子供に読書習慣が身につくおすすめの本で読書好きな子に!

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2017/09/11

本を一生懸命読んでいる子供

子どもの頃の読書は大人になってからの読書とは少し違います。

大人の読書は知識や精神的な安らぎを求めることが多いのに対し、幼児期の精神的な成長過程で触れる本はその子の心にダイレクトに訴えかけることで、心そのものを形作ってしまうのです。

「子供の心を育てる」という方法の1つに、子供の頃の読書があります。

読書習慣をつけたいと願う親は多いですよね。それもそのはず!幼い頃から自然と本に慣れ親しんでいた子は大きくなっても『読むという行為』に抵抗がないのです。

本を読む習慣をつけさせるには、子どもが好きそうな本を教えてあげることが近道です。幼い時に名作をたくさん触れることで、本好きにさせるとともに健全な心を育てましょう。

本のチョイスに気を配らなければいけない幼少期におすすめの本を5冊紹介します。

【リンゴかもしれない】から柔軟な視点を学べる

リンゴかもしれない

    この本は、以下のような家族におすすめしたい本です。

    • 独特な視点を持っている子ども
    • そうでなくとも、自分と違う見方を楽しめる心を持っている子ども
    • 個性的な考え方を身に着けて欲しいと親が願っている

    テーブルの上に置いてある一つのリンゴ。普通に見ればそれはリンゴでしかないけれど、リンゴじゃなかったとしたら何だと思いますか?

    赤い顔の宇宙人、金魚が丸まったもの、何かのたまご?

    【リンゴかもしれない】はそんなヘンな考えや変わった視点を推奨しているかのような面白い絵本です。

    その人にしか生み出せないものに希少価値が付く世の中です。常識の範囲内でしか物事を考えられないと、これからの社会を生き抜いていくのに心もとないのではないでしょうか。

    絵と文両方を担当する作者はヨシタケシンスケさん。ヨシタケシンスケさんのイラストは柔らかいタッチで描かれているので、キャラクターが皆、親しみやすい表情をしています。

    文字が少量でイラストが多めという配分で子どもを最後まで飽きさせない本です。ヨシタケシンスケさんのイラストのホンワカさは大人から子どもまでをも魅了します。

    マンガの吹き出しのごとく、イラストのそばに書かれたセリフが、意表をついて思わず吹き出してしまう面白さです。

    子どもは漫画タッチの細かい文字や記号、「ビシッ」「トゥ!」との擬態語、擬音語が大好きなので、その全てを凝縮したようなヨシタケさんワールドへどんどん引き込まれていくのです。

    子供は楽しみながら、世の中のもの全てについて答えは一つではないことを学び取ってくれるはずです。

    【おまえうまそうだな】で考える本当の強さ

    おまえうまそうだなという本

    • 恐竜大好き
    • どちらかといえば、わんぱくな子
    • 時にはお友達を泣かせてしまうことだってある

    そんな、元気いっぱいの子供に是非読んでもらいたい本の一つです。

    主人公がティラノサウルスという、男の子の大半は食いつくこと間違いなしの設定で、年齢問わずに支持され続ける絵・文ともに宮西達也さん作の本です。

    数年前に映画化され、シリーズ化もされていますから、知っている人も多いのではないでしょうか。

    こちらの絵本の特徴の一つはお洒落なイラストです。恐竜は大きくて怖くて無敵だと思っている子どもが多い中、そうでないティラノサウルスをコミカルに愛らしく描きます。

    キャラクターがティラノサウルスというだけで子どもの食いつきはバッチリですが、合わせてコミカルなイラストと文章に施された工夫きらりと光ります。

    無駄な言葉を使わずにずばり文脈と意図を伝える技術はまさに芸術。子どもが好きな擬態語、擬音語を所々に入れ込むことも忘れていません。

    読みやすい文とハラハラさせるストーリー展開に子どもはくぎ付けになってしまうのです。

    肝心のストリーは終始、無敵(?)のはずのティラノサウルスが、弱い(?)はずの小さい恐竜の赤ちゃんに振り回され続けます。

    徹底して描いているのは、強いといわれるものが持つ心の悩みや弱さです。それとは対照的に、弱いとされるものが持つ強さやひた向きさが際立っています。

    仮面ライダーや恐竜といった強いものにあこがれる子は多いですが、時にそれは強いは力の強さと勘違いしてしまうこともあります。本当の強さは力だけではないことを子供にわかってもらいたいと願います。

    【コんガらガっちぬきあしさしあしすすめの本】で感じる言葉の面白さ

    コんガらガっちぬきあしさしあしすすめの本

    • 迷路が好きな子供
    • 間違い探しやそれに似たゲームが好きな子供
    • ダジャレのような言葉遊びが好きな子供
    • 文字を勉強し始めたばかりの子供

    上記に当てはまるお子さんには特におすすめしたい絵本が【コんガらガっちむきあしさしあしすすめの本】です。

    絵・文ともにNHKの人気教育番組「ピタゴラスイッチ」の企画・制作を担当しているユーフラテスというクリエイティブグループによります。

    それはまさに面白さとおしゃれさの宝庫です。一番の特徴はかなり細かく書き込まれたイラストたち。ページの端から端までびっしりと様々なイラストで埋め尽くされています。

    子供はど真ん中に大好きなタイプの本だと思います。細かい絵の一つ一つに何らかの仕掛けが隠されているからです。

    例えばキャラクターの名前がおかしなネーミングだったり、迷路の先が行き止まりだったり。そういったことの一つ一つを見つけては喜び、さらに探しては面白がるを子どもはエンドレスでに繰り返すことでしょう。

    一度はまると子どもは同じ本の同じ個所を飽きるほど何度も声に出して読みます。しまいには暗記するほどです。

    この本がそれほど子どもにとって、面白く注意を引くものだということなのでしょう。一度のみならず何度も読めてその都度楽しめるのがこの本の良いところだと思います。

    【エルマーのぼうけん】で仮想冒険しよう!

