両親学級(パパママ教室)って何するの?気になる内容や主催機関

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2017/07/18

両親学級に参加をしようと決めた夫婦

最近は両親学級がいろいろなところで開催されるようになりました。父親学級やパパママ教室などと呼ばれることもあります。

少し前まではママ中心の母親学級が主流でした。しかし育児に参加する父親が徐々に増加し、その時代の流れにともなって増えてきたのが両親学級です。

出産前に、パパたちも育児や母体についての知識を得る場が出来ます。

そうは言ってもまだまだ両親学級に参加したことのないパパやママはたくさんいます。案内をもらったり、産院から教室への参加を勧められても、いまいち不安で一歩を踏み出せないという方も多いのです。

そこで今回は両親学級では一体どんなことをするのか?気になるその内容と、主催している機関を紹介します。

両親学級は「夫婦で出産・育児にどう取り組むか」を学ぶ場所

出産前のママに対して昔から行われてきたのは「母親学級」です。妊娠から産後までの母体・生活にについてや、胎児の成長、産後の育児などさまざまなことを教わることができます。もちろん現在も至るところで開催されています。

それに対して、両親学級の主役は「両親」すなわちパパとママ2人です。

夫婦そろって協力し、家族の一大イベントである出産や育児にどう取り組んでいくのかを学ぶ場なのです。

そんな両親学級では何を学ぶのでしょうか?主な内容は以下になります。

  • パパの妊婦体験
  • 妊娠・出産・育児に夫婦で取り組むための講義
  • 赤ちゃんの抱っこ、オムツ交換、お風呂の入れ方の実習
  • 分娩時の補助動作について学ぶ

ひとつずつ見ていきましょう。

▼母親学級と両親学級との違いについてはコチラも参考にしてみて!

ママの気持ちや辛さが分かる!パパの妊婦体験

実際に妊娠、出産をするのは女性なので、男性であるパパたちはその経験をすることはできません。

両親学級では妊婦体験専用のジャケットやベルトなどを装着して、パパも妊婦さんの疑似体験をすることができます。

この「パパの妊婦体験」はとても多くの両親学級で行われています。それだけ男性にとって意味のある体験だということでしょう。

「妊婦の辛さや大変さがより良く分かった」という感想を抱く男性が多くいます。想像だけでは分かりにくかった妊婦の感覚を、体で体験することによってリアルに感じられるからでしょう。

いくら「妊婦は大変だ」と言葉で言われても想像には限界があります。でも実際に重さや動きにくさを体感すれば、女性の辛さや気持ちをより理解することにつながるからです。

「まさかこんなに重いとは!」という感想を抱く男性がたくさんいるそうです。女性だけが対象のクラスでは決してすることのない疑似体験ですね。

赤ちゃんの重さを体で感じることは、父親としての自覚を持つためにも有意義な体験になりますね。

夫婦で取り組む妊娠・出産・育児についての講義

妊娠から出産を経て育児に至る流れの中で、さまざまな準備や注意点、しておくべき心構えがあります。それについてのお話を助産師さんなどから聞くのがこの講義です。

パパたちが出産や育児に協力したいと思っても、そのやり方が分からないという方がたくさんいます。また「男性が協力することの大切さ」がいまいちよく理解できないと思っている男性や女性もいます。

妊婦が注意するべき症状や病気のことは、男性も知っておくと安心です。妊娠から育児の期間は、母体や赤ちゃんに突然の症状が出ることが多くあります。

そんな時に少しでも知識があれば、オロオロせずに落ち着いて対応することができるでしょう。

パパが自分が何ができるのか?を考えるきっかけに!

