チェックリストで子供の発達障害が分かるかも?相談前にやってみて!
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チェックリストでは診断を断定することはできませんが、どういう傾向がありどういう支援が必要になってくるのか、明確になります。
発達障害での一般的な広汎性発達障害と注意欠陥多動性障害(ADHD)の分類で見ていきます。
「生活」「言葉」「動作」のそれぞれチェックリストをまとめましたので参考にしてみてください。
広汎性発達障害のある子供に見られる特徴
広汎性発達障害をもつ幼児期の子供は、ママやパパが呼びかけても無反応だったり、逆に音楽やくしゃみ、雷など大きな物音が苦手です。
音に対して敏感なので耳を塞いでしまうことも。
感覚過敏なところもあるので、夏から冬に変わる衣替えの季節には半袖から長袖を着用することに対して嫌がることがあります。
また、洋服の生地の堅さや柔らかさ、チクチクした服などはとても嫌がる傾向にあります。
0~2歳児のチェックリスト
- 呼びかけても視線が合わない
- 発語がない、同年齢の子と比べて発する単語が少ない
- 歩くのが遅かった
- かんしゃくを起こす
- 夜泣きがひどい
- あやしても笑わない
- 人まねやごっこ遊びをしない
- 指さしをしない
- 後追いをしない
3~4歳児のチェックリスト
- 呼びかけても視線が合わない
- 初めての場所や経験に対して警戒心が強い
- 肌に触れたりする感触が敏感
- 奇声を発したり、同じ言葉を繰り返して言う
- 音に対して敏感に反応する
- じっとしていられず立ったり座ったり落ち着きがない
- お友達と遊ばないで1人で何時間も遊んでいる
- 手づかみで食べたり、上手に食べることが難しい
- 同じ遊びを何時間もしている
- 途中で止めることができず、止めさせようとするとかんしゃくを起こす
- キラキラしたものや光るものが好きでずっと見ている
5~6歳児のチェックリスト
- 視線が合わせずらい
- 気持ちが不安定で落ち着きがない
- 子供たちと同じ行動をするのを嫌がる
- 人見知りが少なく、警戒心がない
- 座っているときに指を動かしたり、体が動いている
- 手を使うことが苦手(お箸を持つ、はさみを使うなど)
- 言葉と言葉の間に助詞を入れずに話す
- 暑さや寒さに対して鈍感なところがある
- おもちゃを並べたり、毎日同じことを繰り返して遊んでいる
- 音に対して敏感に反応する
【生活】感覚が過敏!
- 呼びかけても視線が合わない
- 初めてのことに対してかんしゃくを起こす
- 物音などに敏感で夜泣きがひどい
- 初めての場所や経験に対して警戒心が強い
- 初めての場所でかんしゃくを起こしやすい
- 肌に触れたりする感触が敏感
- 音に対して敏感に反応し、耳を塞ぐ
- 暑さや寒さに対して鈍感なところがある
- ちょっとした汚れやにおいなどに敏感で使うことができない
- 洋服の感触によって着れるものと着れないものがある
- 服が汚れるとすぐに着替えたがる
- どんな虫でも異常に怖がる
【言葉】対人関係をうまく築きにくい
- 独り言が多く、アニメのセリフやCMのまねすることが多い
- 奇声を発したり、同じ言葉を繰り返して言う
- 言葉と言葉の間に助詞を入れずに話す
- 人の気持ちを考えて話すことが苦手で相手を怒らせてしまう
- 話がまとまっておらず何について話しているのか分かりずらい
- 状況に合わない発言をしてしまう
- 大人びた表現を遣うことがある
- 「これでいいよね?」と何回も確認してくる
【動作】手先を使うことが苦手な傾向
- ハイハイやお座り、歩き始めるのが遅かった
- じっとしていられず立ったり座ったり落ち着きがない
- お友達と遊ばないで1人で何時間も遊んでいる
- 手づかみで食べたり、上手に食べることが難しい
- 気持ちが不安定で落ち着きがない
- 子供たちと同じ行動をするのを嫌がる
- 座っているとき小刻みに体が動く
- 手を使うことが苦手(お箸を持つ、はさみを使うなど)
- おもちゃを並べたり、毎日同じことを繰り返して遊んでいる
- 知らない人に平気で話に行ったりする
注意欠陥多動性障害(ADHD)のある子供に見られる特徴
