初節句のお祝いはどんなことをするの?お飾りや料理、御祈祷の準備
節句とは季節の変わり目を暦にしたもので、病気をしやすいことから様々な厄払いが行われていました。初節句は赤ちゃんが生まれて最初の節句のことです。
でも今と昔では家族の在り方も変化して、お祝いの方法も違ってきています。初節句はどのように迎えるべきなのか見ていきましょう。
この記事の目次
お祝いの代表的な風習
初節句を祝う場合には、親戚の人などを招いて特別な料理を準備し、食事の席を設けるものです。
昔は大きな家に何世代もで暮らしていたので、家で料理を作りお客を呼んでいました。現在では料亭などを借りることもあります。
女の子の初節句の祝い方
雛人形を飾り、はまぐりのお吸い物やちらし鮨を作ります。はまぐりは貝と貝がぴったり合うことから、将来結婚相手に恵まれるよう願いをこめて。
3月3日の当日にお客様に出す料理の準備をし、両家の祖父母や親戚の方たちに集まってもらいます。
ですが、遠方にお住まいの方は移動にお手数をかけるので無理に招待しないようにしましょう。
ちらし鮨には縁起物である海老や蓮根を使います。その他には仕出しのオードブルなどを利用すると食卓が賑やかになります。
雛人形を飾るタイミング
雛人形は立春から2月の半ばに飾るのがいいとされています。でもこれは決まったことではなく、長く飾りたいお宅では年明けから準備をするようですね。
お飾りを片づけるのは啓蟄と言って3月6日ごろが一般的です。「雛人形を出しっぱなしにするとお嫁にいけない」という迷信がありますが、根拠はありません。
強いて言うと、きちんと整理整頓が出来ない女性は婚期を逃す、と言ったところでしょうか。あまり長く飾らないのが伝統のようです。
男の子の初節句の祝い方
女の子の場合と同様に、両家の祖父母、近隣に住んでいるおじさんおばさんや従兄などを招きます。曾おばあさんたちが健在なら是非来ていただきましょう。
ですがこれは昔のやり方で、今ではあまり盛大にお祝いするのは気が引ける、というご夫婦も。その場合でもおじいちゃんおばあちゃんには来ていただきます。
お祝いをする当日には料理や会場の手配をします。男の子の場合特に決まった料理はなく、強いていうと大成するよう出世魚のブリやうなぎ登りのウナギを使います。
鯉のぼり兜飾りを出すタイミング
男の子のお飾りは、「先手必勝」のゲンを担いで早めに出すのがいいとされます。一般的には春分の日の後から飾ります。
飾り始めるタイミングは家庭によって様々で、早い所もあればゆっくり出す場合もあります。
鯉のぼりや兜飾りを仕舞うタイミングに決まりはありませんが、場所も取りますしお祝いが終わったら早めいしまうのがいいですね。
初節句をお祝いする目的
現在でも季節の変わり目は気温や天候が変わりやすく、体調をくずしやすくなります。昔の人はそれを「邪気が溜まる」と解釈しました。
そこで邪気、つまり悪いものが体に溜まらないように、昔からいろいろな方法で厄払いの行事を行っていたのです。
赤ちゃんは特に生存率が低かったですから、初節句は重要な意味を持っていたようです。地域ごとに独特の風習が今でも残っています。
桃の節句は人形を用いることから、端午の節句は馬に関わりがあることから、それぞれ女の子、男の子にふさわしいものとして定着していったようです。
初節句をお祝いするときの相場は
お雛様や鯉のぼりは母方祖父母が贈ることが伝統です。でも高額になる場合には両家で折半することもあるようです。
- 雛人形
- 段飾りを準備する場合は10万円、格式の高いものならば 20万円が相場です。
- 鯉のぼり
- 庭に設置するのが普通で、ポール付きのセットが2万円~3万円で購入できます。兜飾りになると5万円程度の物が一般的ですね。
- 兜飾りと武者人形
- 近年では戦国武将をモチーフにしたものが人気です。鎧一式、兜のみ、人形付などの種類がありますが相場は5~15万円程度です。
でも、今は核家族化で小さな家に住んでいたり、自宅がマンションの場合もあります。大きな雛壇を置けなかったり、ポールを立てるスペースが無いことも。
そこでメーカーも手のひらサイズの小さな人形飾りや、ベランダ用の鯉のぼりなどを開発しています。
小ぶりなお雛様なら2万円、マンションタイプの鯉のぼりは1万円、ミニチュアの兜なら1万円以下から揃っています。
親戚や知り合いに初節句のお祝いをする場合
赤ちゃんの初節句のお祝いにはお金を準備することがほとんどです。その場合の相場がどのくらいかまとめました。
- 祖父母 3万円程度
- 叔父叔母等親戚 5千円~1万円
- 知り合い 5千円程度
これにプラスして、おもちゃなどの贈り物を準備するのもいいですね。中にはお金は無しでプレゼントだけを渡すケースもあります。
お金はすぐ使えて便利なものですが、おもちゃをもらうのも記念になって思い出がのこるので人気になっています。
表書きは「初節句御祝」が一般的ですが、堅苦しくしたくない場合には「御玩具料」や「御洋服料」などと書くといいでしょう。相手に気持ちが伝わりやすいです。
お祝いを頂いたあとのお返しのマナー
初節句でお祝いのお金や贈り物を頂いた場合、もらいっぱなしにするのではなくきちんとお返しをします。内祝いです。
きちんとしたお返しをしたい場合は、後日食事会の席を設けてお礼をすることもあるようですが、ちょっと大げさですね。
お返しを発送するタイミングはお祝いをした月の間です。熨斗袋の表書きには「初節句内祝」と書きましょう。
神社で御祈祷をしていただく場合のマナー
地域にもよりますが、赤ちゃんと一緒に氏子の神社に行き健康に育つように御祈祷をしてもらうこともあります。神様の前ですのでマナーを間違えないようにしましょう。
- 御祈祷料
- 概ね3万円~5万円が相場です。紅白の蝶結の水引を選び、表書きは「玉串料」でもかまいませんが、「初穂料」とするとより格式高くなります。
- 日にち
- あらかじめ神社に連絡を入れておけば、初節句の日に近い吉日を選んでくださいます。平日のお詣りが難しい場合、土日で縁起のいい日を相談しましょう。
- 服装
- 普段着で出かけるのははいけません。礼服ほどかしこまらなくてもいいですが、フォーマルを心がけましょう。パパはシャツにネクタイとブレザーが基本です。
ママは和装まではせずに、膝丈程度のカラースーツが良いようです。肌の露出は避けて、パンツルックよりスカートを選びましょう。
健やかな成長を願う日。地域のしきたりも大事にしましょう
初節句自体をしなくなった家庭や地域もありますが、赤ちゃんが健康に大きくなることを願う大切な日です。無理の無い範囲でお祝いしたいですね。
地域によっては独特の行事になることもあるかもしれませんから、おじいちゃんおばあちゃんによく話を聞いておきましょう。
親戚や知り合いのお子さんでも大事な祝い事の場です。食事会の時に派手すぎない服装をしたり、お祝い金を忘れないようにしましょう。
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