0歳児から保育園はかわいそう?こんなにも預けるメリットが!
核家族化や共働き夫婦の増加により、幼稚園よりも保育園に通っていたという子供が増えてきているようです。
社会復帰を早い段階にしたい、待機児童問題、経済的な事情などから、0歳児の頃から保育園に入園させるという傾向に。
0歳児の入園についてのメリット・デメリットや毎日の生活スケジュールなどを確認して、パパママの心配事を払拭しませんか?
この記事の目次
保育園に入園できる月齢と入園しやすい月齢は?
そもそも保育園とは誰もが無条件で入園できる施設ではありません。
保護者が仕事を持っている・家族の介護・病気を抱えている等の理由で、自宅で子供を育てることができない場合に限り就学前の子供を預かる保育施設です。
昨今では保育園の数よりも保育園に預けたい家庭数が上回る傾向にあるため、保育園に入れない待機児童問題は大きな課題となっていますね。
保育園に入園できる月齢はいくつから?
母親の育児休業は、産後8週間もしくは医師が認めた場合に限り産後6週間と労働基準法で定められています。
そのため最も早いところでは生後43日目から受け入れてくれる保育園もありますが、生後57日目からとする保育園が比較的多いようです。
生後4~8ヶ月から受け入れ可能な保育園が最も多く、その月齢の空き状況で入園できるかが違ってきます。
0歳児の受け入れ体制は保育園により違いがあるので、0歳児から入園を考えている場合はできるだけ早めに複数の保育園の受け入れ体制を調べると良いでしょう。
保育園に入園しやすい月齢はいくつ?
就業中の母親が出産した際、赤ちゃんが1歳の誕生日の前日までは育児休業を取得できるとされています。
2017年には保育園に入園出来ないなどの理由に限り、最大2年まで育児休業を延長することが出来るように育休制度が改正されました。
子供が1歳になるまでは自分で育てる、権利である育児休業をしっかり取るという考えもあってか、1歳児クラスの入園を希望する家庭が多い傾向にあるようです。
また例えば4月入園の0歳児クラスに入園を考えた場合、園が生後6ヶ月からの受入れ体制であれば前年の4月から9月までに生まれた子供に入園資格が限られます。
入園資格がある子供が人数的に少ないことから0歳児クラスは比較的入園させやすいということになります。
ただ0歳児より1歳児の定員数が2倍以上ある保育園では0歳児のほうが入りにくいケースもあります。
1歳児クラスに入園できないと仕事復帰ができないことを懸念して、0歳児から入所させる家庭が増えていることも事実…。
逆に0歳児クラスの希望が多いという保育園もあるようです。
0歳児を保育園に預ける心配点
生まれて一年もたたない、自分一人では何もできない0歳児を預けるには、数々の心配がきりなく出てきますね。
0歳児はほんの1ヶ月の成長の中でもミルクや離乳食、睡眠時間などが変わりますが、その月齢ごとに心配の種も違ってくるでしょう。
母乳の場合はどうするの?
どんなに手厚く見てくれる保育士さんでもさすがに母乳は出ないので、基本的にミルクもしくはお母さんが搾乳した冷凍母乳を哺乳瓶であげます。
冷凍母乳を赤ちゃんに飲ませるのは手間がもかかり保管も大変なので、搾乳した母乳は与えてくれない保育園もあります。
母乳育児にこだわるママは、保育園が搾乳した母乳をあげてくれるか、また衛生管理もきちんとされているかも事前にチェックが必要ですね。
ミルクは、保育園が決めた数種類のミルクから選ぶ場合や、決められたミルクのみの場合もあり、こちらも保育園によります。
保育園で飲ませているミルクの種類を早めに調べ、そのミルクを家庭で飲ませ赤ちゃんを慣らすことが望ましいでしょう。
離乳食はどうしてるの?