ADHDの子供は人の話に割り込んだり、喋ったらいけないときに喋ってしまったりと落ち着きがなく注意をされることも多くなります。
相手を困らせようとしていなくても暴言をはいて怒らせてしまったり、話したいのに手が先に出てしまいトラブルになることも。
問題行動がひどくなった場合はお薬を処方することで落ち着く場合があります。
0~2歳児のチェックリスト
- 寝返りをうつことが多く、落ち着きがない
- 呼びかけても視線が合わない
- 寝つきが悪い
- 抱っこされるのを嫌がる
- 知らないところに行くとかんしゃくを起こす
- おもちゃの扱いが乱暴で投げたりする
- 順番が待てない
- 目的を見つけるとすぐに走り出してしまう
3~4歳児のチェックリスト
- じっとしていられず立ったり座ったり落ち着きがない
- 高いところに登ったり「止めなさい」と注意をしても止めない
- 動き回っていてケガが多い
- 知らない人に話しかけたり警戒心がない
- 集中することが難しく、すぐに飽きてしまう
- 静かにしなければいけないところでずっと喋っている
- お友達にちょっかいを出したり、手を出してしまう
- おもちゃを投げたり潰したりして乱暴に扱ってしまう
5~6歳児のチェックリスト
- じっとしていることがなく落ち着きがない
- 忘れ物が多く散らかっている
- 集団生活が苦手で、1人でいることが多い
- 順番が待てずに割り込んでしまう
- 計画性がもてず物事の順序だてができない
- 友達にちょっかいを出したり邪魔をして友達関係がうまくいかない
- 宿題や課題を最後までやり通すことができない
- 相手の話を最後まで聞かずに喋りだしてしまう
- イスにじっと座ることができず動き回ってしまう
【生活】情緒が不安定
- 片付けがなかなかできず、片付けてもなくしてしまう
- 忘れ物が多く同じことを繰り返してしまう
- 机の物を落としたり、コップを倒すことが多い
- 学校生活の決められた課題を進めることができずボーとしている
- 眠りにつくまで時間がかかり、睡眠不足になっている
- 整理整頓が苦手で散らかっていることが多い
- 夜になるとテンションがあがっている
- 怒られてもボーっとしているため何回も怒られてしまう
- 時間の感覚がないため遅刻が多い
【言葉】コミュニケーションが苦手
- 他の人が喋っているのをさえぎって自分が喋りだしてしまう
- 静かにしなければいけない場所でも1人で喋っている
- 話す前に手が出てしまい、トラブルが絶えない
- 話を最後まで聞いておらず注意が散漫している
- 暴言を吐いてお友達を怒らせてしまう
- 自分を守るために言い訳をして嘘をついてしまう
- 乱暴な口調が多いため扱いにくい子、と誤解されてしまう
- 思ったことをすぐに口に出してしまう
- 平気で嘘をついてしまうため怒られることが多い
【動作】衝動性が強い傾向
- 気になるものを見つけたら周りを見ずに飛び出してしまう
- 椅子に座っていることが難しく、立ち歩いてしまう
- 座っていても、横を向いたり後ろを向いたり常に動いている
- スーパーなどで気に入ったおもちゃがあると夢中になりすぎて迷子になる
- 高いところに登ったり、入ってはいけないところに入ろうとする
- 周りを見ていないのでケガが多く、人にぶつかってしまうことがある
- 同じ間違いを何回も繰り返す
- テンションが上がると奇声を発したり、大声を出したりする
- いきなり叩いたり、相手を驚かせようとしたりする
- 常に落ち着きがなく、じっとしていることが少ない
注意欠陥多動性障害についてはこちらに詳しく載っています。
チェックリストで分かったことを専門機関で伝えよう!
これらのチェックリストは全てのお子さんに当てはまるわけではなく、色々な特徴や関係性を持つのがふつうです。
3歳くらいまでは専門機関へ相談したけれど「様子をみましょう」と、診断されることがあります。
大きくなるにつれて、障害の診断名も変わってくるため、まずは様子をみながら再度受診してもいいでしょう。
診断を受けることによって、園や学校で支援を受けられるほか家族のサポートも充実していますのでたくさんのメリットがあります。
発達障害の診断についてはこちらを参考にしてみてください。
何よりも子供の困り感を知ることができ、子供の生き辛さを減らすことができます。積極的に利用して、これからの育児を楽しみたいですね!