保育士の仕事内容とは?一日の過ごし方を具体的に紹介!

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2018/10/23

保育士の仕事というと、多くの人は子どもたちのお世話をする仕事という印象を抱いているのではないでしょうか。

しかし、保育士の仕事は「子供のお世話」だけではありません。

保育以外の仕事はどのようなものがあるか、実際の現場はどのように一日を過ごしているのかということについて詳しく紹介します。

保育士の仕事をイメージしやすくなると思います!将来保育士になりたい人はぜひ参考にしてくださいね。

保育園は基本的な生活習慣を身につける場所!

子どもたちが基本的な生活習慣を身につけられるように手助けすることは、保育士の大事な役割です。

それでは、基本的な生活習慣についてこれからお話します。

食事について

月齢や年齢に合わせた食事を提供し、食事のマナーを伝えます。行事食などで、季節を感じられる工夫をしている保育園が多いです。

なかには子どもたちが実際に調理してそれを食べたり、畑で野菜を育てて自分たちで収穫して食べるなどという取り組みを行っていたりと、食育に力を入れている保育園もあります。

睡眠について

保育園には、午睡(お昼寝)の時間が設けられています。体を休めるために、午睡は必要です。ここでしっかり睡眠をとっておかないと、特に月齢が低い子どもたちは体力が持たずに疲れてしまい、機嫌が悪くなったりします。

4、5歳児の場合は、午睡をしないで午後の時間を過ごすところが増えてきています。就学に備えて生活リズムを整える目的です。

排泄について

年齢が上がってくると徐々に自分でトイレに行く習慣を身に着ける必要があります。トイレトレーニングといって、排泄の自立を促します。

トレーニングの進み具合は個人差があるので、その子に合ったペースでフォローするようにします。

失敗しても見守り、上手にできたときは思い切り褒めます。成功体験を積むことで、だんだんとおむつを卒業できるようになります。

清潔感について

子どもにとっての「清潔」は2つあります。まずは自分自身です。自分自身を清潔に保つことの大切さを伝えます。

鼻水が出たら拭く、外遊びから帰ってきたら手を洗う…など小さいことですが、清潔になることが気持ちの良いことだと知ってもらいます。次第に保育士の手を借りずに自分自身でできるようにしていきます。

2つ目は自分の身の周りの整理整頓をすることです。子どもたちが自分で使ったおもちゃなどを自分で片付けできるように指導します。

一方的に「片付けて」と言わないで「一緒に片付けよう」と誘う形にすると効果的です。大人が見本となる姿を見せると、子どももそれを見て自ら動けるようになっていきます。

衣服の着脱について

年齢が上がってくると、自分で衣服の着脱ができるように促します。

子ども本人に「自分でやりたい!」という気持ちが芽生えてくるので、その気持ちを大切にします。とはいえ、自分でやりたいと思っても最初からスムーズにできるわけではありません。

服の前・後ろの確認や、ボタンのかけ方や外し方など必要なフォローはその都度いれますが、自分でできる部分については、時間がかかっても待つようにして見守ります。

実際の保育現場は?一日の流れを知ろう

それでは、保育園の一日を紹介します。子どもたちの年齢や保育園の方針によって、保育の方法は異なりますが、大まかな流れとしては次のような感じです。

7時半頃

開園します。早番の保育士は7時半前までに出勤となります。子どもたちが登園してくる前に、保育室の換気をしたり、掃除をしたりして子どもたちを迎える準備をします。

筆者は、空気清浄機の電源を入れたり、カーテンを開けたり、園周りを掃除したり…という準備をしていました。

7時半~9時くらいまで

子どもたちが登園してきます。保護者の出勤の時間に合わせて登園してくるので子どもによって登園の時間は異なります。

保育士は元気よく、そして笑顔で子どもたちを迎え入れます。保護者から、家での子どもの様子や体調に変わりないかを確認しておきます。

その後、保護者を「いってらっしゃい」と見送ります。元気がなかったり、泣いている子どもがいれば、声をかけて子どもたちの気持ちに寄り添うようにします。

子どもたちが一日を楽しくスタートできるように心がけます。

9時半頃から

休みの子どもがいないかを確認したり、子どもたちに今日はどんなことをして過ごすのかを話したりします。2歳児までは朝のおやつがあります。

10時頃から

カリキュラムに沿った保育が始まります。子どもたちの年齢に合わせた保育が行われます。

天気の良い日には外に遊びに行きます。室内で過ごす場合は、リズム遊びをしたり、季節に合った製作をします。また、7月であれば七夕まつり、12月であればクリスマス会など季節の行事なども行います。

