手袋シアターの簡単な作り方とおすすめのお話や歌。フェルトで手軽!

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2018/10/15

日々の保育のちょっとしたスパイスにうってつけの手袋シアター。一つあるだけでも心強いですよね。

手袋シアターに向いているお話や歌をお伝えします。また、簡単な作り方と、裁縫が苦手という方にも針を使わない作り方を紹介します。

手袋シアターにおすすめのお話&歌

手袋シアターの題材になるお話や歌は、動きや数が制限されてきます。
指は全部で10本までで、曲げる・伸ばすという動きが基本になります。

動物が人気!おすすめのお話7つ

物語を手袋シアターにする場合、登場人物が多すぎないものにしましょう。

動物や人、使いまわせる題材も多いので、飽きないためにも、作る人形は少なく、お話は数種類になると良いですね。

手袋シアターならではのアレンジも、子どもたちは喜びます。

絵本には絵が主役のものと、ストーリーメインのものがあります。手袋シアターには、ストーリーメインのお話が向いています。中でも、動物の物語をおすすめします。
  • 三匹のこぶた
  • 赤ずきんちゃん
  • 七ひきの子ヤギ
  • おおきなかぶ
  • てぶくろ
  • 桃太郎
  • はらぺこあおむし

「赤ずきんちゃん」や「桃太郎」は、キャラクターが唯一のものです。他のものに使えないのですが、一目でわかるという利点もあります。

「てぶくろ」の動物を用いて、「七ひきの子ヤギ」や「おおきなかぶ」のお話にアレンジするのも、子どもたちはとても喜びます。

「はらぺこあおむし」は、エリックカールの絵の雰囲気をそのまま真似て作ります。あおむしは人形にして、指には食べ物をつけましょう。

歌以外のアレンジもできる!おすすめの歌6つ

手袋シアターにする歌は、他の用途もあるととても便利です。歯磨き指導や食事のお話、数や体のお話など、活用の場が沢山あります。

  • おはながわらった
  • ちゅーりっぷ
  • さんびきのこぶた
  • くいしんぼうのごりら
  • パン屋に5つのメロンパン
  • おはなしゆびさん
「おはながわらった」や「ちゅーりっぷ」は、変化が少なく、4月の入園したての子どもたちの気持ちを和らげるのに効果的です。

「さんびきのこぶた」は、お話でも使えますが、歌もあるので、時間や場によってどちらでも使えます。

「くいしんぼうのごりら」は、歯ブラシを持ってくるだけで歯磨き指導の導入になりますよ。

「おはなしゆびさん」は、手袋シアターの先駆けです。歌以外でも、現場で使う機会が多いので、一つ作っておくと便利です。

手袋シアターの作り方

手袋シアターは、その名の通り手袋を使ってお話や歌遊びを展開します。

100均でもカラフルな軍手が取りそろえられていますし、手芸用品店等には片手でも扱っているところがあります。

手袋よりも軍手をお勧めするのは、毛羽立ちにくいからです。

材料

  • 軍手
  • フェルト
  • ボンド
  • 裁縫セット

材料は一般的なもので、マジックテープなどを使うとより楽しい展開につながります。

マスコット人形も使える「三匹のこぶた」

「三匹のこぶた」は、同じ型でブタ3匹を作ることができます。

オオカミは、「赤ずきんちゃん」「オオカミと七ひきの子ヤギ」等でも使えます。

子ブタの作り方

子ブタを作る材料

  • 顔(表裏…計2枚)
  • 耳(左右…計2枚)
  • 鼻1枚
  • 服…手袋に直接顔を貼る場合、無くても良い

1.鼻の穴を縫う

2.鼻の穴を顔の中心よりやや下に縫い付ける

3.目と眉を縫う

ポイントは、3匹の表情を変えること。子どもたちも楽しめます。
表情に感情が出すぎると使いにくくなるので、作り込みすぎないこともポイントです。

4.輪郭を縫う
顔の下には、綿を入れる&体を付ける幅をあけて。
※画像は、強度の高いブランケットステッチですが、かがり縫いでもOK.。

5.耳を折って顔に挟み、一緒に縫う

折った方が立体感が出ますが、平面でも十分なので、型の時点で見たままの形で切りましょう。

6.顔の下まで塗ったら、綿を入れる

奥に詰めるようにしっかり入れると、形を整えやすく、可愛く仕上がります。

7.服兼指パーツを縫う

筒状にして、合わせ部分を×印に縫うと、見た目が可愛いです。かがり縫いより幅広にできて簡単です。

8.顔の下に服を入れて輪郭をすべて縫う

オオカミの作り方

オオカミパーツを作る材料

  • 顔(表裏…計2枚)
  • 耳(左右…計2枚)
  • 牙…2枚

1.子ブタと同様に顔を縫う

2.牙は、ボンドでもOK。

ポイントは、悪者ということで、左右対称にしない方が悪役の雰囲気が増します。耳を少しずらすことで、可愛さと悪者感を出しました。

3.オオカミは、体を顔と同じ色にしています。豚は着衣、オオカミは裸…あるあるですが、なぜでしょうね?

わらの家の作り方

そのままでも問題ありませんが、画像はブタの顔を出せる窓を開けています。

家の作り方

木の家:木材に見立てて切ったパーツを縫い合わせました。屋根など、あえて並縫いで布の手作り感を出しても可愛いです。

レンガの家:レンガとドアをボンドでつけました。

針を使わない「いっちょうめのどらねこ」

手袋シアターは、針を使わずに作ることもできるので、裁縫が苦手な先生でも心配いりません。

目は、フェルトで切っても良いですが、細かくなるので、ボタンやビーズを使っても良いです。

ビーズは、フェルトやボタンと比べると取れやすいです。また、ボタンもビーズも落とすと誤飲につながるのでしっかりボンドを塗ることもポイントになります。

ボタンの形などを変えることで表情が変わります。

刺繍の表情と比べてみるとこんな感じです。

顔ができたら、ボンドで手袋に貼るだけです。

アイロンでつけるのり付きのフェルトを使えば、アイロンでつけることもできます。

手袋シアターの遊び方

手袋シアターは人形劇とは違います。子どもたちが人形にとても興味を示しますが、お話で引き付けることも大切になります。

人形遊びになってしまわないよう、動きはシンプルにすることもポイントです。

セリフの間は、他の指は折っておきましょう。

フェルトの良いところは、接着剤が無くてもくっつくところです。

大きな動きがなければ、押し付けるだけでOKですが、心持ち手を斜めにしているとキープしやすいかもしれません。

家は、ポケットに準備しておき、吹き飛ばされた家はポケットにしまいましょう。

「いっちょうめのどらねこ」は、人差し指(一丁目)にどら猫、中指(二丁目)に黒猫、薬指(三丁目)に三毛猫、小指(四丁目)に虎猫を付けます。

歌に合わせて一匹ずつ出してください。

ネズミは、反対の手に付けましょう。追いかけやすくなります。

最後は、「穴の中♪」でぐっと握って、「にゃん♪」でぱっと開きます。

手袋シアターはいつでもどこでも楽しめる

手袋シアターは、ポケットに入れておくだけで、ちょっとした時間に遊ぶことができます。

日常の保育の中でも、ちょっとご機嫌斜めな子に指人形として話しかけるなど、改まって場を作らなくても活躍の場があります。

ちょっとした待ち時間やお外、遠足のバスの中でも楽しめるので、いくつか作っておくと良いですね。

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