保育士が転職を考える理由は?スキルを活かせる転職先もある!

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2018/10/23

保育士の仕事は激務といわれています。

憧れの保育士になったけれど、仕事を辞めたい…と考えたことのある人は意外と多いのではないでしょうか。

ここでは、保育士が転職を考える理由を挙げていきます。

また、転職を考える保育士の中には、保育とは別に仕事に就きたいと思う人もいます。保育士の転職先として選ばれている業種も順に紹介します。

転職する上で知っておきたいポイントもお伝えするので、一度読んでみてください。

まずは転職したい理由を整理しよう

そもそも、転職したいと思ったのは現状に何らかの不満があるからですよね。転職することで、それらの不満を解消したいはず。

自分にとって、現状のどの部分に不満を持っているのか、明確にしましょう。

妥協できる点も一緒に考えておくことで、次の就職先を見つける条件を絞ることができ、仕事探しがしやすくなります。

保育士を辞めたくなる理由として、次のようなものが挙げられます。

給料が安い

保育士の給料は、一般企業に比べて、月給が平均10万円も安いです。公務員保育士を除けば、勤続年数を重ねても昇給の幅が大きくない業界です。

生涯年収となると、他の業種と比べて大きな差がうまれてしまいます。

人間関係が辛い

男性保育士も増えてはきているものの、保育士業界はまだまだ女性社会です。

女性社会特有の、陰口の言い合い、または本人に聞こえるように嫌味…そんなこともあります。そういう毎日に悩み、疲弊してしまう人も多いです。

保護者対応が難しい

保護者にも色んなタイプがいて、理不尽な要求をしてくる保護者も中には存在します。

例えば、発表会の役決めについてのクレームなどです。

無理難題を押し付けられても無下にはできませんが、それでいて問題解決に努めなければならないのです。

保護者と信頼関係を築いていくことが保育士の大切な仕事のひとつですが、難しさを感じることも多いです。

責任が重い

子どもたちは急に転んでしまったり、友達同士で喧嘩してしまうなどして、ケガをすることがあります。

保育士が目を配っていたとしても、子どもの行動をすべて予測することは難しく、100%事故を防ぐことはできないのが現実です。

しかし、保育園で起きた出来事である以上、子どもが自ら転んだ場合でも保育園・保育士の責任です。保護者は大切な我が子を預けているわけです。

そういった責任の重さにプレッシャーを感じて、疲れてしまうことは少なくありません。

保育観、保育方針が合わない

本当に子どもの気持ちに寄り添っているのか?大人の都合で動いていないか?と疑問に思うようなことをしている現場が残念ながら存在します。

筆者の保育士の友人は、ある保育園に勤めていたときに、保育士がその日子どもに遊ぶおもちゃを指定し、それ以外のおもちゃを子どもが使うことを許さなかったそうです。

友人は、子どもがかわいそうで見ていられないと、心苦しくなって退職しました。自分の子どもなら絶対にここに預けたくない!と言う程、保育士の子どもに対する接し方が耐えがたいもののようでした。

自分の意に沿わない保育をすると、フラストレーションが溜まるばかりです。

転職活動をする前に!別施設?異業種?どちらが良いか考えよう

次に、現状の不満は別の施設で保育士として働くことで解決するのか、異業種へ転職する必要があるのかを、考えるようにしましょう。

例えば、保育観が合わない…という理由なら、自分にあった施設を見つけることで解決できるかもしれません。

異業種への転職が必要と自分の中で決まっていれば、強い気持ちで転職活動を始めていきましょう。

転職理由は言い回しを工夫しよう

面接時には必ずと言っていいほど「なぜ転職したのか」と聞かれます。

それは「採用してもすぐに辞めてしまわないか」、「仕事に対する姿勢がきちんとしているか」を見極めたいからです。

転職をしたい本当の理由は先ほど紹介したようなネガティブなものがほとんどでしょう。しかし、それをそのまま正直に言うことはおすすめできません。

例えばもし「人間関係に問題があったので辞めた」とストレートに伝えてしまったら、「うちの職場でも人間関係のトラブルを起こすのではないか?」「他の職員とコミュニケーションが取れない人なのではないか」と不安がられてしまいます。