離乳食を一回食から与えてくれる保育園もあれば、二回食までは家で食べさせ保育園ではミルクのみ、三回食になってお昼の離乳食をあげる保育園が多いようです。
食材一覧を事前に渡され、それらをすべて食べられる場合にのみ食べさせてくれるという保育園も…。
離乳食完了後の子供たちが食べる給食の食材を離乳食にするわけですから、特別扱いはできないということでしょう。
食材一覧を渡されなくともほとんどの保育園では、家でお試し済みの食材しか食べさせません。
保育園で初めて口にしたもので食物アレルギーを起こすことを防ぐためです。
子供が食べた離乳食は連絡帳なとで、食材、量、硬さや形状、子供の食べるスピードなどの様子も細かく知られせてくれます。
同じように家での離乳食の進み方も細かく報告を求められますが、保育園と連携して離乳食を進めることができるので安心ですね。
睡眠はどうしてるの?
月齢によってお昼寝時間が様々な0歳児!一日一回のお昼寝の子や午前と午後の二回寝る子もいるので0歳児クラスは全員が寝ているお昼寝風景は珍しいようです。
ミルクを飲みながら寝てしまう子や、遊びながらでもコックリコックリする子など、比較的入眠しやすい子供はそのまま布団に寝かせてあげます。
抱っこしてないと眠れない子、寝る前に必ず泣く子のように一人では眠れない子も当然いるでしょう。
でも大丈夫です!保育士さんが添い寝してトントンしたり、おんぶしてくれたりとなんらかの方法で寝かしつけてくれます。
子供が泣いたときはどうするの?
保育園では基本的に三人の子供に対して一人の保育士がつきます。ほかにもヘルパーさんがいることもあるので、泣いている子をほうっておくことはしません。
一緒に遊んでくれるし、おんぶや抱っこをして安心させてもくれます。
保育者は乳児教育のプロですから子供がどうして泣いているのか、その状況やその子の体調をよく見て冷静な判断もできます。
保育園のお母さんはママよりも上手かもしれませんね。
どんな遊びをするの?
0歳児はお座りができる子、ハイハイして動ける子、伝い歩き、よちよち歩きまで行動範囲も違い、みんなで一緒に…というのは難しい月齢です。
寝ていない子を集めて先生が手遊びや歌を歌ったり、読み聞かせの時間もありますが、自由遊びの時間帯はそれぞれが好きな遊びをしています。
0歳児クラスの主な遊び
- ブロック
- ままごと
- ボールプール
- 紙遊びなどの手作りおもちゃ遊び
- 風船遊び
- ハイハイ鬼ごっご
- お絵かき
- シール貼りなどの製作
- お散歩
- プール(夏場)
- 公園遊び
- 園庭があればどろんこ遊び
子供の体調が悪くなったらどうするの?
保育園で子供の様子がおかしいと感じたら、まず体温を計ります。
37.5℃以上の熱が出ている場合には保護者への連絡をすることが厚生労働省で定められているので、お迎えを求められることになります。
また感染症が疑われる場合も医師による適切な処置を取るように要請が…。感染症ではないと診断がないと通園はできません。
0歳児は抵抗力がまだまだ弱いので、周囲の子供への感染を恐れ保育園側が神経質になるのは当然ですね。
逆にそれ位してくれるほうが、預ける側としても安心です。
0歳児の保育園の一日
0歳児の保育園の生活はこんなかんじです。
生後6ヶ月(お昼寝二回)
時間 | スケジュール |
---|---|
8:00 | 登園・おむつ替え・部屋遊び |
9:30 | 朝の会 |
10:00 | お昼寝 |
11:00 | ミルク・おむつ替え・外遊び |
13:30 | お昼寝 |
15:00 | ミルク・おむつ替え・遊び |
16:00 | 夕方の会 |
16:30~ | 降園 |
生後11ヶ月(お昼寝一回)
時間 | |
---|---|
8:00 | 登園・おむつ替え・部屋遊び |
9:30 | 朝の会・おやつ |
10:00 | 外遊び |
11:30 | 離乳食 |
12:30 | お昼寝 |
14:30 | おむつ替え・遊び |
15:00 | おやつ・遊び |
16:00 | 夕方の会 |
16:30~ | 降園 |
0歳児から保育園…子供がかわいそう?