    エルマーのぼうけん

    • 冒険好き
    • 未知のものに対する好奇心が旺盛
    • 想像力が豊か

    そんな子供におすすめの本はご存知、【エルマーの冒険】です。子どもの頃に読んだというママは多いのではないでしょうか。

    【エルマーのぼうけん】はルース・スタイルス・ガネット作、ルース・クリスマン・ガネット絵の児童書の定番ともいえる名著です。

    この本は子供がひとりで読むには少し無理がありますので、読み聞かせ向けの本です。

    寝る前に読んであげる本としては最適だと思います。子供はハラハラドキドキの冒険の旅へと夢の中で出発できることでしょう。

    エルマーが長らく愛されるのは単純に、子どもたちに夢を与えることのできる本だからです。

    子どもは恐怖心や警戒心が大人に比べて薄いため、未知の冒険に対しての興味だけが先行します。とはいえ、実際の冒険はやろうと思っても簡単にできるものではありません。

    この本を読むことで、子どもはエルマーと一緒に仮想冒険の旅という経験をつめます。仮想冒険は子どもの想像力を膨らませる起爆剤です。ジャングルの冒険に心躍らない子はいません。

    ジャングルで出会う動物に、どうやって対処していこうかと知恵を絞るエルマー。エルマーが考え出す奇想天外な対処術に子どもは耳をそばだてて聞き入っています。

    「こんな時、あなたならどうする?」と聞いてみるとまた、面白い答えが返ってきそうです。

    【ゾウの森とポテトチップス】で知る社会問題

    ゾウのポテトチップス

  • 動物が好き
  • 絵ではない写真のビジュアルにも抵抗がない
  • 親が社会に対する視点を持ってほしいと願っている

そんな子にノンフィクション入門編として読んでもらいたい本が【ゾウの森とポテトチップス】です。

写真、文ともに横塚眞己人さんの作品です。

この本は絵ではなく、著者の横塚眞己人さん自身が撮った貴重な写真で紹介しています。野生のゾウが何頭もつらなり泳ぐ姿は圧巻です。

自分が社会の一員だという意識は、大人はもちろん子どもであっても持てるにこしたことはありません。

皆で一緒に生きていると意識することで、自己中心的な考えや行動をおのずと避けるようになり、広い視野を持てるからです。

【ゾウの森とポテトチップス】の本は、おやつのポテトチップスから今、社会で起きている問題を知り、それについて考える機会を得ることができます。

この本の一番のウリは、著者自身がとったメッセージ性の高い写真の数々です。動物園では決して見られないような珍しい動物のリアルな表情に子どもは釘付けになります。

子どもだからわからないのではなく、子どもならではの鋭い感性だからこそ感じるものがあります。それはやがてその子の核となるもののはじまりかもしれません。

百聞は一見に如かずで、いくら「自然を大事にしよう。」と口では言ってみても、自然を目の当たりにすることでしか自然の大事さを実感できないのではないでしょうか。

ややこしくて難しそうに聞こえる社会問題も、この本にかかれば身近になるから不思議です。

子供が好きそうな分野の本からはじめてみよう!

絵本を知らないから、子供にすすめる本がわからないという親もいます。難しく考えることはありません。その子が好きな分野の中で何か本を選んで与えてみましょう。

本はもちろんその他のことも皆、その子が好きと感じることが入口だと思います。

例えばお料理が好きな子なら子供向けのお料理本をプレゼントしたり、恐竜が好きなら恐竜の本、宇宙なら宇宙の神秘のような本が良いですね。

特に好きな分野が見つからない場合は、子供と一緒に本屋さんに出かけましょう。一通り見て気に入った本を手に取ってみるのです。

中身が見られるならパラパラとめくってみて読めそうなら購入しても良いと思います。

どうせすぐに飽きるかもしれないから買うのはもったいないと感じるなら、図書館の利用がおすすめです。

膨大な量の絵本を好きなだけ手に取ってじっくり読むことができます。マンガでも図鑑でも、何にせよとにかく本に触れさせることです。

また、本棚の子供がいつでも手の届く場所に本を置いておきましょう。「良い本見つけたよ。」「この前の○○の本、面白かったね。」などと、普段の会話に本の話題を入れると良いですね。

読書を日常にしてしまえば、あとは放っておいても勝手に子供は本と友達になれますよ。

▼子供に読書習慣をつけさせる方法についてはコチラも参考にしてみて!

▼子供と図書館に行くときのマナーについてはコチラも参考にしてみて!

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