子供が石を集める理由!可愛いブームに対する親の付き合い方
子供と一緒に散歩する時間は、子供とのコミュニケーションの時間でもあり、ママにとっても気分転換になりとても嬉しいものですよね!
しかし、子供が少し歩いてはしゃがみこんで石を拾い、また少し歩いては石を拾い…といった具合で一向に進まない!なんてことはありませんか?
「行こうよ!」と言っても子供は石拾いに夢中!ママとしては、どう対応して良いのか困るところです。
しかも、自分で持てなくなった石をママに渡してくる子もいて「正直いらないなぁ…。この石どうしたものやら」と手にいっぱいの石を眺めては思うママさんもいるのでは!?
こどもが石を集めるのには何か理由があるのでしょうか?それに付き合うパパやママはどう対処していけば良いのでしょうか?
石にはじまる物あつめブームの子供との付き合い方をご紹介します!
この記事の目次
集めることは成長の証!?子供がガラクタばかり集めるワケ!
お子さんが石を集めてばかりで悩んでいらっしゃるママさんは「なんで石なの?お花や車、外で見てほしいものはたくさんあるのに、うちの子は石ばかり集めている…大丈夫かな?」と思っているのではないでしょうか。
大丈夫ですよ!ご安心ください。子供が物を集めることは「お子さんの世界が広がっている証」でもあるのです。
石集めは自己主張の1つ!石から得る感触が成長を助長!
自分で歩けるようになる前までは、散歩と言ってもベビーカーに乗せられているか、抱っこ紐の中での世界がお子さんにとって「外」だったのです。
ママから「これお花だよ!きれいだね」と目の前で見せられることはあっても、自分で見たいものを見るわけにはいかなかったのがベビーカー・抱っこ紐時代です。
言葉もまだまだ話せない時期ですから、上手に意思表示することもできません。
それが、歩けるようになるとある程度自分の意志を通すことができます。触りたいものを触って見たいものを見ることができるのです。
全てのものが子供にとって新鮮で興味の対象になります。大人から見たら何の価値もない石でも、子供から見たら宝石のようなものなのです!
ましてや石はどこにでもありますし、小さいお子さんでも簡単に手にすることができるので余計に収集しやすいのです。
単なる石ですが、触っているうちに「ざらざら」「つるつる」「まるい」「しかくい」などを学んでいきます。
子供が石集めをし出したら「子供の興味の幅が広がっている証拠」と捉えてとことん付き合ってあげましょう!
石だけではない子供の収集ブーム!子供の世界が広がった証
石を集めるお子さんは多いのですが、いずれまた世界が広がると石ブームが去り、葉っぱブームや小枝ブームがやってくる子もいます。
秋になると、どんぐりを集め出す子もいるでしょう。今石を集めているお子さんがずーっと石ばかりを集め続けているわけではありません。
葉っぱや枝などにブームが移行してきたら「またうちの子の中で世界が広がった!」と前向きに考えて、その可愛いブームを見守りましょう。
アニメの世界にもいる!石集めが好きな子供たち
石集めが好きな子はアニメの世界にもいます!有名なのは、クレヨンしんちゃんに出てくるボーちゃんとおじゃる丸に出てくるカズマくんでしょうか。
ボーちゃんはしんちゃんと同じ5歳でカズマくんは小学校2年生です。
5歳や小学生になっても石集め!?と思うかもしれませんが、ボーちゃんやカズマくんの石集めは1~2歳児に見られる石集めとは意味が違います。
ボーちゃんは珍しい石が好きですが、カズマくんはごくごく普通の石が好きな男の子です。「なぜ石なのか?」という理由も二人はちゃんと持っています。
2人とも自分なりに、好きな石にこだわりを持って集めているのです。
「こだわり」と聞くと困惑するお母さんもいらっしゃるかもしれませんが、こだわりを持つことは決して悪いことではありません。
こだわることは、知識を高めることでもあります。
特に乳幼児期の「こだわり」は特に重要なので、決して「石集めはダメよ!」と言わずに付き合ってあげましょう。
大事なのは親の対応!石を集める我が子との付き合い方
石ばかりを集めてママに渡してくる子供に対して「石ばかり集めないで」「ママに渡されても困る!」などと言ってはいけません。
石を集める行動を否定せずに「この石は白いね」「丸くて大きいね」「この石とさっきの石はどちらが大きいかな~?」など語りかけてみましょう。
まだお話ができない月齢のお子さんでも、お母さんとのこうしたやり取りの中で色や大きさなどの知識を身につけていくことができてきます。
渡される石をどうするか!?集めた石の扱い方
いくら可愛いブームで発達の証とはいえ、一方的にいらない石を手に余るほど渡されてばかりでは困りますよね。
子供の月齢が低いうちは、石を拾うことだけで満足している場合が多いので、お子さんが見ていない時にサっと石を手放しても良いでしょう。