人間関係に疲れ切ってしまったのが本音だとしても、「新しい環境にチャレンジしてみたい」と伝えれば、ポジティブな言葉に変換でき、印象もガラッと変わります。

言い回しを工夫することが非常に大切です。

異業種への転職は大変なことが多い

保育士から異業種へ転職することは可能ですが、大変な面もあります。どういったことが大変なのでしょうか?例を挙げて紹介します。

一から仕事を覚えなくてはいけない

転職は、同業種・同職種の方が一般的にしやすいといわれています。それは、これまでの経験が役立つことが多いからです。

しかし、異業種となるとそうはいきません。

業種によって特徴がありますし、業界ならではの常識というのも存在します。それをひとつひとつ覚えていかなければいけないので、相当な努力が必要です。

保育士として社会人経験を積んでいたとしても、業界が変われば、新米です。新卒のような立場に戻るということを覚悟した方が良いでしょう。

職種によっては競争率が高い

正直な話、「保育士から異業種へ転職」する場合と「異業種から保育士へ転職」する場合を比較すると、後者の方がスムーズにいきます。

それは、保育士は人手不足であり、求人がたくさんあるからです。

人気が高い業種へ就職したい場合は、その分競争率も上がることを頭に入れておきましょう。

年齢が上がるほど転職のハードルが上がる

一般的に年齢を重ねれば重ねるほど、仕事探しは難航します。保育士から保育士への転職なら、これまでの保育士としてのキャリアも買われ、比較的スムーズに転職ができるでしょう。

また、保育士のような資格ありきの仕事は年齢が上がっても、仕事先が見つかりやすいです。

しかし、異業種の場合は違います。特別な資格がいらないような場合は、特に年齢が上がるほど厳しい状況になります。

年齢だけで決まるわけではないものの、年齢が高くなるほど、転職のハードルも高くなります。

業種によっては学歴を重要視するところがある

保育士の仕事をする場合は、保育士資格を取得していれば、専門卒、短大卒、四大卒などの最終学歴が問われることはあまりないです。

しかし業種によっては、大卒以上の人材を求めるなど学歴を重視するところも存在します。

どんな転職先があるのか?

それでは、保育士の転職先として人気があるのはどんなところかを紹介します。

事務職

ポピュラーな転職先として、事務職があります。ある程度のPCスキルは求められますが、保育士の事務仕事でPCを使ってきた場合は、扱いに慣れていることも多いでしょう。

保育士では体力が続かないと思っていた人も、事務職なら基本的に座って仕事をするので、大きく体力を消費するようなことはありません。

介護職

保育士と同じ福祉職なので、仕事内容も重なる面があり、異業種の中では仕事内容を吸収しやすいでしょう。

介護職も売り手市場なので、求人がたくさんあります。

職場によっては、資格取得を援助してくれることもあります。夜勤がある場合もありますが、その分、収入アップが見込めます。

接客業

保育士の仕事は子どもたちだけでなく同僚や保護者とも積極的にコミュニケーションを取りますよね。接客業は、保育士の仕事で必要とされた高いコミュニケーション能力を活かすことができます。

人と接することが好きな人には、接客業は適しているでしょう。

子ども服の店員、子ども写真館などは、子どもと接することがあります。保育経験は強みになります。

幼児教室の先生

保育士の資格がなくても、幼児教室の先生になることができますが、資格を持っていると有利に働くでしょう。保護者に対しても、有資格者ということで安心感を与えることができます。

英語が話せるなどのスキルがあると、幼児英語の先生になることも可能です。

保育士の仕事を離れても、子どもと関わる仕事がしたい場合ならこういった道もあります。

異業種で働いた後、保育士に戻る人もいる

異業種で働いた人の中で、やっぱり保育士に戻るという人は半数以上いるようです。

一度保育士を辞めたとしても、またすぐに保育士の仕事が見つかる、というのは有資格者の強みでしょう。

保育の仕事を離れたことで初めて保育の仕事の良さが分かったという人もいます。

別の業種を経験するからこそ、自分の適性が分かるということもありそうです。

転職先を見つけてから退職しよう

退職したら、しばらくはゆっくりしながらゆっくり転職先を見つけよう、失業保険も受給できるのでしばらくは金銭面も問題ない…と考えている人がいるかもしれません。

こう考えるのは大変危険です!

なぜ危険なのか、これから説明します。

失業保険は3か月後から

自己都合で退職した場合、給付制限があり、支給は3か月後からになります。3か月は無給になるということを覚えておきましょう。

住民税は前年所得から計算され、徴収される

たとえ仕事をしていなくても、住民税は前年度の所得によって計算されるため、支払わなくてはいけません。

筆者も転職経験がありますが、ある日突然住民税の支払い請求書が届き、その支払い額に驚きました。勤めていたときは、今まで自動的に引き落とされていたので、特別に意識していなかったのです。

資金的に多少の余裕を持っておく必要があります。

20代での転職なら支給が90日

失業保険を受給できる日数については、何年雇用保険を支払ったか、つまり何年勤めたかによって変わってきます。20代であれば、勤続年数は10年未満ですよね。

その場合、支給されるのは90日のみとなります。

また、支給額はボーナスを除く半年の平均給与の約半分の額です。

現状を変えるためには勇気ある決断も必要

転職は人生も変わる勇気のいることです。現状を変えたいなら、一歩踏み出すことも必要です。しっかり計画を立てて、自分に合った職場を見つけてくださいね。

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