防災ゲームで、遊びながら防災知識を習得!おすすめゲームのご紹介

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2018/08/31

自然災害の多い国・日本。いつ自分の身に降りかかるとも知れない災害に対して、私たちは常にモノも心も備えておかなければなりません。

しかし、これまでに大地震や水害などを経験してきた大人たちとは違い、子どもたちはその怖ろしさを想像し、自分事として考えるのは難しいかもしれません。

そこで、初めての防災教育に、防災ゲームを取り入れるのはいかがでしょう?ゲームを通じて遊びながら、子どもたちに防災知識を楽しく学んでもらいましょう!

防災を遊びと捉えるなんて…と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、まずは防災について知るきっかけを子どもたちに与えることが大切です。

それに、防災ゲームはただの遊び感覚ではなく、きちんと真剣に防災と向き合う仕掛けが施されているものもたくさんあります。ボードゲーム、カードゲーム、パソコンやスマホアプリで遊べるおすすめの防災ゲームをご紹介します。

ボードゲーム…災害時の問題解決力を身に付ける

まずはボードゲームから、すごろくを2種類ご紹介します。すごろくと言っても、防災教育仕様の工夫が施された、一般的なものとは一味違う作りになっています。

防災すごろくゲーム「GURAGURA TOWN」(NPO法人プラス・アーツ)

  • 対象:8歳~
  • 人数:2~4人
  • 価格:3,780円(税込)

プレイヤーはボード上の「GURAGURA TOWN」で、明日のイベント(キャンプや誕生日会など)に向けてお買い物をします。その最中、GURAGURA TOWNには地震を始めとする様々なハプニングが発生!

どうすればトラブルを乗り越えられるか、手持ちのアイテムをどのように活用するかを考えながら先に進み、お買い物を完了させて目的地に到着すればゴールです

災害発生時に身の回りの物を使ってどう対応するかの、知恵や工夫を学ぶことができます。

「いえまですごろく」

  • 人数:3~6人
  • 対象:小学4年生~
  • 価格:3,888円(税込)

塾・公園・ショッピングセンター・駅という、子どもが一人で過ごしていそうな4ヶ所をスタート地点とし、「家に帰って家族と再会する」というゴールを目指すすごろくゲーム。

サイコロを振って出た目の数進むという点は普通のすごろくと同じルールですが、時にはプレイヤー同士で協力して問題を解決しないと先に進めないマスもあります。

実際の災害現場においても、人々の協力は必要不可欠。「こういう時どうすればいいんだろう」とみんなで考えながらゴールを目指します。

「防災を楽しみながら知る」ということに重点を置き、楽しめる仕掛け・考えるきっかけが散りばめられたゲームです。

カードゲーム…多彩なバリエーションから選べて低価格

防災ゲームの中で最も多いのが、カードゲームの形態。それぞれに趣向が凝らされた作りになっています。ボードゲームに比べて全体的にリーズナブルな価格設定になっており、無料でダウンロードできるものも!

幼児向け防災教育用カードゲーム「ぼうさいダック」(社団法人日本損害保険協会)

  • 対象:幼児から小学校低学年の児童
  • 価格:1,000円(税込)

12種類のカードがあり、表面には災害の絵が、裏面にはその災害に備えるポーズを取ったアヒルの絵が描かれています。たとえば、地震の絵が描かれたカードの裏面には、アヒルが頭を守りながら体を丸めているイラストがあります。

進行役が表面の絵を子どもに見せ、子供はその対応行動のポーズを素早く取ります。イラストを使って分かりやすく伝え、体を動かしたり声を出したりして学べるという、幼児や児童でも楽しく防災知識を習得できるゲームです。

防災カードゲーム「シャッフル」(NPO法人プラス・アーツ)

  • 人数:3~8人
  • 対象:6歳~
  • 価格:1,543円(税込)

山札カードから、「AEDの使い方」「消化器の使い方」などのお題が書かれたカードを開きます。プレイヤーはそれぞれのお題に関連する手順を、手札の手順カードから選んでお題カードの横に並べます。

手順は全部で4つ。4枚目の手順カードを出したプレイヤーは、4枚の手順カードを正しい順番に並べ替えます。順番が合っていれば、そのプレイヤーはポイントをゲット!最も多くのポイントを獲得したプレイヤーの勝ちです。

「応急手当」「防災知識」「救護・救助」「サバイバル」の4つのジャンルから、合計12種類の防災知識を学べます。

災害対応カードゲーム教材「クロスロード」(チームクロスロード)

  • 人数:5人~
  • 価格:5人分2,057円

文部科学省が大地震の被害軽減を目的として進める「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」の一環として開発された、災害対応カードゲーム教材。阪神・淡路大震災の際に被災者対応を行った神戸市職員へのインタビューをもとに制作されました。

