赤ちゃんが人見知りをしない…発達障がいなの?主な理由は3つ!
生後6ヶ月前後から多くの赤ちゃんに見られる人見知り。しかし、中には、いつまで経っても人見知りがない赤ちゃんもいます。
赤ちゃん自身の個性によって、人見知りがなかったり軽度であったりすることはふつうのことです。
しかし、中には人見知りのなさが、発達障がいのサインのひとつであることも。
今回は、人見知りをしない赤ちゃんが抱える可能性のある発達障がいとその理由について見ていきましょう。
この記事の目次
赤ちゃんが人見知りをしない主な理由は3つ
人見知りをしない赤ちゃんの理由について考えてみましょう。
- 赤ちゃんが生まれつき社交的
- いろいろな人と接する機会が多い
- 人見知りしていることに大人が気づいていないだけ
生まれ持った性格が社交的だという赤ちゃんもいますし、育ってきた環境面で人見知りをしにくくなったという赤ちゃんもいます。
最も知っておきたいことが、「実は人見知りをしている」というケースです。
実は、大泣きをすることだけが人見知りではありません。「うちの子は人見知りがないなあ」と思っている方、お子さんにこのような様子は見られませんか?
- 知らない人に抱っこされた時にに笑わない・ママを目で追う
- 知らない人が近づいてきた時に目線をそらす・ママの服を強く握る
- 知らない人に対して、ぎこちない表情をする
お出かけをしたり、写真館に写真撮影に行ったりしたとき、「赤ちゃんが全然笑わない!」ということって、よくありますよね。
こうした赤ちゃんの様子も、人見知りの一種です。
わかりやすく大泣きはしないけれど、きちんとママやパパと「その他の人たち」との区別がついている証拠ですよ。
発達障害や自閉症と人見知りをしないこととの関係性
「人見知りをしない」という症状から考えられる発達障がいには、「広汎性発達障がい(自閉症)」があります。
自閉症とは、先天性の脳機能障害のこと。以下の特徴を持っています。
- 他人とうまく関われない
- 言葉やジェスチャーでのコミュニケーションが苦手
- 周りのこと・ものとの関わり方が特殊
- 感覚の受け入れ方、表し方が異常
- 発達の遅れやアンバランスさ
ただし、「人見知りをしない」ことが、即「自閉症」であるということではありません。自閉症など、発達障がいには、その他にもさまざまな症状が見られます。
人見知りをしないこと=自閉症ではない!
自閉症の症状は、人見知りをしないことだけではありません。その他にも以下のような特徴が見られることがあります。
- 視線が人と合わない
- 赤ちゃんを抱っこしても、視線が交わらず、逸らされてしまうという症状があります。
- 人の顔や声に興味を抱かない
- 人への関心が薄いことが多い自閉症。それゆえに、呼ばれても反応を示さないなどいった症状が見られます。
- 抱っこを要求しない
- 赤ちゃんや幼い子どもは、抱っこを要求するものですが、自閉症の赤ちゃんは、抱っこをされない時間が長くても平気だという特徴があります。
診断が出たあとに、「そういえば、うちの子はベビーベッドで勝手に寝転がってくれていて、楽な子だなあと感じていた」と振り返るママも多いです。
- 大人の真似ごとをしない
- これも、「他人への興味関心が薄い」自閉症の特徴から見られる症状です。
赤ちゃんは大人の動作の真似をし始めるものですが、自閉症の子の場合、そうした症状が見られないことがあります。
- おとなしい・手が掛からないという印象を与える
- 抱っこを要求しないという項目にも繋がりますが、自閉症の赤ちゃんは、「大人に構って欲しい」という欲求を出さないことが多いです。
赤ちゃん時代には、大人が「おとなしい子だなあ」「うちの子は手が掛からなくて楽だなあ」と感じやすいという特徴があります。
- 指差しをしてコミュニケーションを取ろうとしない
- 言葉が出始める前の赤ちゃんは、周りの大人とコミュニケーションを取ろうとして、「あ、あ」と対象物を指差すことがあります。
自閉症の子は、こうしたコミュニケーションを取ろうとしないという特徴があります。
- 赤ちゃん言葉が少ない
- 「ワンワン」、「まんま」など、赤ちゃん言葉を使わずに、流ちょうに大人の使う言葉をいきなり使い始める子が多いことも、自閉症の特徴です。
自閉症=無口というイメージを持たれている人もいるかもしれません。しかし、実際には一見社交的に見えるくらい、よく喋るタイプの子もいます。
自閉症の子どもに上記のすべての特徴が見られるわけではありませんが、上記のような特徴がいくつか見られる場合は、一度小児科で相談をしてみても良いでしょう。
赤ちゃんの欲求に応えている?「サイレントベビー」という可能性
「人見知りをしない」赤ちゃんの原因として、「サイレントベビー」という可能性も挙げられます。
こちらは発達障がいではなく、大人の関わり方によって後天的に生じる症状です。
赤ちゃんは、泣くことによって自分の欲求を大人に伝え、それに応えてもらうことで、他者とのコミュニケーション経験を積み、能力を磨いていきます。
しかし、泣いても満足に応えてもらえなかったり、応える大人の対応が淡々としていたりすると、「コミュニケーションを取ろう」という意欲が減退してしまうことがあります。
その結果、泣いて要求を伝えることがほとんどない、「サイレントベビー」になってしまうのです。
- ベビーカーに乗せたまま、ベビーカーを動かしてあやす
- スマホをいじりながら赤ちゃんのお世話をしてばかり
など、案外サイレントベビーの原因になる可能性のある接し方をしている親はいます。
赤ちゃんのお世話をするときに、笑顔を向けたり語りかけたりしているかどうか、一度自問自答してみましょう。
素人判断は難しい!気になることがあれば病院に相談を
自閉症など、発達障がいの有無は、素人には判断ができないものです。サイレントベビーである可能性も、通常の子育てをしていれば、決して高いわけではありません。
人見知りをしないからといって、あまりに気に病みすぎる必要もありません。
しかし、もし自閉症であった場合、診断をされた時点から子どもに合わせた接し方をとることができます。
子どもの成長のためにも、親のストレスを解消するためにも、適切な対応が取れることは大きなことです。
定期健診や育児支援センターに遊びに行った際などに、気になることは尋ねて、必要に応じて診察を受けることは良いことだといえるでしょう。
親がひとりで思い詰めてしまわず、気軽にプロの目を頼りにしてくださいね。
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