鉄分不足などをやたらと怖がらず自信を持って母乳育児を楽しもう

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2015/06/03

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母乳の良さをたくさん知っているのに、退院してから母乳のデメリット情報を目や耳にして、心配になることはありませんか?

周りからの勝手なおしつけや、突出した事例だけを大きく取りあげて不安をあおる様なマスコミの情報もあるでしょう。

何にでもいいところと悪いところがあるのは当たり前です。母乳育児のデメリットと言われることは、本当に重大なデメリットなのかどうか考えてみたいと思います。

あおって不安にさせる情報

例えば、先日目にした新聞記事の見出しは「1歳児の鉄分 母乳では不足」です。見出しだけ見ると「母乳育児をすると鉄分不足になる」というような印象を持つお母さんが多いのではないでしょうか。

でも、記事を全て読んでみると「母乳育児をすると鉄分不足になる」とは、一言も書いてないんです。不安をあおる様な情報には、振り回されないでください。

多少のデメリットがあるとしても、そんなの大したことじゃないと思えるほど母乳のメリットは数え切れないほどあります。子どもにとってだけではなく、母親にとっても、です。

では、よく耳にする母乳育児のデメリット情報にはどういうものがあるのでしょうか。

耳にする母乳育児のデメリット

  • ミルクより消化が早く、授乳間隔が短くて大変。
  • 乳頭が切れたり、乳腺炎になったり、おっぱいのトラブルがある。
  • ミルクや哺乳瓶を嫌がるようになることがある。
  • 鉄分不足で貧血にならないか心配。
  • 赤ちゃんが飲んだ量がわかりにくい。
  • 食べ物や、薬、飲酒に気をつけなければいけない。
  • 人に預かってもらいにくい。
  • 風邪をひいたら、あげられない。
  • 歯が生えてくると噛まれる。

では、これらの母乳育児のデメリット情報について、重大なデメリットと言えるのかどうか見ていってみましょう。

消化が早く、授乳間隔が短い

よく聞く「授乳は3時間おき」というのは、人工ミルク授乳のこと。ミルクの消化吸収には、3時間程度かかるからです。

母乳授乳とミルク授乳の違い

では、母乳の場合はどうでしょうか。実は、ミルクと母乳では授乳のリズムは全く違います。

吸えばミルクが出てくる哺乳瓶の乳首と違い、母乳は吸っただけでは出てきてくれません。赤ちゃんは、顎や舌などを複雑に運動させておっぱいを飲んでいます。意外と高度な技が必要なんですよ。

ですから、新生児期の赤ちゃんは、上手に飲めるようになるのにも練習が必要です。最初の頃は少し飲んだだけで疲れてしまいます。ちょっと飲んだら寝て休む、またすぐ起きてちょっと飲んでは寝る、の繰り返しです。

つまり、さっき飲んだばっかりなのにこんなにすぐ起きるなんて、母乳が足りないのかしら?と思うのは早とちり!

あせらないでくださいね。おっぱいを飲む赤ちゃんも初心者、母乳をあげるお母さんも初心者。赤ちゃんとおっぱいとお母さんのリズムができるまで、少し時間が必要なだけなのです。

赤ちゃんが飲んでくれると、母乳の分泌量もちょっとずつ増えてきます。

赤ちゃんが欲しがったら、あげればいい。母乳の授乳リズムは、「赤ちゃんに合わせる」これでOKなのです。

母乳でお母さんの身体は変わる

さて、母乳とミルクの授乳リズムについてお話しましたが、デメリットは「消化がいいので授乳間隔が短くて大変」でしたね。

まず「消化がいい」のは、デメリットではありませんよね。生まれたての赤ちゃんの、消化器官に優しいということですから。

「授乳間隔が短くて大変」ですが、確かに短いです。母乳の出も悪く赤ちゃんも飲むのが下手な最初の頃は本当に大変。

でも、人間の身体はすごくよくできているんです。子孫を残すという大切な仕事-母乳を分泌しているときのお母さんの身体を変えてしまいます。

プロラクチンの作用

代表的なのが、「プロラクチン」というホルモンの作用。おっぱいをあげていると、プロラクチンが分泌されます。このプロラクチンは、産後のお助けマンのようなホルモンで

  • 母乳分泌
  • 母性を深める
  • リラックス
  • ストレスに強くなる
  • 身体の修復

などの作用があります。授乳すると、プロラクチンの作用で赤ちゃんをより一層愛おしく感じるようになります。

特に、産後3ヶ月ぐらいまでは赤ちゃんにしょっちゅう授乳しているので、プロラクチンがたくさん分泌されます。おかげで、お母さんは赤ちゃんが泣くと目が覚め、授乳が終わるとぐっすり眠れるような身体になっています。