妊娠・出産期でも、育児においても、男性と女性にはそれぞれの立場と役割があります。そのことを理解し、自分にはどんなことが出来るのかを知っておくことは、その後の夫婦生活でとても役に立つはずです。

また出産用品やベビー用品の準備についての説明もあることが多いです。これらの準備は意外と手間と時間がかかります。初産の夫婦にとっては見るのも触るのも初めて!という用品もあるでしょう。

そんな準備品も二人で相談できるようになれば、用意することを楽しむきっかけになります。

紙オムツやベビーベッドなど、妊婦にとって負担になりやすい大きな買い物は男性が協力しやすいポイントになりますね。

母親学級では女性を中心とした話になることが多いですが、両親学級では「夫婦でどう取り組むか」を重視した内容になります。このような知識を男性も頭に入れておくことによって、自然と協力し合えるようになるからです。

また男性の立場からの新しい気づきや発見、意見などが出てきて面白いという方もいます。どちらか一人だけではなく、夫婦二人で意識を高めていくのが大切です。

同じ講義で学ぶことによって夫婦の意識が揃いやすかったり、その後の話し合いがしやすくなることもあります。自然と協力し合えるきるきっかけになると良いですね。

赤ちゃんの抱っこ、オムツ交換、お風呂の入れ方の実習

産まれたばかりの赤ちゃんは小さくふにゃふにゃしていて、首も座っていません。そのため抱っこひとつするのにも注意するべきポイントやコツがあります。

多くの両親学級では、赤ちゃんのお人形を使って抱っこやオムツ交換、沐浴の体験実習を行います。

母親学級で同様のおむつ交換実習や沐浴体験をしているところもありますが、圧倒的に両親学級で行っているところが多いです。

その理由として考えられるのは、母親は出産後すぐに自分の赤ちゃんのお世話を看護師さんから産院で教わることができますが、男性にはなかなかその機会がないということが挙げられます。

実際に手を動かしてみると分かることや発見があるでしょう。

パパが初めて抱っこやオムツ交換、沐浴をするのは赤ちゃんが自宅に戻った後になります。しかもコツやポイントを第三者からきちんと教わることはできず、まだお世話に慣れていないママからなんとなく聞きながら…ということもとても多いのです。

体験すれば難しいと理解できるし、自信もつく!

男性が積極的に赤ちゃんのお世話をするためには一度きちんと説明を受け、実際に手を動かしたことがある方がやりやすいという観点から、人形を使った体験学習が行われているのです。

実際に体験してみると、赤ちゃんに洋服ひとつ着せるのも男性にとっては一苦労という話をよく聞きます。

しかし体験することによって難しさが分かるだけでも有意義なことですし、体験後は自信がついたというパパも多いようです。

「簡単だと思っていたのにこんなに手間がかかるなんて!」や「いざ沐浴させてみたら人形の顔がずっと水中に…」などという体験談はよく聞きます。

「実際のお世話は難しい」ということが分かるだけでも大きな発見です。

分娩時の補助動作について学ぶ

分娩時の補助動作については、体験を交えながらの講義が行われることが多いです。

分娩をするのはママですが、その時にパパにも協力し出来ることがあるということを具体的に学ぶことができます。

体験しながらの講義のことも多いので、男性も女性も動きやすい服装で参加した方が良いでしょう。

陣痛からの流れを事前に知れば焦らず行動できるように!

陣痛や立ち合い出産の時のパパの行動を事前に勉強しておくことによって、男性も自発的に出産に協力することができ、父親としての自覚を持つことにもつながります。

また産院主催のクラスでは、分娩予定の産婦人科の両親学級に参加することが立ち合い出産の条件になっている場合もあります。その時はより具体的に助産師さんからお話を聞いたり、陣痛室や新生児室などの見学を兼ねていることもあります。

突発的に何が起こるか分からない出産において、陣痛時の症状や対処法などの知識は、男性も身につけておいて損はありません。

陣痛がはじまった時に産院へ連絡をするタイミングの目安、そしてそこから出産を終えるまでの流れは、ママだけでなくパパも知っているととても心強いものです。

出産時の呼吸法や、痛みを感じているママに対するマッサージなどのサポート法についても学ぶことが出来ます。

陣痛や分娩に関する知識があるということは、いざという時の行動力に関わります。女性だけでは対応しきれないことがらに対するサポートを的確に行うためにも、男性には知っておいて欲しい内容の講義です。

絶対に出ないといけないものなの?