ある程度の規模の保育園では毎月「誕生日会」を行い、みんなでお祝いします。

保育園によっては、保育時間の中で英会話レッスンや体操教室などを取り入れているところがあります。

このようなオプションは保護者に大変喜ばれます。この場合は、専門の先生が外部から講師として子どもたちに指導しています。

保育所保育指針という保育のルールに沿って、子どもの発達にあわせた保育を行っています。

11時半頃

給食の時間です。栄養バランスが考えられた給食が提供されます。その日どんなものを食べたかが保護者に一目でわかるように、実物の給食を展示する園もあります。

食べ物アレルギーがある子どもに対しては、除去食といってそのアレルギーのもとを除いて対応します。子どもたちに食の楽しみを知ってもらいます。

12時半頃

午睡の時間です。保育士は子どもたちを寝かしつけます。なかなか寝付けない子に対しては、体を優しくトントンするなどして寝かせます。

15時前頃

子どもたちが目を覚まします。布団を片付けて、午後のおやつの時間の準備をし、子どもたちに提供します。

17時頃から

保護者が子どもを迎えに来ます。保育園での様子を保護者に伝えて、子どもたちを保護者のもとへ返します。

このように一日が過ぎていきます。保育園で過ごす中で基本的な生活習慣を身につけられるよう、子どもたちに関わります。

子どもとの関わり以外の保育士業務

子どもと関わること以外にも保育士にはたくさんの仕事があります。どのようなものがあるのか挙げてみます。

連絡帳の記入

子どもの保育園での様子を記入します。保護者とのコミュニケーションツールとしての役割もあります。保護者から相談事が書かれている場合には、それについて親身に返事します。

保育日誌の作成

その日の活動や子どもの様子などを記録しておきます。その日どのような出来事が起き、それに対してどのように対応したかなども合わせて書きます。

筆者の勤務先では、保育士自身の保育について振り返り、良かった点、悪かった点、改善点などを書くように言われていました。

月案や週案などの保育指導案の作成

手書きのところもあれば、パソコンで入力する園もどちらもあります。どのような保育を行うのかを具体的に書き、その目標や狙いなども記します。

週案は、月案よりも細かく、そして具体的に記入する必要があります。

天気予報をチェックして、この日は雨だから外遊びはせずにリズム運動などを取り入れようなどというような感じで、一週間の予定を立てます。

行事やイベントの計画や準備等

誕生日会、運動会、遠足など、保育園には行事やイベントがたくさんあります。職員会議の中で、行事の計画を話し合います。

流れが決まったら、行事に向けての準備を始めます。運動会であれば、その種目の練習をしたり、発表会であれば小道具や衣装を作ったりもします。

行事前は大変忙しく、仕事を持ち帰ることや、残業することがあります。

保育園以外の保育士の仕事

ここまでは、保育園における保育士の仕事内容について紹介してきましたが、保育士の就職先は保育園に限りません。

保育士の資格を活かせる職場は色々あるので、ここで挙げてみます。

乳児院、児童養護施設

保護者がいない、虐待を受けているなど保護者の事情によって家庭で過ごすことのできない子どもを対象とした入所施設です。

原則、乳児院は乳児、児童養護施設は幼児から高校卒業までの子どもが入所しています。子どもたちは施設で寝起きし、施設から学校へ通っています。

保育士は、看護師や児童指導員と連携しながら、子どもたちの衣食住の世話をします。それだけでなく、心のケア、学習、進路や就職相談など子どもの発達全般に関すること全般について関わり、24時間体制で子どもたちを支えます。

施設の保育士は、場合によっては児童相談所や子どもの学校などと連絡を取り合うことがあります。また、子どもと向き合うだけでなく、その保護者の心のケアにも関わっています。身の回りの世話にとどまらず、総合的なケアが求められます。

障害のある子どもを支援する施設

知的または身体に障害のある子どものための施設です。

障害の種類によって、入所施設と通所施設とがあります。
  • 知的障害児施設
  • 盲ろうあ児施設
  • 肢体不自由児施設
  • 重症心身障害児施設
  • 情緒障害児短期治療施設

などがあります。

保育士は、児童指導員とともに、主に生活指導や日常生活の援助を行います。

食事、入浴、洗面、着替えなどの介助、掃除などの身の回りのケアを行い、自立できる部分については自立を促します。

保育士には高いコミュニケーション能力が要求されます。うまくコミュニケーションが取れないとパニックを起こすなどの行動に繋がることがあるためです。

そして、障害といってもレベルはさまざまであるため、個々の障害に対する知識が必ず求められます。

保育士は日常の基本的な部分だけでなく、将来の自立に必要となる職業技術の指導なども行います。

加えて、保護者に対してのケアも重要な役割です。保護者からの生活の相談などへの対応も行います。

保育士の仕事は奥が深い

いかがでしたか。保育士の仕事内容について紹介しました。

保育士の仕事にもいろいろなものがあり、奥が深いですよね。この記事が保育士を目指す人の参考になっていれば幸いです。

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