身体を修復する作用もあるので、短時間の眠りでも身体が回復してくれます。だから、あんなに細切れの睡眠でも、ちゃんと赤ちゃんのお世話ができるんですね。

お母さんも寝るのが仕事

そう言われても眠たくて…寝不足を訴えるお母さんは多いです。それは、身体をなるべく休ませて、というサインなのかもしれません。「プロラクチン」の作用で、穏やかでリラックスした気持ちになり眠たくなるのですから。

ですから、できれば産後3ヶ月目ぐらいまでは赤ちゃんと一緒にお昼寝しましょう。赤ちゃんが寝てる間に何かしたい、とか、だんだん身体も元気になってきますから動きたくなるのもわかります。

でも、体を休ませるため少しでも眠ることはとても大切なのです。身体と心はつながっていますから、身体が元気じゃないとちょっとしたことで心が負けてしまいますよ!

なるべく身体を休ませて寝ること、自分の体調を整えることも、お母さんの大切な仕事です。

最初の3ヶ月ぐらいまでの頻回授乳をがんばれば、プロラクチンがたくさん分泌され、次のように育児に適応した身体になります。

母乳をやると、プロラクチンが分泌される。

プロラクチンが分泌されると穏やかな気持ちになり眠たくなる。

寝るとプロラクチンが分泌される。

プロラクチンが分泌されると、母乳がたくさん出るようになる。

他にも、こんな変化があります。

  • 細切れの睡眠でも身体を回復させられる。
  • 夜間の授乳に適応できる。
  • 母性が深まる。
  • ストレスに強い心を持てる。

授乳リズムが落ち着くまでの頻回授乳をがんばれば、赤ちゃんを育てるのに適応した身体になれます。つまり、後々の育児がとても楽になるんです。

授乳間隔が短いのは始めだけ。そして、その期間は、赤ちゃんやお母さんの身体に大切な時間だということを知ってくださいね。

では、次は「おっぱいのトラブル」についてみていきましょう。

乳腺炎などおっぱいのトラブル

おっぱいのトラブルは、初産の時に多く聞かれます。

乳腺炎

乳腺炎は痛いです。私は、「かっきーん」と音がするような胸の痛みで目が覚めました。あまりの痛みに、駆け込んだ助産院で泣いてしまいました…。

乳腺炎はとにかく、赤ちゃんにたくさん飲んでもらうのが一番だそうです。

あとは、甘いもの・牛乳や乳製品のとり過ぎも我慢してください。体質によりますが、張りやすい人は、食べた途端にパンパンになってしこりができます。

乳腺炎になってしまったら、助産院などでサポートしてもらいながら、赤ちゃんに飲んでもらってくださいね。こわがってやめることは無いですよ。

誰でも乳腺炎になるわけではありません。私は、最初だけでした。知識や経験で回避できることですから、心配しないで飲ませてあげてください。

乳頭が切れる

乳頭が切れるのは、赤ちゃんの飲み方が下手だったり、お母さんの抱っこの仕方が下手だったりするのが原因です。

一人目の子どもを産んで授乳指導で驚いたのが、赤ちゃんは乳首を吸っているのではないということ。

先にもお話しましたが、赤ちゃんはおっぱいを単純に吸っているわけではありません。そのため、思っているよりずいぶん深くくわえさせなければいけません。

赤ちゃんがおっぱいを探して口を開けた時、タイミングを見計らって、勢いをつけてガバっとくわえさせるのです。赤ちゃんが窒息するんじゃないかと心配になるぐらい。

これが、最初はこわくてなかなかできません。ましてや、しっかり授乳指導をしてくれない産院だったら、やり方がわからないと思います。

赤ちゃんが上手におっぱいを飲んでくれないときは、出産した病院や近くの助産院に行って相談してみましょう。アドバイスを受けながら、練習してみてくださいね。ちょっとしたコツとタイミングでうまくできますから。

くわえさせ方をしっかりして、たくさんおっぱいをあげれば、おっぱいトラブルを怖がることは無いですよ。

鉄分不足になるって本当?