両親学級で教わることのできる主な内容を紹介してきました。主催機関やクラスによっても内容には多少の差があります。

母乳育児や妊婦体操を男性と一緒に学んだり、栄養士さんを呼んで栄養指導や体重管理についての講義があることもあります。

他の夫婦の方々との交流や、すでに出産を終えた方の体験談を聞くプログラムなどが組まれていることもあります。

母親学級と違い、両親学級は土日に開催日を設けていることがほとんどですが、それでも仕事の都合で参加が難しい方もいるでしょう。

初めての出産の夫婦にとって、出産や育児については想像しにくい未知の世界のことでしょう。両親学級で事前にこれらの知識を得ることによって、その後夫婦でどうやって協力し育児に取り組んでいくのかを、具体的に思い描きやすくなります。

しかし、いくら男性が昔より育児に参加するようになったと言われても、まだまだ積極的に協力するのに抵抗がある方もいるため、両親学級にパパが参加することをためらう夫婦がいるのも事実です。

▼両親学級に行くか行かないかを判断するポイントについてはコチラも参考にしてみて!

両親学級を主催する主な機関3つ

両親学級はどのようなところで行われているのでしょうか。開催している主な機関とそれぞれの特徴を紹介します。

1.居住している自治体で行われる両親学級

お住いの市区町村が主催している両親学級です。役所や保健センターで無料で開催されています。参加方法などの詳細はホームページや市報で確認することができます。

先着順だったり、定員に上限があることもあるので注意しましょう。市区町村によって受講内容や回数に多少の差があります。

参加する方は同じ地域内に住んでいるので、同じ時期に出産を経験する方々と交流を深めることも可能です。

2.産院で行われている両親学級

病院や産婦人科主催で行われている両親学級です。基本はその産院に検診で通っている方や、出産予定の方が対象です。

無料のことがほとんどですが、内容によっては参加費などの費用がかかることもあります。

産院主催の両親学級における特徴として、「施設の見学ができる」ということが挙げられます。その産院でのお産の流れを説明してもらえたり、陣痛室や分娩室、新生児室などを見学できる場合も多いです。

産院の助産師さんと直接話が出来ることもあるので、より自分たちのお産について具体的な質問をすることができます。

またパパの立ち合い出産を希望する場合は、産院の両親学級に参加することが必須になっていることもあるので注意しましょう。

3.企業などが行っている両親学級

育児用品のメーカーが主催していたり、協賛して行っている両親学級です。「セミナー」や「イベント」と呼ばれていることが多いのが特徴です。

開催場所は育児用品店やデパート、大きなマタニティセミナーではどこかの会場を借りて行われている場合もあります。

内容にメーカーや企業の宣伝を含んでいるので、サンプルなどのお土産品を貰えることが多くあります。

講座の内容もメーカーによって大きく異なり、妊娠中の夫婦が楽しめるように工夫されているイベントなどもあります。

参加することだけが目的ではない両親学級

実際に両親学級に参加した人たちの感想はさまざまです。役に立ったと満足する方もいれば、来ても時間の無駄だったと言う方もいます。

出産・育児に対する考え方は夫婦それぞれですし、参加した両親学級によっても意見は異なってくるでしょう。

私の周りでは、参加してみて夫婦の出産に対する考え方の違いや温度差に気づき、それを元に話し合うきっかけになったという方がいます。

またイヤイヤ参加した旦那さまが、受講後は協力的になったという話を聞いたこともあります。

両親学級は参加すればそれで終わりではありません。その後長く続く出産・子育てという家族の一大イベントに、夫婦でどう取り組んでいくのかの第一歩です。

その一歩をどう踏み出すかによって、その夫婦の価値観が見えてくるきっかけにもなるのです。

そして何と言っても優先すべきはママの体調。妊婦さんの不安を和らげ、健康的にお産に挑めるよう夫婦で思いやりを持って行動できるといいですね!

▼両親学級に夫婦で参加するメリットについてはコチラも参考にしてみて!

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