0歳児を保育園に預けると決めたとしても、これで良いのだろうか…この選択肢は間違っているのだろうか…と罪悪感とも似た感情を抱くママは数多くいます。
自分自身でも神経質になっているときに周囲の両親や親族、友人から心ない言葉をかけられると余計に傷つき不安になりますね。
- まだ小さいのにかわいそう
- そんなにまでして仕事する必要あるの?
- 3歳までは親の手元で育てるべき!
など、ちょっとした言葉かけにも過敏になってしまいます。
0歳児から保育園に預けることは本当に子供がかわいそうで、いわゆる「三歳児神話」の通り3歳までは親が面倒を見るべきなのでしょうか。
自分の子供を他の保育園に0歳児から預け、自分自身も保育園の仕事をしてきた経験のある保育士さんはこう言います。
一日五分!仕事や他の生活のことを全部忘れ、子供の目を見てぎゅっと抱きしめ、子供だけに向き合う時間を毎日必ず作ること。
それだけで子供は十分に母親からゆるぎない愛情をたっぷり受けていることを感じるそうです。
案外、四六時中子供と一緒にいる親でも、その子のことだけを考えて抱きしめる時間は5分も持たないというケースもあります。
量より質!、、子育てにも当てはまる言葉だと先輩ママである保育士さんは言いたいのでしょう。
保育園に預けている=親の愛情不足ではありません。
0歳児から保育園に預ける7つのメリット!
実際に出産してまもない頃から保育園に預けた経験を持つママが、0歳児から保育園に預けて良かった!と思えたメリットはたくさんあります。
①子供が保育園生活に馴染みやすい
0歳児は比較的人見知りなどの情緒がまだ未発達であるため、ママから離れて保育園に行くことに抵抗がない月齢です。
1歳頃には記憶もしっかり持てるようになりママへの後追いや執着が激しくなるため、毎朝先生に預けるたびにギャン泣きする子もいますね。
そのため1歳を越える子供に比べ、スムーズに保育園の集団生活に慣れるという大きなメリットがあります。
②子供に家庭では味わえない経験や刺激を与えることができる
家にいる0歳児は上に兄弟がいない限り、大人とだけ関わる生活です。
保育園では同月齢の赤ちゃんのほかに縦割り保育では上のクラスの子供たちがおり、その様子を見ているだけでも親からは与えられない良い刺激を受けています。
③子供の生活リズムが整いやすい
保育園に行く子供は毎朝同じ時間に起きて保育園でもほぼ同じスケジュールで生活をし、同じ時間に帰宅、お風呂、就寝と日々のリズムが整っています。
生活のリズムが確立していると子供自身の体内時計が整うため、入眠がスムーズで夜泣きが軽減される傾向にあり、ママにとっても育児がしやすいメリットですね。
しっかり睡眠がとれていると寝不足で不機嫌ということもなく、食欲もわいて体の成長や精神の発達にも好影響です。
④ママの仕事復帰がスムーズにできる
産休から仕事復帰までの時間は短ければ短いほど、スムーズに業務に戻ることができます。
一年以上不在にすると業務内容や方法等が変わったり、職場の仲間も入れ替わることも…。
同じ会社に復帰したはずなのに、やりにくくてどんなにキャリアがあっても結局辞めてしまったという声も聞きます。
休んでいる期間が短かければ仕事の勘が戻るのも早いので、育休明けの時短勤務でも戻ってきてくれてよかったと周りの仲間からも感謝されやすい傾向にあります。
⑤保育園に比較的入りやすい
地域や保育園にもよりますが、0歳児クラスは保育園入園の倍率が比較的低いため入園させやすいと言われています。
1歳を越えていざ保活を始めたときにどこも空いていない!仕事復帰ができない!という保活の激戦に対する焦燥感を味わうこともないでしょう。
⑥いつも近くにいる保育のプロに子育て相談ができる
1歳になるまでの育児中は、睡眠や食に関する悩みや体や心の発達の心配事が多い時期です。
家の中で育てていると誰にも相談できず育児ノイローゼになる場合も…。
そんなときに毎日見てくれている保育園の先生なら、子供の様子や性格もわかっているので相談しやすく、的確な意見やアドバイスもしてくれるでしょう。
⑦子供と過ごす時間が貴重に感じられる
保育園に預けていない親子に比べて、子供と一緒に居られる時間が少ないことは確か…。
でも会えない時間が多いほど一緒にいる時間が貴重に感じ、できるだけスキンシップを持とうとするのではないでしょうか。
子供と過ごすかけがえのない時間を大切にする!=子供も愛情をたっぷり受け嬉しい!という連鎖がはたらく大きなメリットです。
0歳児から保育園に預けるデメリット!