次は、「母乳育児と鉄分不足の関係」についてです。

「1歳になる子どもの成長が遅い」と、気にしていた友人。自治体で行われる健診に行っても、同じ月齢の子どもたちの中で小さいと感じることが多かったそうです。

健診で母子手帳の発育曲線を見ると、職員には「標準の範囲内だから大丈夫。」と言われます。でも自分では、標準内の下の方にある我が子の身長と体重に不安を覚えていました。

心配のあまり受けた血液検査の結果は、「貧血予備軍」。友人は「母乳には、鉄分が少ないと聞いたことがある。フォローアップミルクを足した方がいいのかも。」と心配しました。でも、そんなことはありません。

鉄分不足は母乳のせいでは無い

  • 「もっと離乳食を食べさせなきゃ。」
  • 「離乳食の内容が悪いんじゃない?」
  • 「足りない栄養をたすために、ミルクも飲ませなきゃ。」

などと言われたことがある人も多いのでは?なかには「さっさと断乳しなさい。」と言われることもあるようですね。

確かに、ミルクに比べると母乳に含まれる鉄の量は少ないです。ですから「母乳にはわずかな鉄分しか含まれていない」という事実だけで、「母乳は栄養不足である」という人もいます。でも、ちょっとだけ考えてみてください。

こんなに違う鉄分の吸収率

私たちは、母親から乳をもらって育つ哺乳動物。哺乳動物の乳が、もともと重大な栄養不足だとしたら、種の保存はできない。そんなことってあるでしょうか?

実は、母乳に含まれる少ない鉄分は吸収率がとてもいいのです。母乳の鉄分は49%が吸収されるのに比べて、牛乳は10%、ミルクはなんと4%しか吸収されません。

つまり、吸収率のいい鉄分を含む母乳を飲んでいる子どもの方が、鉄分不足になりにくいんですね。むしろ、離乳食が始まっても、食の細い子にとっては大切な栄養になってくれるといえます。

乳幼児貧血と「貯蔵鉄」の関係

そもそも、母乳や離乳食が原因で貧血になることは、ほとんどありません。貧血になる・ならないというのは、赤ちゃんが十分な「貯蔵鉄」を持って生まれてきたかどうかによることが多いのです。

おなかにいる間に、赤ちゃんは「貯蔵鉄」を体に蓄えているのです。生まれてから使う「貯蔵鉄」を十分持って生まれてこれば、生後8~9ヶ月頃までは赤ちゃんの鉄分は不足しないようになっています。

ところが、いくつかの理由で貯蔵鉄を十分持っていない場合に、鉄分が不足して貧血になることが多いのです。例えば

  • 少し早めに生まれた
  • 胎盤の機能が不十分
  • 低体重で生まれた
  • 生後すぐに病気にかかった

早めに生まれた赤ちゃんや、胎盤の機能が不十分だった赤ちゃんは、十分な貯蔵鉄を持たずに生まれてきています。

また、低体重で生まれた赤ちゃんや生後すぐ病気にかかった赤ちゃんは、成長するために貯蔵鉄を多く使います。こんなときは、鉄剤の助けを借りたほうがいいでしょう。

そうでない場合は、母乳で育てているからといって、神経質に「鉄分」を気にすることはありません。

こんな症状があったら要注意

それでは、普段の生活で子供が貧血かどうか見分ける手がかりは?

  • 顔色が悪い←白っぽい
  • 活発に動かない
  • ゴロゴロ寝てばかりいる
  • 表情がない

上記のような症状があって不安な方は、受診して血液検査をしてみましょう。心配ばかりしていると、せっかくのおっぱいがまずくなりますからね。

1歳前後はたいてい鉄分不足

子どもが急激に成長する1歳前後、鉄が足りないのはある意味当たり前。逆に言うと順調に成長している証拠でもあります。どんどん成長する身体に鉄の摂取量が追いつかない、ということなのですから。

離乳食から鉄分を取ればいいけれども、まだまだ上手に食事もできないし、遊んでばっかり、とため息をつくお母さんも多いと思います。

鉄分を多く含む食品である、レバー、赤みの肉や魚、ひじきやほうれん草を食べなさいとガミガミ言ったって、思った通りにはいかないでしょう。

お母さんの目から見て、病気になりにくく元気に遊んでいるなら大丈夫。目の前の我が子の元気な姿を信じて、ゆったりかまえておっぱいをあげてくださいね。

食べ物や薬に気をつけること

次は、母乳育児中は食べ物や薬、飲酒に気をつけなければいけないということですが、まず、食べ物はお母さん自身の身体のために栄養の豊富なものを食べたほうがいいですね。自然にたくさん食べるようになっているかもしれません。

食事が悪いと母乳がでない?