ルールはシンプルで、問題カードに書かれている事例に対して、プレイヤーがYesカード・Noカードを使って意見を表明するだけ。

この問題カードには、実際に当該職員が感じた「ジレンマ」が記載されています。例えば、「避難所にいる3000人の避難者に対し、2000食の食糧を確保した。配布しますか?」など、Yesを選んでもNoを選んでも何かを犠牲にしなければならない難しい問題です。

それぞれのプレイヤーが意見を表明した後、なぜその答えを選んだかについて、議論を交わします。

Yes・Noの意見分布で多数派になったプレイヤーには、青の座布団が配られます。また、1人だけ違う答えを選んだ場合、そのプレイヤーには金の座布団が配られ、他のプレイヤーは何ももらえません。10枚の問題カードを終えた時、もっとも多くの座布団を獲得したプレイヤーの勝ちです。

ただ、この問題に正解というものはないので、勝敗はあまり気にするところではないように思います。このゲームの良いところは、実際に起きた困難な問題を自分のこととして考えられる点や、他者の異なる意見を聞ける点です。

【無料】防災カルタ(全労災)

読み札には防災の知識が、絵札にはそれに対応するイラストが描かれており、普通のカルタと同じルールで遊べるので、おうち遊びの延長として取り入れやすくなっています。

読み札の裏面には解説も書かれており、絵札を取った後にそれを読み上げることで、より深い防災知識を身につけることができます。

全労災のホームページから無料でダウンロードできるので、プリントアウトして家族やお友達と遊んでみましょう!

【無料】防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」(国土交通省)

  • 人数:2~6人
  • 対象:小学生以上

災害が起こると、どんな被害が想定されるか?どういう対策が必要か?が、A~Dの4枚のカードに分けて書かれています。災害の種類は「すいがい編」「つなみ編」それぞれ7種類ずつ。

紹介されている遊び方は以下の3つです。

  • 七ならべのように、各災害のAのカードを場に並べておいて、それに続くB以降のカードを手札から選んで並べていく
  • 同じ災害のカードをペアにして、ババ抜きのように遊ぶ
  • 対策が書かれたDのカードを読み札にし、それに対応するA~Cのカードを取り札にして、かるたのように遊ぶ

これ以外にも、自分でルールを考えて自由に遊んで良いそうです。国土交通省のホームページから無料ダウンロードできますよ。

パソコンやスマホのアプリでも!

ボードゲームやカードゲームと違うのは、スペースを必要としないこと、一人でも遊べること。こちらでご紹介しているのは無料のものばかりなので、気軽にチャレンジできますよ!

震度6強体験シミュレーション(内閣府「TEAM防災ジャパン」)

「部屋にいる時に震度6強の地震が起きたら」という想定のもと、どのような危険が起こりうるか、どのように対応すれば良いかをクイズ形式で出題してくれるシミュレーションゲームです。

間違った答えを選んでしまうと、「生き残りレベルゲージ」が100点からどんどん減っていきます。ゲージが0になるとゲームオーバー。高得点獲得を目指しましょう!内閣府「TEAM防災ジャパン」のページからダウンロードできます。

避難ゲーム~あなたは、無事避難できるか?~(消防防災博物館)

会社にいる時に地震が発生!オフィスにあるアイテムの中から持って行くものを選び、それを駆使して家族との再会を目指すゲームです。

「消防防災博物館」というサイトのブラウザ上で無料プレイできます。こちらのサイトには避難ゲーム以外に消防関係のゲームも公開されているのでおすすめです。

東京防災アプリ(東京都)

「東京防災」は、もとは東京都が作成し、都民に無料配布した防災ブックです。地震を始めとする災害に対する備え、発災時の対処法など、実用的・実践的な内容が盛り込まれていることで話題になり、書店で販売されるまでに至りました。

そしてこの「東京防災」にはアプリ版が存在します。ダウンロードは無料。書籍版「東京防災」の内容に加えて、アプリ版ではなんと防災ゲームも楽しむことができます!

ゲームは、地震が発生した時の行動をストーリー仕立てで学べるシミュレーションゲーム。その他に、防災知識を学べるクイズもあります。

更に、クイズに正解したり、アプリ内の記事を読んだりすることで、公式キャラクター「防サイくん」の部屋に防災グッズが増えていく「防サイくんのおうち」というコンテンツも。

防災に役立つ情報が書かれているだけでなく、楽しみながら知識を身に付けられる充実の内容で、都民ならずともスマホに入れておきたいアプリです。

防災ゲームで、子どもも防災を「自分事」に!

災害に見舞われた時、子どもが必ずしも親と一緒にいるとは限りません。だからこそ、お子さん自身が防災知識を身に付けることは非常に重要です。

防災ゲームの良いところは、言って聞かせたり本を読ませたりするだけでは与えられない「自分のこととして考える」を与えてくれるとこと。自分事として考えるだけで、身につく知識の量や心構えはぐんと大きくなるはずです。

防災ゲームはどれも、子どもたちに防災を身近に感じて欲しい、楽しく学んでほしい、という思いが込められたものばかり。

ぜひその力を借りて、家族や友達との交流を深めながら災害への備えをしてくださいね!

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