0歳児から保育園に預けるメリットがこんなにもある反面、デメリットが生じるのも当然です。
- 送り迎えの時間や帰宅後の家事に追われ忙しい
- 完全母乳を続けるのが難し病気のウイルスを保育園でもらってきてしまう
- たっちやあんよなどの子供の初めての瞬間を見逃すことがある
- 産後のママの体調が完全に戻っていない状態で忙しい毎日となる
- 気持ちをしっかり持っていても周囲の批判に耐えきれなくなることがある
これらデメリットを前もってわかっていれば対策を考えることができ、ママのやり方や気持ちの持ち方次第でデメリットをメリットに変えることもできるでしょう。
0歳児を保育園に預けるママが注意すること
子供を保育園に預け仕事をし家事もこなさなくてはいけない二足の草鞋を履く忙しいママが忘れがちな注意点がいくつかあります。
二度とこない0歳児の可愛い時期を振り返って後悔しないように、今日からでもできる簡単な注意点をご紹介します。
- 子供に精一杯愛情を注ぐ
- 帰宅後はバタバタとしがちですがやるべきことをこなすだけでなく、一回深呼吸して余裕を持ちじっくりと子供と向き合う時間を作りましょう。
- 罪悪感を持ちながら預け、迎えに行くことをしない
- 0歳児から保育園に預ける事に後ろめたさを感じることはありません。その気持ちは子供に伝わり子供自身もが悪い事をしている気持ちになります。
決して悪いことをしているわけではないのですから預けたときは「行ってくるね!」迎えに行ったときは「ただいま!」と笑顔で話しかけましょう。
- 疲れている様子を子供に見せない
- いくら仕事で疲れていても家の中に持ち込むことはしないこと。小さい子供でもママが疲れて嫌な顔をしていることはわかります。
- 子供の睡眠時間を確保させる
- 子供自身も保育園での生活は疲れています。
寝かせる時間を遅くしてまで子供と一緒の時間を作ることやパパが帰ってくるまで待たせるなど睡眠時間を削らせることは避けましょう。
- 保育園の先生とコミュニケーションをとる
- ただ子供を預け迎えに行くだけでなく、保育園の先生に日々の子供の様子を聞いたり家での出来事を話すなどコミュニケーションを持つようにしましょう。
大好きな先生とママが話をしている状況は子供にとっても嬉しく、より一層保育園に行くことに安心できるようになります。
自分が決めた方針に自信を持って!
昔の日本の農家では、子供の数が多く祖父母や曾祖母などの3世代、4世代同居が当たり前でした。
子供の面倒は祖母や曾祖母が見て、母親は家事や畑などの仕事をしているという家庭がほとんど…。
日中はおばあちゃんに預け母親は働いていたので、夜だけが親子の時間という場合も多くあったようです。
そんな働き者の母親を見て育った子供は、母親からの愛情もしっかりと受けていたためまっすぐに育ったものです。
その預け先が現在ではおばあちゃんではなく保育園になったという程度に考え、
子供を預けて大切な仕事をしていることに何ら変わりはありません。
母親がママ以外の顔を持って、社会に貢献していること…。
それはとても誇らしいことであり、忙しくても懸命に仕事と家庭を両立させているママの背中を小さいうちからずっと見ている子供にも良い影響を与えるはずです。
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