バランスがよく栄養豊富な食事をしたいと思っていても、産後は思い通りにいかないこともあるでしょう。でも、母乳の栄養の心配はしなくても大丈夫。母体がよほどひどい栄養状態にならない限り、質のいい母乳が作られるからです。

お母さんの身体は、妊娠中から普段より多くの栄養素を蓄えています。産前から、いろいろな食材を食べることが大切だということでもあります。

薬をのんだら母乳はだめ?

授乳中は、母子ともに病気になりにくくなっているはず。でも、風邪をひいてしまったり風邪薬をのんだりして母乳をやめてしまう人がいますが、大丈夫。

風邪をひいたから授乳できない、ではなく、授乳してあげてください。子どもは、お母さんの風邪の抗体を母乳からもらえるのです。同じ風邪を子どもがひいても、軽くてすむ、ということです。

薬をのまなければいけないときは、授乳中でも安全な薬を処方してもらいましょう。大したことがないようなら、子どもと一緒に寝ているのが一番の薬かもしれませんよ。

授乳中、飲酒は厳禁?

お酒についてですが、妊娠・授乳中は、できれば控えましょう。アルコールは胎盤を通過してしまうし、母乳にも含まれてしまうからです。

飲まないにこしたことはありませんが、禁酒がつらくてたまらない人や、たまには飲みたい、という人は少しだけ。「たまに・少し」を楽しみましょう。飲み過ぎないように気をつけてくださいね。

友達と、ビールを飲んでいたときのこと。赤ちゃんが泣いたので授乳したのですが、赤ちゃんの顔が赤くなってきたのです。慌ててやめましたが、びっくりしました。

血中のアルコール濃度と母乳のアルコール濃度はほぼ一緒だそうです。飲酒後2~3時間は授乳を避けたり、一度、搾乳してから授乳するといいですよ。もちろんお酒を飲みながらの授乳は、やめたほうがいいです!

母乳の子は預けられない?

次は、母乳だから預けられない、というお話です。義母に「預かってあげたいから、母乳をやめてミルクにしなさいよ。」と言われて困っている人がいましたが、気にすることはありません。

あなたが、母乳をあげたかったら、あげたいだけあげればいいのです。赤ちゃんは母乳が好きに決まっているし、お母さんの気持ちで決めていいことなんですよ。

いい搾乳器も出ているし、乳児用のお茶や果汁もあるでしょう。母乳パックで冷凍保存すれば、ずいぶんもちます。哺乳瓶を嫌がるなら、スプーンなど、なんでもやってみればいいですよ。

私の子どもたちは、おばあちゃんから、麦茶やうすめた果汁なんかをスプーンで飲まされたり、小さなお茶碗から直接飲まされたりしていました。最初は口に入るよりこぼす方が多いですが、すぐに上手に飲めるようになります。

預けるためにミルクにしなければならない、なんてことはありません。何を優先するのかを考えて、決めましょう。

噛まれると、とっても痛い

次は、噛まれたら痛い、という問題についてです。子どもが6ヶ月ぐらいでしょうか。可愛い前歯が見えてきて喜んだのも束の間、思いっきりがぶっとやられて、痛い思いをすることがあります。

おっぱいを飲みながら噛むことはできないので、お腹がいっぱいになった頃、にまっとして噛み付いてくる。

このとき「ぎゃああ!痛い!」と言っているだけだと、子どもは遊んでくれていると勘違いしてしまう可能性が大です。

どうして噛むの?

なぜ噛むのかは、このように言われています。

  • 歯が生えるとき、歯茎がムズムズしてなにか噛みたくなる。
  • おっぱいがまずい
  • お母さんの気が散っている(子ども以外に注意を向けている)

脂っこいものやスパイシーなもの、甘いものを食べ過ぎたりした時は、おっぱいがまずくなるみたいですね。

お母さんが授乳しながらほかのことをしていると(雑誌を読んだり、スマホをさわったりしているなど)、注意を引きたくて噛むんでしょうか。授乳の時は、赤ちゃんのつぶらな瞳を見てあげてください。

と偉そうに言っていますが、私はよく夫に「おっぱいやりながら、違うことするな!」と怒られました。これも神経質になりすぎることなく「なるべく」でいいんですよ。

かわいいわーと、うっとり眺めていればいいんです。おっぱいを飲んでいる時の、無心な赤ちゃんの顔、あの角度は、お母さんならではの特別なショットですから。

噛むのはダメだと教えること

痛いといっているだけだと、子どもが遊びの延長だと思ってしまうとお話しましたが、本当です。どの子か忘れましたが、私が痛がるとものすごく嬉しそうにして、さらに力いっぱいかんでくる子がいました。

