には堪らない秘密基地ごっこ。「秘密基地」という言葉に冒険心がムクムク湧いてきます。
秘密基地はダンボールハウスをいくつも連結したり、覗き窓にラップの筒を差し込んで望遠鏡のように仕立てるのも雰囲気が出ますね。
ママのお許しがいるかもしれませんが、ダンボールハウスの中に隠れながら食事をするのも一興です。サバイバルメニューを用意してあげましょう。
手で食べられるようなものや缶詰、紙皿や紙コップに料理をいれてスプーンやフォークで食べる趣向はどうでしょうか。
子どもの成長過程に必要な楽しいごっこ遊びです。子どもたちのファンタジーの世界に笑って協力して上げてくださいね。
いらっしゃいませ!お店屋さんごっこで社交性を育てる
お店屋さんごっこは疑似体験の一つですが、大人の真似が気持ちいいおしゃまな遊びです。何屋さんをするのか決めるのも楽しいですよね。
商品を売る人、買う人の役割分担も子どもたちで自然と話し合ってき決めます。コミュニケーションが活発になる遊びで社交性が育ちます。
ケーキ屋さんならいくらのケーキを売るのか…箱にいれて売るのか、保冷剤は付けるのかなど、普段の経験から色んな想像をしながら遊びます。
どんな種類のケーキを売るのか気になりますよね。
やはり本人の好きなケーキが売られることになるんでしょうか。(笑)
ダンボールを丸く切ったクッキーもいいですが、本物のクッキーを店先に並べてみるのもその場で食べられて楽しいですね。
大人も子どもに合わせてごっこ遊びの世界に入り込みましょう。お客様に対応する子どもの大人ぶった口調が面白いと思いますよ。
ダンボールハウスの組立キットも色々売り出されているようです。お店屋さんタイプで白いボディにシールを貼ったり自由にお絵描きができるものもあります。
作るの簡単!その他ダンボールおもちゃ
あまり凝ったものは作るのが難しいですから、子どもが少し頑張って大人が手伝ってできるレベルの簡単なダンボールのおもちゃ作りもご紹介しておきましょう。
自宅の室内で遊べるもの、子ども会など大勢で体育館など広いところで、みんなで遊べるものなど使い分けてくださいね。
段ボールの電車やバスで運転手に変身!
体がすっぽり収まるダンボールの乗り物。段ボール箱のサイズ次第でタクシーや、バス、電車など乗り物が簡単に作れます。
ダンボールの底を閉じて天井は開けておきましょう。ボディに本物らしく乗り物の絵を描きましょう。
前面に引っ張れるような紐をつければ、子どもを乗せて移動することもできます。お子さんも大喜び間違いなしです。
ダンボール工作はアイデア次第で何にでも変身します。材料素材がしっかりしているのでなかなか壊れず長持ちするところもいいですね。
電車ごっこに飽きて、壊れたあとは資源ゴミとして回収できるところもエコです。
子どもが大好きな戦いごっこも本格的な武器で勝負!
子どもは戦いごっこが大好きです。少々うるさいのが玉にキズですが…。どうせならカッコイ武器を作ってみましょう。
写真入りの詳しい作り方はこちらにバッチリ掲載されていますよ。参考になさってくださいね。
手裏剣などの小道具もあるといいですね。これは折り紙で作ってもいいかと思います。そうそう、戦国武将のような鎧もダンボールで作っちゃいましょう!
他にも、段ボールを何枚かボンドで貼って、重ねて厚みを出した、機関銃やピストルもカッコイイと思いますよ。
時代のまぜこぜや和洋折衷なのはご愛嬌ということで、子どもたちが楽しんでくれればOKです。
運動会などで使えるキャタピラー!体育館など広い場所での遊び
少し大型のダンボールおもちゃ「キャタピラー」は大勢で競争できて子どもも大人も盛り上がります。
「キャタピラー競争」は部屋の中では難しいですが、町内会の運動会や子ども会のゲームなど、大勢で遊ぶ時には簡単で安あがりに作れますね。
中に入る選手には段ボールで視界を遮られるため前が見えません。「もっと右右!」など応援する周りもエキサイトする楽しいゲームです。
やや幅広に作ると、二人並んで中に入ることができますね。親子でキャタピラー競争も楽しいと思いますよ。
大掛かりなダンボールで作る迷路
大人数で作る「ダンボール迷路」はみんなで力を合わせて作る喜びがあります。ちょっとしたイベントにおすすめです。
少し高さのある段ボール箱をそのまま5列×5列という具合に、全体が四角形になるようくっつけて通り道にトンネル状の穴を開けます。
PTAや子ども会などで予算があるのなら、使用後畳んで保管でき何度も使える組み立て式ダンボール迷路のショッピングサイトもありますので紹介しておきましょう。
例に上げた5列×5列のもので49,500円から揃えているようです。
ダンボール迷路専門店ネット通販ショッピングサイト
ダンボール迷路専門店ショッピングサイト【ダンボール迷路通販】
段ボールの手作りおもちゃはアイディア次第!
店先からもらってくる段ボールと、家にある道具で簡単にできちゃう手作りおもちゃ。人気のいくつかを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
子供が狭い場所を好む性質から生まれた想像力の賜物、ダンボールハウス。子どもたちは自分のお城のような気持ちできっと嬉しいんでしょうね。
ダンボール作品の装飾には、牛乳パックやペットボトル、ママが手芸で使うようなフェルトやハギレ、リボンなども利用してみましょう。
心も豊かになるアイディアおもちゃを、まずは自宅で作ってみませんか?パパもママも童心に返ってダンボールハウスや秘密基地を制作してみてくださいね。”