又は、家に入る前に「この石とはここでバイバイね!」とバイバイや気持ちを切りかえる練習をしても良いでしょう。
少し物事の理解が進むと「この中から好きな石一つだけ持って帰ろうか!」と選択することを楽しむこともできます。数の概念も出てきます。
どうしても集めた石全てを家に持って帰りたい!と言う子に対してはその気持ちを受入れ、家に持ち帰ってあげましょう。
ガラクタだな…と思うかもしれませんが、実は「まるい石・角ばってる石・大きい石・小さい石」など種類別にわけることで、お子さんが形や大きさを学ぶこともできます。
好きなものを使って学ぶのですから、お子さんにとっても良いですし、石は自然界にあるものなのでタダですから教材を買う手間も省けて一石二鳥です。
私は、集めた石をよく携帯で写真に撮って旦那に見せていました。(撮り終わったら、子供の見ていないところでサッと捨てていました)
後に石ブームが去り、葉っぱブーム・小枝ブーム・どんぐりブームへと移行していったのですが、各ブーム時代の写真を見ると「こんな物を集めていた時もあったな~」と微笑ましく思えます。
あんなに「面倒だ」と思っていたのに、収集ブームが去ると親として少し寂しさを感じますよ。
こだわる気持ちは重要!石集めを否定してはいけない理由
「乳幼児期のこだわりは重要である」ということを前述しました。
なぜならば乳幼児期に何かにこだわることは、知識を広げることにつながり、成長の糧にもなるからです。
せっかく「これは何だろう?」とお子さんの中で芽生えた興味を「ダメ」という言葉で潰してはいけません。お子さんの外に向かっている好奇心を否定せずに見守ることが大事です。
子供のとる行動に「ダメよ!」と否定ばかり続けていると、親の顔色ばかり見る子になってしまい、せっかく外に向いた興味が内側にしか向かなくなってしまいます。
ママが「困った」と思う行動を子供がする時こそ、子供は成長しているのかもしれません。
注意!集めた石が武器になることも…石を投げる子への対応
子供の知識の幅を広げる為にも、成長過程において親が「見守る」ということはとても大事なことです。
しかし、成長を見守るということは、決して「黙っている」ことではありません。
集めた石を人や物に向かって投げたり、誰もいなくても階段の上から落としたり…と石が武器になってしまう時は、きちんとお子さんを叱りましょう。
石を投げることに対して叱るというと「昔は石くらい投げたものだ」とか「子どものやること」という意見も当然出ます。
しかし、昔と今では町並みも交通量も変わっているのです。
たとえ子供がやったことでも、石を投げたことで物を傷つけてしまったり誰かに怪我を負わせてしまっては大問題です。また訴えられた場合、親が賠償することもあります。
誰もいない所でも、ふいに誰かが出てきて当たってしまうかもしれません。人に当たらなくても、石を投げるという行為だけで「暴行罪」に問われることもあるのです。
やはり危険な行為であることは間違いありませんので、石を投げる子に対してはちゃんと言って聞かせましょう。
叱る時はその場で・簡潔に・否定言葉を使わずに!
お子さんに言って聞かせる時は、下記に注意してみましょう。
- ダメ!と否定の言葉だけではなく、なぜダメなのか理由を言う
- 後で言わずに、石を投げているその場で叱る
「ダメ!」や「やめなさい!」と頭ごなしに言っても、お子さんが小さければ小さいほど、なぜダメなのかが分かりません。
石集めという行為を否定してはいけないと前述しましたが、叱る時も同じです。
ダメ!やめなさい!と否定する言葉を多用して叱り続けていくと、善悪の区別がつくというよりも、親の顔色ばかりを見て意思表示をしない子供になってしまいます。
- 当たったら痛いよね!
- ○○ちゃんも大事にしているものが傷ついたら嫌だよね!
こういった感じで、「石を投げてはいけない理由」をちゃんと伝えましょう。
また、「家に帰ってから叱ろう」と、時間が経過してから叱るのは効果がありません。子供は、時間が経つとなぜ今怒られているのか理解できないことがあります。
よって、石を投げてしまっているその場で叱りましょう。
意外と短い!集めたものを手渡してくれる可愛いブームの期間
お子さんにとって、石を集める行為は「知りたい」という興味の表れであり、知識が広がるチャンスでもあると述べました。
大人になっても収集癖のある方はいらっしゃいます。しかし、大人のコレクションは自己満足であることが多く、誰かに見せることはあっても渡すことはありません。
一生懸命集めたものをママに渡してくれるなんていう時期はまさに今だけかもしれません! そして、その期間は意外と長くは続かないものなのです。
困りつつも、そんな可愛らしい収集ブームをお子さんと一緒に楽しんでみてください。
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