「噛んだらダメだよ。」と言っておっぱいをやめる。これを繰り返してください。痛くても、なるべく怒らずに言いましょうね。ちゃんと覚えてくれますよ。

歯固め用のおもちゃを与えるのもいいですね。あの噛みっぷりを見ていると、そんなに何か噛みたいのね…と納得できるかも。

なかには、食いしばるのがものすごく好きな子どももいます。こういう子に噛まれると本当に痛いですから、噛まれたら先程の方法ですぐに教えてあげてくださいね。

その他のデメリットについて

他のデメリットについてです。

哺乳瓶の乳首を嫌がる

「哺乳瓶の乳首を嫌がる」のは、仕方ないところもあります。先にお話したとおり、おっぱいと哺乳瓶の乳首は飲み方が全然違います。早い時期から母乳とミルクを混合授乳すると、混乱しても無理はないでしょう。

  • 哺乳瓶の種類を変える
  • 飲ませる前に哺乳瓶の乳首も人肌に温める
  • お母さん以外の人にあげてもらう

無理に哺乳瓶を使わず、嫌がったらしばらくお休みしてみるのもいいかもしれませんね。いろいろ工夫をしてみてください。

飲んだ量がわからない

ミルクみたいに量って作るわけではありませんから、母乳の場合は飲んだ量がわからなくて当たり前。気にしなくて大丈夫です。目の前の子どもの様子をよく見てください。元気に成長していれば、問題ありません。

本当にデメリットですか?

今まで、母乳育児のデメリットといわれることについてみてきましたが、これをデメリットととらえるかどうかは人によると思います。他にも、胸の形が悪くなるとか、おしゃれができないとか、いろいろあるでしょう。

自分たちのリズムで無理しない

何がメリットで、何がデメリットかは、人それぞれ違います。私からすると、デメリットと言えるほどのものはないような気がしますが、ゆずれないことがある人もいるでしょう。

自分の身体や環境や周りのサポートの状態、子どもの様子をみながら、それぞれのリズムで子育てしていけばいいんです。

「母乳で育てなさい。」「ミルクをたしなさい。」いろんなことをいわれて、不安になることもあると思いますが、お母さんは、あなたです。自信を持って、赤ちゃんの成長を見守ってあげてくださいね。

母乳育児は楽ちん

私は、子どもたちを母乳で育てました。特にこだわりがあったわけではありません。出産前には、夫と仲良くお買い物に行って、哺乳瓶、ミルク、哺乳瓶を消毒する機械まで買い込みました。

それなのになぜ母乳だったかというと…。

産後体調が悪かった私は、ミルクの説明書が読めませんでした。哺乳瓶を消毒する機械の説明もわかりませんでした。読めるんですが、ぼーっとしていて、何が書いてあるのか覚えられない。

ただでさえ夜中の授乳が辛いのに、起きてお湯を沸かして哺乳瓶を消毒してミルクの量を量って…考えるだけでくらくら。

私としては、なまくらで母乳をやっていたようなものですが、子どもたちはとても元気で健康です。今になって、母乳のおかげなのかな、と思います。

いくつもあるデメリットが気にならないぐらいに、母乳にはいいことがたくさんあるんです。

母乳とミルク、どっちで育てようかな、と悩んでいるお母さん。自分はあげたいのに、周りからの無責任な言葉で悩んでいるのなら、気にせず自信を持って母乳をあげてくださいね。

仕事をしているお母さん、夜の授乳だけでも十分母乳育児です。それぐらい、母乳の免疫力や栄養は何にもかえられないものなのです。

また、日中仕事で離れていても、夜の授乳で母親としてとても幸せを感じるというお母さんが、たくさんいます。

母乳の成分は、まだすべて解明されていません。母乳は神様のレシピで作られています。無理せず、あげられる範囲で母乳育児を楽しんでください。

完全な母乳育児にこだわりすぎることもありません。たまにミルクだっていいじゃないですか。ちょっとぐらい、人より成長が遅くてもいいじゃないですか。

もちろん、ミルクだからって引け目を感じることもありません。いろいろな事情や考え方で母乳があげられないお母さんはたくさんいます。そして、赤ちゃんは、なんだろうとお母さんが大好きですから。

母乳でもミルクでも、赤ちゃんに愛情をあげているのは同じなんだってことを忘れないで、育児を楽しんでくださいね。

みんなのコメント
  • みさみおさん

    ちょうど1歳の娘がおっぱい星人で、離乳食が食べ進まず、貧血の記事を目にして不安になっていたので、記事を読み安心して、母乳をつづけられそうです。前向きな記事を読ませていただきありがとうございます❤️

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